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2007年3月29日 (木)

全BWRの停止を求める要請行動

本日は全BWRの停止を求める要請行動に全国からお集まりいただきありがとうございました。福島(2名),新潟(2名),静岡,島根,宮城から足を運んでいただきました。首都圏から参加されたみなさんもお疲れ様でした。

14:00~14:45 保安院へ申し入れ
 対応したのは検査課の二名,二人ともはじめから疲れ切った表情でした。申し入れの主旨を説明し,文書を手渡した後やりとりがありました。
 まず,志賀1号機で大臣による運転停止指示を出した理由を聞いた上で,なぜ東電福島第一3号機では同じ対応をとらないのかを質しました。ただ明日の発表を待っていると言うばかりで返答はありませんでした。
 次に,一つの弁操作で制御棒が複数本抜け落ちるのは,構造的欠陥ではないか,手順書が正しくても柏崎や福島第二では制御棒が引き抜けているではないか,と質したのですが,弁に注意を促す札を掛けるようにした,という情けない回答でした,一同は呆れて,それのどこがインターロックなのか,どこがフェールセーフなのかと声をあげていました。
 ここで,保安院として今回の事態をどう考えているのか,保安院としての反省や謝罪はないのかと問うたのですが,今朝の甘利の新聞広告よろしく,謝罪はおろか反省の弁は一言もなく,今の検査体制に問題はないとの姿勢でした。これには一同怒りを隠しきれませんでした。制御棒関係で報告対象を広げる措置をとったのだから,今までが不十分だったことを認めなさいと言ったのですが,それも認めませんでした。
 福島第一3号機については,保安規定違反であり,設置許可の取消をすべきではないかという点についても聞きました。こちらが当時の保安規定が,制御棒の操作については操作手順を定めてその通りにやることを要求していることを具体的に指し示して,臨界事故はこれに違反しているのではないかと。保安院側は,明日を待ってくれといいながら,確かに制御棒が意図せず操作されたことについては最も注目していると発言しました。保安規定にはひっかけようとしている感じでした。
 最後に,今回の報告が,報告徴収による法的な義務を負ったものではなく,電力の自主性にまかされたものに過ぎない点についてひとしきりやりとりがありました。

15:00~15:30 記者会見
 発表前日で取材に応じてくれないのではという心配はいい方向にはずれ,6社から熱心な取材を受けました。

16:00~18:00 院内集会
 人数は少なかったのですが,中身の濃い集会でした,本日の申し入れの主旨と申し入れの様子について報告のあと,福島,新潟,島根,静岡,宮城から報告が続き,「情報の共有化」を図りました。選挙で忙しい中,近藤議員にもおいでいただきました。明日の発表からまたスタートだ,法令違反の問題,耐震問題などで焦点を絞って力を合わせて攻めていこうと力強く訴えられていました。明日の発表を吟味したうえで,4月に再度結集することを約束して今日の行動を終えました。

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 履歴書の書き方 | 2012年6月 7日 (木) 11時44分

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