« BWR原発の減肉問題 4 | トップページ | BWR原発の減肉問題 6 »

2004/10/06

BWR原発の減肉問題 5

福島第一原発で、配管の肉厚が必要肉厚を切っている疑いがある状態で、交換せずに運転されているとの記事が流れています。

共同通信2004.10.06

・もし必要肉厚を切っていれば、技術基準適合義務違反になるのではないでしょうか。即刻止めて点検すべきです。

・東電は減肉が局部的なので問題がないという見解のようです。これは保安院が、美浜3号機事故の中間とりまとめで示唆している緩和策の先取りにも見えます。中間とりまとめには局部減肉を全周の減肉と区別し、健全性評価を行えば交換せずにすむ評価方法の検討が望まれるとあります。東電不正事件を逆手にとって、ひび割れを放置しての運転を容認したのと同じ構図です。事故のどさくさに緩和策の導入を目論む保安院も保安院ですが、「検討が望まれる」というだけのものに飛びつく東電も東電です。

・BWRでも配管の減肉は深刻な問題であり、また美浜事故後の保安院の調査が全く不十分であることが、女川の事例に続き、この福島の事例でますます明らかになったのではないでしょうか。保安院が事故後の報告徴収で電力会社に「任意に」提出させた減肉事例は、減肉の程度が低い、都合のいいものだけであったことが明確になりました。このようなデータによって減肉管理の妥当性など確認の使用がありません。減肉管理の議論に欠かせないはずの減肉の実態の把握が全く不十分です。保安院は、各電力から減肉率が最大の事例を報告させ、そのデータをもって減肉管理の分析を改めて行うべきです。

(10月6日記)

|

« BWR原発の減肉問題 4 | トップページ | BWR原発の減肉問題 6 »