【審議会】福島MOX燃料意見聴取会第1回
冒頭、東電から報告書が出されたのを受け、10年ちょっとプールに貯蔵していたMOX燃料について、腐食の問題は無いのか、組成としてアメリシウムの割合が増えてきているが、炉心に入れて問題ないか、専門の先生の意見を聞いて判断したい、との聴取会の目的の説明がありました。
次に、今回の議事の進め方の説明があり、まず、報告書の検査に係る箇所について先に説明し、その後、非公開で、商業機密に属する部分が含まれると東電より申出のあった解析評価の部分について説明するということになりました。従って、燃料の保管されていた環境等による影響についての部分のみ公開で、燃料の組成変化による影響については非公開になりました。配布資料の東電の5・21報告書(資料番号(福島一3-01-2))については、組成変化の評価結果の「3.」の部分の説明が全て非公開になりました。
環境等による影響の方については、上村氏より、集合体の中の方の燃料棒の表面の腐食とか、中の方のタイロッドの腐食の状況とかは見ていないのかという質問があり、保安院は、東電は中の方は見ていないが、その理由として腐食は一様に起こるので局所的に起こるとは考えられないからだとしていると答えました。これに対して、上村氏は、腐食については新燃料と異なり、ステンレスは場合によっては腐食することがある、昔原子力船むつの燃料を保管していて、腐食していたという例があったということだが、今回のような検査だけでよいのかと質すと、保安院は、今のご意見を踏まえて、評価や検査でこれから確認することを検討したいと答えました。あと、他の委員から2つ質問があり、検査に係る箇所についての説明と質疑は終了、以降非公開とされました。
議事要旨(保安院HP)
配布資料(保安院HP)
議事次第
福島一3-01-1 東京電力株式会社福島第一原子力発電所3号機において長期保管したMOX新燃料の健全性に係る評価・検査の検討方針(案)
福島一3-01-2 福島第一原子力発電所3号機において長期保管したMOX新燃料の健全性に係る評価・検査報告書
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