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2010/06/20

【事故2】外部電源供給不具合/非常用電源起動失敗/過去のECCS作動

 福島民友やNHKの情報では、事故は 発電機の不具合による自動停止→外部電源への切り替え失敗 ではなく、外部電源を供給するシステムの不具合がそもそもの原因で、自動停止に至ったようです。原子力関係部長会議を開いた福島県には誤った情報を伝えていたようです。東電のHPにあいかわらず抽象的な報告があるだけです。

外部電源の不具合原因/第1原発2号機の自動停止(福島民友)
http://www.minyu-net.com/news/news/0619/news4.html

 東京電力福島第1原発2号機(大熊町)が自動停止し冷却水の水位が低下した問題で、自動停止の原因が同号機へ外部電源を供給するシステムの不具合だったことが18日、東電への取材で分かった。報告を受けた県は、佐藤雄平知事が同日開いた原子力関係部長会議で東電に対し原因究明と再発防止の徹底を求めるよう指示するなど、県民の安心確保にかかわる事態とみている。 (2010年6月19日 福島民友ニュース)

原発トラブルの原因究明を(NHK)

 17日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉が自動停止した問題で、福島県の佐藤知事は、「徹底的にトラブルの原因を究明するよう東京電力に求める」という考えを示しました。この問題は、17日の午後、運転中だった福島第一原発2号機で発電機の異常を知らせる警報が鳴って発電機が停止し、原子炉も自動停止したものです。
 この問題を受けて佐藤知事は、18日開かれた県の関係部長会議で「徹底的にトラブルの原因を究明するよう東京電力に求める。二度とこのようなことが起こらないようしっかりと確認作業を進めてほしい」と述べました。
 またこの会議の中で県の担当者は、東京電力側が当初、発電機が停止した原因を「発電機そのもののトラブル」と説明していたことについて、18日になって「外部からの電源の供給が何らかの原因でストップしたため保護装置が働いて発電機が止まり、その結果、原子炉の自動停止に至った」と県に報告があったと明らかにしました。東京電力はこの件について報道機関などへは発表していませんでしたが、「今後の再発防止対策などとあわせて発表するつもりだった」と説明しています。  06月19日 07時52分

非常用ディーゼル発電機の起動について(新潟・金子さんより)

 今回の事故では、非常用ディーゼル発電機の起動に十数分かかったとされています。しかし、外部電源喪失のとき、保安規定では10秒以内に非常用ディーゼル発電機を起動しなければなりません。その後、崩壊熱を冷やす残留熱除去系ポンプが2秒以内に起動。

 外部電源喪失を模擬した柏崎刈羽1号機系統機能試験のデータがあります。発電機起動が7,6秒、残留熱除去系ポンプ起動0,3秒でした。試験結果送ります。
http://www.tepco.co.jp/nu/material/files/s10012902.pdf
(25ページから)

→上記資料には、「判断基準として、起動信号により非常用ディーゼル発電機(以下「D/G」)が自動起動し、以下の時間内にD/Gの遮断機が投入されること。・D/G(A)(B):10秒」とあります。非常用ディーゼル発電機は、起動信号から10秒以内に起動することが要求されているのです。

◎地震で緊急停止したときの水位、温度、圧力の変化
http://www.nsc.go.jp/senmon/shidai/taishinpjc/taishinpjc004/siryo4-5.pdf

過去二度のECCS(緊急炉心冷却装置)作動について(東井さんより)

 92年9月29日、水位が3.1mも下がってECCS作動。その折に、過去に隠していたECCS作動事故(誤作動と称して)を白状。81年5月12日真夜中のことでした。水位は2.4m下がり、ECCS作動。
 給水ポンプ・復水ポンプの異常から全給水を失い水位低下したものです。ECCS(高圧注水系&隔離時冷却系)による給水を続けるも、圧力逃がし弁が開いたため(?)減圧沸騰が起こり、水位は激しく上下。17分余りでようやく給水回復したのでECCSを手動解除(TMI教訓に反する)
 このとき、ECCS作動は伏せられて、単なる自動停止事故と報告。そのためECCS事故だったことは92年の事故の折にやっと出てきた報告書から判明したものです。それまでは91年の美浜事故が国内初のECCS作動事故とされていました。
 92年当時、かなり追及したのでしたが、真相は途中までとなっています。警報記録やチャートがきちんと残って(残して?)いなかったのです。
 92年の事故も、給水・復水ポンプの故障から始まっています。このポンプは、炉心に冷却水を戻してやるためのポンプです。ですからこれらのポンプが停止すれば、空焚きの危険性→炉心溶融です。
 81年の事故では、タービン停止に伴う電源切り替えのさいに、瞬時に高圧復水ポンプが停止してしまったとのことでした。今回の事故(まだ詳細はわかりませんが)と重ねると、
この電源切り替えの信頼性が乏しいような・・・・?
 そして外部電源遮断により、非常用ジーゼルが起動→給水回復(隔離時冷却系は直流電源で作動)この外部電源、東北電力からなどと書いている報道がありましたが、かつてリスク対策として、隣のプラントから持ってくるように共有化して信頼性を高めたのではなかったかと思うのですが・・・・?

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