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2010/07/20

【事故7】福島第一2号外部電源全喪失事故の真の原因を 隠蔽する動きに対する抗議文

東京電力株式会社社長 清水 正孝 様

福島第一・2号「外部電源全喪失事故」の真の原因を
隠蔽する動きに対する抗議文

2010年7月20日 
東京電力と共に脱原発をめざす会 
代表世話人 東井 怜

 去る6月17日、福島第一原発2号機で「外部電源全喪失事故」があり、貴社は7月6日に事故原因の調査結果と対策について発表しました。外部電源「全」喪失事故とは、非常に稀な事故であり、対応を誤れば炉心溶融の大事故につながりかねない深刻な事故です。
ところが貴社は法令に規定される報告事故ではないとして、今回の調査報告で了とし、無謀にも16日深夜再起動してしまいました。これに対し保安院の対応も他の事故と比べ全く異例であり、規制は機能していません。情報公開とはほど遠いものです。

 

当会では6日の発表を受けて、9日に本社で緊急に説明を求めました。原因と対策と称するその内容はとても納得のいくものではありませんでしたが、その根本原因は外部電源切り替えができなかった点にあることが認められました。すなわち所内側遮断機「OFF」になってから外部電源を「ON」にする制御シーケンス上の「AND」条件が成立しなかったという説明でした。これはシステム設計上の問題であって、インターロックの内包する欠陥という普遍性をもつ、たいへん深刻なものです。他のプラントはもとより、国内、海外にも水平展開すべき重大事故であったのです。問題の深刻さを技術者なら当然認識しているに違いありません。

 しかしこうした深遠なる事実を前に、貴社はおよそ誠実とはほど遠い態度で、時系列、パラメータ推移等具体的な証拠を何ら示すことなく、「推定」や「可能性」を前面にあえて解りにくいプレス文を公表し、事故原因を人為ミスとして真の原因を隠蔽してしまいました。

 2号機は、92年に全給水喪失によりECCS作動事故を起こした炉です。その折、81年にも同様の事態に陥りECCSが作動したこと、じつは2回目のECCS作動事故であることを公表し、隠蔽していたことを謝罪したものです。今回は隔離時冷却系で急速注水していますから、3回目の高温の原子炉への冷水であり、加圧熱衝撃による過大熱応力後遺症が危惧されます。ECCSではないと弁明したところで、後遺症が消滅するというものではありません。

 透明性、安全最優先、…と言いつつこのような2号機を早々に再起動する、あるいは誰もが否定できない根本原因にフタをするという、貴社の体質と救いようのないシステムには、原子力発電所という複雑なシステムを制御する資格などありません。ここに強く抗議するとともに、以下要求いたします。

一、「外部電源全喪失事故」の真の原因を究明すること
一、そのために、利害関係者を含まない、第三者による事故調査委員会を立ち上げ、その調査に対しては全面的に協力すること
一、過去に2回もECCS作動事故を経験し、今回で3回目の急速冷水注水による加圧熱衝撃を受けた2号機の再起動を即刻断念し、廃炉とすること
一、第一・第二原発のすべてのプラントについて、次回定検を待たず直ちに停止すること
一、制御システムの欠陥に対する抜本的な対策を講じるまで、いずれも再起動しないこと

以上

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震災前の貴重な資料 フェイスブックに 引用させていただきました

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