【交渉】県への再質問状に対する回答交渉がありました
9月14日、福島県庁にて再質問状の回答交渉が行われました。主に県原子力安全対策課長が対応しました。1時間20分ほど。
質問は、県民説明会の実施、安全協定に基づく事前了解の手続きの不備について、昨今の六ヶ所再処理延期、「もんじゅ」事故、原子力政策大綱見直しの動きから、使用済MOX燃料の行方はますます不透明であり、プルサーマルについては一旦立ち止まるべきではないか、という3点でした。県側の回答は前回と同じもので、説明会は起動前にやる予定はない、事前了解の手続き上の問題はない、使用済燃料については県外搬出を約束したというものでした。
1.近藤原子力委員長「第二再処理工場の検討は10年かけて」発言について
使用済MOX燃料の問題では、「原子力委員会の近藤駿介委員長は11日、青森市での取材に対し、現行の原子力政策大綱で「2010年ごろから検討を開始する」としている第二再処理工場(仮称)について「10年ごろに決めるとは言っていない。これから10年勝負でやる(検討する)ということだ」との見解を示した。」とのデーリー東北の記事をとりあげ、これは第二再処理工場を決めるつもりはないということではないか、県外搬出の目途はますますなくなった、プルサーマルだけ突出するのはおかしい、一旦止めて状況を見るべきだと訴えました。
県側は、長期に渡る事業なので…といいながら苦笑い。「10年」の意図がなんなのかわからないので答えようがない…とも。だったら国に確認して欲しい、県民説明会に原子力委員会も呼んでそこで聞いてもらってもと言うと、その場では否定していました。しかしこれは大きな問題なので、改めて県に対し、近藤発言について、原子力委員会に真意を質した上で、県としての見解を明らかにして欲しいと思います。
2.事前了解の手続きの不備について
県側は、前知事が2002年9月に県議会行った発言は、「(プルサーマルの)前提となる条件が消滅しており、 白紙撤回されたものと認識をいたしております」というものであり、県が白紙撤回したわけではなく、そのような手続きもしていないと回答しました。
こちらは前知事が2004年になって自分の発言を振り返り、「本会議で白紙撤回したんです。白紙撤回というのはどういう意味があるかということですが、… 『もう何も無かった状態にする』ということだろうと思います。」と解説していることを取り上げました。県側は取り合わず、手続きは問題ないと繰り返してい ました。
こちらからは、これは単に手続き上の問題だけではない、東電が手続きがあいまいなところにつけ入り、「プルサーマル白紙撤回」という県民の意思を踏みにじ り、なかったことにしていることに屈することになるんだとし、県民説明会の場で県民にきちんと説明するよう要求しました。
3.県民説明会について
県民説明会については、起動前の予定はないとの回答でしたが、改めて早期の実施を要請しました。
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