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2010/10/10

福島プルサーマルトップページ

【集会案内】 転載・転送大歓迎

プルサーマルを止めて原発震災を防ごうin渋谷
浜岡・福島プルサーマルを止めるために-最新状況の報告と提案

 浜岡原発4号機のプルサーマルについて中部電力は年内にも燃料装荷し年明けからの実施を狙っています。浜岡原発では東海地震による原発震災が心配 されています。地下に地震波を増幅させる地層の存在、次の地震が史上最大規模になる可能性、海底の大活断層が原発西側に伸びているなど、新しい指摘もあり ます。とてもプルサーマルどころではありません。
 福島では第一原発3号機でのプルサーマルの1回目の装荷・運転が始まってしまいましたが、県庁前の「沈黙のアピール」による申入れ行動は続き、使用済燃料問題や安全管理の問題を訴えています。
 「もんじゅ」の事故により高速増殖炉開発の中止が必至の状況です。プルサーマルだけが突出し、その歪が使用済MOX燃料の行き場がないという形で現れています。
 集会では、静岡、福島から最新状況と取り組みについて報告をいただき、プルサーマルを止めるために何ができるのか考え、提案する場にしたいと思います。お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。

日時  11月30日(火)18:30~20:45
場所  渋谷区消費者センター2階大研修室(渋谷駅3分)

お話 
 静岡から 白鳥 良香さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク代表)予定他
 福島から 佐々木慶子さん(「沈黙のアピール」呼びかけ人代表)他
 その他各地から
参加費 800円

主催  福島老朽原発を考える会/プルトニウムなんていらないよ!東京
    空と海の放射能汚染を考える市民の会/ふぇみん婦人民主クラブ
連絡先 福島老朽原発を考える会 03-5225-7213
    ふぇみん婦人民主クラブ 03-3402-3244

福島第一原発5号機で重大トラブル発覚

【記事】トラブル続出の福島第一原発・プルサーマル炉を即刻停止せよ

 9月27日に東電は、福島第一原発5号機で9月2日に発生したトラブル(運転中に行ったポンプの起動試験に失敗、 制御用ケーブルが外れていた)について、定期検査中の6号機と間違えて5号機のケーブルを抜いたしまったという前代未聞のトラブルであったことを明らかに しました。しかもケーブルを抜いたのは8月16日で、9月2日までの間、緊急時に原子炉を冷やすためのポンプが使えないという恐ろしい状態であったといい ます。9月2日以降も平然と運転を続けていました。3号機ではMOX燃料を装荷し起動を控えていた時期です。プルサーマル起動のため東電は公表を故意に遅 らせた可能性もあります。それでなくても第一原発はトラブルが頻発しています。とてもプルサーマルどころではありません。29日には、緊急の要請を県と県 議会に行いました。

緊急要請書はこちらから

県民説明会の是非を問う「沈黙のアピール」有志による街頭アンケートが福島・郡山で行われました。

0001

東電福島第一原発3号機プルサーマル原子炉起動に抗議する!

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東電本社前で起動直前に行われた抗議行動↑
提出した抗議文はこちらから

再度の公開質問状に対する回答交渉は9月14日(火)11:00から福島県庁にて行われました

回答交渉の報告はこちらから
近藤俊介原子力委員長「第二再処理工場の検討は10年かけて」発言資料

「再度の公開質問状」を9月3日に福島県に提出し、改めて県民説明会の実施を要請しました。事前了解手続きの不備を具体的に指摘しています。最近の六ヶ所再処理工場の大幅延期や「もんじゅ」の事故を指摘し、一旦立ち止まって状況を見定めるよう求めています。事前了解の問題では、1998年の事前了解に関する文書の開示請求を同時に行っています。

「再度の公開質問状」はこちらから
「再度の公開質問状」PDF版をダウンロード

フクロウの会作成パンフレット「福島プルサーマルが許されない5つの理由2」をアップしました。ご一読ください。
パンフレットはこちらからどうぞ

********************

福島プルサーマルはMOX燃料が装荷されてしまいましたが、燃焼はまだです。9月18日に予定されている原子炉の起動の前に「県民説明会」を実施するよう、知事へのメッセージを送ってください!(写真は8月21日福島第一原発ゲート前MOX燃料装荷抗議行動)
抗議行動については「param~風のように~」をご覧ください

福島県知事へのメッセージ送信フォームはこちら

新潟県「刈羽村の生命を守る女性の会」からのメッセージ

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県民説明会実現のためにも、まだまだ続く「沈黙のアピール」へのご支援をお願いします。参加できなくても、メッセー ジをお送りください。「沈黙のアピール」は毎日申入れをすることが、実施条件になっています。メッセージは知事秘書室と原子力安全対策課の双方に届けてい ますが、毎日の申入れがそのまま、県民説明会実施の要求になります。今一度、県民説明会の実施を求めるメッセージを送ってください。周りの方に声を掛け て、メッセージの輪を広げてください。

福島県知事へのメッセージ送信フォームはこちら

福島県庁前「沈黙のアピール」継続中!メッセージも毎日提出!
県庁西庁舎1階入口で平日9:30~11:00是非お立ち寄りください!

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「沈黙のアピール」より8月16日公開質問状提出、19日に回答交渉がありました(写真右上)。交渉報告はこちら
公開質問状はこちら「kokaishitsumonjo.pdf」をダウンロード

福島プルサーマルが緊迫しています。福島県知事は6日にプルサーマル受け入れを決めました。21日にはMOX燃料が装荷され9月18日にも起動する予定です。

プルサーマル強行に抗して、福島県庁前での「沈黙のアピール」毎日の座り込 みと申し入れがはじまりました。これに連帯して、プルサーマル実施をやめるよう求める福島県の知事宛抗議・メッセージを送ってください。打ち出したもの を、みなさんに代わって毎日の申し入れの際に県庁に届けます。

・プルサーマル受け入れを撤回せよ
・県民説明会を開け
・使用済MOX問題を再検討せよ
・老朽化を考慮した耐震安全確認をきちんと行え

といった声をあげてください。以下に知事へのメッセージ送信フォームがあります。お名前(あるいはイニシャル)と メールアドレス(記入しなくてもよい)、メッセージを県庁に届けます。お名前とメールアドレスを除いた部分について、このサイトにアップさせていただきま す。よろしくお願いいたします。

福島県知事へのメッセージ送信フォームはこちら

これまでに寄せられたメッセージその7はこちら
これまでに寄せられたメッセージその6はこちら

これまでに寄せられたメッセージその5はこちら
これまでに寄せられたメッセージその4はこちら
これまでに寄せられたメッセージその3はこちら
これまでに寄せられたメッセージその2はこちら
これまでに寄せられたメッセージその1はこちら

知事受け入れ表明に対する抗議声明(福島老朽原発を考える会)

直通のFAX TELはこちら
福島県知事 佐藤 雄平 様
FAX 024-521-7900/電話 024-521-7009

メール hisho@pref.fukushima.jp

よろしくお願いいたします!!!

★福島プルサーマル★

★★【疑問】福島県へ-プルサーマル3条件についての疑問
★【東電交渉】使用済プールの水漏れ対策に明確な基準なし
【東電交渉】30日東電本社交渉に向けての質問事項(福島MOX関連)

★【政府交渉】使用済MOX問題について国と交渉速報
【要請】福島県へ使用済MOX燃料の処分の方法について要請行動

★【緊急要請報告】使用済燃料プール水漏えいと電源喪失事故で県へ
【論説】プルサーマル実施は原子炉等規制法違反

【要請】ケビンさんと福島県へ申入れ(8月5日)
【県技連】課題山積なのに…東電からの聞き取りこれで終わり???
【県技連】7日の傍聴報告…漏えい運転を正当化/プール問題は次回
【要請】高浜プルサーマルに関する質問・要望書(美浜の会HPより)
【記事情報】22日の要請行動/増子副大臣視察/保安院審議官の見通し
【審議会】福島MOX燃料意見聴取会第2回
【東電交渉】福島プルサーマルで東電交渉
【県技連】福島県でプルサーマルの技術検討開始
【審議会】福島MOX燃料意見聴取会第1回
【論説】福島第一原発3号機でプルサーマルが許されない5つの理由

★福島第一原発2号機…電源喪失水位低下事故★
【事故7】電源全喪失事故の真の原因を 隠蔽する動きに対する抗議文
【事故6】2号機外部電源全喪失事故に関するレポート(東電共の会)

【事故5】7月9日東電本社における聞き取りから(東電共の会)

【事故4】東電が原因を公表…作業員が電源装置に接触したせいに

【事故3】福島県への要請行動/東電本社での聞き取り

【事故2】外部電源供給不具合/非常用電源起動失敗/過去のECCS作動

【事故1】炉心溶融の可能性があった電源喪失水位低下事故

 パンフレット『福島第一原発3号機でプルサーマルが許されない5つの理由』2好評販売中


問合せ 東京都新宿区神楽坂2-19-405AIR内
     FAX 03-5225-7214

2010/10/08

【記事】トラブル続出の福島第一原発・プルサーマル炉を即刻停止せよ

運転中の原発の制御ケーブルを引き抜いていた!
トラブル続発の福島第一原発・プルサーマル炉を即刻停止せよ

福島老朽原発を考える会 S

 東電は9月27日、福島第一原発5号機で原子炉隔離時冷却系の制御ケーブルが外れていた件で、定期検査中の隣の6号機のケーブルを外そうとして、間違って5号機のケーブルを外していたこと、さらに、緊急時に原子炉を冷却する機能を果たす原子炉隔離時冷却系が、約半月間作動できない状態に陥っていたことを明らかにした。しかも東電は、制御ケーブルが外れていたことに気づいた後も、外れた原因もわからないのに、ケーブルをつないで平然と運転を続けていた。そのとき同じ第一原発の3号機では、MOX燃料の装荷作業が行われたが、9月17日の起動時にトラブルが発生した。その他にも第一原発ではトラブルが続発している。第一原発の安全確保について信頼性は地に堕ちている。県民は不安を訴えておりとてもプルサーマルどころではない。

■安全確保のシステムが崩壊している
 制御ケーブルが外れていたことに気づいたのは、9月2日に原子炉の運転中に行った原子炉隔離時冷却系の起動試験のときだった。ポンプを駆動させるタービンが停止し、調べてみると制御ケーブルが外れていた。東電は9月3日にここまでを公表し、ケーブルをつないで運転を継続した。それから24日経った9月27日になって、東電はようやく、ケーブルが6号機と間違えて外されていたこと、それが8月16日であり、9月2日までの約半月間、原子炉隔離時冷却系が使えない状態であったことを明らかにした。
 東電によると、本来は定期検査中の6号機で行う作業を、図面のコピーを間違えて5号機のものにしてしまったために、運転中の5号機の制御ケーブルが外されてしまったという。しかしそのような場合でも、二重三重のチェックによりミスは防げるはずではなかったか。そのくらいで本当に外してしまうこと、外してしまえることが問題ではないか。作業員は5号機が運転中だということもわからなかったのだろうか。定期検査短縮のために行っているオンライン・メンテナンス(運転中の保守)が横行することにより、麻痺してしまったのだろうか。いずれにしろ、事は個人の問題ではなく、組織の問題であり、安全確保のシステムの問題である。

■プルサーマル起動のために情報隠蔽か
 9月3日にケーブルが外れたことに気づいてから、27日の発表までに24日もかかったことも不可解だ。いつ誰が外したのか、その確認に24日もかかるのだろうか。9月18日のプルサーマルの起動を終えるまで隠していたとしか考えられない。
 福島県原子力安全対策課によると、県には27日まで新たな情報は入っていなかったという。であれば県は、東電に対し情報隠蔽の可能性について厳しく問い質さなければならない。

■トラブルが続発する福島第一原発
 プルサーマル実施の3号機でも、9月17日のMOX燃料を装荷しての起動の際に、非常用炉心冷却系の1つである炉心スプレイ系が起動できないことを示すランプが点灯したままとなり、起動が翌日にずれ込むトラブルが発生している。弁の点灯スイッチの接点がずれていたのが原因だが、起動前の定期検査で取り外して調べた後、スイッチが作動するかについて、行うべき確認を行っていなかった。他にも第一原発では、6月17日に2号機で、外部電源全喪失事故が発生している。8月23日には3号機で、作業員の内部被曝事故が発生している。

■県議会もようやく重い腰をあげた
 プルサーマル容認で知事に追随してきた県議会もようやく重い腰をあげた。各会派は東電福島第一原発所長らから説明を受けた。議員からは「トラブル隠しのときと企業体質が変わっていない」「プルサーマル発電を受け入れるべきでなかった」とする意見が出されたという。10月1日に代表者会議(自民と県民連合で構成)を開き、県議会エネルギー政策協議会を開催し、東電を呼んで事実経過と再発防止策について聞くことを決めた。開催時期や内容は、東電の対応や県の立入調査などの様子を見て判断するという。
 2002年に福島県と県議会がプルサーマルを拒否した直接の原因は、東電のトラブル隠しであった。今回のトラブルでこのときと企業体質が変わっていないことが明らかになった以上、プルサーマルは実施できないはずだ。

■県はプルサーマル中止の勧告を
 5号機のトラブルに際して、原子力安全・保安院は、保安規定違反があったとして、原因を精査し再発防止策を講じるよう指示した。福島県も大事故につながる重大な過失だとして東電に厳重注意した。しかしもう厳重注意だけではすまない。東電は「人為的ミスが重なってしまった。こうしたミスを自動的に防げる仕組みづくりを検討する」と述べたというが、何をいまさらである。もし検討したければ原子炉を止めて行うべきである。
 東電にプルサーマル炉の運転を委ねることなど恐ろしくてとてもできない。不安は募るばかりである。これはこの間、県が、県民への説明も怠り、拙速に事を進めてきた帰結でもある。県は今一度、県民の安心・安全を守るという本来の責務に立ち返り、これを果たすためにも、東電に対し、3号機を停止し、プルサーマルを中止するよう直ちに勧告すべきである。

■粘り強く活動を続ける「沈黙のアピール」
 今回の事態に対し、県庁前で毎日の座込みと申入れを続ける「沈黙のアピール」は即刻対応した。9月29日には、福島県内と福島老朽原発を考える会を含む首都圏の団体が連名で、プルサーマル炉の即時停止を求める緊急要請書を県と県議会に提出し、記者会見を行った。県議会議長にも直接話して手渡した。議長は、「机をけっぽって、東電はなっとらん!と怒りの言葉を伝えた」という。「沈黙のアピール」のメンバーは、「けっぽらなくてもいいから、きちんとプルサーマルを止めてほしい」と要請した。
 翌30日には、県原子力安全対策課の課長と会い、プルサーマルの3号機の停止勧告を行うよう求めた。課長は「3号機起動に際しては、同じようにケーブルが引き抜かれたりはしていませんねと口頭で確認はした」という。なんという危機感のなさ。
 それでも、「沈黙のアピール」のメンバーは、全国から寄せられる知事あてのメッセージを手に、連日県と県議会へのはたらきかけを続けていく意気込みでいる。プルサーマルの3号機が起動した9月18日と20日には、郡山と福島で、プルサーマルについて県民説明会の実施の可否を問う街頭シール貼りアンケートを実施し、県民への直接の訴えも行っている。多彩な活動を粘り強く続けている。全国から知事あてメッセージを寄せて支援しよう。

(美浜の会ニュース投稿記事)

2010/10/01

【緊急要請】福島第一原発で重大トラブル発覚…プルサーマル中止を求めて県と県議会に要請

9月27日に東電は、福島第一原発5号機で9月2日に発生したトラブル(運転中に行ったポンプの起動試験に失敗、制御用ケーブルが外れていた)について、定期検査中の6号機と間違えて5号機のケーブルを抜いたしまったという前代未聞のトラブルであったことを明らかにしました。しかもケーブルを抜いたのは8月16日で、9月2日までの間、緊急時に原子炉を冷やすためのポンプが使えないという恐ろしい状態であったといいます。9月2日以降も平然と運転を続けていました。3号機ではMOX燃料を装荷し起動を控えていた時期です。プルサーマル起動のため東電は公表を故意に遅らせた可能性もあります。

それでなくても第一原発はトラブルが頻発しています。とてもプルサーマルどころではありません。9月29日に緊急の要請を県と県議会に行いました。

********************************

2010年9月28日
福島県知事 佐藤 雄平様

緊 急 要 請 書

「沈黙のアピール」他

■第一原発で続発するトラブル…プルサーマルなどもってのほか
■県は県民の安心・安全を守るためにもプルサーマル中止の勧告を

緊 急 要 請

一.福島第一原発で続発するトラブルにより、東電にプルサーマル炉の運転を委ねることなど恐ろしくてとてもできないことから、県は東電に対し、3号機を停止し、プルサーマルを中止するよう直ちに勧告すること

 東電は27日、福島第一原発5号機で原子炉隔離時冷却系の制御ケーブルが外れていた件で、定期検査中の6号機の制御ケーブルを外そうとして、間違って5号機のケーブルを外していたことを明らかにした。あまりにお粗末だが、お粗末で済まされる問題ではない。運転中の5号機の原子炉隔離時冷却系は8月16日から9月2日までの約半月間、作動できない状態に陥っていた。緊急時に原子炉を制御する機能が全く使えないまま運転されていたのである。安全上重要な機器を制御するためのケーブルを運転中に停止中の炉と間違えて抜いてしまうなど前代未聞ではないか。しかも東電は、制御ケーブルが外れていたことに気づいた後も、外れた原因もわからないのに、ケーブルをつないで平然と運転を続けていた。そのとき同じ第一原発の3号機では、MOX燃料の装荷作業がまさに行われていた。

 その3号機では、17日のMOX燃料を装荷しての起動の際に、非常用炉心冷却系の1つである炉心スプレイ系が起動できないことを示すランプが点灯したままとなり、起動が翌日にずれ込む事態が発生した。弁の点灯スイッチの接点がずれていたのが原因だが、起動前の定期検査で取り外して調べた後、スイッチが作動するかについて、行うべき確認を行っていなかった。その後、県は起動をあっさりと認めたが、「今後の安全確保のためにも、人為的なミスを防ぐ取り組みも含めて東京電力側に強く求めていく」と述べていた。

 第一原発では、6月17日に2号機で、外部電源全喪失事故が発生している。根本的な原因解明はなされていない。また8月23日には3号機で、作業員の内部被曝事故が発生している。

 5号機のトラブルに際して、原子力安全・保安院は、保安規定違反があったとして、原因を精査し再発防止策を講じるよう指示した。福島県も大事故につながる重大な過失だとして東電に厳重注意した。しかしもう厳重注意だけではすまない。東電は「人為的ミスが重なってしまった。こうしたミスを自動的に防げる仕組みづくりを検討する」と述べたというが、何をいまさらである。もし検討したければ原子炉を止めて行うべきである。それにトラブルがこれだけ立て続けに発生しているのは、もはや個人の問題ではなく、組織の問題であり、点検確認がきちんとできなかった安全確保のシステムの問題である。

 5号機のトラブルでは、制御ケーブルが外れていることが明らかになってから、6号機と間違えて外したことを公表するまでに実に20日以上も要している点も不可解だ。

 東電にプルサーマル炉の運転を委ねることなど恐ろしくてとてもできない。立地町にいても福島市にいても不安は募るばかりである。これはこの間、県が、県民への説明も怠り、拙速に事を進めてきた帰結でもある。県は今一度、県民の安心・安全を守るという本来の責務に立ち返り、これを果たすためにも、東電に対し、3号機を停止し、プルサーマルを中止するよう直ちに勧告すべきである。

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