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2011/03/16

【福島原発震災(7)】1~3号機は危機的状況…原子炉は注水できない構造?

1~3号機の原子炉は危機的状況にあります。
注水は続いているという報道が続きますが燃料が冠水したという報告はありません。

TBS news bird: 東電発表,「1号機燃料棒の70%が損傷している可能性がある.深刻な状態.2号機は30%,3号機は不明」(15:25に圧力容器内のモニターで,損傷した燃料棒内部から放出さる放射性物質の量を測定し,その結果にもとづいて推定.3号機は計測器が故障)

推測ですが、いくら注水しても燃料がむき出しの状況が変わらないのは、BWR(沸騰水型原子炉)の原子炉圧力容器の構造に原因があるのではないでしょうか。

Saijunkan

上図の左がBWRの圧力容器ですが、中は二重構造になっていて、シュラウドと呼ばれるステンレスの筒状の構造物の中に燃料が収められています。通常の運転では、給水から矢印をたどると、下に下りてジェットポンプへ、水量の3分の1がジェットポンプの脇から図の右側の配管に入り、原子炉再循環ポンプに入ります。それがジェットポンプで勢いをつけ、水量の3分の2を吸い込みながら圧力容器の底に入り、シュラウドの中の燃料のある炉心に入ります。ここで蒸気になって上部にある主蒸気配管からタービンへ送られます。

原子炉再循環ポンプが止まると勢いがつかなくなるのですが、基本的には同じ流れで水が循環し、炉心の冷却が行われます。ところが今は、給水ポンプが動かず、非常用の注水ポンプも使えないことから、圧力が小さい消防車のポンプを給水系につなぎ、海水を入れるということを行っています。

そうすると、圧力が小さいことから、給水がジェットポンプの細い部分で炉内の圧力に押され、なかなか中に入れず、その場で沸騰して上の主蒸気配管から抜けてしまうという事態が起きているのではないでしょうか。いくら注水しても改善しない、さりとて注水を止めるわけにはいかない、そんな中で炉心がむき出しになっていますので、炉心の損傷、溶融は進んでいくという危機的な状況が続いているのではないでしょうか。炉心溶融がさらに進めば、原子炉圧力容器が損傷する本当に最悪の事態に至る恐れもあります。

テレビは、東電が作業員の引き上げを海江田大臣に嘆願したが、管首相が一喝し、東電に乗り込んできたという話を伝えています。静岡でも地震が発生しました。放射能がせまっています。怖いです。

2011年3月15日1時00分

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コメント

解説ありがとうございます。なぜ水が入らないのかよく分かりました。
ところで、
(1)これまでに放出された放射能量の概算などできないでしょうか? どれくらいの、どのような核種が出たのか、非常に気になりますが。。。
(2)放射線の計測機は、ありませんか?できれば、身近なところで測ったみたいです。

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