【福島原発震災(14)】4号機のプールはつながり原子炉はむき出し状態
使用済み燃料プールについて、4号機は定期検査で停止中であるにもかかわらず、深刻な事態になっています。それは定期検査のために、原子炉内の非常に発熱量の高い燃料548体を使用済み燃料プールに一旦移動していたいたためです。号機によるプール内の使用済み燃料の発熱量の違いが以下の読売新聞の図にありました。
プールの燃料の発熱量の欄をみると、4号機が圧倒的に大きい値となっています。冷却機能が喪失したことにより、高い発熱量により水温が上がり、沸騰して水位が下がった可能性があります。
水位低下により燃料棒の一部が露出すると、さらに温度が上がり、水と被覆管の反応進んで水素が発生し、それが発熱反応であるために、温度がさらに上がって周辺で反応を促進するという悪循環で、瞬く間に反応がプール全体に及んだ可能性もあります。水素が燃えて火災につながったという見方もあります。
燃料の露出、損傷が進むと、大量に蓄えられているセシウムが出て、放出放射能が格段に増えます。そのために、プール水の水位がどのくらいなのか、水があるのかどうかが焦点となりました。
定期検査中で、炉内の燃料をプールに移動する場合、以下のようにして、使用済み燃料プール、原子炉と炉内構造物を一時的に移す仮置きプールの全てを水で満たします。
この状況で水が抜けて燃料が露出するには相当量の水が沸騰して出て行かなければなりません。水蒸気がそのように大量に出た記録もありませんから、どこかの配管を通じて水が抜け出た可能性も否定できないのではないでしょうか。
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