【福島原発震災(29)】農水省の水田放射能調査…深く掘って値を小さくしている!
新聞各紙によると、農水省は一部の自治体が東北地方や関東各県ので水田の土壌調査を始めたことを明らかにしました。しかし、問題はその調査方法です。記事によれば、「土の表面から15センチ下の土壌を採取し、放射性セシウムの濃度を測定する」といいます。土の表面から15センチ下の土壌に、今回の原発事故によるセシウムが存在すると考えるのは難しく、わざわざこうした採取方法をとることに、放射能汚染の実態を意図的に隠ぺいする意図が見て取れます。
私たちフクロウの会が進めている放射能測定プロジェクトで提携している、フランスの独立系調査機関であるACROのサンプル採取マニュアルによれば、土の場合は土表面から2cmの深さでとること、泥の場合にはできるだけ表面(数ミリの深さ)で採ることを指示しています。
そこで農水省消費者の部屋に電話してみました。
Q) なぜ15センチも深いところまでとるのか?
A) 新聞にもあるように耕す深さが15センチだから
Q) 事故後耕していない土地はどうするのか?
A) 15センチと決めたら揃えて測定しなければいけない
Q) 土の放射能測定は深さ2センチでとると聞いている、15センチまでとればそれだけ薄まってしまうのではないか?
A) セシウムは水と一緒に浸み込むから
Q) 信じがたい。とても納得できない
通常2センチを15センチ掘るわけで、はじめから15分の2以下に薄めた濃度を測るというところに問題があると思います。
みなさんも農水省への問い合わせ、確認、抗議をお願いします。
農林水産省本省消費者の部屋
03-3591-6529
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コメント
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ツイッターからのリンク経由、訪問しました。
バクテリアと土壌の研究者です。
農水省の相も変らぬおバカな方法は論外ですが、英国Exeter大学の研究によると、大気圏核実験における土壌へのCs137の堆積については、土質、地形、そしてフォールアウトからの期間が影響します。
同大学の結果では、最大で30cmまでは沈降する恐れがあるので、それと貴団体のFranceのref.を鑑みますと、表土、表土から15cm、及び30cmの3箇所を測定して、その結果を総合的に判断して、土壌の沈降ホットスポットを決めるのが、適切かと思慮します。
無論、田んぼの地形から、複数のサンプリングが好ましいかもしれません。
脱原発に頑張ってください。
深謝!
投稿: Agroecotech | 2011/04/17 18:18
農家です。
その地点での放射性物質降下量を測定するなら表土でいいでしょうが、耕作地としての水田の放射能調査であれば耕耘層・作土層全域にわたっての調査が必要だと考えられます。
投稿: ttr | 2011/04/18 13:45
放射能汚染希釈を調べていてたどり着きましたが、今小生が実験している内容から見ると、専門家などは水や海水等で希釈されると言われますが、水道水で試していますが、成果がでません。どのようにすっれば希釈されるのでしょうね。汚染土壌を採取し、ペットボトルの中に汚染土壌を1kg入れて、水道水1リットル入れてみましたが、測定放射線料は、水を注入前0.73μSv/hで、注入後数時間毎にボトルを振って測定、0.63~0.70μSv/hで、半減するとか言われていたが、さほどの効果が見られなかった。専門家はどのようにして測定しているのでしょう。小生が使用している測定器は、水中も測定が可能で、野菜などの表面測定も出来る、世界初高感度測定器を使用しています。
投稿: 千葉 秀岳 | 2011/10/23 05:23