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2011/04/15

【福島原発震災(45)】高木文部科学大臣は「子どもに対しても基準は20ミリ」発言を撤回せよ!

福島県内の小中学校などで放射線量が高くなっているため、福島県が学校の安全基準を決めるよう求めています。

この問題に対して内閣府原子力安全委員会は4月13日、年間の累積被ばく放射線量について「子どもは10ミリシーベルト程度に抑えるのが望ましい」との見解を示しました。

ところが、文部科学省の高木大臣はこの安全委員会の提言を無視して、子どもにも一律20ミリの基準を適用する発言を国会答弁や会見で行っています。

フクロウの会はこれに対して抗議声明を出し、内閣総理大臣および文部科学大臣に送りました。

皆さんもぜひ、首相官邸、文科省に対して抗議をお願いします。

●抗議先

首相官邸:https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
文部科学省:https://www.inquiry.mext.go.jp/inquiry09/
電話番号:03-5253-4111(代表)

抗議声明PDFファイルは以下

「kogiseimei.pdf」をダウンロード

**********

フクロウの会 抗議声明

高木文部科学大臣は子どもに対しても「基準は20ミリ」発言を撤回せよ!
子どもの被ばく基準を行政の都合で決めるな!

 高木文科相は4月15日の閣議後会見で、福島県内の学校の放射線被ばく安全基準について「目標は20ミリシーベルトで、(基準厳格化により)学校を頻繁に移動させることはできない」と語ったと報道されている。

 われわれはこの高木文科相の暴論に対して怒りを込めて抗議の意思を表明する。妊婦、乳幼児、子どもが放射線被ばくに対してとりわけ影響を受けやすく、被ばくからの防護を特別に強化しなければならないことは、科学的にも明らかであり社会的にも尊重されなければならない。

 高木文科相はただちにこの発言を撤回し、学校における被ばくの安全基準を真摯に検討することを要求する。

 福島県内の小中学校などで放射線量が高くなっているため、福島県が学校の安全基準を決めるよう求めている。この問題に対して内閣府原子力安全委員会は4月13日、年間の累積被ばく放射線量について「子どもは10ミリシーベルト程度に抑えるのが望ましい」との見解を示し、10ミリシーベルトを目安とするよう文科省に伝えた。この経緯について安全委員の代谷誠治委員は会見で「校庭で土壌から巻き上げられた放射性物質を吸い込み、内部被ばくする場合もあることを考慮すべきだ」と述べ、「学校でのモニタリング調査を継続して実施する必要がある」としている。

 子どもの健康と生命を守りその育成に誰よりも大きな責任を負うべき文科相が、安全委員会のこの通告を無視して、現行の1ミリの基準を大幅に緩和し、20ミリまでの被ばくを大人と同一に強要することは断じて許されない。

 そもそも、現行の被曝基準の指針となっているICRP(国際放射線防護委員会)勧告が低線量被ばくによる晩発性障害のリスクを過小評価したものであり、現行基準そのものが甘すぎるものである。われわれは福島原発事故を契機として、政府が環境や食品などの被曝基準を緩和し国民に被ばくを強要しようとしていることに断固反対する。

 福島第1原発事故により膨大な量の放射能が環境中にまき散らされた。しかしその放射線影響を極力少なくし、子どもの生命と健康を守ることは、まだわれわれの行動によって実現できる。将来を担うべき子どもの生命と健康とその健やかな成長を、われわれの世代の誤った処置により奪い害することは許されない。

 政府は妊婦、乳幼児、子どもへの被ばく影響を極限まで抑え込むための政策を行え。あらゆる被ばく基準緩和に反対する。

2011年4月15日
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
fukurounokai@mail.goo.ne.jp

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コメント

北海道在住の2児の母です。
甥っ子が福島県二本松市の小学校に通っています。今のこの現状が将来にわたって大丈夫なものなのかと毎日不安でいます。国が大丈夫と言っているのを信じてそこで生活をしていくしかないのだろうか、何をもって大丈夫だと言っているのかもあやふやな中、何を信じればいいのだろうか。
後からやりすぎだったと思ってもいい、子供たちを守るにはそれくらいしなければいけないと思います。私の甥っ子は、こちらに避難してくるようにすれば守れるかもしれない。でもそれでいいのだろうか。甥っ子の友達はじめ福島に住む子供たちみんなを、守ってほしい、強くそう願います。
福島に住むお母さんたち、きっともっともっと不安の中暮らしているのだと思います。みんなで声を出し合い、行動に移し、自分の子供だけでなくそこに暮らす子供たちを守るため、出来ることは何なのか、正しい情報を探してでも今行動を起こすべきだと思います。

高木文部科学大臣

 子供が1年間で20ミリシーベルト被曝したら、どのような結果がでるか、チェルノブイリの追跡調査結果から、わかっておりますよね。

 わかっていての発言でしたら、撤回してください。福島県民もあなたと同じ人間ですよ・・・。

 安全基準を引き下げることのリスク、わかります。立場もおありなのでしょう。

 ですが、「人」としてもう一度お考えになって、子供達を守ってあげてください。

 どうか、どうかお願いします・・・・。

残念ながら、官邸に意見しても黙殺されます。
従って、官邸の外部から攻めるしかありません。
人権派の弁護士さんたち!
今のトップは「犯罪者集団」です!

http://takedanet.com/2011/04/post_f1fe.html
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k20001023001/k20001023001.html

20mSv/年など、「あり得ない」数値を出している政府、保安院、安全委員会を「未必の故意による傷害」で告発お願いします。
一緒に立ち上がってください!

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