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2011/05/18

【福島原発震災(88)】福島周辺の土壌汚染と各地の汚染状況

福島周辺の土壌汚染と各地の汚染状況

 日本国内各地の土壌などの放射能汚染調査を行いました。私たちフクロウの会と福島や全国の協力者の方々と連携してサンプルを集めたものです。

 今回の調査は福島県周辺に加えて、比較のために宮城県、神奈川県、福井県、兵庫県、佐賀県のサンプルを集めました。調査にご協力いただいた方々に感謝します。

 仏の独立系調査団体ACROによる分析結果とコメントが届きましたので紹介します。

測定結果はこちら(ACROのウエブサイト)

測定箇所全体図(日本地図)はこちら

====  以下はACROからのコメントです ===

日本各地の土壌と藁 (2011年4月12日~18日)

 ACROは日本の市民が日本各地で集めたサンプルを分析した。

 

 福島から遠く離れた神戸では汚染は発見されなかった。佐賀(九州)と福井ではセシウム137のみが発見された。セシウム134が同じレベルで発見されないのでこのセシウム137は過去の汚染であることを示している。

 藁が高い放射能濃度であるのは藁が軽いことによる。一平方メートル当たりで同じ量の降下物による汚染でも、藁は土と比べるとキログラム当たりの汚染では非常に高いものとなる。

 前回の福島県からの土のサンプル分析ではヨウ素131が強く出ていた。しかしヨウ素131の半減期は非常に短い(8日間)ので比較的早く消滅する。今回測定されたヨウ素はセシウムと比べ低い。

 テルル129mは崩壊して半減期の非常に長いヨウ素129になる。半減期は16百万年である。この核種は原発周辺で注意深く監視する必要がある。

 福島に近いところでは全てのサンプルは損壊した原発からの降下物による多数の放射性元素により汚染されている。

 中間的なセシウム137は最もやっかいな核種となるだろう。今回測定された濃度は全て日本政府により決定された米の作付基準であるキログラム当たり5,000ベクレルは下回っている。

 1平方メートル当たりのセシウム137のベクレルを計算すれば、福島県の全てのデータはベラルーシでは移住の許可が与えられた185,000ベクレルを上回っている。

 宮城県の汚染も極めて高いものである。それは以前に我々が宮城県の野菜で測定した高い汚染と符合する。


福島県相馬市の海水 (2011年4月16日)

 通常、海水の汚染は検出することができない。原発から40Km以上北に位置する相馬で発見された放射性元素は福島原発からのものである。海水の汚染は海の生物に蓄積される特性をもっている。例えば海藻のヨウ素汚染は海水のそれに比べ1,000倍から10,000倍もの濃度になりうる。魚や貝類ではこの値は10倍から100倍となる。セシウムは生物種により10倍から400倍に濃縮される場合がある。

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コメント

2つ質問があります。
1.今後、また、このような分析をする予定はあるでしょうか?(今回はいわき市など福島県の他の地域のデータがなかったようなので、もし、今後、また、このような分析の機会があるようであれば、今回分析されなかった他の地域も分析してもらえると有り難いです。)
2.プルトニウムやストロンチウムも分析されてこれらは検出されなかったという理解でよろしいでしょうか?(これらの心配は全くないということであれば良いのですが。)

いわき市民さま
書き込みありがとうございます。
今後も継続して調査してゆきます。測定処理能力に限界がありますので、順次行っている状況です。
測定要望があれば、フクロウの連絡先 fukurounokai@mail.goo.ne.jp までメールをお願いします。
ただし、優先順は当方で決めさせていただきます。

プルトニウム、ストロンチウムの表記がないのは検出しなかったということではありません。
これらの測定は労力を要しますのでACROでは米の協力団体にサンプルを送り継続測定中です。
後日、これらの核種の結果も出す予定です。

東京在中です。

足立区や葛飾区は、どのように考えればよいのでしょうか?
乳幼児がおり、関西への移住も考えていますが、それはやりすぎなのか、どれくらいの汚染なのかがわかりません。
たぶん、0、2から0、3の間です。地上1メートル.マイクロシーベルト毎時。

保育園の給食に暫定基準値内の野菜や牛乳がでるのも心配です。四才、一才。
一日一回だから大丈夫だという意見もありますが。。

移住への決断もつかず、ここにすみ続けることも不安で、どのように考えればよいのかわかりません。

 「電源喪失」で検索したところ、WSJ日本版の「福島第1原発、2010年にも電源喪失事故」(2011年6月19日)というのがヒットしました。それによれば、2010年6月17日に、電源喪失で冷却水が一時ストップして、水位が6メートル近く低下したそうです。事故原因は「協力会社の保守要員」が、「所内電源切り替え用の補助リレーにうっかり肘が当たって」、電源がストップする事故につながったということです。しかし、肘が当たったぐらいで重要なスイッチがオンになるほど単純にできているのでしょうか。そこで疑問に思った私は、日本気象協会のサイトで昨年の地震について調べました。すると、2010年6月13日に、福島県沖でM6.2の地震があり、福島県浜通りで震度5弱が記録されたことがわかりました。本当はこの地震で、原発に損傷が起こり、冷却水の注水ストップという事故が発生したのではないでしょうか。
 上記のWSJ日本版によれば、「今年2月、設計寿命の40年を迎える福島第1原発について、稼働年数の10年延長」を保安院が許可したそうです。この延長のために、本当の事故原因を隠蔽したのではないかと疑問がわいてきました。もし、この時点で、当時の事故原因を明らかにし、稼働延長を許可していなければ、今回の震災によるメルトダウン事故も回避できたのではないかと思うようになりました。
 すべてを大震災と大津波のせいにして言い訳をしている東電と保安院こそ、今回の原発事故の最大の原因ではないでしょうか。

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