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2011/05/03

【福島原発震災(72)】子どもたちを放射能から守る集会:参加報告

子どもたちを放射能から守る集会:参加報告

 5月1日、原発震災復興・福島会議(以下:福島会議)と福島老朽原発を考える会(以下:フクロウの会)の2団体の呼び掛けにより、「子どもたちを放射能から守る集会」が開かれ、予想を大きく上回る250人の方々が参加しました。

 参加者は福島市を中心に県内各地から乳幼児、子どもをもつ親が中心でした。また全国各地から避難受け入れや放射能測定などで、福島の子どもたちを放射能から守るために協力したいという個人、団体からの参加者もありました。

 集会は予定時間を大幅にオーバーして4時間近くなりましたが、ほとんどの方が途中退席もせず、最後まで熱心に議論を行いました。

 集会では「子どもたちを放射能から守る福島ネット」の結成が参加者一同の大きな拍手で確認され、代表として中手聖一(福島会議)さんが選ばれました。また翌日予定されていた、文科省・原子力安全委員会、厚労省に対して20ミリシーベルト基準の撤回を求める対政府交渉で提出する要請文も決議されました。

  ………     

 集会は最初に佐藤幸子さん(福島会議)のあいさつで始まり、そのあと、中手聖一(福島会議)さんから、本集会の趣旨説明と集会での提案がありました。

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 あいさつをする佐藤幸子さん

 そのあと、参加者は地域別に分かれてグループワークを行い、地域内での個人のネットワークを作りました。

 次に課題別のグループに分かれてそれぞれの活動の進め方について議論を行いました。課題別グループは
(1)避難・疎開グループ
(2)除染・放射能防護・測定グループ
(3)知識を広めるグループ
(4)学習グループ
の4つです。(4)の学習グループは放射能や被ばくの影響について落ち着いて勉強したいという人向けに阪上武さん(フクロウの会)が講師として行いました。準備段階では学習グループへの参加希望が多いだろうとの予想で大きな部屋を予定していましたが、参加者はすでに自分で勉強している方々も多く、予想に反して実際の活動の進め方を議論するセッションに多くの人が集まりました。

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課題別のグループワーク 真剣な議論が自主的に進められた

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阪上武さん講師に進められた学習グループ

 課題別のグループワークの後、全体で共有化が行われ、それぞれのグループワークの中から選出された世話人を中心に具体的な活動が進められることになりました。

 最後に中手聖一さんから「子どもたtを放射能から守る福島ネットワーク」の設立について提案が行われ、参加者の大きな拍手でネットワークの設立と中手さんが代表になることが確認されました。

 子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの主意書をダウンロード

 また国への要請書の決議も行われました。

 政府への要請書をダウンロード

 集会終了後にさっそく一回目の世話人会がおこなわれました。その後も測定チームは測定方法の実習を行い、除染チームは8日幼稚園で除染(園庭表土の削除)の計画を決めるなど、具体的行動を開始しました。

 子どもたちを放射能から守るための親たちの強い思いが、具体的な形になって一歩も二歩も進んだ集会となりました。

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子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの趣意を読み上げる中手さん

福島老朽原発を考える会・放射能測定プロジェクト(青木一政)

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コメント

みなさん、本当に政府の対応ははらだだしい限りですが、屈せず、共に手を取り合って、不当な20ミリシーベルト基準を跳ね返しましょう。 具体的行動のグループで論議が活発に行われたとのこと、一緒にできることを模索したいです。
親として、今体を張らずして、いつ?

すみません。先日の福島ネットワークの設立時の集会に、群馬から参加した個人です。実は、ネットワークに連絡したいのですが、連絡先がわかりません。もし、中手さんか佐藤さんにこの情報が伝わるなら、お願いしたいことがあります。

敬愛する友人に、2日の政府交渉を見てもらいました。で、僕にはとても建設的(?)と思われる指摘をしてくれました。
以下、彼のブログの抜粋をコピペしますから、真剣に読んでください。お願いします。


「放射線に安全という基準値は無い。」というところを、政府側は認める用意があるように見えましたが、交渉する側がそれに気づいていません。

私は、政府は、危険度が比例的に高まることを否定する立場に立つのかと思っていました。


交渉する側は政府に(次の機会になりますが)、「20mSv/年は、子どもにとってどれくらいの『危険性』と考えているか」を確認することができるかも知れません(これは、20mSv/年が否定され、さらに厳しい数値になったとしても、確認したいところです)。たとえば、「1年間で20mSvの被曝すると、10歳の子どもが生涯にがんになる確率が1%高まる可能性があるとか、そういうことです」(確たる実証がないという立場では「可能性がある」という言葉でないと受け付けないと思います・・・私も今のところ、その立場です。・・・尚、ここでの数値は仮の数値です)。


抜粋おわり。

おわかりでしょうか?次回の交渉で、ぜひ確認していただきたいと思います。もし、彼らが、「危険性はない」というなら、
それは、学問的に、全く認められる見解では在り得ないし、まさに、原子力安全委員会の、「20ミリシーベルトを認めたわけではない。」という発言の真意はそこにあると思います。

で、彼らに、危険性、ガンの発病の可能性の存在を認めさせることが出来るならば、彼らが認める危険性がどんな小さな確率の可能性であろうが、彼らが、その少数(?)の子供たちを、「救うことが可能であるにも関わらず、見捨てる」のだ、という事を彼ら自身にも、そして、福島で、そして日本中で、政府を信じている人々にも、認識させることができるのではないか?と思います。僕には、文科省の一部ですら、そのことを実際には認識していないのではないか?と思ってしまいます。まさか、ナチではないんですから。

「安全か、安全でないか」。彼らのいう「安全」とは何なのか?ぜひ、問うてみてください。お願いします。
しかし、その友人も気にしていたことですが、あまり子供たちのガンがどうのこうのと声を張り上げるのは、子供たちにとって、良いことではないです。中手さんなら、きっと子供たちを思いやった良い追求ができると思います。

もし、これを読まれて、御理解されましたら、ぜひ、この友人のブログを熟読していただきたいです。お忙しくて無理かもしれませんね。彼は、除染についても、かなり、突っ込んで考えています。
除染チームの参考になるのでは?と思います。
参考までに、彼のブログはこちらです。http://memo.outsidervoice.com/?mode=comment&act=captchaこのページのかなり下の方に、20ミリシーベルトの件について書かれています。

中手さんについて、僕は何も知りませんけど、先日の政府交渉、本当にご苦労様です。こころからの敬意を表します。応援しています。僕も、こちらで、できることをやります。小さいですが。

子供の健康・安全・命を真っ先に守るべき施策を行う文科省が子供、親、に対し何たる背信であるか。

鬼畜にまで堕ちたかと思える所業です。

ここまで舐められ切っては福島も終わりです。

頑張ってください。

春の季節さんのブログに放射能に関する大切な事が
とても沢山書かれています
又、妊婦さんや子供達にとっても貴重な事が書かれています。
http://blogs.yahoo.co.jp/harunoashioto2010/12189036.html
以下には、目を背けたくなるような映像が入っていますが、
子供達の為に大切です、是非、拡散してください。
http://blogs.yahoo.co.jp/harunoashioto2010/12089643.html

おはよう御座います。 僕自身どうしても気になるのでメールさせて頂きました。
会の名称が「放射能から守る」となっています。「放射能」は中手さんもよくご存じだとは思うのですが、「放射線を出す能力」を指します。 なので、「人工放射性物質の汚染から子供を守る会」等にした方が適切な表現だと思われます。
みなさん、大変勉強されていて放射線に対する知識も大変お持ちだと思うのですが、言葉の使い方を間違っていると、政府や専門家と言われている人たちから「所詮はその程度の知識の集団」と誤解されてしまうのはないかと危惧致します。会が発足していますが、まだ初期段階です。さらに大きな会に成る前にご検討下さい。

はじめまして。関東より被災地のお子様のことを心配しています。何もできないでいて申し訳ありません。
チェルノブイリのかけはしという団体のお話会を紹介させてください。
この団体は、チェルノブイリの事故後具合の悪い子供達を1ヶ月あずかり元気にさせてきた団体です。
現地にいったことがあったりチェルノブイリで子供達がどうなっていったかも見守ってきたそうです。
6月11日~12日で福島,会津若松,米沢,郡山
の開催です。
きっと子供を心配するお母さん目線にあったお話会になるでしょう。
被災地にこの情報を広げたいと思ってコメントしました。

http://www.kakehashi.or.jp/?p=3246#more-3246

こんなことが許されようとしています。
政府には、私たちの安全を守る気持ちは全くないということです。

汚泥の利用、来週にも再開へ=放射性物質、低濃度分から―国交省
時事通信 6月10日(金)2時34分配信

 福島県などの下水処理施設の汚泥から放射性物質が検出された問題で、国土交通省は9日、経済産業省、セメント協会と汚泥のリサイクル再開に向けた最終調整に入った。放射能濃度が比較的低い汚泥から、セメントの材料に利用する方針で、早ければ来週にも複数のセメント業者が引き取りを再開する見通し。セメント製品の安全性を確認しながら、段階的に汚泥の利用を拡大する考えだ。
 放射性物質を含む汚泥に関しては、政府が5月中旬、一部をセメントに利用できるとする処理基準を示した。しかし、十分な安全確認体制が確立されていないことから、セメント業界が引き取りを停止していた。通常、汚泥の約4割はセメントにリサイクルされていたため、処理や保管場所の確保に悩む自治体が相次いでいた。
 セメントに利用する汚泥は、自治体側が定期的に放射能濃度を測定することで、安全性を確保する。また、セメント製品については、原子炉等規制法に基づく基準を満たせるよう業者側が検査を行う。当面は、自治体側で週数回の測定を行い、放射能濃度が1キログラム当たり数百ベクレル程度であれば、業者が引き取ることで合意する見通し。

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