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2011/06/07

【福島原発震災(98)】江東区のお母さん汚泥焼却施設からの放射能放出を告発!

江東区のお母さん汚泥焼却施設からの放射能放出を告発!

6月7日、NO!放射能「江東こども守る会」が東京都庁を訪れ、東京都知事宛ての緊急要望を行いました。その後、同会のお母さん、お父さんたちは記者会見を行い江東区にある汚泥焼却施設(東部スラッジプラント)周辺の放射能汚染の実態を訴え、詳細な調査と対策や江東区内の学校・公園などの放射能調査と対策を訴えました。

 江東区内の放射能汚染調査は同会が神戸大の山内教授に依頼して測定をしたものです。私たちフクロウの会も測定のお手伝いをしました。

 緊急要望書の内容と、記者会見での報告について紹介します。

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東京都への緊急要望書を渡す石川綾子代表

緊急要望書をダウンロード

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記者会見の様子

2011_0607koutuku0014

緊急要望書を紹介する石川代表(中央)

 
記者会見での説明内容

「東部スラッジプラントが周辺に及ぼす放射能汚染の対策と
学校校庭・幼保園庭などにおける放射線量計測と土壌調査および
東京都内の放射能汚染対策に関する緊急要望書」の提出について


2011年6月7日
NO!放射能「江東こども守る会」
代表 石川綾子
電話 090-4244-3418
e-mail koto_kodomomamoru@yahoo.co.jp

 
1. 要旨


 NO!放射能「江東こども守る会」では、平成23年5月21日~25日の間の3日間、放射線計測の専門家に調査を依頼し江東区内の複数箇所において、放射線量計測および土壌調査を実施した。その結果、江東区新砂にある東京都管轄の汚泥処理施設「東部スラッジプラント」周辺では、とりわけ高い放射線量を確認し、また東部スラッジプラントを中心に荒川に沿って北上するエリアでも高い放射線量を確認した。
 この結果を踏まえ、2011年6月7日に東京都知事および江東区長に対して下記の要請を行った。

(1) 東京都と江東区は、東部スラッジプラントの施設内処理過程においての精査とそれにより判明した問題の改善を、一刻も早く行うこと。

(2) 東京都と江東区は、計測地点をメッシュ状や2.8km四方に区切ったうち代表地点のみの計測ではなく、全ての学校・幼稚園・保育園それに類似する施設と全ての公園・グラウンドの放射線量を、子どもの生活目線の0m(地面直上)、0.5m、1mで計測し、これを区民に公開すること。 また、法律で定められている年間1mSV(0.11μSV/h ※自然被ばくを含めると0.16μSV/h)を超える場所については土壌調査でさらなる精査をし、放射性物質の核種とその濃度を都民に公開すること。

(3) 東京都と江東区は、年間1mSV(0.11μSV/h ※自然被ばくを含めると0.16μSV/h)を超える線量が測定された場所に対して、ただちに土壌の改良と除染作業を行うこと。 ただし、東部スラッジプラントの問題改善を前提とする。

(4) 東京都と江東区は、年間1mSV(0.11μSV/h ※自然被ばくを含めると0.16μSV/h)の基準を超えなかった場所においても通常基準(自然被ばく)の0.05μSV/hを超えた場合は、限りなく0.05μSV/hに近づけ、子ども達にこれ以上の被ばくをさせないために、都民・区民と協力して積極的な除染作業を行うこと。ただし、東部スラッジプラントの問題改善を前提とする。


2. 調査方法と内容


平成23年5月21日~25日の間、神戸大学大学院海事科学研究科(放射線物理、放射線計測)教授山内知也氏に依頼し調査を行った。


 調査内容
① シンチレーション計数管式サーベイメータを用いたガンマ線空間線量調査。
② GM計数管式サーベイメータを用いたベータ線を含む表面汚染調査。
③ 高純度ゲルマニウム半導体検出器を用いた土壌サンプルの放射能汚染調査。

  
3. 調査結果の要点


(1) 東部スラッジプラント周辺の地表面で0.2μSv/hを超える地点が複数個所あった。またベータ線用サーベイメータが空気中で130cpmという計数率を示した。同プラント近傍では空気中にセシウムを含むダストが舞い上がっていると見られる。

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東部スラッジプラント(右奥)と荒川土手

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東部スラッジプラント(後方)と北グラウンド

  
(2) 東部スラッジプラント近傍から採取した土壌サンプルの分析の結果、1kgあたり2,300Bq、1m2当たり230,000Bqの汚染が確認された(調査結果第2報参照)。放射線施設内の人が触れる物の表面密度限度は40 Bq/cm2とされているが、その1/10を超えて汚染した物(4 Bq/cm2=40,000Bq/m2)はみだりに管理区域から持ち出さないことが求められている。子供達が野球などで泥まみれになりながら汗を流し、人々が憩いを求めて集う場所の土壌として相応しい物では決してない。早急な環境の改善が必要である。

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土壌サンプル採取場所

  
(3) 荒川や旧中川沿いの地点で汚染レベルが高いという傾向が確認された。最も高い汚染が確認されたのは東部スラッジプラント近傍である。下水を通じて集められた放射能が汚泥処理工程を通じて再度大気環境中に放出され、卓越風により二次汚染を引き起こしていると見られる。

  
(4) 亀戸中央公園やその他の公園等で古い木製ベンチ、石段、コンクリート部分、排水口周りで500から1100cpmのベータ線が検出された(神戸でのバックグラウンドは60cpm)。放射線管理区域から持ち出し可能な表面汚染レベル2,300cpmの半分程度の汚染である。試料や輸送物に比べ圧倒的に大きな面積で、それの半分近い汚染が実際に生じているのは注意が必要。素足の子どもが日常的に接触して良いとは考えらない。

  
4. 調査結果のまとめ

  
(1)土壌中の放射能と大気中放射能濃度関係は単純な比例関係ではない
福島市立第1小学校の土壌から(4月6日)、2,952 Bq/kgのCs-134と3,598 Bq/kgのCs-137が検出(計6,550 Bq/kg)。同校では大気中放射能濃度として1.830 Bq/m3のCs-134と2.192 Bq/m3のCs-137が検出。同校よりも土壌汚染が一桁高い学校であっても大気中放射能濃度が検出限界以下であったケースがあった。土壌汚染と空気中の汚染との間に単純な比例関係は成り立たない。土壌の湿度が大きく影響し、「脱水焼却灰」のような、細かいものほど、乾燥しているものほど飛散しやすくなる(実験室では過熱によって100倍)。

  
(2)より広域での調査が必要
分析した試料は極めて限られている。ガンマ線の空間線量だけでなく、ベータ線計測による表面汚染、空気中の放射能濃度の計測を具体的調査項目とする、広域の調査が必要である。江東区内のみならず、東京都内の調査が必要。東部スラッジプラントから見て、千葉県、茨城県が卓越している風の下流に位置している(同様の調査は他県でも必要)。

  

(3)東部スラッジプラントの即刻の現地調査が必要
東部スラッジプラント(並びに類似のスラッッジプラント)が2次的な汚染源になっている高い蓋然性が認められるので、即刻の現地調査が必要である。そして放射能放出があった場合には速やかにその放出を食い止める対策が必要。

  
(4)セシウム汚染を低減させるための計画立案と遂行が必要
放射性セシウムは既に「自然循環」している。関東一円のセシウム汚染レベルを低減させるための計画の立案とその遂行が必要。そのために下水道処理施設が取り込んだセシウムを放散しないプラントに「作り替える」必要あり(セシウム除去装置にする/作業者の放射線防護対策)。関東一円の土壌の除染(植物の活用等)。年間1 mSvの堅持。

  
<東京都下水道局報道発表資料(H23年5月19日)>
・試料採取が5月10日から12日に実施された。
・脱水焼却灰(東部スラッジセンター)
I-131 --- Bq/kg,  Cs-137 8.500 Bq/kg, Cs-134 9,970 Bq/kg
「放射線障害防止法」にいうところの「放射性同位元素」である。現在の管理状況とこの計測が行われるまでの管理状況が不明である。


※神戸大学大学院海事科学研究科山内知也教授の調査報告書を入手されたい方はフクロウの会までご連絡下さい。

※記者会見説明資料のダウンロードは下記
「press_confernce_docu.pdf」をダウンロード

※ACROの土壌分析結果のダウンロードは下記
「rap110606ocj01v1.pdf」をダウンロード

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コメント

6月19日(日) 福島市 10時~16時(予定)
6名の小児科医等ボランティアによる【代1回こども健康相談会】
  「こどもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」主催

アドバイザー:崎山比早子(元放射線医学総合研究所主任研究官・医学博士)
        矢ケ崎克馬(琉球大学名誉教授)
        肥田舜太郎(内科医)                    〔敬称略〕
http://savechild.net/?p=2318

★この情報が、必要な方皆様に届きますように。
 肥田先生は、94歳のご高齢ながら正義感にあふれたご発言、ご活動、すばらしいと思います。
 それにしても、本来は政府・東電がなすべきこと、善意の活動はもちろんすばらしいけれど、この国は本当に狂ってい る。


うれしい情報です。心ある福島大学の准教授の人たちが知事に県民を守る要望書を提出してくれました。アップしておきます。


福島県知事 佐藤雄平 殿
2011 年6 月6 日

荒木田岳(福島大学 准教授)
石田葉月(福島大学 准教授)
井本亮 (福島大学 准教授)
遠藤明子(福島大学 准教授)
熊沢透 (福島大学 准教授)
後藤忍 (福島大学 准教授)
小山良太(福島大学 准教授)
澁澤尚 (福島大学 准教授)
中里見博(福島大学 准教授)
永幡幸司(福島大学 准教授)
村上雄一(福島大学 准教授)
森良次 (福島大学 准教授)


要望書


この度は、東日本大震災という未曾有の災害のなか、不眠不休で復旧作業をされてい
る知事以下県職員のみなさま方には、心より敬意を表します。震災、津波の被害に加え、
福島第一原子力発電所の爆発事故にともなう広域の放射能汚染は、福島県の浜通りのみ
ならず、中通り、さらに会津地方にまで及んでおります。その汚染レベルは、一部の地
域を除き、年間被ばく量が20mSv を下回るとされておりますが、本来、公衆の被ばく
線量限度は年間1mSv であり、この基準を適用すると、中通りをはじめとする多くの地
域について、早急に被ばく線量低減のための手立てを講じる必要があります。
年間100mSv を下回る、いわゆる低線量被ばくがもたらす健康影響については、専
門家のあいだでも意見が分かれています。したがって、行政としては、予防原則に則り、
低線量被ばくは危険であるという前提にたち、県民ができるだけ無用な被ばくを避けら
れるよう諸策を講じることが急務であると思われます。以上を踏まえ、我々は、以下の
ことを要望します。これらの要望は、一時的には、福島県民に不安を与え、県に対する
イメージを悪化させるような内容かもしれません。しかし、被ばくの健康影響を矮小化
しようとせず、むしろ、予防原則に則って危険の可能性を公に認め、被ばく線量を低減
するための措置を積極的に講じることこそが、県民から信頼され愛される福島県を再び
取り戻すための唯一の道であると、我々は確信します。よろしくご検討くださいますよ
うお願い申し上げます。


【要望1】

福島県は、低線量被ばくの健康影響に詳しい専門家として、次の二つの立場の学識者
をそれぞれ放射線健康リスク管理アドバイザーとして招聘してください。
(1)被ばく量が少なくなればリスクは減るものの、どんな低線量でもリスクはゼロで
ないとする立場
(2)内部被ばくのリスクを重視し、低線量であっても決してリスクは小さくないとす
る立場
この二つの立場は、低線量被ばくの健康影響はほとんどないと主張する現アドバイザ
ーの山下俊一氏、高村昇氏、神谷研二氏とは異なるものです。低線量被ばくの健康影響
についての様々な見解を県民に示すことは、県民をいたずらに不安にさせるという懸念
があるかもしれません。しかしながら、一面的な情報だけを流し、見せかけの「安心」
を作り出しても、長い目でみれば、県民の健康を守ることにつながるとは思えません。
低線量被ばくの健康影響に関する専門家の見解は定まっていないという事実がある以
上、県民ひとりひとりがその事実を受け止め、考え、議論していかなくてはなりません。
そのための下地を作ることは、県行政の重要な役割であるはずです。医療現場における
セカンド・オピニオンの重要性が指摘されているように、様々な立場のリスク管理アド
バイザーに意見を求める機会を県民に与えることは、むしろ、県民の健康を守るうえで
有効であると考えます。


【要望2】

福島県は、県民の被ばくによる長期の健康影響を疫学的に明らかにするために調査検
討委員会を発足させ、その座長には、低線量被ばくの健康影響はほとんどないと主張し
てきた山下俊一氏が就任しました。この人選のプロセス及び根拠を説明してください。


【要望3】

先の調査検討委員会を含め、今後行われる疫学調査につきましては、研究計画、デー
タ、分析過程を細やかに公表するとともに、調査結果の正当性に対する第三者による評
価体制を整えてください。疫学調査の結果が、仮に、これまで健康リスク管理アドバイ
ザーが発言してきた内容と食い違うものになったとしても、その結果が正しく公開され
るよう透明性を確保することが重要であると考えます。第三者によるチェック機能により透明性を確保することの重要性については、今回の事故における原子力安全・保安院
や原子力安全委員会の独立性に関する教訓などからも明らかです。
なお、長期の疫学調査の必要性は否定しませんが、県民の健康チェックは、何よりも
まず、県民の被ばく線量を少しでも低減し、健康を維持するために行われるべきである
と、我々は考えます。


【要望4】

福島県は、公衆の被ばく線量が年間1mSv 以下に収まることを短・中期的な目標とし、
それに基づいた具体的な除染計画(表土の除去、高圧洗浄など)を迅速に作成し、公表
してください。
国際放射線防護委員会(ICRP)が福島原発事故を受けて表明したコメントでは、公衆
の被ばく線量限度は年間1mSv であり、20mSv はあくまで非常時に暫定的に許容され
るレベルであることが示されています。つまり、行政は、子供が長時間過ごす学校など
を優先的に除染するのはもちろんのこと、すべての地域に住むすべての住民の被ばく線
量が年間1mSv を下回るように努力し続けなければなりません。
ただし、余計な被ばくは少なければ少ないほどよいという観点から、我々は、究極的
には、平常時のバックグラウンドの放射線レベルに戻すことが理想であると考えており
ます。県としても、長期的には、医療を除く人工線量をゼロにすることを目標に据え、
諸策を講じてください。


【要望5】

福島県は、県民が外部被ばくをどれだけ受けているかチェックできるような体制を早
急に整えてください。具体的には、モニタリングポストの拡充、ホットスポットマップ
の作成、バッジ式線量計の配布、サーベイメータ式線量計の配布または貸与、といった
策を迅速に講じてください。


【要望6】

福島県は、県民が内部被ばくをどれだけ受けているかチェックできるような体制を早
急に整えてください。具体的には、ホールボディカウンター(WBC)の県内病院への設置
及びその支援、ならびに無料検診サービスの整備を、迅速に進めてください。


【要望7】

福島県は、県民が日常生活を送るうえで余計な被ばく(内部、外部とも)を避けるこ
とができるように、県民に向けたガイドラインを作成してください。また、被ばくを避
けるためのマスク等の日常品を配布してください。

以上

【関連】

山下俊一大先生のトンデモ講演会

福島県で「安全です」を連発していた山下俊一大先生http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/832.html

埼玉県春日部市在住の主婦です。
「放射能からこどもたちの未来を守ろう」と春日部のお母さんたちも集まりました。
近隣の市は調査を始めるのに、春日部市は市長を始め、みな、独自にやるつもりはないと、動こうとしません。
土壌に物質がたまっているのに、18m上空の数値で安全と言い、他の市町村の野菜の検査で、春日部も安全と言い、どうにもなりません。
この近県の意識の低さが、福島の人たちの活動を妨げているのだと思います。
関東などがしっかり行動すれば、きっと、福島の現状の深刻さをどうにかしようという動きにもなるはずと思い、頑張ります。
皆さんを応援しています。

ストロンチウム出ました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110609/k10013409671000.html

このことに関して、京都大学の小出先生の最新インタビューです。
関東など遠く離れた地で、汚泥処理施設の煙から、またコンクリート製品やこれから作られる道路や建物、
意外なかたちで懸念される事態が起こっています。


要約


・(よろしくお願いします)こちらこそ。


・(東京を初めとして東日本各地の下水処理施設の汚泥から放射性物質が検出されている。東京都大田区の下水処理施設では空気中から毎時2.7マイクロシーベルトの放射線量が検出されたが?)0.05マイクロが普通だから、その50倍であり、とても高い。


・(これは原発から230キロ離れた場所だが?)下水処理場の汚泥には濃縮されて出てくる。これから多くの場所で出ると思う。関西でもそれなりの濃度になるだろう。空気中に広がった汚染が下水に流れこんでくるが、下水処理場は水を処理する過程で汚泥を生み、そこに濃縮されている。


・(東京都は、検出された場所は屋内であり、敷地境界で計測したら問題ない数値だったため、誤解を招かないために公開しなかったというが、敷地内に留まるものなのか?)下水処理場の汚泥はコンクリ等の材料として使う。今後はそれをやってはいけなくなり、汚泥の処分がポイントになる。


・(配慮して公開しないというのはおかしいと思うが、どうか?)おかしい。下水処理場が毎時2.7マイクロシーベルトという場所になっているのであれば放射線管理区域にして管理するための手続きも必要なはず。


・(作業員の方も普通の服装では?)被曝管理もしていないはずで、これまでにどのくらい被曝したかも知りえないまま今に至っている。


・(パニックを恐れて情報をストップするのはまかりならんと思うが?)そう思う。マスコミも留意してほしい。


・(下水処理場で焼却した灰からは1キロあたり1万ベクレルを超えるセシウムが検出された)すごい量だ。そんなレベルの放射能を取り扱ったことは私は一度もない。


・(国は汚泥をセメントとして再利用することを進めている。セメントや肥料にするにあたって1キロあたり100ベクレル以下になっていれば問題ないとしているが?)何度も言うが放射線はどんなに微量でも危険。100ベクレルでも10ベクレルでも危険。社会的にどこまで受け入れ可能なのか判断するしかないが、いま出ている汚泥は猛烈な濃度であり、始末の方針を示す必要がある。


・(国が汚泥の汚染の基準を定めたのは5月で、それ以前の分は既に出回っている。セメントにして道路を舗装したら放射線が出てくる?)飛び出してくる。


・(1キロあたり100ベクレルのセメントで建物を作ったとしたら、汚染物質で覆われた建物になる。キロあたりは小さくても大量に使えば積算されるものか?)もちろんそう。それは勧められないが、いまや地球上すべてが福島の放射能で汚れている。事故を招いた日本という国は、汚染から逃れられないという覚悟を決めるしかない。が、小学校には使わないというような配慮はあってしかるべきだ。


・(江東区の保護者の会が、東京都の汚泥処理施設近くのグランドの土から高い濃度の放射性物質が検出されたと発表した。どういう風に考えたらいいか?)汚泥処理施設で焼却して処理しているのであれば、煙にのって放射性物質が大気中に出てきて、それが周辺に汚染を広げていることはあり得る。放射性物質が出ているのであれば焼却は止めるべきで、続けるならば適切なフィルターなどを設置してから行わないといけない。


・(汚泥を置いておく場所も、灰を置く場所もない。どうしたらいいか?)分からない。こんな事故が起きてしまったから、これからは今までと違う世界に生きるしかないと思っていただくしかない。


http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/08/tanemaki-jun8/

4月末に東部スラッジプラント付近を計ったデータが
http://tokyogs2.blogspot.com/
にあります。

この時、東京都にメールして管理するように要請したのですが、無視されました。

3月末の森ヶ崎水再生センター前のスペクトラムデータは下記にあります。
http://tokyogs.blogspot.com/p/blog-page.html

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