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2011/08/27

【139】長期的に正しい選択を今しなければいけない時

長期的に正しい選択を今しなければいけないとき

ー 8月25日政府交渉に参加して

  

                           交渉の前に 「避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守」の緊急署名を提出した。

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8月25日に「食品中に含まれる放射性物質の食品健康影響評価(案)」の問題点、そして避難区域の設定のあり方、子どもの被ばく限度20ミリシーベルトの見直しなどについての対政府交渉が行われました。以下は参加者からの報告です。

  

事前打ち合わせが9時半から始まり14時前に終了と長時間に渡りましたが白熱した時間となりました。市民側の熱い思いに応えてくださった実のある回答が少なかったことは本当に残念でした。途中で市民の側から「3月11日以前と同じ対応はしないでほしい。いつまでも平行線をたどっている場合ではない。今日、実質的な進展をしなければならない。いま、この段階でも、住民は被ばくし続けているという現実を踏まえて対応しましょう」という切実な訴えがありました。私たちが責め立てたいわけではなくて、一緒に努力していきたいのだということをぜひわかっていただきたいと思いました。

  

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食品の暫定規制値について厚労省、食品安全委員会との交渉においては食品安全委員会の生涯100ミリシーベルトというリスク評価について生涯が具体的に何年かということについては管理側が決めることなので委員会では決めておらず、均等に割り振ることも考えていない、年々被ばく量が減っていくように描かれているイメージ図についても物理的な減もあるがイメージ図が現実を示しているわけではないとのこと。これでは間違ったイメージ図で現実を誤認させ高い被ばくを容認させるための基準値のように思えます。

  

参加者からの数々の低線量での被害の実例の指摘があったように100ミリシーベルト以下では健康被害が出ないかのような扱いにも納得できませんでした。また参加者からだされた放射性物質以外の他の食品の有害物質に対するリスク評価の際には実際に危険だとされる量にさらに100分の1とか1000分の1とかの係数をかけて値を出している、そして1日の摂取限度を示しているのに放射性物質だけそういった係数をかけることもせず、1日ではなく生涯でというこの差は何かという質問に対しても100ミリシーベルト以下や短期間の影響についてはでは科学的に有効な知見が得られない、というそれまでの主張を繰り返すだけでした。

  

子どもへの影響についても具体的には示していないのに、より影響を受けやすい可能性について言及しているだけで、あとは管理側が決めることだからと責任逃れのように聞こえました。

  

避難の基準について原子力災害対策本部・原子力安全委員会との交渉では2ヶ月も高線量の地域が放置されていることや、特定避難勧奨地点の指定をめぐってコミュニティどころか家族が分断されている話・優先されるべき方が考慮されていない話など具体的な現実についての回答が全く言葉遊びのようなことに終始してしまって残念でした。

  

福島県の県民健康管理調査については、内部被ばくで1ミリシーベルト以上かどうかをみるためのもの、ということでそれ以下のものについて把握する必要はないということでした。そもそも目的として被ばくを最少限にとどめるということがあるはずですからこの対応はおかしいと思いますし改めていただきたいと思いました。

  

学校の基準について主催団体、参加者の「子どもたちを守るため、学校外も含めてトータルで年1ミリシーベルトという基準とすべき」という要請について、文科省の方がその基本姿勢について認めてくださったことについては期待しています。新しい基準は近く発表されるとのことなので子どもたちのための基準を期待して待ちたいと思っています。

  

既にある現実は大変なものですがなんとかここ数年だけごまかしてしのいでいこうということではなく長期的に正しい選択を今しなければいけない時だと思います。そのために一緒に努力していきたいと思っています。

  

お読みになった皆さまの次回交渉へのご参加をお待ちしています。

  

フクロウの会/M.O

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福島原発震災」カテゴリの記事

コメント

「お尋ね」ものです。


何故か数年前より、天候がなんか変なような気がします。
確か数年前に和歌山県で、ものすごい雨が降り、深層崩壊などと恐ろしい
土砂災害の悲劇的なニュースを聞いた覚えがあります。
人間は水と土砂に弱いからあっという間に死にます。

あの夏も、猛烈な暑さで、一段と熱中症が増えたとか。
人間は熱に弱いからあっという間に死にます。
雷もどんどん落ちて来る。
人間は電気に弱いからあっという間に死にます。


秋にも洪水がありましたし。冬は冬で、ものすごい暴風と雪が降りました。
爆弾低気圧などという表現も生まれたようです。

去年も今年も、もう大変です。


米国、シベリアは乾燥で大火事、中部は猛烈な竜巻のオンパレード、
フィリッピンには津波並みの高潮。インドもヨーロッパも大水害。


アフリカはエボラ出血熱。中東は砲火を交えている。
何をやっているのでしょうか?


今も、猛烈な台風が、前線と一緒になってとんでもない量の雨を降らせている。
100ミリでも驚くのに、1000ミリだそうです。さらに、500ミリ以上降るそうです。
全部で1500から2000ミリの降水量となったらどうなるでしょうか?
1500ミリとは1.5m、2000ミリとは2mのことです。
その地域の全領域に1.5mや2mの厚さの水がドドットきたら
どうなります?  想像ができません。

それに加えて40から50メートルの風が!
関係地域の農作物は全部だめですね。飢饉ですか?
人間は食べないと死にますね。


何処のダムも、もう満水状態で、これ以上貯められません。
放水のみです。各平野とも洪水の危険が高いと思いますが。
 <こんなとき川の真ん中でキャンプとは呑気な>

周りの川は、既に普段の水位よりも相当に高いはずですよ。
首都圏は大丈夫なのでしょうか?心配ですね。
各地の堤防はボロボロですが。


どうして世界の気象は皆こんなオカシナことになったのでしょうか?
何方か教えてください。


これで、一寸大きな地震でも来たら崩壊するダムもあるのではないでしょうか?

例の3.11の時も福島で農業用ダムが崩壊して8人が水に流されて
亡くなっていますよ。 首都圏の平野では8人じゃ済まないですよ。


でも、政府がすることは、気象庁がただ避難勧告と注意勧告だけで
何もできません。無力です。


一方で、政府が真に一番気にしているのは、全く無害な”指定廃棄物”とやらの
大変立派で広大な中間貯蔵施設を作ることだけのようです。

『愚かな21世紀の日本の設備の世界遺産』 にでも登録挑戦するつもりでしょうか?


本日、石原大臣が3000億円のカネを別途出すと提示をしたようで、
福島県知事、双葉や大熊町長の顔も何となくほころんでいるように見えました。


やっぱり「金目」だったのですね。石原大臣はさすが凄い眼力です。
「先祖代々の土地をどうしてくれる」と怒っていた人達は?


ところで、どちらかの町で、3.11の地震で倒れて閉じ込められた家屋で、
助けを待っていた10人弱の人々がおられたそうですが、救助、捜索に
出かけた消防団員を原発事故の知らせで、全く何でもないのに、
<事故原発の間近に居たの原発所員は誰も死んでいません。死ぬわけないですよね>

中止して全員引き揚げたそうです。<亡霊恐怖症ですかね>
後で、全部餓死死体が見つかったのはあまり知られていないようです。
<こんなこと、許されます!?>
人間が、一番強いのが”放射線”なのですが、あまり知られていないようです。


三陸の方では、懸命に避難のアナウンスをしたり、各住民に避難を呼びかけて回って
自分が逃げ遅れ、死亡した多くの消防団がいました。


人は伊豆大島のようにものすごい危険なところでも、
命令が出し遅れて所為もあるが、そのまま住んでいて、
とんでもない被害に遭った。


一方で、全然危険のない所でも、国、首相に避難の命令をされると、
素直に何年でも避難するつもりのようです。
既に1700名も関連死で死んでいるほど危ないのに!
人間の、最も弱いのが 「心」 なのですが、あまり知られていないようですが。


<自殺、暴飲暴食、アル中、妄想、ドラッグ、孤独、あらゆる病気、あらゆる精神疾患、
ストレス発散の暴力虐待、いじめられ(あそこの所長さんも)、自暴自棄の犯罪、車の暴走、
刃物で暴れる、各種の猟奇的犯罪・・・: これらの被害者は大抵の場合、直接というよりは、代理>


何方か教えてください。
どうしてこうなっているのでしょうか?この国は?

お尋ね人

京都・福知山市全域で避難勧告 自衛隊に災害派遣要請
朝日新聞デジタル 2014年8月17日12時17分
大雨の影響で冠水し、福知山市民病院(中央)の周辺も冠水していた=17日午前9時50分、
 京都府福知山市は17日、府知事を通じて、自衛隊に災害派遣要請を行った。
浸水によって孤立した市民らを捜索・救助するため。派遣区域は同市堀区域となる。
福知山線・山陰線など終日運休 JR西日本
 府内では17日午前8時半現在、福知山市全域や、舞鶴市加佐地区などで避難勧告が出ている。
 福知山市内では、17日午前5時40分までの24時間雨量が303.5ミリで、
観測史上最大を記録。同市聖佳町では17日未明、崩れた土砂が民家に入り込み、
女性(76)が救助された。頭を打つなどの軽傷で病院に運ばれ、意識はあるという。
同市によると、福知山市岡ノ地区でも土砂が崩れ、民家7軒に流れ込んだという。負傷者はいないという。

土砂崩れでキャンプ客250人一時孤立 兵庫・丹波
舞鶴若狭道の2カ所で土砂崩れ 京都・綾部
西日本で局地的大雨、2人死亡 北アルプスで5人不明

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