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2012/03/15

【207】大飯原発3・4号機再稼動問題で緊急声明

【拡散希望】

みなさま

本日、この間ストレステスト関係の審査会の傍聴活動を行ってきた、福島老朽原
発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)、
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、原発を考える品川の女たち、福島原発
事故緊急会議、再稼動反対!全国アクション、プルトニウムなんていらないよ!
東京--の7団体の連名で、声明を発出いたしましたので、お知らせいたします。

阪上 武

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緊急声明

原子力安全委員会は大飯原発3・4号機ストレステスト一次評価を差し戻すべき
「一次評価では安全確認はできない」(班目委員長)なら原発再稼動判断もでき
ないはず
活断層の連動評価による大飯原発の耐震安全性は確認されていない
----------------------------------------------------------------
  

大飯原発3・4号機の再稼動をめぐり、再稼動の条件の一つとされるストレステ
ストについて、原子力安全委員会の総合的評価検討会は3月13日、原子力安
全・保安院による大飯原発3・4号機のストレステスト一次評価審査書の検討を
終了しました。来週にも原子力安全委員会で確認書を出そうとしています。この
ような強引な手続きに私たちは強く抗議します。

 

1.「一次評価だけで安全は確認できない」のに「政治判断は可能」??
 班目春樹原子力安全委員長はストレステストの「一次評価だけでは安全確認
はできない」と繰り返し述べ、一次評価の確認が原発の再稼動の要件にはなら
ないとの立場をとっていました。昨日の参議院予算委員会でも同じ発言をしてい
ます。
2月20日には「諸外国でストレステストを運転再開の是非みたいなものに使って
いる国はない」とも発言しています。ところが同じ予算委員会で枝野経産相は、
原発再稼動については「一次評価をふまえて対応する」と、班目発言を完全に
無視しています。野田首相も「一次評価に基づく再稼動の政治判断は可能」との
考えを示しました。原子力安全の最高責任者が安全確認ができないと言ってい
るのに、政治判断は可能というのは全く理解できません。原子力安全委員会が
確認書を出せば、その意図がどうあれ、運転再開の容認を強要するための材
料として政治的に利用されるでしょう。保安院の審査書は一次評価と二次評価
を分けてない原子力安全委員会の7月6日付要請の要件を満たしていません。
確認の作業を直ちにやめて審査書を保安院に差し戻すべきです。

 

2.活断層の連動を考慮に入れていない
 関西電力は、大飯原発の耐震安全評価において、活断層の連動を十分に考
慮に入れていません。保安院の地震と津波に関する意見聴取会では、委員全
員から、大飯原発周辺の3本の活断層について、連動評価を行うべきとの厳し
い意見が出ました。関電はこれに抵抗し、半年かけて追加調査を行うとしていま
す。関電が行った、連動を考慮した仮の地震動評価では、改訂指針による耐震
安全評価(バックチェック)で用いた基準地震動Ssを上回っています。保安院は
この評価について、入力条件を示すよう求めています。
 連動を評価した場合には、基準地震動Ssが大きくなることから、バックチェッ
クはやり直しになるはずです。班目委員長は、福島原発事故を受けて、指針類
の見直しが必要だと述べていますが、大飯原発については、今ある耐震安全指
針すら満足していないということになります。この問題で次の意見聴取会が3月
28日に行われます。これを待たずに安全を確認することはできないはずです。

 

3.津波の想定
 保安院は、ストレステストの判断基準として、福島原発事故を繰り返さないこ
とを挙げています。しかし、大飯で用いられている津波の想定は11.4メートルで、
福島事故の14メートルよりも低い想定です。これについて、検討会で保安院は、
福島ではもともとの想定高さプラス9.5メートルの津波が来たので、大飯もその
ようにしたと説明していますが、関電などが行った津波跡調査は、地震・津波に
関する意見聴取会でも不十分だとの結論となり、再度の詳細調査が実施される
予定です。
また、津波が斜面を駆け上る「遡上」の効果については、全く評価していないこ
とが検討会で明らかになりました。
 これらのことから、現在のストレステスト一次評価の津波の想定および評価
は、まったく不十分だと言わざるをえません。

 

4.福島原発事故の原因究明を待つべき
福島原発事故については、原因究明も終了していません。これでどうして福島
原発事故を繰り返さないなどと言えるのでしょうか。
 福島原発事故では、地震により配管が破損した可能性が指摘されています。
政府事故検証委員会中間報告も保安院も可能性を否定しておらず、現地調査
が必要であることを認めている。国会事故調査委員会はこの問題に正面から取
り組んでいます。保安院は、大飯原発のストレステスト評価にあたって、福島原
発事故で配管が破損した可能性については全く考慮していません。少なくとも国
会の事故調査委員会の結論を待つべきです。

 

5.外部有識者の具体的な質問に答えていない
 検討会では、外部有識者から、緊急時の要員の確保はどうするのか、アクセ
スルートの確保をどうするのか、瓦礫の撤去にどれくらい時間がかかるのか、要
員の質はどうか、主任技術者をどう配置するのか、津波の遡上をどう評価する
のか、他の号機がシビアアクシデントとなり放射能が出ていたらどうするのか、
堤防のかさ上げはいつ行うのか、手順にあるバルブの手動操作は緊急時に本
当に可能なのか、など具体的な質問が出ました。保安院は、それは「二次評価
で」、「今後の課題に」、「引き続き検討します」など問題の先送りに終始しまし
た。まもなく消滅しようとしている原子力安全委員会で語られる「今後の課題」に
一体どれほどの意味があるのでしょうか。原子力規制庁でというのであれば、こ
の確認作業そのものも原子力規制庁に委ねるべきでしょう。
 基礎ボルトなど機器の強度について安全率を削って評価している問題など、
保安院のストレステスト意見聴取会で回答しきれていない質問についても置き
去りにしたままである上に、3月4日付で市民団体(福島老朽原発を考える会・
FoE Japan)が提出した*公開書簡にも回答していません。

 

6.傍聴者の締め出し
 今回の検討会での審議が、結論を得ることを優先したアリバイ的なものである
ことは、異常に過密な審議日程と、傍聴者への対応にも表れています。傍聴者
の発言の多くは、手続きの不合理さ、審議が尽くされないことに対するやむにや
まれぬ意見の表明でした。二次評価が一体いつになるのかという質問には最後
まで説明がありませんでした。最終回に、会場から傍聴者を締め出したのは、公
開の場で緊張感をもって議論を行うという「傍聴」制度の意義を無にした行為で
あり、明らかに行き過ぎです。

 

7.広く市民の意見をきく公聴会の開催を
 
大飯3・4号機の運転再開の手続きは、その後の原発の運転再開の基準となります。その意味ですべての市民、国民が影響をうける可能性があります。現在
の形式的な意見受付だけではなく、一般市民や住民からの意見聴取が必要で
す。私たちは当事者であり潜在的な被害者です。専門家のみによって進められ
る審査・確認では全く不十分であり、広く市民の声をきく公聴会を開催すべきで
す。

*公開書簡 http://dl.dropbox.com/u/23151586/120304_letter_anzeniinkai.pdf

 

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
原発を考える品川の女たち
福島原発事故緊急会議
再稼動反対!全国アクション
プルトニウムなんていらないよ!東京

問合せ先:090-8116-7155阪上(フクロウの会)

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