【224】尿検査と生活改善で内部被ばく低減-一関の4歳女児のその後
一関の4歳女児のお母さんから私たちフクロウの会に連絡がありました。
この女の子は昨年の9月、フクロウの会で実施した尿検査で4.64Bq/Lと、これまでの私たちの測定結果の中で最高の値が出てしまった子です。
その後昨年末の2回目検査で0.8Bq/Lと順調に下がり、そのことを続編パンフレットにも書きました。私たちはこのパンフレットをそのお母さんに贈りました。
続編パンフレットについてはこちらを参照
初版パンフレットについてはこちらを参照
最初にこの女児の結果を公表したときの資料はこちら
2回目に低下していることを公表したときの資料はこちら
お母さんは、4月に業者に依頼して再び尿検査をしたそうです。
その結果Cs-134は不検出(検出限界0.082Bq/L)、Cs-137は0.090(同0.081)だったそうです。
お母さんはとても喜んで、私たちに電話で知らせてくれたのです。大変うれしい話です。その後、お母さんからメールも届きました。
尿検査など内部被ばく調査をして生活パターンを改善することで、内部被ばくを防止できる分かりやすい具体例です。
お母さんの了解を得て、このメールを紹介します。
======== 以下 一関の4歳女児のお母さんより ========
お世話になっております。9月に始まり、これまで2回検査させて頂きましたが、4月20日に山形の測定会社に自分で検査に出してみましたところ、Cs-134が不検出(検出限界0.08Bq/L)、Cs-137が0.09Bq/Lという結果でした。
出来れば全て不検出という結果が見たかったですが、ごく微量で気にしなくていいと青木さんに言われたので、本当にほっとしました。
1回目の結果を聞いた時、私のせいで無用な被爆をさせてしまったという申し訳なさと、もしこの子に何かあったら、、、という不安と恐怖で涙が止まりませんでした。すぐ引っ越すべきなのではないかと悩み、苦しみに押し潰されそうな日々でした。
でも、まずやれるだけの事をやって、次の結果によっては無理でもどうにかして引っ越すしかないと覚悟を決め、主に九州や北海道産、加工品はどこの何で出来ているか明確なもの、米は古米、牛乳、卵、肉は、餌の管理がしっかりしていて、放射能検査もしている信用のおけるところのものにし、疑わしいものはその都度電話をかけて確認しました。外食は極力避け、惣菜や冷凍食品は使わずに過ごしました。
放射能による損傷を早く修復出来るよう、ビタミン、ミネラル、酵素を多く含む、汚染されてない果物や発酵食品を意識的にとりました。ヘパフィルター付きの掃除機を買い、こまめにかけるようにしました。また、空気の汚染されてない地でしっかり毒抜きしたいと思い、2回目の検査後沖縄に1ヶ月保養に行きました。そのかいあってか今回このような嬉しい結果となりました。
ですが、これは終わりではありません。環境、食べ物の汚染は続いていて、これからも気を付け続けなければいけません。そして、被爆したという事実はなくならないのです。なので定期的に甲状腺や血液などの検査をしなくてはいけないと思い、病院を探しているところです。保養にも出来ればまた出ようと思っています。
辛い現実ですが出来る事は最大限の努力をし、子供と自分の為に、前向きに歩んでいこう思います。同じような苦しい思いをなさっているお母様方の励みに少しでもなれたらと思い今回報告させて頂きました。ありがとうございました.
======== メール引用 ここまで ========
ちなみに、この結果を生物学的半減期40日としてシミュレーションしたグラフにプロットしてみました。以下のようにシミュレーションと大変良く合う結果でした。
このことも、追加でセシウムを取り込まないようにすればどのように減ってゆくかを示す良いデータとなります。参考にしてください。
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