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2012/06/28

【247】ぽかぽかイベント-おりがみ&理科の実験教室(第4回)

■ぽかぽかイベント報告:理科の実験教室、小さな子どもたちと大盛り上がり!
 6月23日(土)、ぽかぽかイベントを鷲倉温泉で実施しました。
 小さな子どもたちが20人近く参加した、大盛り上がりの理科の実験(+おりがみ教室)について報告します。

 今回は小さな子どもたち(未就学児から小学校低学年)が多いとは聞いていましたが、イベントの時間になってみると、次から次から集まって、何と20人近い小さな子どもたちとのイベントとなりました。


■おりがみの名札作り
 はじめは、おりがみで「名札作り(写真参照)」。これは前回のイベントに参加していたももかちゃんに教わったもの。ももかちゃん、ありがとう!!!
Nafuda

おりがみ名札

 おりがみ教室では、もちろんいつもの鉄板ネタ「フジモトキューブ(写真参照)」も実施しました。
Cube_2

鉄板ネタの「フジモトキューブ」

■理科の実験教室、大盛況!
 でもでも、名札作りをしていると、「理科の実験はまだかなぁ」との声。。。何と「理科の実験教室」を楽しみに集まった子どもたちが多数いました。伺ってみると、「おりがみ+理科の実験教室」のイベントを選んで参加して下さったとの声も複数。何と素晴らしいことでしょう!こちらのやる気も倍増です。
 そこで早速、実験教室、その盛り上がったこと、盛り上がったこと!!!子どもたちもお父さんお母さんも、身近な素材を使っているのに普段は目にしない実験にとても喜んで下さいました。
Jikken

大盛り上がりだった「実験教室」

■座談会
 夕食後は座談会。小さな子どもたちが多かったこともあり、座談会への参加は少数でしたが、多くの方が「被害最小化」のために、「ぽかプロ」やその他のイベントの検索に努力されていることについて聞かせて頂くことができました。
 特に小さな子どもたちの場合、子どもたちだけでのイベントは皆無で、親同伴となると仕事との兼ね合いが問題になります。しかも日常の仕事で疲れている。そんな人々にとって、土湯で実施されるぽかぽかプロジェクトは、気軽で参加しやすく、まさにぴったり「期待に寄り添っている」そんな風に感じることができました。


■おりがみトトロ
 昨日の余韻も冷めやらず、朝食後にも「おりがみ教室」を実施しました。またまた大勢の子どもたちが集まってくれました。
 折ったのは、おりがみの「コップ」を変形する「おりがみトトロ」。皆、思い思いのトトロを作っていました。「わたし、じぶんでできた!」とか、「ぼく、5コもつくったよ!」とか、短い時間でしたが、みな熱中して楽しんでくれました。そして、「あした幼稚園でせんせいに教えてあげる~」と、なんとも嬉しい反応。わたしもとても楽しい時間を過ごしました。

Totoro1Totoro2

おりがみトトロ,たくさん折ったね!

■やっと晴れた土湯峠
 イベントの実施は、今回が4回目、でも晴れたのは初めてなんです。。。
 源泉掛け流し、熊笹のヤブに囲まれた秘湯の露天風呂。鳥のさえずりの絶えない緑の山々。岩場の隙間から立ち上る蒸気。何とも言えない、気持ちの良いひとときを過ごすことができました。

 また、何かのイベントで皆さんにお会いしたい。そう思います。

 「ぽかぽか」は全国の方々のご支援によって支えられています。これからもご支援をよろしくお願いします。

【246】大飯原発再稼働‥破砕帯の再調査を求めて保安院と国の6名の委員に声を!

保安院と国の6名の委員に、皆さんの声を! 送り先 最後に付けてます

★大飯原発の断層(破砕帯)の検討・現地掘削調査を早急に行うよう求めましょう。そして、大飯3・4号の再稼働にストップをかけよう。


************************


大飯原発直下のF6破砕帯(断層)について、活断層が明確なトレンチ北側図に対して、活断層が見えない南側図‥25日の政府交渉で、保安院は、2010年の耐震バックチェックでも、意見聴取会でも、南側図だけを提示して活断層ではないと評価していたことがあきらかになりました。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-271c.html

渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は2つの図は同じ断層ではない、再調査が必要だと述べています。こうなったら現地へ行くしかない‥26日の北神経済産業大臣政務官への申し入れを経て、急遽実現したのが27日の現地視察です。

26日に北神政務官などに宛てた緊急要望書はこちらです。
http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/kinkyuuyoubou_20120626.pdf


渡辺教授と超党派5議員(福島みずほ、橋本勉、三宅雪子、服部良一、平山誠議員)が朝から大飯発電所に。福井(SING J ROYさん、中島哲演さん、石地優さん他)、関西(島田さん、アイリーンさん)、東京(満田さん、杉原さん)の市民も同行しましたが、市民やメディアは関電に入構を拒否されました。


視察後の記者会見で渡辺教授は、今からでも調査可能な箇所が少なくとも3箇所あった、アスファルトをはがして数メート掘ればよい。数日もあればできると述べました。議員や市民は、調査が行われない限り、再稼働はあり得ないと訴えました。

大飯原発敷地内で、国会議員と専門家が現地視察:報告(速報)
http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/ooi_sokuhou20120627.htm


********************


地震・津波に関する意見聴取会(活断層関係)の重鎮でもある杉山雄一委員は、新聞のインタビューで、F-6断層について、現地調査が必要と述べています。皆さんの声を集中してください。実行してもらいましょう。

<名簿>

◆保安院担当部署
原子力安全・保安院原子力発電安全審査課耐震安全審査室
電話:03-3501-6289
FAX:03-3580-8535
E-MAIL:shinsaka-gyomu@meti.go.jp

◆地震・津波に関する意見聴取会(活断層関係)委員

阿部 信太郎
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町1-5-18
財団法人地震予知総合研究振興会 主任研究員

今泉 俊文
〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3 
東北大学院理学研究科地学専攻
imat@m.tains.tohoku.ac.jp

岡村 行信
〒305-8567 茨城県つくば市東1-1-1中央第7
独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター研究センター長

杉山 雄一
〒305-8567 茨城県つくば市東1-1-1中央第7
独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター主幹研究員

遠田 晋次
〒611-0011 宇治市五ヶ庄
京都大学防災研究所 地震予知研究センター棟 301号 
toda@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp

山本 博文
〒910-8507 福井県福井市文京3-9-1
福井大学 教育地域科学部地学

2012/06/27

【245】速報【大飯原発破砕帯】渡辺教授と国会議員による現地視察

速報【大飯原発破砕帯】渡辺教授と国会議員による現地視察<拡散希望>

原発直下のF6破砕帯(断層)について、活断層が明確なトレンチ北側図に対し
て、活断層が見えない南側図‥25日の政府交渉で、保安院は審議会で南側図だ
けを提示して活断層ではないと評価していたことがあきらかになりました。
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-271c.html

渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は2つの図は同じ断層ではない、再調査が必
要だと述べています。この件は、昨日26日の北神経済産業大臣政務官との面会
でも訴えました。

こうなったら現地へ行くしかない‥急遽実現したのが今日27日の現地視察です

渡辺教授と超党派5議員(福島みずほ、橋本勉、三宅雪子、服部良一、平山誠議
員)が朝から大飯発電所に。福井(SING J ROYさん、中島哲演さん、石地優さん
他)、関西(島田さん、小山さん、アイリーンさん)、東京(満田さん、杉原さ
ん)の市民も同行しましたが、市民やメディアは関電に入構を拒否されました。

視察後の記者会見で渡辺教授は、今からでも調査可能な箇所が少なくとも3箇所
あった、アスファルトをはがして数メート掘ればよい。数日もあればできると述
べました。議員や市民は、調査が行われない限り、再稼働はあり得ないと訴えま
した。

阪上 武(福島老朽原発を考える会)

【244】北神圭朗経産省政務官と会合-大飯原発敷地内の断層の再調査を要望

本日の北神政務官との会合および署名提出の簡単な報告をお送りいたします。
署名に関して、みなさまのご協力を頂き、たいへんありがとうございました。

(以下拡散歓迎)
------------------------------------------
                 2012年6月26日
市民団体ら、北神圭朗経済産業大臣政務官と会合
大飯原発敷地内の断層の再調査を要望

------------------------------------------

 

大飯原発の再稼働に関連し、本日、国会議員、福井、関西、首都圏の市民団体
(※)などが北神圭朗経済産業大臣政務官と面談。敷地内の断層の再調査を求め
る要望書を提出しました(10,663筆の個人署名、248団体の賛同署名)。

 

市民団体などは、活断層の可能性を強く示唆するトレンチ北側の断面図(添付図
参照)が、国のバックチェックの委員会などで委員に配布されていなかったこと
を指摘。また、渡辺満久・東洋大教授などの変動地形学の専門家に加え、保安院
の専門家会議の杉山雄一・産業技術総合研究所主任研究員が再調査が必要である
としている点などをあげ、強く再調査を要請し、「それまでは再起動をすべきで
ない」としました。

(添付図はこちらから)
https://dl.dropbox.com/u/23151586/120625_ohi_negotiation_data.pdf

 

北神政務官は、「懸念は理解した。大飯原発の再稼働は枝野大臣の判断事項であ
るが、要請の内容、専門家からそういう指摘があったことはしっかりと伝える」
と述べました。

 

なお、破砕帯(断層)の再調査に関しては、専門家の指摘に加え、岐阜県の専門
委員会の報告書を踏まえ、古田肇知事が細野豪志原発事故担当相と枝野幸男経産
相に面会し要望したことが報じられています。

 

※呼びかけ団体9団体
原発設置反対小浜市民の会 
プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
サヨナラ原発福井ネットワーク
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan
グリーンピース・ジャパン
福島原発事故緊急会議

 

--
国際環境NGO FoE Japan
  〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-22-203
  満田夏花(みつた・かんな)
  携帯:090-6142-1807
  Tel: 03-6907-7217  Fax: 03-6907-7219
  Web:
http://www.FoEJapan.org

 

2012/06/26

【243】6・25政府交渉速報-大飯3・4号機の再稼働は止めることができる!

みなさま

本日の政府交渉では大きな成果があがっています。下記をお読みください。
再調査で再稼働を止めていきましょう。ぜひ下記の情報をもとに、署名の呼びか
け、議員への働きかけにご協力下さい。

 

-------------<拡散希望>------------------------
                    2012年6月25日
6・25政府交渉速報
大飯3・4号機の再稼働は止めることができる!

-----------------------------------------------------------
活断層の可能性を示唆する北側トレンチ図は国の委員会では配布されていなかっ

保安院が入手しているトレンチ拡大図を即刻公表すべき
国の地震・津波意見聴取会で、F-6破砕帯の検討および現地調査を即刻行うべき
-----------------------------------------------------------

6月25日、破砕帯問題を中心に政府交渉を実施しました。活断層の可能性を強
く示唆するF-6破砕帯(断層)の北側トレンチ図(図2)については、これまで国
の耐震バックチェック委員会の中で一度も公開されていなかったことが明らかに
なりました。

トレンチ南側図(図1)だけを委員会に提出し、F-6破砕帯は活断層ではないと評
価してきていました。

保安院の御田氏は南側図面だけで評価は足りるとしましたが、主催者側は、それ
を判断するのは委員たちであることを指摘。即刻、北側トレンチ図も配布した上
で、保安院の地震・津波意見聴取会(活断層関係)で議論を行うべきと強く要請
しました。

また、専門家がF-6が活断層であること、ひとたび地表のズレが生じた時に耐震性
に関係なく配管等が大きなダメージを受けることについて強く警鐘を鳴らしてい
ることを指摘、敦賀原発と同様、現地調査を行うことが必要であると要請しまし
た。さらに、市民側は保安院が入手しているトレンチ拡大図を公開することを求
めました。

これに対して、保安院は検討を行い、明日の政務官と市民側との会合において回
答するとしました。

★関連する図を添付します。

図1:いままで国の委員会などで示されてきたトレンチ南側の図
(図をクリックすると拡大します)

Fig12012_0625_2

 

図2:配布されていなかったトレンチ北側の図
→活断層(破砕帯)のずれを示唆しています
(図をクリックすると拡大します)

Fig22012_0625_2

 

交渉で配布された資料をウェブアップしてほしいとの要望があったため、下記の
ようにアップしました。
https://dl.dropbox.com/u/23151586/120625_ohi_negotiation_data.pdf
トレンチの北側の断面のスケッチはこの2ページ目です。これはいままで国の委
員会でもいっさい示されませんでした。

また、とくに京都の方、北神政務官に直接、「破砕帯の調査をしてください!」
との声を、電話やファックスで送って下さい。
北神けいろう議員
※東京事務所
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2衆議院第二議員会館1105号室
TEL 03-3508-7638  FAX. 03-3508-3268
※京都事務所
〒615-0062 京都府京都市右京区西院坤町103 近藤ビル1F
TEL. 075-315-3487 FAX. 075-315-3616

<交渉呼びかけ団体>
原発設置反対小浜市民の会/ プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会/
サヨナラ原発福井ネットワーク/ グリーン・アクション/ 美浜・大飯・高浜
原発に反対する大阪の会(美浜の会)/ 福島老朽原発を考える会(フクロウの
会)/ 国際環境NGO FoE Japan/グリーンピース・ジャパン/ 福島原発事故緊
急会議

2012/06/21

【242】【賛同を】★大飯原発真下の破砕帯(断層)の検討・現地調査を求める緊急要望書

拡散希望
--------------------------------------------------------
★大飯原発真下の破砕帯(断層)の検討・現地調査を求める緊急要

望書に賛同を

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大飯3・4号の真下を走る断層について、早急に詳細な検討と現地調査を行うよ
う求めよう。それまでは、大飯3・4号の運転を開始しないよう求めよう。
緊急要望書への賛同をお願いします(添付は図入りの緊急要望書です)。

団体、個人、国会議員、地方議員などからの賛同を広く募ります。
緊急要望書は6月25日(月)の政府交渉で提出します。



下記から、賛同をお願いします。
★賛同締め切り 6月23日(土)22時
個人の賛同はこちらから


団体の賛同はこちらから


政府は多くの反対の声を押し切って大飯3・4号の再稼働を決定しました。7月
1日も大飯3号を起動しようとしています。
しかし、大飯原発3・4号の直下を走る破砕帯(断層)は活断層の危険性が濃厚
だと専門家が警告を発しています。この断層が動けば、地表にズレを引き起こ
し、配管や重要な機器を破壊してしまいます。
このような危険性を放置して、運転再開など許せません。

・この断層については、これまで、国の調査では詳細な調査が行われていませ
ん。
・国の耐震バックチェックでは、この断層が動いた可能性を示す資料(トレンチ
北側の図)について検討されていません。
・保安院は6月10日の福井県原子力安全専門委員会で、この断層について、建
設前のトレンチ図の拡大版と写真を入手すると表明しています。これら資料も早
急に公開すべきです。

大飯3・4号の運転再開前に、早急に、この断層について検討と現地調査を行う
よう求めましょう。

この断層が活断層であるかどうかを調べる現地での調査は、1~2日もあれば実
施できます。

◆詳細な検討と現地調査を求める緊急要望書に賛同をお願いします。

要望書の提出先:
経済産業大臣、原子力安全・保安院長、「地震・津波に関する意見聴取会(活断
層)」各委員

呼びかけ団体:9団体
原発設置反対小浜市民の会
プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
サヨナラ原発福井ネットワーク
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan
グリーンピース・ジャパン
福島原発事故緊急会議


--
090-8116-7155 阪上 武

満田夏花 MITSUTA Kanna <
kanna.mitsuta@nifty.com>
携帯:090-6142-1807
国際環境NGO FoE Japan/tel: 03-6907-7217 fax: 03-6907-7219

【241】 6・25[政府交渉]大飯原発直下の破砕帯(断層)再調査を求めて

みなさま(拡散希望)

今月16日、政府はあらゆる反対の声を無視して、大飯原発の再稼働を決定しました。

しかし、大飯原発の敷地内に、「活断層の疑いが極めて高い」(渡辺満久・東洋大学教授)断層(破砕帯)が存在しており、これに関しては、再稼働を容認する専門家からも、再調査を求める声があがっています。
さらに、斑目春樹・原子力安全委員会委員長からも再評価すべきと発言しました。

これらが全く無視されている現在の状況は、3・11以前よりひどい状況と言えるでしょう。怒りを禁じえません。

敷地内の断層が動けば、「ゆれ」に対応した耐震性に関係なく、「ずれ」により建物が傾き、配管が破損する恐れもあります。

このたび、この活断層(破砕帯)の問題および制御棒の挿入時間が安全基準を超える問題について、政府交渉を行います。また、緊急要望書への署名も呼びかけています。人の命がかかる問題です。しっかりと安全性を問うていきましょう。

------------------【拡散希望】-------------------
【政府交渉】大飯原発:再稼働を止めよう! 警鐘をならす専門家の声に耳を傾け、断層の再調査を求めましょう
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-21ee.html
--------------------------------------------

 

◆日時:6月25日(月)13:00~17:00
  事前集会:13:00~14:00
  交渉:14:00~15:30(相手方 原子力安全・保安院担当部署)
  事後集会:16:00~17:00
  ※12:30から参議院議員会館ロビーにて、通行証を配布します。

◆場所:参議院議員会館講堂
          最寄駅:東京メトロ・永田町駅または国会議事堂前駅

◆テーマ 大飯原発の安全上の問題
 1) 活断層の連動評価と制御棒挿入性能
 2) 敷地内の断層(破砕帯)

 

★下記の緊急要要望書への署名も呼びかけています。

署名:大飯原発の破砕帯に関する緊急要望書
(個人署名)https://pro.form-mailer.jp/fms/9f1bd22930772
(団体賛同)https://pro.form-mailer.jp/fms/d813ba8530769

 

◆呼びかけ団体:
 原発設置反対小浜市民の会
 プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
 サヨナラ原発福井ネットワーク
 グリーン・アクション
 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
 国際環境NGO FoE Japan
 グリーンピース・ジャパン
 福島原発事故緊急会議

 

◆趣旨
敦賀原発では、4月の現地調査によって、国の専門家が破砕帯は活断層であると認めました。これを契機に、同様の危険性が大飯原発の破砕帯にも存在するのではないかという疑いが急浮上しています。複数の専門家によってその危険性が指摘されています。この断層が動けば、地表にズレを引き起こし、配管や重要な機器を破壊してしまいます。

国の「地震・津波に関する意見聴取会(活断層関係)」委員でもある杉山雄一氏
も「大飯原発など若狭湾の原発は、現地調査であらためて状態を確認するべきだ」と話しています。
6月7日中国新聞(PDF版)↓
https://dl.dropbox.com/u/23151586/120607_chugoku_s.pdf

関西電力がこれまでのバックチェックで国に提出した説明資料の中では、設置許可申請書では出していたF-6破砕帯のトレンチ北側の図を省略していました。また、粘土の記述についても省略しています。

保安院は6月10日の福井県原子力安全専門委員会で、この断層について、建設前のトレンチ図の拡大版と写真を入手すると表明しています。これら資料も早急に公開すべきです。

この問題を問うために、保安院交渉を実施します。

 

◆連絡先:
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405 共同事務所AIR TEL/FAX 03-5225-7213
携帯:090-8116-7155(阪上)

国際環境NGO FoE Japan
東京都豊島区池袋3-30-22-203 TEL 03-6907-7217(日中のみ) FAX 03-6907-7219
携帯:090-6142-1807(満田)

2012/06/19

【240】ぽかぽかプロジェクトイベント報告-第3回目おりがみ&理科の実験教室

 今回は3回目。とはいえ「ぽかぽか第二期」では初めてのイベントでした。第二期に入って、ますます力の入っている「ぽかぽか」の一日を報告します。

 

 今回は3回目になりますが、3度目の雨(吹雪)。週末は崩れることが多いようです。。。参加の皆さんも外遊びを心置きなくという気持ちがあることを思うと、残念でなりません。

 

 イベントは「理科の実験教室&おりがみ」という内容で、前回まで同様、お子さんも大人の方もみんなでお楽しみいただけるものというつもりで準備をしました。何しろ子どもたちの年齢構成も年中さんから中学生まで幅広く、みんなに楽しんでもらうのはとっても大変です。それでも、今回は福島大学からボランティアの学生に入ってもらい、そしてそして、参加した小学4年生の女の子には子どもたちのまとめ役として、それはそれはお世話になりました。ありがとう!!
  

 

 最後に取り組んだ、大人向けおりがみ(フジモトキューブ)はお馴染みの「鉄板ネタ」になっています。お父さんもお母さんも黙々と取り組んでいました。イベントの後半は、子どもたちの話し声が大人のおりがみ音(カサカサカサ、、、)のBGM?にのり、なんだかとっても面白い雰囲気でした。今回は短時間でフジモトキューブを完成できた方が多かったように思います。ご自宅でまた遊んでみて下さい。

 

Origami_1

 

※全2回のイベントはこちら()をご覧下さい。
 

 夕食後は第二期に入ってからの定番、「交流会」を行いました。
 

 今週は、政府が大飯原発の再稼働を「政治判断」したタイミングでもあり、参加した方々のいろいろな想いをよそに、日本全体の意識は福島から少なくとも離れがちになっている、そんな時期に重なりました。
 

 参加された方からは、複雑な気持ち、不安な気持ち、いろいろお聞かせ頂きました。特に強い思いは、1年前余前の事故直後の情報がまったく閉ざされた状態での過ごし方への「悔しさ」であったろうともいます。だからこそ、「これ以上は」という気持ちで、週末は山形へ保養に出かける方、夏休みには中長期のイベントに参加される方、そんな情報交換をできたことはとても良いきっかけになったのではないかと思います。 実際、皆さん夏休みのイベントについて、それぞれ、かなり調べて実行されているのだなと言うことがとても良くわかりました。
 

 主催グループでは福島市からも聞き役に駆けつけ(まさに仕事明けで...)、千葉県の房総からはボランティアでキャンプをしているベテランの方にもオブザーバで入ってもらったこともあり、話は大きくひろがって、大変な中でも希望の持てる交流会になったのではないかと期待しています。
  

 

 「ぽかぽか」のできることにも限界がありますが、これからも元気よく、できることに取り組んでいきたいなと思います。

 

 「ぽかぽか」は全国の方々のご支援によって支えられています。これからもご支援をよろしくお願いします。

 

 

2012/06/13

【239】ぽかぽかプロジェクトに夏みかんのプレゼント

うれしい連絡です。

ぽかぽかプロジェクトに、静岡県富士市からどっさりと夏みかんの支援がありました。

以下は支援していただいた静岡県在住の長谷川克己さんからのメールと写真です。

 

============ 以下 長谷川さんから ==============

本日、福島ぽかぽかプロジェクト宛てに、静岡県富士市産の夏みかん24Kg×10箱を送らせていただきました。現地の農家から無料提供して頂いたものです。

 

Ca3g0795

 

本日の夕方、富士市内の農園に出向いて有志4人で収穫した新鮮な夏みかんです。
結局、大した量も出せませんでしたが、「気持ちが届くと嬉しいねー」と男4人で語り合いながら和気藹々の収穫でした。

 

120611_171302
  

Ca3g0802
  

Ca3g0794

 

何かのお役に立てば幸いです。

出来れば6月中に一度、ぽかぽかプロジェクトを訪問出来ないかとも考えております。(努力目標です…。すみません。)
皆様のご健勝を心よりお祈り致します。

 

静岡県  長谷川克己他、富士地方有志一同

 

==========================================

長谷川さんは福島原発事故により、郡山市から静岡県へ自主避難されている方です。自主避難者への賠償請求や避難の権利をもとめる活動でこれまでも協力していただいています。

尚、長谷川さんからの依頼により、夏みかんはフクロウラボの測定機で皮、実それぞれを測定して不検出(測定限界Cs-134;3.4Bq/Kg以下、Cs-137;3.7Bq/Kg以下)を確認しています。

2012/06/12

【238】ぽかぽかプロジェクト-ハンドベルと交流会の報告

6月9日(土)のイベントは「☆お外で遊ぼう☆ハンドベル、身体を動かす遊び」ということで、外で遊べる竹トンボやフリスビー、ハンドベルなどを用意してスタッフ一同いそいそと出かけたのですが、残念ながら天気は雨。雨天時はスタッフルームでハンドベルの予定でしたが、天気のせいもあって皆さん出足が遅く、午後の部はスタッフの練習会となりました。

 

皆さん集まっての夕食後、その場で簡単な自己紹介とハンドベルをやりました。だんだん打ち解けてきて、その後スタッフルームで大人は懇談会、子どもたちはハンドベルやカルタ・トランプなどで盛り上がりました。

 

懇談・交流会ではやはり皆さんの関心の高い甲状腺検査、健康管理の話題や、夏休みも近いことから保養の話が出ました。
 

●福島県がやっている健康調査アンケートは出していないが、皆さん出しているのでしょうか。3・11直後の行動をアンケートで記入するのですが、書き始めると、自分の無理解で子供を被ばくさせてしまったことをさらけ出すようで悔しくて書けない。あのときは山下教授が安全だとふれ回って放送でもそのことが繰り返し流れたから「そのようなものか」と思っていた。でも後から危険だったと判って本当に悔しい気持ちだ。健康調査アンケートを出さないと、あとで不利益にならないか不安もある。
●昨年、県のサマーキャンプに応募した。でもこれは抽選方式のため自分の子どもは当選したが友達は外れた。子どもは友達や知り合いが全く一人もいない中で3泊4日の行動に参加した。帰ってから印象を聞いたら「疲れた!」という印象だった。保養も子供のコミュニティを活かしたかたちが大事だ。
●福島県内の保養はいざという時、すぐかけつけられる安心感がある。会津は行きやすい。
●避難せず残っているお母さんの中にもいろいろな状況の人がいる。夫とも意見が違う人もいる。ここなら来やすい、ここへ来れば少し話せる。
●中学、高校生は部活があるので、すぐ来れる土湯温泉は有効。
●南光台に住んでいるが部屋により線量が違う。2階は0・5マイクロ。下の0・2マイクロの部屋でねるようにして2階は使わないようにしている。
実際、お子さんの部活が終わってから土湯へきて、翌朝もこどもの部活に合わせて早く帰る家族もありました。

 

[ハンドベル・子ども遊びスタッフから]
今回の参加で一番感じた事は、あの目の前の子供達をなんとか被曝から守りたい…ということでした。私は親御さんらの不安などはただ耳に挟んだ程度でしたが、子供達はとてもシャイで皆大人しいながら、素朴でかわいくて、何にも罪のない子供たちでした。
 

私は、この一年、地元の為だとか、県民の身になって…とか訴えてきましたが、本当に地元の人達の複雑な想いを分かっていなかったと痛感しました。故郷を離れたくないのは分かるけど、子供の命に代えられないではないか…と。根本的には、その気持ちは変わりませんが、そんな理屈は机上のもので、実際は沢山のハードルを突き付けられ、その中でもがきながら、少しでも被ばくを回避しようと努める親御さんらの姿を垣間見ました。
 

あるお母さん曰く、町はゴーストタウンの様だ…何故なら、子供達が外で遊べなくて、屋内にいるから…と。
 

参加した少年らが「後で外散歩に行くんだぁ…」なんて私に言いました。 (二日目の朝食前でしたが、あいにくの雨が小降りから土砂降りへ)。散歩はできませんでしたが、朝食後はスタッフルームで数人の子供らとハンドベルやカードゲーム(トランプ等)で盛り上がりました。後から、お母さんの言葉を聞いて、「散歩」が少年らには特別なものだったのかもしれない…と思いました。

 

当たり前のはずの生活が福島の人達はできない現実。食材に気を遣い、自宅外だけでなく、家の中でも線量の低い部屋で過ごす毎日。そして、(たぶん)一時的であれ安全なところへ避難したいのに出来ない…という葛藤。

 

ぽかプロを有り難い…と、どのご夫婦もおっしゃってました。ぽかプロに課題は幾つかありそうですが、兎に角少なからず現地の方に信頼頂いてるのは凄いなあ…とあらためて思いました。

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2012/06/11

【6・13緊急院内集会】再稼働を止めよう! 市民・弁護士・超党派議員の集い

みなさま(拡散歓迎)

緊迫が続く大飯再稼働情勢ですが、ホットな問題である、大飯原発直下の破砕帯
が地震時に動く可能性を指摘されている渡辺満久・東洋大教授をお迎えして、緊
急院内集会を開催します。渡辺先生は、敦賀2号機直下の破砕帯についても同様
の指摘をされ、保安院による調査によって活断層が認められました。敦賀2号機
は廃炉が問題になっています。大飯原発では調査もされずに再稼働が強行されよ
うとしています。

水曜日の午前中です。正念場です。国会議員会館内で一番大きな部屋を確保しま
した。是非みなさんでご来場ください。知り合いの議員に参加を促して下さい。
知り合いでなくてもはたらきかけてください。よろしくお願いします。

阪上 武

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【緊急院内集会】再稼働を止めよう! 市民・弁護士・超党派議員の集い
 大飯原発、安全性はどこへ?:
~無視された破砕帯問題:渡辺満久・東洋大教授を迎えて~
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/613-bfa6.html
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日時:6月13日(水) 10:30~12:00
場所:参議院議員会館 講堂
地図>http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm

大飯3・4号機に関して、安全性の問題がおきざりにされたまま再稼働手続きが
進められています。最近、敷地内を破砕帯が走っており、これが活断層に連動し
て動く可能性が専門家から指摘されてました。これに対して、斑目・原子力安全
委員会委員長は原子力安全・保安院で評価をしっかりやり直すべきだ」との見解
を示しています。
それににもかかわらず、野田首相は、「国民生活のため」に、再稼働は必要だと
しています。野田首相が本当に国民生活のことを考えているのであれば、国民の
声をきき、再稼働に当たって安全性をきちんと評価しなおすべきでしょう。

破砕帯については、敦賀原発においては再調査が実施されることになりました。
大飯においても当然、同じ扱いが必要です。

この状況を受けて、緊急院内集会を開催します。破砕帯問題のポイントを渡辺満
久教授に解説していただきます。また、法的見地について、海渡雄一・弁護士に
述べてもらいます。関西ではじまった裁判の動きも共有します。

市民・弁護士・超党派議員が結集し、野田首相に私たちの声を伝えていきましょ
う。

・署名提出
・情勢報告
・見逃された破砕帯問題(渡辺満久さん/東洋大学教授)
・法的に見て再稼働はできない(海渡雄一さん/弁護士)
・裁判所で再稼働を問う
 「大飯発電所3号機、4号機停止命令義務確認請求事件(関西から)
・福井県地元の動き
・国会議員からの発言(随時)

主催:
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan
脱原発弁護団全国連絡会
原子力資料情報室

資料代:300円

連絡先:
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
阪上 武(090-8116-7155

2012/06/08

【237】6月30日東京脱原発音楽祭のご案内

東京脱原発音楽祭のご案内です。

●2012年6月30日(土)
午後1時半開場/午後2時開演/午後7時終演予定
場所:国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟大ホール

●進行役:藤波心/きくちゆみ
アーティスト
藤波心
制服向上委員会・Kダブルシャイン
尾米タケル之一座
南ぬ風人まーちゃんバンド
●スペシャルトーク:上杉隆
●セッション:思いをつなごう!未来へのゆる会議

●チケット
一般席(自由席678枚):1000円~5000円のスラディング・スケール
サポーター席(指定席:80枚):1万円~5万円のスライディング・スケール

<スライディングスケールとは>提示された金額の範囲で、参加者それぞれが参
加費を決める方法です。可能な方がより多く参加費を支払うことで、経済的な理
由で参加が困難な方にも参加のチャンスを開きます。

<サポーター席(指定席)>ステージ前列中央の4列です。サポーターの方は音
楽祭終了後、出演者と集合写真撮影をしていただける他、懇親会にも参加できま
す。(要事前申し込み。別途5千円)。

 

参加方法
1.http://tokyonukefreemusicfes.org よりお申込ください。
  メールでタイトル「東京脱原発音楽祭」とし、お名前・ご連絡先と座席の種
類と枚数を明記の上info@tokyonukefreemusicfes.orgにお送りください。サポー
ター席の方は懇親会の参加・不参加もご明記ください。
2.郵便局から郵便振替で「ハーモニクスライフセンター00110-1-144224」に金
額を選び振込みます。
3.サポーター席に方には後日、チケットを郵送します。一般席に方は郵便振替
の控え(半券)を当日受付にお持ち下さい。ご入場の際にチケットと引換します。
チケットの半券は再入場の際に必要ですので、なくさないようにお持ちください。

2012/06/06

【236】【開催報告】政府交渉 「福島の子どもたちを守ろう!県民健康管理調査のあり方~甲状腺検査を例に~」

6月1日、衆議院議員会館において、福島の県民健康管理調査のあり方をめぐる政府交渉が行われました。主催は、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、FoE Japanの2団体。約130人の市民が参加。福島からもたくさんの方々がかけつけました。みなさま、ありがとうございました。

福島県の県民健康管理調査に関しては、多くの問題が生じています。とりわけ甲状腺検査に関しては、エコー画像や医師の所見が検査を受けた本人に開示されない、しこりやのう胞が見つかっても、ほとんどの場合は再検査を受けられず、2年半後の検査を待たなくてはならない、セカンド・オピニオンを封ずるような文書が、山下俊一・福島県立医科大学副学長から発出されているなど、「ありえない」状況となっています。

この問題を踏まえ、私たちは事前の質問書を政府に提出していました。

政府交渉の冒頭、野田佳彦・総理大臣、佐藤雄平・福島県知事など宛の県民健康管理調査や甲状腺検査に関する要請が手渡されました。主な要請内容は以下の通りです(要請書全文(pdf)をダウンロード)。この要請書はわずか半日の間に1,063もの署名を集めました。

 

1.診断画像や医師の所見を受検者に開示してください
2.山下俊一氏によるセカンド・オピニオンを封じるような甲状腺学会員宛の文書を撤回し、県立医大チーム以外の検診を奨励してください
3.結節やのう胞が認められた場合は、医師の所見に応じて、経過観察を行ってください。
4.甲状腺機能を確認する血液検査を実施してください
5.結節やのう胞の出現頻度を地図上に落とすなどして、事故の影響の有無を検討し、結果を開示してください
6.子どもだけでなく、大人の検査も検討してください

 

そして、いよいよ政府交渉がはじまりました。
政府側は、原子力災害対策本部の原子力被災者生活支援チームと厚生労働省。文部科学省は参加を断ってきました(政府側出席者は文末を参照)。
政府側は、私たちが事前に提出した質問のうち、18の質問のうち、ごく一部(質問II-4およびII-7の前半)にしか答えられないと発言。
以下、押し問答の一部です。

 

政府側(原子力被災者生活支援チーム):「県民管理調査は福島県が実施主体であるため、質問にはお答えできません」
市民側:「何も問題がないのであれば、県に任せていいのかもしれないが、現に問題が生じていることを今提起したばかり。国が責任を持つべきではないか」
政府側:「県民健康管理調査の実施方法などについては、お答えできる立場にありません」
市民側:「診断画像や医師の所見が、検査を受けた本人に開示されないというのは問題ではないか? 厚生労働省の方はどう考えるか?」
厚生労働省:「担当外ではありますが、一般的に言って、診断画像や所見は、医師と患者の双方が所有しているものなので、求めに応じて開示すべきものだと思います」
市民側:「(原子力被災者生活支援チームに)それでは、そのように福島県に言ってください」
政府側:「・・・」

福島の小野町から参加された秋葉さんが、もともと甲状腺の病気を持たれており、いままでは普通に診察を受けており、かつ画像なども見せてもらっていたのに、この県による甲状腺検査が行われるようになってからは画像が見せてもらえなくなった話しをしてくださいました。これにも政府側は無反応。

市民側:「血液検査はなぜやらないのか」
政府側:「やらないわけではない。」
市民側:「現在実施されている検査では、甲状腺はエコーだけ。機能異常を察知するための血液検査はされていない。チェルノブイリではされていたではないか」
政府側:「お答えできる立場にない」
市民側「あなた方とは、避難問題をめぐっても、交渉をさせて頂いた。国の政策により、多くの人たちが放射線管理区域の状況に住まざるをえない状況だ。放射線管理区域で働く人は半年ごとに、血液検査を含めた健康診断が法律で義務付けられている。それなのに、子どもたちは受けられないのはおかしいではないか」
政府側:「お答えできる立場にない」

結果的には、政府側は、私たちの要請に対して、しぶしぶながら「持ち帰って検討する」と回答するにとどまりました。

いままで私たちは、国に対して避難政策の見直しを求め、20ミリシーベルトの避難基準の撤回、渡利地区など線量の高い地域を避難地域に指定することなどを求めてきました。原子力政策を推し進めたばかりか、避難に関する住民や市民側の要求をことごとく無視し続けた国は、それではとどまっている住民たちの健康問題には最大限の責任を持つべきでしょう。それなのに今回の国の態度は、その責任を放棄しているもので、はなはだ遺憾です。

 

政府からわずかに得られた情報は下記のとおりです。

「質問II-4:初期の放射能プルームによるヨウ素などの内部被曝はどのように評価するのか 」
回答:調査研究を開始したところ。国が放射線医学総合研究所に委託して今年度実施する予定。

「質問II-7:患者調査から福島県を除外し、あるいは県民調査以外の調査には研究費がおりない状況があり、県民健康調査以外の調査が実施されていないのは問題ではないか。」
回答:患者調査については、今年度、再開される予定。

 

私たちは、今後もこれらの点について、みなさんとともに国や県に対応を要求していきます。
要請書への署名、その後も当面行っていますので、みなさまのご協力をお願いいたします。
要請書の署名は下記から↓
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-a001.html

(文責:満田夏花/国際環境NGO FoE Japan)

 

※政府側出席者
内閣府原子力災害対策本部 原子力被災者生活支援チーム 総括班 金城慎司
同                          医療班 相澤隆寛
同                          係長  長田昇
厚生労働省 統計情報部 人口動態・保険社会統計課   課長補佐 岩崎容子

 

<参考>

県民健康管理調査・甲状腺検査の結果概要(2012年4月発表)

Photo

※出典:福島県「県民健康管理調査」

山下俊一・福島県立医科大学副学長より甲状腺学会会員にだされた文書Photo_2

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