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2012/10/31

★緊急署名(11月8日まで)★国会同意も得ない規制委による、超お手軽防災指針にノー

★緊急署名★ 締め切りを11月8日まで(第3次11月15日まで)延長しました!

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たった1か月での防災指針の策定は拙速すぎます
被災者・市民の声を盛り込んでください


-年20mSvの避難基準は高すぎます。7日間100mSvは異常に高い値です-

 

 

原子力規制委員会委員長 田中俊一 様
委員各位

 

審議開始から約1ヶ月、原子力災害対策指針(防災指針)の素案公表(10月24日)からわずか1週間で、10月末に指針策定はあまりにも性急すぎます。再稼働準備のために急いでいるとしか思えません。現在の指針には、被災者支援も一般市民の声も反映されていません。実際に事故が生じた場合は広く国民に影響が及ぶのにもかかわらず、パブコメも行われません。現行のあまりに高すぎる20mSv基準をもととした避難政策の検証・見直しが行われていないなど、多くの問題点が残されています。核物質の拡散シミュレーションでは、IAEAの7日間に100mSvという異常に高い値が使われていますが、実際に福島原発事故後、政府が避難指示を行ったのは年20mSvを超える区域でした。これを踏まえシミュレーションをやり直すべきです。よって、私たちは以下を要請します。
  

要請事項:
1. 福島原発事故時の防災・避難の実態を踏まえ、自治体・市民も含めて十分に議論して下さい。
2. 避難者、被災者からのヒアリングを行ってください。また、パブリックコメントにかけて下さい。
3. 30kmの重点防災対策区域(UPZ)は狭すぎます。見直してください。
4. 年20mSv基準を撤回し、より厳しい避難基準を設定してください。避難政策を検証の上、避難政策を見直してください。福島原発事故後、避難指示の遅れにより、多くの住民が無用の被ばくを強いられました。賠償もないままの避難を強いられた方々がたくさんいます。
5. 核物質拡散シミュレーションでの7日間100mSvは異常に高い値です。実際に福島原発事故後、最終的には年20mSvを基準に政府の避難指示が出されました。この現実を踏まえ、もっと低い値でシミュレーションをやり直すべきです。

 

署名呼びかけ期間:2012年10月28日夕方から30日正午まで 約44時間
個人署名  3,227筆          賛同団体:182団体

 

◆要請の理由◆
現在、防災指針(原子力災害対策指針)が急ピッチで策定されています。30km圏内の自治体は、この原子力災害対策指針に基づいて、年度内に原発事故防災計画を策定することとなっています。しかし、現在の防災指針は下記の点で大問題です。
  

1.審議開始から約1ヶ月、防災指針(原子力災害対策指針)の素案公表(10月24日)からわずか1週間で、10月末に指針策定はあまりにも性急すぎます。
  

2.指針策定前に、福島原発事故の避難者、被災者からヒアリングを行うべきです。
  

3.自治体、市民も含めて十分な議論を行うべきです。パブリックコメントも実施すべきです。冬の積雪の中で避難ができるのか等々、十分な議論が必要です。
自治体首長からも多くの戸惑いの声が出されています。新潟県知事は「シミュレーションの前提や考え方を確認する必要がある。原子力規制委員会の委員には、住民の命と暮らしを守るという考えが欠けている」と述べています。
  

4.「指針の素案」のいくつかの問題点
(1)30kmの重点防災対策区域(UPZ)は狭すぎます。
福島原発事故では60km離れた飯舘村も避難区域となりました。
原子力規制委員会が公表した被ばくシミュレーションでさえも、30㎞超えても7日間で100mSvに達する地点があります。30kmに限ったUPZとの整合性はどうなるのでしょうか。
(2)現在と同様に年20mSvの避難基準を導入しようとしていますが、より厳しい基準を設定すべきです。福島原発事故では、この基準によって、多くの人々が無用の被ばくを強いられました。
(3)避難のためにあらかじめ定める基準(EALやOIL)がIAEA基準を基に7日間100mSvと高い数値に設定される可能性があります。スピーディーの活用、30km外のプルームによる被ばく対策等々、重要な課題は先送りにされています。
(4)避難に伴う補償や「避難の権利」などについて何も考慮されていません。

 

5.7日間100mSv
10月24日に公表された被ばくシミュレーションは、風向きを平均化するなど被ばく量の過小評価につながります。さらにIAEAの7日間で100mSvという異常に高い値に達する地点のみしか公表していません。実際に避難指示が出されたのは、最終的には年20mSv以上の区域です。この避難指示の遅れにより、多くの住民に無用の被ばくが強いられました。
7日間100mSvの被ばく量のみのシミュレーションではなく、もっと低い値でのシミュレーションを公開すべきです。

 

呼びかけ団体
国際環境NGO FoE Japan
福島老朽原発を考える会
原発を考える品川の女たち
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
経産省前テントひろば
福島原発事故緊急会議
再稼働反対!全国アクション
プルトニウムなんていらないよ!東京

 

※問い合わせ※
国際環境NGO FoE Japan tel: 03-6907-7217(平日・日中) fax: 03-6907-7219
〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-22-203
担当:満田夏花(みつた・かんな)携帯:090-6142-1807
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405 共同事務所AIR  TEL/FAX 03-5225-7214 
090-8116-7155(阪上)


  

<賛同団体>
放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜
平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声
「脱原発」を考える市民講座・四日市
資料センター《雪の下の種》
地球の子ども新聞
さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト
七番めの星
hand to hand project kawamata
能登原発防災研究会
Mox反対伊方の会
三島・原発震災防ぐ風下の会
森と暮らすどんぐり倶楽部
脱原発・東電株主運動
東電株主代表訴訟
真宗大谷派 法灯舎
放射NO!なお茶会
脱原発福島ネットワーク
エコリレーかめおか
放射能防御プロジェクト近畿
ふくしまの子ども達を救う会
脱原発!子どもたちを放射能から守ろう!!江別実行委員会
脱原発の日実行委員会 Campaign for Nuclear-free Japan
NPO地球とともに
唯足舎
核のごみキャンペーン・中部
未来の福島こども基金
ウラン残土市民会議
人権・平和ネットうべ
原発やめよう&つながろう/関西・マダム会議
子どもと成人の内部被曝を考える市民の会
グリーン市民ネットワーク高知
放射能から豊中の市民・子供を守る会
NGO e-みらい構想
ボイス・オブ・ヒロシマ
福島の子どもたちを放射能から守ろう・関西
脱原発とうかい塾
プルトニウムフリーコミニケーション神奈川
暮らしの環境情報室
原子力防災を考える長岡市民の会
ふろむ・あーす & カフェ・オハナ
原発さよなら千葉
市原憲法を活かす会
原発なしで暮らしたい丹波の会
原子力発電を考える石巻市民の会
月原発をめざす女たちの会北海道
さよなら!志賀原発ネットワーク
原発・核燃とめようかい
劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク
神奈川県労働組合共闘会議
千葉の干潟を守る会
首都圏反原発連合
エネルギーシフトパレード
脱原発へ!中電株主行動の会
みどりの未来・ふくしま
ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
平和と民主主義をめざす全国交歓会
ハイロアクション福島
日本ソーラーエネルギー教育協会
STOPプルサーマル!ふくしま
Happy  Smile  Fukushima
花とハーブの里
原発いらんがねっと名古屋
そらとも
ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン
関西*母と科学者の会
610放射能から未来を守る市民の会
阪南中央病院労働組合
浜岡原発を考える静岡ネットワーク
平和と民主主義をめざす全国交歓会
東京一般労働組合東京音楽大学分会
脱原発はりまアクションの会
ストップ原発&再処理・意見広告の会
放射能を拡散させない市民有志の会
核燃止めよう浪岡会
さよなら原発箕面市民の会
すなめりの会
サロン日曜日
日本消費者連盟関西グループ
チェルノブイリ子ども基金
三陸のさんま・わかめを愛する会
震災被災者支援コミュニティ-富士の麓のうつくし村
東京電力と共に脱原発をめざす会
東埼玉百人委員会
NUKE FREE みえ・いせ
脱原発四万十行動
原発さよなら四国ネットワーク
和歌山県農民農業団体連合会
脱原発大分ネットワーク
いのち・未来 うべ
小樽・子どもの環境を考える親の会
玄海原発プルサーマル裁判の会
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
玄海原発プルサーマル裁判を支える会
FreeSchool KHAOS
原発八女ん会
東京・生活者ネットワーク
福岡地区合同労働組合
リブ・イン・ピース☆9+25
脱原発アクションin香川
足元から地球温暖化を考える市民ネットたてばやし
津野山脱原発を考える会
中津川の環境を守る会
日本環境法律家連盟(JELF)
川内原発建設反対連絡協議会
平和と人権を考える狭山市民の会
たんぽぽ舎
npo百笑屋敷
四国 労働者民衆センター
江東・生活者ネットワーク
原発と暮らしを考える会(神奈川県横浜市)
くまの虹のわNO NUKES部
柏崎刈羽原発反対地元三団体
ふくしまいせしまの会
放射能から子どもたちを守る枚方の会
自然村有限会社
秋田子どもを守るネット
脱原発・滋賀☆アクション
杉並母親連絡会
「六ヶ所村ラプソディー」を上映する会in阪南中央病院
小林大木企画
原発やめよう/つながろう関西・マダム会議
かながわ平和憲法を守る会
虹とみどりの会
ロックの会
横浜学校労働者組合
shut泊
グリーンピースサポーターズクラブ熊本
えねみら・とっとり
大阪大学附属病院看護師労働組合
福島原発からの放射能放出をやめてほしいと願う阪大病院看護師の会
NPO法人しぜん あそ・まな・くらぶ
草の根の会・中津
放射能ガレキから命を守りたい委員会
時をみつめる会
「ゆるゆる新聞」
原発がこわい女たちの会
原発・核燃とめようかい
脱原発・滋賀☆アクション
オールターナティブズ
「平和への結集」をめざす市民の風
緑の党 Greens Japan
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
脱原発カトリック市民ネット
さよなら原発!三鷹アクション実行委員会
不戦へのネットワーク
エネチェン大作戦
三陸の海を放射能から守る岩手の会
美しい錦川を未来へ手渡す会
ニセコの粉雪を守ろう会
ピースウォーク山口
スイス アジサイの会
赤塚・成増9条の会
NPO げんごろう
原発いらん!山口ネットワーク
宮崎の自然と未来を守る会
毎月26日のランチタイムに関電前に集まる女たち
脱原発へ!関電株主行動の会
くらしを見つめるひととき
ぶんぶんトークの会
なかよし文庫
ふぇみん婦人民主クラブ
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
化学物質問題市民研究会
jfor日本友和会 有志
ストップ・ザ・もんじゅ
ピープルズ・プラン研究所
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
なくそう原発・平和をつなぐ会
日本キリスト教団神奈川教区核問題小委員会
風ふくおかの会
放射線からみんなの健康といのちをまもる秩父の会
未来ネット佐賀ん会
福井から原発を止める裁判の会
Oracle itami~ポスト3.11を避難者と共に考える伊丹市民の会~

2012/10/28

【超緊急署名】原子力防災指針に待ったを!今すぐクリック!

<拡散希望>

原子力規制委員会が検討している
防災指針に関する要請書の賛同署名を募っています

たった1か月での防災指針の策定は拙速すぎます
被災者・市民の声を盛り込んでください
年20mSvの避難基準は高すぎます
7日間100mSvは異常に高い値です

年20ミリの高すぎる避難基準を正当化し、避難に背を向ける内容です。福島の被災者からのヒアリングもパブコメもなしに、この水曜日にも、拙速に決めようとしています。防災シミュレーションでは7日間で100mSvというとんでもない値が使われています。この動きにブレーキをかけるための緊急署名です。

例によって超緊急です。
今すぐクリック・今すぐ拡散をお願いします。

締め切りは一次締め切りを2012年10月30日(火)正午としています。

署名フォーム以下です
https://fs222.formasp.jp/k282/form1/

団体賛同はこちらです
https://pro.form-mailer.jp/fms/93e6d83635090

よろしくお願いいたします!

原子力規制委員会委員長 田中俊一 様、委員各位

審議開始から約1ヶ月、原子力災害対策指針(防災指針)の素案公表(10月24日)からわずか1週間で、10月末に指針策定はあまりにも性急すぎます。再稼働準備のために急いでいるとしか思えません。現在の指針には、被災者支援も一般市民の声も反映されていません。実際に事故が生じた場合は広く国民に影響が及ぶのにもかかわらず、パブコメも行われません。現行のあまりに高すぎる20mSv基準をもととした避難政策の検証・見直しが行われていないなど、多くの問題点が残されています。核物質の拡散シミュレーションでは、IAEAの、7日間に100mSvという異常に高い値が使われていますが、実際に福島原発事故後、政府が避難指示を行ったのは年20mSvを超える区域でした。これを踏まえシミュレーションをやり直すべきです。よって、私たちは以下を要請します。

要請事項

1.福島原発事故時の防災・避難の実態を踏まえ、自治体・市民も含めて十分に議論して下さい。

2.避難者、被災者からのヒアリングを行ってください。また、パブリックコメントにかけて下さい。

3.30kmの重点防災対策区域(UPZ)は狭すぎます。見直してください。

4.年20mSv基準を撤回し、より厳しい避難基準を設定してください。避難政策を検証の上、避難政策を見直してください。福島原発事故後、避難指示の遅れにより、多くの住民が無用の被ばくを強いられました。賠償もないままの避難を強いられた方々がたくさんいます。

5.核物質拡散シミュレーションでの7日間100mSvは異常に高い値です。実際に福島原発事故後、最終的には年20mSvを基準に政府の避難指示が出されました。この現実を踏まえ、もっと低い値でシミュレーションをやり直すべきです。

☆自治体にも言おう!☆
全国原発立地自治体首長様 近隣県首長様
原発事故から住民を守るため、原子力規制委員会に上記を申し入れてください。

2012/10/20

【超緊急】今すぐクリック!大飯原発断層調査の緊急要請に賛同を!

みなさまへ
大飯原発の断層調査についての要請で緊急の賛同募集です。

締切 10月21日(日)24:00
↓↓今すぐ、クリック!↓↓
http://www.greenaction-japan.org/121021_sandou.html

*****************************

[拡散希望]

★大飯原発3・4号を停止して、徹底した調査を求める要請書に賛同を!

調査団の専門家と規制委員会委員長などに宛てたものです

緊急賛同署名の締め切りは 10月21日(日)24:00です。
http://www.greenaction-japan.org/121021_sandou.html

大飯原発の断層調査がいよいよ始まります。
調査団の専門家、調査スケジュールも決定しました。
http://www.nsr.go.jp/kaiken/data/20121017haihusiryo.pdf

10月23日:事前の会合/11月2日:現地調査
11月4日:評価会合(※必要に応じ、追加して開催)

市民4団体は、調査団の専門家、島?邦彦規制委員会委員長代理、田中俊一規制委員会委員長に、本日(10月19日)要請書を送りました。
[4団体:グリーン・アクション/フクロウの会/FoE Japan/美浜の会]

◆大飯原発3・4号を停止して、徹底した断層調査を求める要請書です。
要請書の全文 http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/fault_req20121019.pdf

これまでのようなおざなりな調査・審査に終わらないように、多くの市民がこの
調査に注目していることを、調査団や規制委員会に伝えましょう。

調査のスケジュールも早いため、要請書への個人賛同、団体賛同を募ります。
よろしくご協力お願いします。

◆賛同署名の締め切り 10月21日(日)24:00

★下記から、賛同をお願いします。今すぐ、クリックを!
http://www.greenaction-japan.org/121021_sandou.html

要請書の趣旨
大飯原発3・4号を停止して、徹底した断層調査を求めます

1.活断層の判断基準について
ズレの成因や施設への影響を考慮するという旧保安院の考え方ではなく、12万~13万年前以降に動いたものを、活断層と判断してください。

2.調査について
十分な調査が可能となるよう、運転を停止して調査を行ってください。調査範囲なども検討し直してください。

3.現地調査には、国会議員や市民の立ち会いを認めてください。

2012.10.19
グリーン・アクション/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/国際環境NGO FoE Japan/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

連絡先団体
グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:075-701-7223 FAX:075-702-1952

美浜の会
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580 FAX:
06-6367-6581

2012/10/19

【記者会見報告】尿検査をうやむやに?~秘密会の果たした役割を市民が検証

 10月18日、参院議員会館にて「尿検査をうやむやに?~秘密会の果たした役割を市民が検証」との内容で記者会見を行いました。

 この記者会見は、福島県民健康管理調査の検討会委員会前に、「秘密会」が行われ、「進行表」が存在していたことに関するものです。

 福島県はこの問題について調査委員会を立ち上げ、休日をはさみわずか5日間で「報告書」を発表しました。報告書は、この「秘密会」および「進行表」による発言内容の「調整」や「抑制・誘導」はなかったと結論づけています。

2012_1018pressconfer0004

 

 私達市民団体や福島県民は、昨年来、内部被ばく調査の一環として尿検査を行うよう要求してきましたが、今回明らかになった「進行表」の内容からは、この問題が「秘密会」を通じてどのように扱われたのか、その一端が明らかになります。

 尿検査の問題やその他の問題が、「秘密会」でどのようにあつかわれたか、具体的に検討し、今回の「秘密会」「進行表」の問題点と、その後の、県の対応について問題点を明らかにしました。

 結論として私達は、下記を求めます。
(1) 福島県は今回の「秘密会」による運営の責任者を明確にし、再発防止のための処分を明確にすること。
(2) 健康管理調査を率いている山下俊一氏は、「秘密会」による運営の責任を取り辞任すること。
(3) 福島県は被災者の立場に立って、予防、早期発見・早期治療の考え方にもとづいて、健康管理体制を抜本的に見直すこと。

 

 また記者会見では、私たちがこれまで1年半に渡り進めてきた、尿検査の最新結果を紹介し、改めて尿検査による内部被曝調査の意義についてご紹介しました。

 

記者会見資料(pdf)をダウンロード

添付資料A(第3回「秘密会」進行表(pdf)をダウンロード

添付資料B(福島県調査委員会による「チェックリスト」)をダウンロード

尿検査の意義についてプレゼン資料(pdf)をダウンロード

本件についての問い合わせ先

フクロウの会・放射能測定プロジェクト 青木一政

090-7245-7761

 

以下、記者会見資料のテキストを貼り付けます。

---------------------------------------------

尿検査をうやむやに?~秘密会の果たした役割を市民が検証
  福島老朽原発を考える会事務局長・放射能測定プロジェクト
                                 青木一政

1. 要旨
福島県と福島県立医大が行っている、福島県民健康管理調査の公開の検討会の前に、「秘密会」が行われ、討議内容を規定する「進行表」が存在していたことが新聞報道により明らかにされた。福島県はこの問題について調査委員会を立ち上げ、休日をはさみわずか5日間で「報告書」を発表した。報告書は、この「秘密会」および「進行表」による発言内容の「調整」や「抑制・誘導」はなかったと結論づけている。
私たちは、今回の問題が、委員による公開の検討会の場での議論によってではなく、非公開の場で 、当事者である県民に対して秘密裏に合意形成が行われ、健康調査がすすめられている点にあると考える。
私達市民団体や福島県民は、昨年来、内部被ばく調査の一環として尿検査を行うよう要求してきた。今回明らかになった「進行表」の内容からは、この問題が「秘密会」を通じてどのように扱われたのか、その一端が明らかになっている。尿検査の問題やその他の問題が、「秘密会」でどのように問題にされたか、具体的に検討することで、今回の「秘密会」の問題点とその後の、県の対応について問題点を明らかにしたいと考える。
結論として私達は、下記を求める。
(1) 福島県は今回の「秘密会」による運営の責任者を明確にし、再発防止のための処分を明確にすること。
(2) 健康管理調査を率いている山下俊一氏は、「秘密会」による運営の責任を取り辞任すること。
(3) 福島県は被災者の立場に立って、予防、早期発見・早期治療の考え方にもとづいて、健康管理体制を抜本的に見直すこと。
合わせて、私たちが約1年半に渡り進めてきた尿検査の最新結果をご紹介し、改めて尿検査による内部被曝調査の意義についてご紹介いたします。

 

2. 健康管理検討会は「秘密会」と「進行表」にそって粛々と進められた
(1) 福島県による「調査結果」報告書について
福島県はこの問題について、10月5日に調査委員会を立ち上げ、10月9日にはその「調査結果」を発表した。(資料は下記からダウンロードできる)

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/gaiyou.pdf
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/houkokusyo.pdf
その報告書によれば、
① 「秘密会」の目的は「資料の事前説明」であり、
② 委員の発言内容の調整を行ったという「事実は認められなかった」とし、
③「秘密会」の存在や内容について「口止めを行ったという事実は認められなかった」、としている。
また、「進行表」についても、県として「議論を一定の方向に誘導する意図はなく」、委員の発言の「抑制・誘導」は確認できなかったとしている。
しかし、この「調査報告書」なるものを仔細に検討するだけでも、県の調査が、「秘密会」問題を早々に幕引きを図るために、強引に事前の意見調整や抑制、誘導はなかったと強弁していることは明らかである。以下、今回の「秘密会」「進行表」による健康管理検討会の問題点について具体的に指摘する。

 

(2) 尿検査による内部被ばく検査について
(添付資料-A 第3回「進行表」、添付資料-B福島県調査委員会による「チェックリスト」参照)

進行表の記載 今回の3地域(浪江、飯館、川俣山木屋)以外を対象とした小規模調査の結果を見た上で、(尿による内部被ばく検査の是非を)判断したい。
・ 但し、WBCの今後の普及とGe半導体の逼迫状況(牛肉等)を考えると、尿検査でWBCを代替えするのは困難ではないか。

委員会(議事録)の記載
【山下座長】
今後、尿検査をする意味があるのか。
【明石委員】
ICRPでは1日量の基準があるが、1回量についてはない。今回の尿検査では極めて微量しか検出されなかった。(略)たとえば、1日5リットルの尿が出る前提で、つまり相当薄まっている前提で、問題ないと言える数値が示せるか、検証にもう少し時間をいただきたい。

県の判断 進行表に記載のある内容に関する直接的な発言はなかった。
私達の批判:この秘密会が行われる3週間前(2011.6.30)に、尿検査により福島市内の子ども10人全員が内部被ばくしていることが我々の調査で明らかになった。当日午後には原子力災害対策本部に対して、尿検査を含む内部被ばく検査を行うよう要請行動を行った。尿検査による内部被ばく検査は社会的にも大きな焦点になっていた。
 「進行表」では、わざわざ下線を引いて尿検査は困難であることを強調している。しかもその理由は牛肉検査等で「Ge半導体が逼迫」しているから困難だとしている。
 明石氏は、山下座長の「尿検査をする意味があるか」という問いかけの答えとして、当を得ていない。医者として1日5リットル尿を出す人間を想定しているのも驚きだが、「相当薄まっている前提で、問題ないと言える数値が示せるか」と言う。明石氏は尿で検出された値そのものよりも、「問題ないといえる数値が出せるかどうか」が関心なのである。明石は「問題ないという数値」を検討するから待ってくれというのである。しかし、この後の第4回検討委員会から今日まで、尿検査について再度議論された形跡はない。しかも肝心の尿検査も実施されていないのである。
 「進行表」にもとづく「秘密会」で「尿検査で代替は困難」との合意が委員のなかでの合意として事は進んでいるというのが実態である。

[参考]
2011.5.22  フクロウの会他、福島市内の子ども10人の尿検査(検出限界0.3Bq/L)。10人中10人の尿からセシウム検出。
2011.6.30  上記結果を記者会見にて公表。原子力災害対策本部に対して尿検査など内部被ばく検査の要請。
2011.7.10 放射線医学総合研究所による先行検査、120人のWBCおよび尿検査。
(検査検出限界:WBC320(Cs134),570(Cs137)Bq/Body,尿検査13Bq/L)。
2011.7.17  福島県健康管理調査「秘密会」第3回、尿検査について「困難ではないか」と「進行表」に記載。
2011.7.24 福島県健康管理調査第3回検討委員会、上記尿検査について審議。
2011.8.30 フクロウの会他が福島県に対して要請行動。尿検査、WBCの検出限界を下げ被ばく低減を目的とした調査を求める。
2011.10.17 福島県健康管理調査第4回検討委員会。これ以降、尿検査、WBCについての検討の記録は無し。

 

(3)  SPEEDIの問題について
進行表の記載 「SPEEDI再現データ(3月15日の課題)の質疑に終始しない」「(SPEEDIの話題のみが着目される可能性あり、そうならないよう願います。また、そうなった場合は、「線量評価員会」で検討とそらしてください。)
委員会(議事録) なし
県の判断 進行表に記載のある内容に関する直接的な発言はなかった。
ただし、SPEEDIの話題が一度も出なかったのは、進行表の記載に起因するとの見方もできる。

私達の批判:SPEEDIの話題が検討会で出なかったのは、まさに「そうならないように」委員が「秘密会」での調整、合意に従ったからと考えるのが自然。

 

(4) 健康診査追加項目について
進行表の記載 健康診査追加項目について、統一見解が得られていません。予算の有効配分と実効性を踏まえて、あれもこれも追加は不可です。
委員会(議事録) 【安村委員】関係者との調整は今後となる。
 

県の判断 進行状況の周知であり、誘導等と言えるものではない。
私達の批判:これも「秘密会」で「統一見解が得られていない」「あれもこれも追加は不可」だから「調整は今後となる」という発言となったと考えることが自然。委員会の発言は「秘密会」での調整を受けての発言と捉えることが合理的。

 

(5) 避難区域住民の健康検査について
進行表の記載 (下記の範囲で議論をお願いします。)1.白血球スクリーニングとしての有用性?から血算も追加せず。2.現時点案 3.生活習慣病予防の観点から、腎機能(Cr,e-GPR,UA)追加。
委員会(議事録)
【安村委員】
放射線による影響ばかりでなく、避難生活による生活習慣の変化などが想定される中で、生活習慣病の予防が極めて重要と言う観点に立ち、早期発見・早期治療のため健康診査を実施するもの

県の判断 進行表に記載のある内容に関する直接的な発言はなかった。
私達の批判:進行表」の範囲での調整、結論を安村委員は見事に補足説明して見せている。県の報告書では「進行表に記載のある内容に関する直接的な発言はなかった」から調整や誘導にあたらない、としている。むしろ委員は「進行表」の結論にそって、分かり易く言い換えていると言える。

 

3. 福島県による調査報告書は真摯な分析となっていない
(1)「進行表」どおりのセリフを発言していないので、調整、誘導ではない?
福島県の「秘密会」調査報告書では「進行表」の存在について、8回の検討会議のうち6回分についてその存在を認めている。その上で「疑わしい記述」があるものとして、第3回、第6回のものを資料として付け、その記述と、実際の検討会の議事録の該当部分との比較をして検証している。
 その第3回の検証結果が前述のものである。しかし、県の調査報告では、これらの「疑わしい記述」についてほとんど、「進行表に記述のある内容に関する直接的な発言はなかった」から、結局、「秘密会」での「進行表」は、事前に委員や職員の間で、意見調整や誘導をしたものではない、としている。
 「直接的は発言」は無いから、調整、誘導は無いというのは、委員が小学生のように「進行表」どおりのセリフを発言していないから、問題ない、という論理である。
(2)甲状腺がん患者の説明を「秘密会」でしたのはプライバシー保護を理解してもらうため?
 第8回の「秘密会」で、甲状腺がん患者に関する委員からの説明については、「秘密会」当の場で説明することで「患者のプライバシーを守る必要性があること」を認識してもらうために説明したものであり、がん発生に対する各委員間の意見のすり合わせがあったとは認められないとしている。
 しかし、プライバシーの問題であるなら、それを検討会の場で宣言し、その部分については書面のみの提示で、発言などでは控えれば済むことで、「秘密会」で確認する必然性は全くない。
 「秘密会」の存在、内容の口止めについて、報告書では「口止めを行ったという事実は認められなかった」としている。しかし「むやみに他言なさらぬよう」「(秘密会の終了後)三々五々向ってください」と職員が発言したことは認めている。これは口止めと理解することが普通で、口止めでないと理解する方が無理がある。
(3)福島県は「秘密会」の議事録、録音記録を公表すべき
 県の報告書では、一連の検証に当たって、「進行表」と検討会および「秘密会」の議事録、録音記録と照合したと再三述べている。しかし、肝心の「秘密会」議事録、録音記録は公開されていない。福島県総務部に問い合わせたところ、情報公開請求をせよとの反応である。
 「進行表」と検討会議事録の比較分析においても、何故か、「秘密会」議事録の内容は記されていない。「秘密会」での「進行表」にもとづく議論が、検討会の議論に対して、調整、誘導でないことを証明するためには、「進行表」が「秘密会」でどのように議論され、どのような結論になったか、そして、それは「検討会」議事録ではどのように、反映されたか、これを対比させなければわからない。
 福島県の調査報告書が「秘密会」議事録の内容を欠落させ、「検討会」議事録で「直接的な発言」はないから調整、誘導がなかった、との評価は如何にも無理がある。「秘密会」議事録の該当部分を公表してそれとの対比で「検討会」議事録にはどのように反映されたか。これこそが問題の核心である。
 福島県は「秘密会」議事録、録音記録を全て公表すべきである。

 

4. 福島県は「健康管理調査」の抜本的見直しをすべき
今回の「秘密会」の存在は、健康管理調査に対する県民の不信を決定的なものにした。
1年半近くたつにもかかわらず、基礎調査のためのアンケートの回収率は30%にも満たない。今後、これが改善される見通しはない。
8月末に日本疫学会に発表された山下らの論文でも、問題点としてこのアンケート回収率の低さが課題として挙げられている。住民をモルモットにする彼らの健康調査の意図からしても、この低回収率は問題として認識されているのだ。
 福島県は健康管理調査の抜本的見直しをするべきである。先ず、山下俊一氏をリーダから更迭すべきである。「県民の健康状態を見守る」「県民の幸福増進」「長期に渡る低線量被ばくの影響を調査する」と言ってはばからない山下が進める調査が、県民の被ばく防止、被ばくによる健康被害防止ではなく、住民をモルモットにする疫学調査であることを既に多くの県民は見抜いている。 
 福島県は、県民の被ばく被害防止のために、健康管理調査を抜本的に見直し、体制を改めるべきである。

 

2012/10/18

記者会見「尿検査をうやむやに?~秘密会の果たした役割を市民が検証」

「尿検査をうやむやに?~秘密会の果たした役割を市民が検証」

福島県と福島県立医大が行っている、福島県民健康管理調査の公開の検討会の前に、「秘密会」が行われていたことが新聞報道により明らかにされました。

福島県は調査委員会を立ち上げ、休日をはさみわずか5日で「報告書」を発表し、「抑制、誘導」はなかったとの発表をしています。
私たちは、今回の問題が、委員による公開の検討会の場での議論によってではなく、非公開の場で 、当事者である県民に対して秘密裏に、合意形成が行われ、健康調査がすすめられている点にあると考えます。

多くの県民が、昨年来、要求してきた尿検査の問題がどう扱われたのか、を通して具体的に今回の「秘密会」の問題点とその後の、県の対応について、私たちの見解を明らかにしたいと考えます。
合わせて、私たちが約1年半に渡り進めてきた尿検査の最新結果をご紹介し、改めて尿検査による内部被曝調査の意義についてご紹介いたします。

日時:10月18日(木)13:30~
場所:参議院議員会館B109
内容:
・県民健康管理調査における尿検査の扱いと秘密会合の役割
・市民団体の試みが示す、尿検査の意義

主催:福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
協力:FoE Japan

連絡先:福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
青木一政 QZL00322@nifty.com
090-7245-7761

2012/10/13

【284】10・15Jパワー前、抗議行動~大間原発建設中止を!、函館市長さん、がんばれ!、危険なフルMOX原発にノー!

函館市長と周辺自治体の首長・議長さんなどが大間原発の建設断念を求めて申し入れをするのに合わせた形で行います。
東京近辺の方、ぜひ、ご参加ください! またツイッターなどでの拡散をよろしくお願いいたします。

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【10・15】Jパワー前、抗議行動~大間原発建設中止を!、函館市長さん、がんばれ!、危険なフルMOX原発にノー!

●日時:10月15日(月)16:00~17:30

●場所:電源開発株式会社(Jパワー)本店前
http://www.jpower.co.jp/company_info/about/kigyou/accsess.html

東京都中央区銀座六丁目15番1号(歌舞伎座の近く) 
      東銀座駅 徒歩3分(東京メトロ日比谷線、都営浅草線 4番出口)
      銀座駅  徒歩8分(東京メトロ銀座線)

※Jパワー(電源開発)宛の大間原発建設再開への抗議のTEL・FAX・メールもお願いします。
TEL 03-3546-2211  FAX: 03-3546-9532
広報室  webmaster@jpower.co.jp

 

●呼びかけ:
大間原発訴訟の会/プルトニウムなんていらないよ!東京/福島老朽原発を考え
る会(フクロウの会)/国際環境NGO FoE Japan/原発を考える品川の女たち

問合せ:090-9130-0995 高木/090-8116-7155 阪上/090-6142-1807 満田

 

こちらもぜひ↓
※参考:ブログ記事「何が問題?大間原発」
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-872d.html

※Ust番組FFTV~第9回 どうする大間原発(1)-小笠原厚子さんを迎えて-
フクロウの会の阪上さんによる大間原発に関する解説、小笠原さんの胸をうつイ
ンタビュー、プルトニウムなんていらないよ!東京の高木さんによる使用済みMOX
燃料をめぐる絵での解説など、盛りだくさんです↓
http://www.ustream.tv/recorded/26045399

2012/10/09

【283】大飯原発等の件で規制庁に対して再質問・要請書を出しました

みなさまへ

10月5日の規制庁交渉に参加されたみなさまお疲れさまでした
交渉では、中身もさることながら、質問・要請書が規制委員に伝えられておらず、
規制庁段階でブロックされていることが問題になり、記事にもなりました

交渉を受けて、4団体で再質問書を出すことになり、さきほど、福島みずほ事務
所から発出していただきました。添付します。文書回答をもらうことになってい
ます。回答があり次第またみなさまにお知らせします。
よろしくお願いいたします。

-------------------- 以下 再質問書の内容 -------------------
9 月29 日付「大飯原発の断層(破砕帯)調査と再稼働の判断基準等に関する

質問・要望書」に係わる再質問・要望書

 

 

注)前回9月29 日付の原子力規制委員会宛の質問・要望書は、規制庁が委員に見せる
ことも相談することもしなかったことが明らかになりました。10 月5 日の規制庁の回
答は不明点も多く、報道で伝えられる規制委員会の姿勢とは異なる回答もありました。
これを踏まえ、今回改めて再質問・要望書を提出いたします。規制委員会としてのご
回答をお待ちしております。

原子力規制委員会委員長 田中俊一 様
  

 

 

私たち市民団体4団体は、大飯原発断層調査などについて、9月29日に、福島み
ずほ議員事務所を通じて、規制委員会委員長宛に質問・要望書をお送りしました。こ
れについて、10月5日に参議院議員会館講堂にて、5名の国会議員と渡辺満久氏(東
洋大学教授)の参加のもと、交渉を行いました(参加された国会議員:福島みずほ議
員、平山誠議員、三宅雪子議員、谷岡郁子議員、山崎誠議員)。
政府として交渉に出席したのは、次の3名です。

小林勝氏(規制庁安全規制管理官)、布田洋史氏(規制庁安全規制管理官付企画班長)、

中井徳太郎氏(環境省大臣官房会計課長)。
  

 

 

交渉の場で、小林氏は、質問・要望書を規制委員会に事前に見せることなく、規制
委員会に相談することもなく、自らの判断で回答を行っていると述べました。このこ
とについて、私たちは全く納得できません。規制庁の説明は、新聞報道などで伝えら
れている規制委員会の委員の説明と食い違うものでした。質問・要望書はいずれも原
発の安全性確保に関する市民の高い関心事項であり、規制委員会の姿勢が問われてい
ます。
よって、10月5日の交渉で確認した、以下の点について、ご回答いただくよう強
く要望します。
  

質 問・要 望 事 項
  

 

 

1.10日(水)の原子力規制委員会までに、質問・要望書を規制委員会の委員の皆
さんに示して回答を得て、その結果を公開するよう求めました。これに対して小林氏
は、「私の権限ではできないので、持ち帰って相談する」と述べました。この点につい
て、どのような経過、検討になっているかご回答ください。
  

 

2.9月29日付の質問書4番については、規制委員会としての回答を文書で提出し
て頂くよう要請しました。ご回答いただけますようお願いいたします。

  

3.とりわけ、原子力規制委員会の方針や島﨑邦彦委員が新聞のインタビューで答え
られている断層評価の考え方について、議論となりました。報道では「原子力規制委
員会(田中俊一委員長)は、・・・旧原子力安全・保安院は断層のずれの大きさを安全性判
断の材料とすることを検討していたが、ずれの大きさの正確な予測は難しいためこれを採
用せず、断層が13万~12万年前以降に動いたかどうかで評価する」「過去の原発建
設時の安全審査でも、北陸電力志賀原発(石川県)などの直下断層について、『仮に動
いても、ずれは小さく安全性に影響はない』と、重視しなかったことを当時の通商産
業省審査官が証言しており、島崎氏はこうした考え方も否定した」(東京新聞10月4
日)と報じられています。
  

交渉で小林氏は、旧保安院の「弱面」という断層の分類分けは現在も引き継がれて
おり、施設に与える影響の大きさによって活断層かどうか判断するという趣旨の発言
を行いましたが、これは上記の原子力規制委員会の方針と食い違います。
  

 

(1)島﨑委員がインタビューで答えている点(「断層が13万~12万年前以降に動
いたかどうかで評価する」)について、正式に規制委員会の場で確認してください。
  

 

(2)活断層の評価にあたっては、12~13万年前以降にズレたものであり、その
ズレの成因が「断層活動運動が原因であることが否定できない場合」にも、安全側に
たって活断層と評価するという「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の
手引き」を順守するという見解を示してください。
  

 

4.大間原発の工事再開については、多くの批判の声が出されています。まず、大間
原発の断層調査を最優先させるべきだと私たちは求めました。これについて、布田氏
は「上と相談する」と回答しました。規制委員会としての見解を示してください。
念のために9月29日の質問・要望書を同時にお送りします。
  

2012年10月9日
  

 

 

グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:075-701-7223 FAX:075-702-1952
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405 共同事務所AIR TEL/FAX:03-5225-7213
国際環境NGO FoE Japan
東京都豊島区池袋3-30-22-203 TEL:03-6907-7217 FAX:03-6907-7219
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3 階 TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581

2012/10/03

【282】福島ぽかぽかプロジェクト~第3期スタート!

FoE Japanの吉田です。
福島ぽかぽかプロジェクトの第3期(2012年9月~12月)がスタートしました。
初回の9月29日、東京からスタッフ4名で参加してきました。

9月29日(土)、スタッフは15時過ぎに、土湯峠の鷲倉温泉に到着。
ぽかぽかプロジェクトでいつもお世話になっている、若女将のいる旅館です。
夕食までの時間、先に着いた子どもたちと外でボール遊びをしました。

 5年生の男の子は、陸上をやっているとのこと、外に飛び出しそうなボールを機敏に取りに行きます。4年生の女の子も運動は得意、積極的にボールを追いかけます。

Sdscf4719

こちらはロビーで折り紙とお絵かき。

 18時、おいしい夕食をいただきます。今回は、鷲倉温泉に11組38人が宿泊です。

Sdscf4727

 セーブわたりキッズの菅野さんが合流して、夕食のあとにお母さん・お父さんと懇談会。自己紹介などして少しみんなで話しました。みなさん、仕事などの関係で避難ができないので、ぽかぽかプロジェクトは助かる、ぜひ継続してほしい、とおっしゃいます。南向台のお母さんからは、ちょうど今週末地区で除染が行われている、土湯にこられてよかったと言います。中には5回以上も参加しているというお父さんも。近くて参加しやすく助かっているとのことでした。

Sdscf4728

 ぽかぽかプロジェクトは、全国のみなさんの暖かい寄付をいただき、主催団体のスタッフ・ボランティアスタッフが草の根的に運営しています。今後継続的に実施していくためには福島のみなさんの参加・協力やネットワークづくりやークづくりが重要になってきます。菅野さんや私たちからは、参加者のみなさんにも座談会のコーディネートや子どもたちと遊ばせるスタッフとしても参加していただけたら、と話しました。その後何人か、子どもを遊ばせるのならできそう、と言ってくださる方もいて、心強く感じました。

Sdscf4731

一方、子どもたちは折り紙や積み木で遊びます。たくさんの折り紙作品ができました。子どもたち同士遊べて楽しかった、という声もありました。

翌日、心配したお天気は快晴。土湯峠から磐梯吾妻スカイラインで30分ほど足を伸ばした浄土平に、3家族のみなさんとミニハイキングに行きました。「吾妻富士」の火口をぐるっと歩きます。

 子どもたちは元気いっぱい、岩だらけの尾根を喜んで歩きます。一番小さい4歳の男の子も、急な岩場をどんどん歩きました。途中、雲の上から福島市内も望めました。

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Sdscf4756

歩くと少し汗ばむくらいの気持ちのいいお天気のなか、絶景を堪能し、子どもたちもスタッフも、元気になって帰りました。参加したお母さんやお父さん、子どもたちから、楽しかった、また参加しますと言ってもらえるのが、参加するスタッフとしても嬉しいことです。
今後も、こうした参加者の声を寄付を下さっているみなさんに伝え、また全国のみなさんの関心やご好意について、福島の参加者のみなさんにも伝えていくことが重要だと実感しました。また、福島のみなさんにもぜひ、できる範囲で運営に参加していただき、今後もプロジェクトをよい形で発展させていけたらと思います。

(FoE Japan 吉田明子)

★福島ぽかぽかプロジェクトは、みなさまのあたたかいご支援に支えられています。
http://www.foejapan.org/energy/action/111212.html

関連記事一覧
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-02fa.html

2012/10/02

【281】【規制庁交渉】大飯原発破砕帯・新安全基準について/渡辺教授も出席!

みなさまへ 拡散希望

大飯原発破砕帯問題・原発に関する安全基準などについて
原子力規制庁とはじめての政府交渉を行います。

☆☆渡辺満久教授(東洋大学・変動地形学)が交渉に参加されます。

大飯原発のみならず、再稼働問題をめぐり非常に重要な交渉となります。原子力規制委員会発足後原子力規制庁との初めての交渉でもあります。参議院議員会館では最も大きい部屋を確保しています。どなたでも参加できます。振るってのご参加をお願いいたします。

■日時:10月5日(金)
 13:00〜14:00事前の打ち合わせ
 14:00〜15:30政府交渉
 終了後、記者会見と交流会
※12:30から参議院議員会館ロビーにて通行証を配布します
■場所:参議院議員会館(地下鉄永田町・国会議員会館前)講堂
■出席:原子力規制庁・国会議員・市民
■参加費:500円
■主催団体:フクロウの会/ FoE Japan /美浜の会/グリーン・アクション
■参加議員(予定):橋本勉(衆議院議員)服部良一(衆議院議員)平山誠(参議院議員)福島みずほ(参議院議員)三宅雪子(衆議院議員)【10月2日現在】

原子力規制委員会宛に提出した質問・要望書は下記アドレスから
http://goo.gl/ZvkG1

要望事項:
•大飯原発の運転を停止し、警告を発してきた活断層の専門家を調査団に入れること。しっかりとした調査が必要です。
•これまでの耐震安全の「手引き」を順守して、活断層の上には重要施設をつ
くってはならないという原則を堅持すること。
•原発の安全基準はこれから作られますが、基準の骨格ができただけで再稼働の判断を行う可能性を田中委員長は発言しています。再稼働ありきもはなはだしいものです。これを撤回すること。
•大間の建設再開についても中止を求めます。

【問合せ】
福島老朽原発を考える会(フクロウの会) 携帯:090-8116-7155(阪上)
グリーン・アクション 携帯:090-3620-9251(スミス)

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