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2013/01/28

【政府交渉報告】ここが問題!「新安全基準」1月23日院内集会・政府交渉報告

1月23日、参議院議員会館講堂にて、原発「新安全基準」をめぐり院内集会と政府交
渉が行われました。会場は150名以上の方で埋まりました。みなさんありがとうご
ざいました。

 

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井野満博さん、後藤政志さん、田中三彦さんはじめ、科学者技術者
のみなさん、青木秀樹さん、河合弘之さん、海渡雄一さん他弁護士のみなさん、
福島みずほ議員、はたともこ議員、三宅雪子前議員にもご参加いただきました。

政府交渉で対応したのは、原子力規制庁技術基盤課課長補佐田口達也氏他1名で、
主に田口氏が対応しました。

新安全基準の骨子案が1月23日提示され、その中身について、井野さん、後藤さん、
田中さん、青木さんを交え、中身に突っ込んで問題点を指摘したのですが、やり
とりに入るとあいまいな回答となり、最後は、もうすぐパブコメが始まるのでそ
こに書いて欲しいを繰り替えしていました。

市民側は、検討が早すぎる、一旦検討を止めて、市民向けの説明
会を開いて欲しい、今日参加している科学者技術者を含めて、原子力業界から独
立した専門家のヒアリングを行って欲しい、それをパブコメの前に実施して欲し
い、といった要求が出ました。これについては規制庁側で検討することを約束し
ました。規制庁側に、批判的な専門家や福島事故の被災者や原発立地地域住民を
含む一般市民からの意見を聞く気が本当にあるのか、疑問を抱かせる交渉となり
ました。

 

2013_0123anzenkijyun0016

交渉の場でも、事前の院内集会の場でも、安全基準について、格納容器や圧力容
器の設計に問題があるにも関わらず、そこには手を付けずにいること、シビアア
クシデントについて移動式の簡易的な装置の設置だけで再稼働を許そうとしてい
ること、火災や航空機衝突、外部電源確保に対する対策が不十分であるなど、根
本的な問題点があることを専門家のみなさんが、わかりやすく解説し、参加者や
メディア関係者の間で共有できたことは非常に有益でした。批判的な専門家のヒ
アリングを実現させることを要求しながら、難しいと敬遠せずに、パブコメに各
地から多くの疑問を集中していこうと確認しました。その第一歩として意味深い
会合となりました。2月1日あたりから始まるパブコメへの具体的な対応につい
ては、追ってお知らせしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
以下に、当日提出した要請書を付けます。

阪上 武

 

*****************************

2013年1月23日
原子力規制委員会
原子力規制庁御中

 

原発「新安全基準」の検討に関する要請書

 

原子力規制を監視する市民の会

◆原子力関係者のみで急ピッチで進められる新安全基準策定
 原子力規制委員会は、「発電用軽水型原子炉の新安全基準に関する検討チーム」
等において、原発「新安全基準」の策定作業を急いで行っています。
 「新安全基準」は、原発再稼働の前提となる基準であり、住民や一般市民の命
や生活に関わる非常に重要なものです。にもかかわらず、利益相反が問題となっ
ている学者や原子力関係者の非常に限られた数人の間だけで議論され、しかも議
論が煮えきらないうちに議事を次々と進め、結論を急いでいるのが実状です。今
年7月に期限を定め、1月中に骨子をまとめるという強行スケジュールです。骨子
を急ぐのは、電力会社が改造工事にとりかかれるようにする措置ともいわれてい
ます。現に、東電は柏崎刈羽原発において、フィルタ付ベントの工事を進めてい
ます。

◆利益相反メンバーが電力会社の利益を代弁・電力会社のみのヒアリング
 検討チームの外部有識者は6名中4名が、利益相反が問題となっている人物です。
しかもそうした人物が、電力会社に有利な発言を繰り返しています。批判的な専
門家は排除されており、住民や福島原発の被災者からのヒアリングもありません。
一方で、1月の骨子策定に際し、電力会社からのヒアリングだけは実施しました。
電力会社は、実施を検討しているが新基準に適合しているのか否かを問い、原子
力規制庁はそれに答え、実質的な事前審査の場となりました。問題が配られる前
に、答え合わせをしてあげるというサービスぶりです。このような検討のやり方
は直ちに改めるべきです。

◆福島原発事故の検証はおきざり
 福島原発事故を踏まえての基準づくりですから、福島原発事故の検証が不可欠
ですが、これができていません。事故は、津波ばかりでなく、地震による影響も
ありましたが、十分に解明されていません。また、どのくらいの溶融燃料が、ど
こから、どのようにして圧力容器の外に出たのかも不明です。さらに、格納容器
が破損したことは間違いありませんが、どの場所で、どのようにして、どの程度
破損したのか、全く明らかになっていません。これらの解明なしにシビアアクシ
デント対策など意味をもたないでしょう。場合によっては、格納容器の設計変更
が迫られます。新安全基準の検討の前に、福島原発事故の実態を明らかにするこ
とを優先すべきです。

◆シビアアクシデントに設計で対応しなくてよいのか
 新安全基準検討チームでは、従来の安全設計審査指針を法制化した設計基準は
原則変えずにそのままとし、シビアアクシデント基準を追加する方針で検討して
います。基準を分けることにより、シビアアクシデント対策として、移動式の電
源車や移動式の注水設備など、主に可搬設備による対応でも再稼働を許すものと
なっています。代替の注水設備などの恒久施設については、「信頼性を向上させ
るための施設」として、将来的に設置すればよいという扱いで、電力会社に都合
がいいものになっています。
 しかし、可搬設備について、例えば移動式の注水設備は、つなぐのに10時間も
かかり、進展の早い事故には対応できないと電力会社からのヒアリングの場で中
部電力が吐露しています。地震により、構内の道路が使えなかったり、線量が高
くて作業ができなかったりといったおそれもあります。また、シビアアクシデン
トを設計に取り込むのではなく、別立てにして、可搬施設による応急的な対応を
許すというやり方は、最新の知見により設計基準を作成し、それを既存の炉に適
用するというバックフィットの考え方にも反します。
 特定安全施設についても、航空機衝突により本体施設が壊滅すれば意味を持ち
ません。地震や津波への対応は目的から外されており、どれほど役に立つのか不
明です。

◆設計基準も問題噴出
 また設計基準の部分についても、問題が噴出しています。火災防護対策の不備
や、平成2年以前の炉に対する多重性の不備を容認する「みなし規定」撤廃につ
いては、新安全基準の策定をまたず、稼働中の大飯3・4号機を含め、今すぐ調
査し、対処すべきでしょう。外部電源の信頼性を高めるために、送電設備や変電
所の耐震性についても確認すべきでしょう。

◆基準の縦割り・別々に進む議論
 現在、新安全基準検討チームで検討されているのは、安全設計審査指針の基準
化ですが、安全評価指針、耐震安全設計審査指針や重要度分類指針、立地審査指
針など、他の指針類との整合性や基準化との関係も問題となります。別の検討チー
ムで検討されている耐震設計審査指針の基準化との整合性について、検討がまだ
です。安全評価指針の基準化については、同時並行で検討が必要だと思われます
が、これもまだです。立地審査指針における重大事故や仮想事故の定義を変える
のであればなおさらです。また立地審査指針にある集団線量の考え方を、放射能
の総排出量に置き換えるという方針についても強引です。立地審査指針も、要求
を具体化した上で基準化が求められています。こうした検討なしに、新安全基準
の検討を進めることはできません。

 こうした状況から、下記について要請したします。

 

要 請 事 項

1.検討の進め方が拙速です。一旦検討を止め、検討状況や論点について説明の
場をもち、時間をかけて広く専門家および国民の意見を聞く機会を設けてくださ
い。

2.利益相反が問題となっている専門家を外部有識者から外してください。検討
チームのほぼ全員を原子力関係者と利益相反が問題となる専門家で占めていると
いう状況は問題があることから、構成メンバーを見直してください。

3.新安全基準の検討の前提となる福島原発事故の検証が不十分であることから、
基準の策定よりも、地震による影響、溶融燃料の状況、格納容器破損の状況など
を把握し、事故の全容を解明することを優先してください。その上で、格納容器
そのものの設計変更の必要性についても検討してください。

4.従来の設計事象だけでなく、シビアアクシデントについても、設計事象に含
め、設計基準として対処してください。可搬施設は、接続に時間がかかる、地盤
の変形により移動ができなくなる可能性がある、地震や高線量下で作業が困難と
なる可能性がある等の問題があることから、代替設備については恒久施設を必須
とし、更に信頼性を向上させるために可搬施設を要求してください。

5.特定安全施設については、耐震性が本体施設と同等では意味がありませんし、
航空機衝突により本体施設が壊滅すれば意味を持ちません。地震・津波時や航空
機衝突時に果たして役に立つのか、特定安全施設の限界を明確に示してください。

6.福島原発事故レベルの事故だけではなく、それを超える事故についても想定
してください。シビアアクシデントの六大事故について、全電源喪失下での冷却
剤喪失事故など、同時に複数の事故が進行する可能性についても考慮してくださ
い。

7.火災対策について、可燃性ケーブルの使用状況を確認し、使用の疑いがあれ
ば直ちに運転を止めさせてください。

8.多重性について、平成2年以前の炉に対して多重性の不備を容認する例外規
定を外し、稼働中の大飯3・4号機については、直ちに対処させてください。

9.外部電源の信頼性確保のため、変電所や送電線設備の耐震クラスを引き上げ、
変電所の耐震性や送電線鉄塔の地盤変形による倒壊の可能性についても確認して
ください。

10.現行の指針の原則となっている単一故障の想定では不十分です。共通要因故
障の想定を原則に対策をとらせてください。

11.立地審査指針について、具体化した上で法制化を検討してください。集団被
ばく線量を放出放射能の総量で置き換えるようなことはやめてください。安全設
計審査指針の検討は、安全評価指針の検討と合わせて行ってください。

2013/01/21

【ぽかぽかセミナー⑨】放射線影響の真実に迫る-ラリーサS.ヴァーレヴァ博士を迎えて

みなさま(福島方面に拡散歓迎です)

下記のセミナーを行います。福島のみなさま、ぜひ、お誘いあわせの上、ご参加ください。
※東京では、2月3日に飯田橋の東京仕事センターでシンポジウムが行われます。
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2012/12/23.html
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ぽかぽかセミナー⑨:放射線影響の真実に迫る
-ラリーサS.ヴァーレヴァ博士を迎えて(2月5日@コラッセ福島)

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今回のぽかぽかセミナーでは、チェルノブイリ事故後、小児への放射線影響を専門的に研究する機関の必要性をエリツィン大統領(当時)に強く訴え、ロシア小児放射能防護センター設立を実現させたキーパーソンである、ラリサ・バーレヴァ博士をお迎えしてお話をききます。


福島原発事故後、日本国内で繰り返されてきた放射線影響をめぐる議論に対して、遺伝子レベルから放射線の"確率的"影響ということの意味を問い、動物実験から放射線による世代を超える遺伝的不安定性の誘発を紹介し、さらに26年を超すチェルノブイリの子どもたちの健康影響研究から、放射線影響の「真実」を考えるセミナーです。

このセミナーを通して、子どもたちの未来のために何をしていくべきか、ご参加のみなさんとともに考えていきたいと思っています。
ぜひご参加ください。

◆日時:2013年2月5日(火)14:00~16:40

◆場所:コラッセ福島中会議室(福島駅西口すぐ)
 
http://www.corasse.com/category/access

◆お話:ラリーサS.ヴァーレヴァ博士(ロシア小児放射能防護臨床研究センター長)

・ラリーサ S. バーレヴァ博士プロフィール

現在 ロシア小児放射能防護臨床研究センター長。小児科医。1986年のチェルノブイリ原発事故の際は汚染地域に出向き、子どもたちへの放射線の影響を調査した。彼女の直接の参加や指導により被曝したこどもたちを支援するシステムが創設され、小児放射能防護臨床研究センターの設立につながった。ロシア保健省小児科部局長、ロシア小児医療・社会検診主任専門医、ロシア保健省小児専門リハビリテーション主任専門医などを歴任。長期にわたりロシア保健省医師・研究者会議小児科部門議長を務めている。主たる臨床・研究として、発達する子どもの身体への放射線の影響やその最小化を意図した診療、治療、リハビリテーション方策の作業、放射線誘発性疾患形成の病因メカニズムの究明、小児人口の健康状態の改善や、予防医学的健康管理を行ってきた。

◆参加費無料・申し込み不要

◆主催:「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク、福島ぽかぽかプロジェクト
             FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)

◆問い合わせ先: FoE Japan 03-6907-7217(平日・日中) 
                         満田(みつた)090-6142-1807

2013/01/17

【規制庁交渉報告】規制庁:30Km以遠でも避難計画が必要になる場合を認める

昨日1月16日、原子力防災指針に関する院内集会と政府交渉が行われました。
参加されたみなさんお疲れさまでした。

北海道から安西さん、宮城(石巻)から日下さん、新潟から金子さん、矢部さん、
福井から石地さん、島根から芦原さん、佐賀から石丸さん、於保さん、関西から
小山さん、アイリーンさん、島田さん、児玉さん、大津さん他各地から、参加い
ただきました。会場は100名近い参加でした。福島みずほ議員にも顔を出し
ていただきました。ありがとうございました。

◆大飯の署名提出

集会の冒頭で、「もう待てません!大飯原発止めよう」署名の提出がありました。
第二次集約分 9,536筆、第一次分と合わせて、14,597筆でした。規制
庁の担当者に手渡し、関西、福井からの訴えがありました。
  

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                          「大飯原発止めよう」署名の提出

 

◆防災指針について事前集会

続いて原子力防災指針について、交渉前の集会がもたれました。主催者から、原
子力災害対策指針(防災指針)の法的な位置づけ、法令施行の3月18日を期限
として検討を急いでいること、現行法令、現行指針、福島で適用した基準と照ら
しながら、規制庁事務局が、100ミリシーベルトの被ばくを許容するIAEA
基準よりも厳しい基準を提案していること、事務局案は、現行指針及び福島事故
で適用した避難基準を追認するだけのものであり、福島の実状を踏まえると高す
ぎること、作業を急がせるために、防災重点準備区域(UPZ)の30kmを先に
決めてしまったこと。事務局案の判断基準では、原発から30~45kmの飯舘村
や毎時20マイクロ/時超を記録した福島市(原発から60km)でも避難となり、
30kmとはずれが生じていること、防災重点準備区域30kmでは余りにも狭すぎ、
見直しが必要であること、拡散シミュレーションはIAEAの100ミリ基準に
基づいて行われており、50ミリや20ミリでも行う必要があること、上位3%
をカットし、到達距離を小さくみせるようなやり方ではなく、最も遠方に達する
場合を示す必要があること、また現在の規制委員会の検討状況について解説があ
りました。また立地地域や周辺地域での自治体の動きや直接的なはたらきかけに
ついて、報告がありました。
  

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                            防災指針についての事前学習

 

 

◆防災指針について署名提出

交渉に先立って、防災指針について、週50ミリ、年20ミリの基準は高すぎる、
30kmは狭すぎるとし、見直しを求める署名を提出しました。佐賀の石丸さんか
らの訴えがありました。

 

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                           防災指針見直しを求める署名提出 

 

◆政府交渉

交渉は、原子力規制庁原子力防災課の二名が対応しました。

○福島の検証なしでいいのか

避難基準の見直しに際しては、福島原発事故における避難の実態や避難政策の検
証が不可欠です。しかし、規制庁は、今回福島で適用された基準の妥当性につい
ての検証は行っておらず、住民からのヒアリングも規制庁としては行うつもりが
ないことが明らかになりました。ヒアリングは復興庁が行う、3月までにとりあ
えずつくらなければならず間に合わない、その後、問題が出れば見直せばよいと
いうものでした。会場からは、被災者からのヒアリングを最優先に行うべきだ、
それまでは指針を定めるべきではないといった声があがりました。

○UPZ30kmは狭すぎる

30kmの問題については、2つの面から問題になりました。一つは、規制庁事務
局案による福島基準との齟齬です。福島基準では、福島原発並みの事故で、原発
から45km(飯舘村)や60km(毎時20マイクロを超えた福島市)で避難が必
要となります。

この点について規制庁は、30kmの外側でも避難となることがあると認めました。
となると、30km以遠の地域についても避難計画を持たねばならず、防災計画が
必要となります。金子さんが、新潟で原発から50kmで避難する防災計画を立て
た場合について聞くと、国としては否定しないとの回答でした。

これは非常に重要な回答です。現状で新潟県内の市町村が立てている暫定的防災
計画では、30km以内が避難実施、30km以遠が避難受け入れとなっていますが、
これでは、規制庁の立場に立っても不十分だということになります。各地の自治
体に対し、避難準備区域を拡大させるための貴重な手がかりが得られたと思いま
す。

○拡散シミュレーションのデータ開示を要求

もう一つが、拡散シミュレーションです。規制委員会が行った拡散シミュレーシ
ョンは、事務局案が出る前で、事務局案よりも緩いIAEAの基準(週100ミ
リ)を用いています。これでおおよそ30kmで収まる(それでも柏崎刈羽などで
は40kmを超える地点もあった)ことを示そうとしたものです。しかし、事務局
はIAEAより厳しい週50ミリ(事故後数時間)や年20ミリ(1日から数週
間:住民の避難はこちらの数値を使うことになる)を採用しようとしているわけ
ですから、シミュレーションも条件を変えて実施すべきです。そうすれば30
kmでは収まらないという結論になります。

規制庁は、UPZ30kmの妥当性を確認するためのもので、30km以遠では信頼
性に問題がある、という回答でした。自分で実施しておきなら、都合が悪くなる
と自ら信頼性を低めるという非常に無責任なものだと思います。京都などで、週
100ミリの線引きをそのまま避難基準に用いようとしている点については、検
討が不十分であることを認めました。

また、規制委員会のシミュレーションでは、上位3%をカットする97%値を採
用していますが、これを100%にすると、高線量地域はさらに拡大します。こ
の点については、すでにある100%値のデータを開示するよう求め、開示の方
法について検討するとの回答を得ました。

◆事後集会

事後集会では、交渉で得られたものを持って、各地で自治体にはたらきかけをし
ていこう、連携して、政府を追い詰めていこうと確認しました。  

 

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                          避難の困難さを具体的に訴える福井の石地さん

 

また、実際の避難を考えると、半島の先で取り残されるおそれがあることや、雪で閉ざされる冬
の場合はどうするのか、川と山で挟まれた地域での避難、高齢者を抱えての避難
をどうするのかといった、具体的で切実な問題があり、そういったものを出しな
がら、避難の非現実性を明らかにし、原発を止めておくことが最大の防災である
ことを訴えていこうと確認しました。
  

阪上 武

2013/01/12

【院内集会・政府交渉(予定)】1月23日ここが問題原発「新安全基準」

1月23日15時【ここが問題原発「新安全基準」】院内集会・政府交渉(予定)井野さん後藤さん青木さん来ます!

みなさまへ (拡散希望)

ここが問題!原発「新安全基準」院内集会・政府交渉(予定)のご案内



 

◆1月23日(水)院内集会:15:00~16:30 政府交渉(予定)17:00~18:30
◆場 所 参議院議員会館講堂(開始30分前からロビーにて通行証配布)
◆お 話 井野博満さん 後藤政志さん(元原発技術者)青木秀樹弁護士他
◆主 催 原子力規制を監視する市民の会
◆問合せ 阪上(福島老朽原発を考える会)まで 090-8116-7155
◆資料代 500円
※政府交渉は未確定です。時間変更があればすぐにお知らせします。

  

再稼働の前提となる既存の原発の新しい安全基準の策定作業が進んでいます。原
子力規制委員会は、新安全基準検討チームを立ち上げ、7月までに基準策定とい
う非常に無理のあるスケジュールで検討を進めています。限られた原子力関係者
が未消化の議論を繰り返し、私たちの命と暮らしに関わる重大事項をポンポンと
決めていくという異常な状況です。電力に配慮して1月末には骨子を固めようと
しています。批判的な専門家からのヒアリングも予定から消えていて、まさに暴
走状態です。

内容的にも、福島事故の検証が不十分で、肝心の炉心溶融といったシビアアクシ
デント基準については、設計基準には組み込まず、可搬式の応急的な対応を容認
するという、電力側に配慮した議論が行われています。可搬式のポンプは接続に
5時間もかかり、進展の早い事故には対応できません。

こうした検討に待ったをかけ、厳しい規制を行わせるためのはたらきかけが必要
です。毎週金曜日の規制委員会前行動や委員会の傍聴活動を続ける「原子力規制
を監視する市民の会」が専門家と協力しながら、新安全基準の検討を監視する活
動を開始します。第一弾として、1月23日(水)に院内集会を企画しました。
政府交渉も予定しています。集会には、井野博満さん、後藤政志さん、青木秀樹
弁護士にもご参加いただき、新安全基準の問題点について解説していただきます。
みなさんふるってご参加ください。

阪上 武

2013/01/08

【16日規制庁交渉】原子力防災…狭い・高い避難基準に待った!

みなさまへ 拡散希望

再稼働準備の一環として急ピッチで進められている原子力災害対策指針(防災指
針)について、原子力規制庁との交渉・院内集会を行います!

福島事故の避難政策の検証もなく、避難基準を年20mSvとし、防災範囲を30kmに限
定した政府案が出ています。これを年明け早々に決め、原発立地周辺の自治体に
防災計画の策定を急がせている状況です。このような防災指針は認められません。

交渉には、新潟、関西、佐賀、石巻から、この問題に取り組むみなさんが駆けつ
けます。全国のすべての原発で問題となります。福島原発事故に照らせば、今の
政府案では不十分なこと、原子力防災など無理であり、止めるしかないことを明
らかにしていきましょう。是非ご参加ください!

 

★★原発立地地域・周辺地域のみなさん★★
この問題に取り組んでいる(取り組もうとしている)地域のみなさん、是非ご紹
介ください。原発立地地域のみならず、原発から30~50km圏でも問題になる課題
です。事前にご連絡ください。<sakagamitake@nifty.com 阪上まで>

 

30kmは狭すぎる、年20mSvは高すぎる
防災指針・避難基準に、福島の現実と市民の声を
原発事故のお手軽対応は許されない

 

◆日時:2013年1月16日(水) 13:00~17:00(予定)
    ※12:30から参議院議員会館ロビーにて通行証を配布します
   ・集会:13:00~14:30…最新の議論の共有
   ・政府交渉(調整中):14:30~16:00…交渉相手方:規制庁
   ・事後集会・記者会見:16:00~17:00

◆場所:参議院議員会館B107

◆どなたでも参加できます。

   要申込~資料準備の関係から、下記のフォームよりお申し込みください。
   https://pro.form-mailer.jp/fms/a4edce1c37414
  (万が一、時間等に変更が生じた時にご連絡させていただきます。)

◆資料代:500円

 

◆主催団体:
国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、グリーン・
アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、玄海原発
プルサーマル裁判の会、プルサーマルと佐賀県の100年を考える会、プルサーマル
を心配するふつうの若狭の民の会、原発からいのちとふるさとを守る新潟県民の
会、脱原発をめざす新潟市民フォーラム、原子力防災を考える長岡市民の会、I
女性会議新潟県本部、原子力発電を考える石巻市民の会 他

◆問い合わせ先:福島老朽原発を考える会 阪上 090-8116-7155

 

★下記の署名もよろしく!当日、規制委員会に提出します。

----------------------------------------------
【緊急署名】避難基準に福島原発事故の実態を!
7日間50mSv、年20mSvは高すぎる
緊急防護準備区域(UPZ)30kmは狭すぎる
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/750msv20msv-upz.html
----------------------------------------------
オンライン署名フォーム: https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
補助フォーム:https://pro.form-mailer.jp/fms/6fd4c23135853
団体署名はこちらから: https://pro.form-mailer.jp/fms/87992e8335813
紙フォーム:https://dl.dropbox.com/u/23151586/121228_20mSv_shomei.pdf
一次締め切り:1月9日(水)23時
二次締め切り:1月15日(火)23時
三次締め切り:1月28日(月)朝10時
----------------------------

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