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2013/02/25

【健康管理問題】傍聴・抗議を!規制委員会の暴走ここでも!

中村佳代子座長 - 検討チームを無視して勝手に総括・勧告の動き

 

みなさまへ

福島原発事故の健康管理問題で原子力規制委員会を舞台にゆゆしき事態が進行し
ています。

 

第5回の検討チームにおいて、規制委員会が福島県の健康管理調査を持ち上げる
総括案を提示しました。甲状腺検査の範囲を限定する記述もあります。検討チー
ムでそのような議論は一切出ていません。

 

その場でも外部有識者から批判が出たにもかかわらず、強引に検討を終わらせ、
さらに、最終的な「勧告」を、検討チームには一切はからずに、規制委員だけで
決めてしまおうとしています。

甲状腺検査については、3名にガンの確定診断、7名に強い疑いが出ていますが、
検討チームではこの件は、一切議論されていません。

 

この件は規制委員だけで議論できるものではありません。担当は中村佳代子氏で
す。全く意味の無いものですし、やり方も間違っています。

 

おかしなやり方をやめるよう、甲状腺検査結果の深刻な結果について対応を検討
するよう、勧告案を検討チームで検討するよう、被災者からのヒアリングを含め
広く意見を求めるよう、電話やFAXをお願いします。また、来週の水曜日27日の原
子力規制委員会でこの案件が係ります。是非傍聴に行って声をあげて下さい!

 

原子力規制庁監視情報課 TEL 03-5114-2125 FAX 03-5114-2185

 

またこの件で、先ほど規制庁の担当部署に電話を入れました。それも含めて以下
に経緯を記します。

 

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)

 

<経緯>***********************

原子力規制委員会に設置された福島原発事故による健康管理に関する検討チーム
が先日5回目の会合を開き、議長を務める中村佳代子規制委員は、総括案を提示
しました。総括案は、福島県の健康管理調査を持ち上げるものでした。

 

これに対し、検討チームの外部有識者で福島県医師会の木田氏やオブザーバーで
参加していた医師会系の研究員の人が、このような意見はだれも言っていないと
総括案を批判し、木田氏の意見書が反映されていないのはなぜだ詰め寄りました。

 

中村氏は、木田氏の意見書は総括案にそのまま添付すると述べ、その上で、総括
案を検討した上で、勧告をまとめるとも。検討チーム抜きで、規制庁、規制委員
会側で勝手につくるということです。会場から密室で決めるなと抗議の声があが
りました。

 

県民健康調査において、甲状腺検査は生涯にわたり行うことになっていますが、
総括案には、「甲状腺検査の実施期間は、外部/内部被ばく線量の推計や過去の
知見に基づくリスク程度に基づき、対象地域や対象年齢を基に判断すべきであ
る。」とあり、打ち切りを勧めているようにも見えます。そのあたり、20日付
の朝日新聞が書いています。

 

<規制庁に電話>*********************

規制庁原子力規制庁監視情報課サガラ氏に電話しました。<03-5114-2125>

 

規制庁)総括案を原子力規制委員会に提示し、そこで検討したものを勧告なり提
言にまとめる。その日のうちにまとまるということはないだろう

こちら)検討チームで検討しないのか?

規制庁)委員会で委員に検討してもらう

こちら)甲状腺打ち切りの話は?

規制庁)将来何か知見が出て、あるいは内部被ばくの評価が出て、この地域はこ
れ以上必要ないといったことがあるかもしれない。今のところそのような知見は
ないので、検査は継続になるだろう

 

<朝日新聞記事>*********************

20日付朝日新聞記事
http://apital.asahi.com/article/story/2013022000012.html

福島の子、甲状腺検査の短縮検討 規制委「地域や年齢で」

 福島県の子ども約36万人対象の甲状腺がん検査について、原子力規制委員会
の検討チームは19日、被曝(ひばく)線量や居住地などにより実施期間の短縮
も検討すべきだとする総括案を出した。東京電力福島第一原発事故の影響を調べ
るため、全員、生涯にわたり検査する計画だった。県関係者からは反発の声も出
ている。
 県は現在、事故当時18歳以下だった子ども全員を対象に甲状腺の超音波検査
を行っている。
 検討チームは検査実施期間について、被曝線量が低いと推計されるか、線量が
低いとみられる地域の子どもは、検査を途中で打ち切ることも検討すべきだとし
た。総括案は近く規制委員会に報告され、同委員会は提言を出す予定だ。
 検討チームの一員、木田光一・同県医師会副会長は「甲状腺被曝の実態も低線
量被曝の健康影響も不明だ。生涯、検査し、安心につなげるという枠組みを崩す
ことはおかしい」と批判。今回の内容は過去4回の会合で議論していないという。
甲状腺検査などを実施する山下俊一・同県立医大の副学長は「健康を生涯にわた
り見守る方針に変化はない」と話す。(大岩ゆり)

(朝日新聞 2013年2月20日掲載)

 

<総括案>*********************

規制委員会総括案
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/kenko_kanri/data/0005_01.pdf

「甲状腺検査の実施期間は、外部/内部被ばく線量の推計や過去の知見に基づく
リスク程度に基づき、対象地域や対象年齢を基に判断すべきである。」

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