【監視する市民の会】原子力規制委員会傍聴報告
2月20日(水)10:30~11:30 原子力規制委員会の傍聴報告
東京電力福島第一原子力発電所原子炉施設の設置、運転等に関する事項を定める
告示(仮称)についてのパブコメ(これについては1ヶ月かけてやる)や三菱原
子燃料株式会社への燃料体検査における不適合事象に対する対応が議題でした。
法令で今年12月18日が期限とされている試験炉・研究炉や加工施設の新安全基準
について、そろそろ作業を始めなければという話が出てきて、その流れで、それ
よりも法令で今年7月18日期限になっているもののうち、軽水炉は進めているが、
「もんじゅ」と40年廃炉問題は手が付いていない、どうするのかという議論に。
田中氏は「今検討している新安全基準に付け足しでできないか」更田氏「「もん
じゅ」よりも軽水炉が優先、場合によっては7月以降にも検討が必要」田中氏
「法令の期限はあるのでなんらかのものは出さないといけないのでは」…といっ
たやりとりがありました。要は、7月にとても間に合わないけどどうしようと
いうことだと思います。結局事務方に対応の仕方について案を出して欲しいと投
げて終わりました。期限の問題は、いまパブコメ中の軽水炉の新安全基準の検討
の仕方にも影響するのではないかと思います。
40年廃炉問題について田中氏は、一般的にバックフィットが適用されるとか、一
律20年延長でいいのかといった話をして、昨夏に国会で40年廃炉をと言っていた
のに比べると後退していました。大学の実験炉については、学生のためにもいつ
までも止めておくわけにはいかないとも。
終わりがけに、島崎氏が東通原発の活断層評価について報告、田中氏は途中で遮
って中身については話さず、中村氏が、健康管理検討会について、5回で終わり
総括案について修正案を外部有識者に確認してもらっているところだと報告、次
回には勧告案が出てくるようです。次回は防災指針のパブコメの検討も予定され
ています。
阪上 武
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