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2013/04/25

【集会・規制庁交渉】4・30大飯原発の停止を求めて

大飯原発の停止を求めて-院内集会と規制庁交渉
<活断層3連動による耐震評価のやり直しを!>

 

大飯原発の仮処分判決は不当判決でしたが、活断層の3連動評価についてはその
必要性を認めました。原子力規制委員会ではじまった評価会合でも、2連動評価
でよしとする関電に対し、規制委は3連動評価を求めました。3連動評価を行え
ば、700ガルの基準地震動は約1000ガルにもなり、制御棒に限らず、配管や機器
の耐震安全評価はすべて一からやり直しとなります。

作業が長引けば、運転の停止は必至です。院内集会と規制庁交渉(依頼中)に
は、関西(予定)から裁判の原告が来ます!関西・福井と首都圏が連携し、規制
委・規制庁に3連動に基づく再評価を求めていきましょう。大飯原発を停止に追
い込んでいきましょう!

 

◆日時:4月30日(火)13:00から
◆場所:参議院議員会館101会議室
◆スケジュール
 13:00~14:30 院内集会
 14:30~16:00 規制庁交渉(依頼中)
 16:00~17:00 まとめ・記者会見
 ※12:30よりロビーにて通行証を配布します
◆資料代:500円
◆お話(予定)
 アイリーン・スミスさん(裁判の会共同代表)
 小山 英之さん(裁判の会共同代表)ほか
◆主催
 おおい原発止めよう裁判の会/グリーン・アクション/美浜の会
 /原子力規制を監視する市民の会/フクロウの会/FoE Japan
◆問合せ 075-701-7223 グリーン・アクション
     090-8116-7155 フクロウの会:阪上

原子力規制委員会・大飯原発評価会合(第1回)でのやりとり
以下の48分あたりです
http://www.youtube.com/watch?v=bsxUqji9vYM

 

******************************

大飯原発のFO-B~FO-A及び熊川断層の3連動評価、
「現状に関する評価会合」等に関する質問書

原子力規制委員会 御中
2013年4月23日

 

 「大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合」について、3連動評価、地
震動、制御棒挿入性、敷地内断層及び津波等、さらに今後の検討方式について以
下の点を質問します。

 

1.大飯3・4号機の特例扱いについて

 原子力規制委員会は現在新基準の策定作業中(パブコメも含めて)である。大
飯3・4号機以外については、7月に新基準が策定された後に、申請を受け付け
審議することとなっている。申請の前提としては
 ・防潮堤が完成していること
 ・破砕帯調査中の原発は結論が明らかになっていること
 ・免震重要棟が完成していること等々が必要としている。
 しかし、大飯3・4号機については、これら申請の前提条件が現時点では存在
しない。

(1)それにも関わらず、大飯原発だけ特例扱いにして、現在も運転継続を許
し、代わりに「大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合」で新基準との適
合性を評価するとしている。この措置は、原子力規制委員会設置法など関連法規
などのどの条文によるものか。

(2)関西電力は4月18日に「大飯原発3・4号機 新規制基準適合性確認結
果について(報告)」を規制委員会に提出した。規制委員会は、4月19日に第
1回評価会合を開き、審議を開始した。
 これとは別に、大飯原発が9月に定期検査で止まり、その後に再稼働の申請を
する場合には、新たに設置変更許可申請書、工事計画の認可又は届出、保安規定
の変更認可書を提出させ、正式な審査を行うという理解でよいか。

 

2.活断層の3連動及び基準地震動の基本的確認点について

 基本的確認点として、以下の点は確認できるか。

(1)4月19日の「第一回大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合」に
原子力規制委員会から提出された資料1-4及びそのときの島崎委員長代理の発
言によれば、規制委員会としては、FO-B~FO-A及び熊川断層が3連動することを
前提として大飯3・4号機の安全性を評価するべきだとの考え方に立っていること。

(2)関西電力は福井県への説明等で、3連動したときの地震動は現行700ガ
ルの1.46倍になるとしている。すなわち、約1000ガルの基準地震動を想
定する必要があることになる。
3連動を認めた場合、基準地震動は当然見直され、それに基づいて大飯3・4号
機の耐震安全性は全面的に評価し直されること。

 

3.制御棒挿入性について
3―1 現行2連動での制御棒挿入性評価について

(1)大飯3・4号機の制御棒挿入時間について、現行で政府が耐震バック
チェックで審査し了承した値は2.16秒であることは間違いないか。

3-2.制御棒挿入時間の評価基準値2.2秒について

(1)大飯3・4号機の制御棒挿入時間の評価基準値2.2秒は、設置変更許可
申請書の添付書類八及び十に書かれており、それで審査されて設置許可を受けて
いると理解してよいか。

(2)もし活断層が3連動して挿入時間が2.2秒を超える場合、現行の設置変
更許可申請書に立つ限り大飯3・4号機は運転できないのではないか。

3-3.制御棒挿入性に関する原子力安全基盤機構(JNES)の評価について

 制御棒挿入時間に関して、原子力安全基盤機構(JNES)は、試験結果に基
づいて実機(大飯原発クラス)に関する解析結果を示している。それは2012
年3月13日の原子力安全委員会検討会の総検第5-3号の中での原子力安全・
保安院の見解において、図6.4.4-1として29頁に記述され、7頁及び27頁で
引用されている。

(1)3連動したときの制御棒挿入時間
27頁で保安院は、大飯3・4号機における制御棒挿入遅れ時間はJNESの示
す図6.4.4-1グラフのように、地震動(ガル)に比例して延びることを認めてい
る。この事実に従えば、3連動したときの挿入時間は2.2秒を超えるのではな
いか。

(2)約1560ガルでも2.2秒程度で挿入されることについて
7頁において原子力安全・保安院は自らの見解として、1560ガルでも
「2.2秒程度」で制御棒が全挿入されると述べている。
① 前記図6.4.4-1に基づけば、挿入時間は約3.26秒になるのではないか。
② 2.2秒程度という判断はJNESの図6.4.4-1から、具体的にどのように導かれ
るのか。

3-4.ストレステストとの関係

(1)ストレステストでは、制御棒挿入性は完全に評価対象から除外されていた
のが事実だか、その認識でいいか。

 

4.活断層の認定について

 地震・津波の新基準を含め新たな「新規制基準」については策定中であり、現
在は、現行の「耐震設計審査指針」やその手引き、解説などが基準となっている。
 「手引き」では、活断層の認定にあたって、安全側の判断を行うことを強調
し、その「解説」では、「すべての調査方法で活断層の存在が必ず確認されると
は限らないので、いずれかの調査手法で相当程度の確からしさをもって認定でき
る場合」には、安全側の判断を行うよう求めている。

(1)「相当程度の確からしさ」とは、確実に確定できる場合とは異なり、「耐
震設計審査指針」や「手引き」で書かれているように、「後期更新世以降の活動
が否定できないもの」「断層運動が原因であることが否定できない場合」という
ように、「活断層が存在する可能性が推定される場合は,・・・-安全側の判断
を行う」(「東北電力東通原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会
合」第1回評価会合(2012年12月20日)粟田泰夫委員資料3頁)という理解でよ
いか。

 

5.F-6破砕帯について

 7月の新基準策定後の再稼働申請について、破砕帯調査を実施中の原発につい
ては、規制委員会での結論が出るまでは申請さえ行うことができないことになっ
ている。

(1)大飯3・4号機は破砕帯調査の実施中であるのに、なぜ新基準適合性の評
価が行えるのか。

(2)現行の耐震設計指針でも地震・津波の新基準骨子でも、Sクラスの下に、
活断層があってはならないとなっている。F-6の直上にはSクラスの非常用取
水路が通っている。破砕帯調査では、活断層か地すべりかの結論は未だ出ていな
いが、「将来活動する可能性のある断層等」に地すべりを含める新基準に照らせ
ば、大飯3・4号機は現状のままでは運転できないという認識でよいか。

 

6.津波について

 規制委員会は、4月19日の第1回評価会合「資料1-4」で、津波波源の設
定として、「日本海東縁部、海域活断層等により、適切に設定しているか。ま
た、福井県が平成24年9月に発表した津波シミュレーション結果について、こ
れを精査の上考慮しているか」等をあげている。福井県の津波シミュレーション
では、大飯原発のある大島付近では、津波高さは5.01メートルとなっている。

(1)関西電力は、大飯原発の津波高さを2.85メートルと評価しているが、
これは認められないという認識でよいか。

(2)新規制基準の地震・津波骨子6.(2)「基準津波の策定方針について」の⑤
において、「基準津波による遡上津波は、敷地周辺における津波堆積物等の地質
学的証拠や歴史記録等から推定される津波高及び浸水域を上回っていること」と
され、⑦において、「必要な調査範囲を地震動評価における調査よりも相当広く
設定した上で、…既存文献の調査…等の特性を活かし、これらを適切に組み合わせ
た調査を行うこと」とされている。
 しかしながら、関西電力の津波堆積物調査は、大飯原発からはるかに離れた三
方五湖周辺で局限的に行われたにすぎず、文献調査についても福井県内寺社の聞
き取り調査から1586年の「天正地震」による大規模な津波を裏付ける痕跡がな
い、したがって大津波はなかったとしているにすぎない。
 京都府真名井神社の伝承など、文献調査の範囲を京都府に拡大したうえで津波
高さの想定を行わせるべきではないか。

 

7.まずは運転を止めるべきではないか

(1)活断層が3連動したときの安全性やF-6破砕帯の評価、津波評価等はこ
れから確認されることになり、現在は確認されていない以上、まずは大飯3・4
号機の運転は止めてから安全評価を行うべきではないか。

 

2013年4月23日
おおい原発止めよう裁判の会/グリーン・アクション/美浜の会/原子力規制を
監視する市民の会/フクロウの会/FoE Japan

2013/04/17

【5・5公開フォーラム】子どもたちの未来のために~健康被害の未然防止と支援法の早期実施を求め、1mSvを守ろう

【5・5 公開フォーラム】子どもたちの未来のために

健康被害の未然防止と支援法の早期実施を求め、1mSvを守ろう
※終了後、日比谷公園発の「こいのぼりウォーク」を予定しています

原発事故から2年2ヶ月――事故から3回目の子どもの日、健康被害の未然防止と原発事故子ども・被災者支援法の早期実施をどのように実施していくか、集い、考えましょう。

福島県では、原発周辺13市町村の子どもたち3万8114人中、甲状腺がん3人が見つかり、7人に甲状腺がんの疑いが生じています。福島県に限らず、幅広い地域での健診の拡大と、検査項目の充実が求められています。

 

 

また、子ども・被災者支援法が策定されてから、10ヶ月が経ちます。政府は3月、被災者向けの支援パッケージを発表しましたが、被災者・避難者の生活の安定や子どもたちの健康を守るためには、より踏み込んだ支援が必要であり、同法の本格実施が求められています。

 

最も重要な支援対象地域について、被災者・避難者・市民や専門家の多くは、国内法令や国際基準に基づき、少なくとも、追加被ばく量年1mSv以上の地域を対象とすべきと求めてきました。課題の共有と解決に向けた方法を議論します。

 

◆日時:5月5日(日)13:30~16:00 

 

◆場所:日比谷コンベンションホール(大ホール)(予定)
  (日比谷公園内、旧都立日比谷図書館地下1階、最寄駅:霞が関、内幸町、日比谷)
  住所:東京都千代田区日比谷公園1番4号 地図

 

◆プログラム(予定):
「原発事故子ども・被災者支援法の現状と今後」

 

「なぜ1mSvか? 国際的な研究が示す低線量被ばくの健康への影響」
     …崎山比早子さん/高木学校、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士

 

「福島県県民健康管理調査の問題点」…島薗進さん/上智大学教授

 

「チェルノブイリからの教訓」
     …吉田由布子さん/チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク 

 

「子どもたちの健康を守るために」
…荒川朋子さん/那須野が原の放射能汚染を考える住民の会
…柴田圭子さん/放射能からこどもを守ろう関東ネット
…その他関東で活動している市民のみなさん

 

パネルディスカッション:…崎山比早子/島薗進/山田真/阪上武/福田健治/吉田由布子/市民のみなさん

 

コーディネーター:満田夏花

 

※国会議員、政府関係者にも声をおかけする予定です。

 

◆参加費:700円(カンパ歓迎)

 

◆主催:放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会(※)

 

◆協力:那須野が原の放射能汚染を考える住民の会 放射能からこどもを守ろう関東ネット、パルシステム生活協同組合連合、原発事故子ども・被災者支援法 市民会議、子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク、那須塩原放射能から子どもを守る会

 

◆定員200名

 

◆申込み:下記フォームから必ずお申込みください。
         
https://pro.form-mailer.jp/fms/3faa687a41013

 

◆問い合わせ先:国際環境NGO FoE Japan 〒171-0014 豊島区池袋3-30-22-203
     tel: 03-6907-7217 (平日10:00~18:00) fax:03-6907-7219
     E-mail:finance@foejapan.org  携帯: 090-6142-1807 (満田)

 

※関連企画(調整中)※ 「こいのぼりウォーク」子ども・被災者支援法の実施と1mSv遵守を求め、こいのぼりを持って歩きましょう! 公開フォーラムに連動する形で、16:15から日比谷公園発のウォークを行います。

 

【 大飯運転差し止め裁判】3・4号機運転差止仮処分 不当判決を糾弾する

本日大阪地裁が下した不当判決に怒りを禁じえません。50人以上が集まった関電
東京支社前での行動は、期待を込めたアピールから、怒りのコールへと変わりま
した。悔しい思いでいっぱいです。関西や岐阜、福井で闘ってこられた皆さん
は、100倍も1000倍も悔しい思いをされていると思います。

 

判決の要旨を見る限りですが、裁判所はまず関電に対し、安全上の基準に合理性
があり、その基準をクリアしていることを要求します。しかしこれを、福島原発
事故前の基準と事故後のストレステストにクリアしているだけでよしとしていま
す。福島原発事故の教訓として活断層の3連動評価が必要となり、その点につい
ては判決も認めています。その場合には、制御棒の挿入性能が直ちに問題となる
はずです。ところが、ストレステストにはその項目はなく、不十分で合理性はあ
りません。

 

判決は一転して、原告に対し具体的な危険性の立証を要求します。制御棒の挿入
性能について、2.2秒は目安に過ぎない、3連動でも2.2秒を超えるとは限らな
い、2.39秒でも具体的な危険があるとは認められない、などとし、関電の言い分
をそのまま鵜呑みにした非常に乱暴なやり方で、原告の主張を切り捨てていま
す。安全上の基準にクリアしているかどうかという観点はどこかへ飛んでいって
しまいます。

 

さらに驚きなのは、原子力規制委員会の調査が継続中の破砕帯について、「地滑
りの可能性が高い」などと述べていることです。第一級の活断層の専門家を差し
置いて一体何様のつもりでしょうか。津波についても11.4メートルを超える津波
が襲来する可能性は認めるに足りないと断言しています。この見識にも驚いてし
まいますが、実のところは、防潮堤の工事が終わっていない関電の都合に合わせ
ただけではないでしょうか。

 

原告のみなさんは既に即時抗告を決めています。闘いは大阪高裁の場で継続しま
す。この動きに期待を寄せていきたいと思います。それと同時に、私たちとして
は、大飯原発を特別扱いし、定検までの運転継続を認めようとする原子力規制委
員会への監視をさらに強化していきたいと思います。大飯原発の即時停止を求め
る声をさらに強くしていきましょう。

阪上 武(フクロウの会/原子力規制を監視する市民の会)

--------------------------------------------

【声明】大阪高裁に即時抗告して闘う!
http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/seimei_20130316.htm

声明 

大飯原発3・4号機運転差し止め仮処分裁判
不当判決糾弾! 
~福島原発事故の教訓から学ばず~
大阪高裁に即時抗告して闘う

 大阪地方裁判所は本日(4月16日)、大飯3・4号の運転差止を却下する判決を
下した。余りにも不当な判決である。このような判決を出したことに強い憤りを
もって抗議する。この判決は、福島原発事故の教訓から学ばず、多大な犠牲者の
心を踏みにじるものである。

 判決は、「現時点では3連動の地震が起きる可能性があるとして安全性を検討
するのが相当である」として3連動については認めつつも、それによる当然の結
果についてはことごとく関電の主張を認めた。現行2連動では、1.88秒の妥当性
を肯定し、基準値2.2秒は定めでないとまで判断した。さらに、大飯原発敷地内
の断層は「地滑りによる可能性が高いと認められる」と勝手に決め付けた。
 
 裁判の経過では、裁判長自らが制御棒挿入性問題に焦点を絞り込み、関電に文
書で求釈明を行ったが、あれはいったい何のためだったのか。 福島原発事故で
は、制御棒が規定どおりに挿入されてもあれだけの大惨事になった。大飯周辺の
活断層の3連動評価は、福島原発事故を起こした3.11東北地方太平洋沖地震(東
日本大震災)を踏まえている。活断層が3連動する巨大地震は明日にも起こる可
能性がある。

 判決は、緊急安全対策、ストレステスト、4大臣基準について、「現在の科学
技術水準に照らして合理性を有するというべきである」とまで述べている。
「2.2秒は一応の目安であり、債権者らが主張する許容値には該当しない」と基
準値であることを否定している。

 このような不当判決があるだろうか。私たちは、強い憤りをもってこの不当な
判決を糾弾する。

 あくまでも大飯原発3・4号の運転を停止させるために、全国の同じ憤りをもつ
人たちとともに闘い続ける。まずは、大阪高裁に即時抗告して闘うものである。

2013年4月16日

おおい原発止めよう裁判の会
連絡先:美浜の会気付 大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 
TEL:06-6367-6580  FAX:06-6367-6581

2013/04/10

【規制委傍聴報告】5年猶予…全く議論もなしに新基準パブコメ案の前提に

第2回原子力規制委員会の傍聴報告です

本日の規制委員会で新規制基準の規則についてパブコメが開始されました。対象
の文書は3000ページあるということで、会合では概要について簡単な説明があっ
ただけです。文書は規制委員会のホームページから見ることができます。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20130410.html

 

今日は、5年猶予問題が議論されるかもしれないということで、傍聴には大勢の
市民が来ました。70名くらいはいたと思います。ところが、この問題について
は、特に議題とはされず、新規制基準のパブコメについての規制庁の説明の中で
簡単に言及しただけでした。

「新規制基準において新たに要求する機能と適用時期(案)」という一枚紙が出
て、そこに、新たに要求する機能に対応した対策の例示が2つに分けられてい
て、特定安全施設と所内恒設直流電源設備の2つについて、施行後5年間は適用
猶予という扱いになっています。
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0002_08.pdf 別紙3

 

会場からは、5年猶予問題について説明して欲しい、なぜ5年なのか、事故収束
に全力あげろ(会合では、福一の汚染水問題が議題にあがりました)、再稼働に
便宜を図っている場合ではないといった声があがりました。

会合では、この問題について議論することはなく、田中委員長が、国会での事故
調査委員の発言(石橋克彦さんなどが批判したことを指していると思います)を
聞いたが、こちらの意図を理解していないようだという旨の発言をして、会場が
騒然となる中、終会を宣言してそそくさと逃げるように出て行きました。

 

結局5年猶予問題は、検討チームでも委員会の本会合でも一切議論なしにいつの
まにか新規制基準(まだパブコメ案の段階ですが)の前提とされてしまいまし
た。規制の立場で再稼働の便宜を図ろうとしていること、福島が大変な状況なの
に再稼働準備を優先していること、そして、誰とも議論せずに独善的に決めてい
ることも問題です。

終了後、建物の前で50名ほどで抗議行動を行い、2,933筆の緊急署名を提出をし
ました。

 

2013_0410kiseityou0003_3

規制委員会終了後、規制庁の前で抗議のアピール

 

署名はまだ継続しています。大飯原発の特別扱いも含めて5年猶予撤回
を求めていきましょう。<署名サイト↓>
http://kiseikanshishimin.jimdo.com/
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/4106-4499.html

会合では、防災指針について、モニタリングとヨウ素剤配布の件で改訂原案が示
され、パブコメを始めることも決まりました。

阪上 武

 

2013_0410kiseityou0006

規制庁の職員に2933筆の署名を提出した

 

Haifusiryou1

傍聴者に配られた資料。肝心の「5年間猶予」の記述は黒くつぶれて

読めない。(上記画像右下の黒いところ) 。傍聴者にとって「5年猶予」

の話がどこでされるのか、最後まで分からなかった。

2013/04/09

【ぽかぽかセミナー】 4・20 伊達市~やさしく学ぼう!健康問題&避難・保養の相談会

「福島ぽかぽかプロジェクト」では、伊達市にて「ぽかぽかセミナー」を開催し
ます。原爆被害者や原発労働者の医療や権利擁護にご尽力されてきた村田三郎先
生をお迎えして、健康問題についてのお話しをいただきます。また、避難の受け
入れに奔走されている「311受入全国協議会」の早尾貴紀さんのお話しもうかが
います。さらに、避難・保養の相談会も実施します。ぜひご参加、または近隣に
お住まいのみなさまにご紹介ください。
------------------------------------------------
ぽかぽかセミナー(10)  in 伊達市
やさしく学ぼう!健康問題&避難・保養の相談会
日時:2013年4月20日(土)13:30~相談コーナー、15:00~セミナー
場所:伊達市保原中央公民館(保原町字宮下111-4)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/in-e85d.html
------------------------------------------------

放射能による健康被害を未然に防ぐために、何が必要なのか、低線量被ばくや内
部被ばくについて、その危険性をきちんと認識することが重要です。
村田三郎医師は、原爆被曝者の医療・労働者被曝・低線量被ばくの問題に長く
関わってこられました。
内部被ばくの危険性や現在の甲状腺検査の結果をどうみるか、健診の重要性につ
いてお話しいただく予定です。
また、避難の受け入れに尽力されている「311受入全国協議会」の早尾貴紀さん
のお話しもうかがいます。ぜひご参加ください。

  

日時:2013年4月20日(土)
場所:伊達市保原中央公民館(保原町字宮下111-4)

  

<スケジュール>
13:30~15:00:避難・保養相談コーナー
 避難・保養受け入れを行っている団体が 出展予定です。相談、受け付けます!
15:00~17:00:ぽかぽかセミナー
「やさしく学ぼう!健康問題」
 村田三郎/阪南中央病院副院長
「避難受け入れの取り組み」
 早尾貴紀/311受入全国協議会
「週末保養を~ぽかぽかプロジェクト」
17:00~18:00:懇談会、避難・保養相談コーナー

  

入場無料/申込み不要(当日、会場にお越しください)  

主催:福島ぽかぽかプロジェクト
協力:どうする福島、311受入全国協議会
問い合わせ先:090-6142-1807(FoE Japan 満田)

  

◆村田三郎医師プロフィール
阪南中央病院 副院長 広島・長崎の原爆被爆者の健康診断や診療、実態調査を
おこなってきた。 原発の労働者被ばく問題に長年関わり,被ばく労働に関する
労災認定に尽力してきた。低線量の被ばくによる放射線障害、内部被ばくの危険
性に警鐘を鳴らし続けている. 「原発震災・ニューズリール(藤本幸久監督)」
No.3・No.4に出演

◆早尾貴紀さんプロフィール
「311受入全国協議会」共同代表、「いのち・むすびば??放射能からいのちを守
る山梨ネットワーク」移住・保養班リーダー、福島県生まれ、宮城県からの被災
避難者で、現在山梨県在住。山梨で保養キャンプや移住支援をしつつ、同様の活
動をする全国の市民団体のネットワークをつくっている。

2013/04/08

【緊急署名】原発新規制基準…「5年猶予」と大飯特例の撤回を!

みなさまへ <拡散希望> 緊急署名のお願い
http://p.tl/9o80 (原子力規制を監視する市民の会)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/130408.html (避難の権利)

原子力規制委員会は、再稼働に便宜を図り、新規制基準で要求する安全設備のう
ち、時間がかかる設備に5年の猶予を与えようとしています。パブコメも無視
し、検討チームにもかけずに、委員長私案という独善的なやり方で強引に突破し
ようとしています。同時に、大飯原発については、新規制基準ができてもすぐに
は適用せず、定検までの運転を許そうとしています。

福島原発事故が収束しておらず、汚染水一つとっても非常に深刻な状況にありま
す。原因究明は東電の妨害行為もあって進んでいません。そんな中で再稼働の準
備が、規制当局によって着々と進められるという異常な状況にあります。この動
きに待ったをかけるためにも、緊急署名にぜひご協力ください!

<今すぐクリック!>
署名フォーム……https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
携帯こちらから…https://pro.form-mailer.jp/fms/2ca3de1841079
署名の案内………http://p.tl/9o80
        http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/130408.html

第一次締め切りは4月10日朝6時です。10日は規制委の会合があり、5年猶予問
題が話し合われます。この日に提出します。<10日は、規制委員会の傍聴(申し
込みが必要)の後、署名提出、記者会見、抗議行動を行う予定です>

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原発新規制基準の「5年猶予」と大飯原発特別扱いの撤回を求める緊急署名
地震や津波は待ってはくれない http://p.tl/9o80
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/130408.html
一次締め切り:4月10日(水)朝6時
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原子力規制委員会委員長 田中俊一様、委員各位

<要請事項>

一.原発の新規制基準の適用に5年の「猶予期間」を設けるのをやめてください。
一.大飯原発3・4号機を特別扱いせず、新規制基準を即座に適用した上で、停
止させる措置をとってください。
一.新規制基準の策定よりも、福島原発事故の収束と原因究明を優先してください。

<要請理由>

 原子力規制委員会は、シビアアクシデント(重大事故)対策を盛り込んだ新規
制基準について、第二制御室などの特定安全施設やPWR型原子炉 のフィルタ付ベ
ント、恒設のポンプなど、設置に時間がかかる設備については5年の「猶予期
間」を設け、こうした設備がなくても 再稼働を認めようとしています。地震も
津波も5年間待ってくれるとでもいうのでしょうか?

 時間がかかる対策について猶予を与えるというのは、安全よりも、電力会社の
都合を優先させたものにすぎません。規制当局が率先して原発再稼働に便宜を図
るなど、あってはならないことです。

 猶予を認めず、すべて再稼働の要件にするべきという要求は、パブリック・コ
メントでも多数寄せられました。これを検討チームにすらかけず、委員長の私案
(注)により独断で決めるのも問題です。

 さらに規制委は、同じ文書で、7月に施行予定の新規制基準を運転中の大飯原
発3・4号機には適用せず、定期検査まで運転を継続させようとしています。即
座に基準を適用すれば、破砕帯調査中の大飯原発は申請すらできないはずです。
申請の条件となっている防潮堤の完成予定は来年3月です。大飯原発だけは例外
的に運転継続を認めるというのでは、基準を厳しくする意味がありません。

 福島原発事故は収束しておらず、汚染水の問題一つをとっても困難な状況が続
いています。事故原因については、東電が国会事故調の調査を妨害し、地震によ
る影響については未解明なままです。新規制基準よりもこれらを優先すべきです。

 新規制基準の適合に「猶予期間」を設けるのをやめるよう、そして、大飯原発
3・4号機を特別扱いせず、即座に適用し、停止させる措置をとるよう求めます。

注)「5年猶予」と大飯原発特別扱いは、3月19日の原子力規制委員会にて、田
中俊一委員長の「私案」という形で示されました。

「原子力発電所の新規制施行に向けた基本的な方針(私案)」
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/h24fy/data/0033_12.pdf

<呼びかけ団体>
原子力規制を監視する市民の会、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国
際環境NGO FoE Japan、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対す
る大阪の会(美浜の会)

※本署名の問い合わせ先/署名集約先:
福島老朽原発を考える会
阪上 武 090-8116-7155
FAX 03-5225-7214

<参考情報>※「原発新基準対策 5年猶予撤回を」市民団体、規制委に要望
(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013032702000117.html
※原発新安全基準「5年猶予撤回を」:原子力規制を監視する市民の会が要請書提出
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-a50f.html
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4月5日付毎日新聞朝刊1面
「原発事故時施設5年猶予~新規制基準 有識者チームが方針」

4月5日付毎日新聞朝刊2面
「規制委長期停止を懸念:原発対応施設猶予」

【5年猶予問題】撤回を求め、4/10に規制委前で記者会見・アピール行動

【拡散希望】
5年猶予撤回を求め、4/10に規制委前で記者会見およびアピール行動


原子力規制委員会は、現在、規制基準(安全基準)を急ピッチで策定中ですが、
特定安全施設、恒設ポンプによる格納容器スプレー、PWRのフィルター付ベント
など、設置に時間がかかる設備について、5年の「猶予期間」を設け、こうした
設備がなくとも再稼働を認めようとしています。

 

この方針は、検討チームで何ら議論もなく、いきなり3月19日に、田中俊一・委
員長私案として委員会に示されました。手続きとしても、おかしな話しです。

 

原子力規制委員会が行ったパブリック・コメントでは、「猶予期間を設けるべき
ではない」という意見が100件近くよせられました。市民団体からも要請書を提
出しました。しかし、これらの意見はまったく無視されました。

 

報道では、4月10日の原子力規制委員会で、「5年猶予」問題が了承されるとさ
れています。

「5年猶予」は規制基準を骨抜きにするものです。地震・津波・テロなどが5年
間待ってくれるわけではありません。

 

4月10日10:30~12:00に予定されている第2回原子力規制委員会後、記者会見お
よび抗議行動を行います。

どなたでも参加できます。原子力規制委員会の傍聴(※)にあわせ、ぜひご参加
ください。

また、記者・メディアの方、ぜひご取材ください。

 

◆日時:4月10日 (水)
 12:15~12:30 記者会見
(原子力規制委員会終了後なので、委員会が長引いた場合、遅れることもある点、
ご了承ください。 )
   12:30~13:00 アピール行動(原子力規制委員会宛の要請書と署名を提出しま
す。)
◆場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
 地図はこちら
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2013/03/31/jpg_2.jpg
◆主催/呼びかけ:原子力規制を監視する市民の会
◆問い合わせ先:阪上武 090-8116-7155

※原子力規制委員会の傍聴には、申込が必要です。
 申込はこちらをご覧ください⇒原子力規制委員会HP
 http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20130410kaisai.html

 

<関連情報>
※「原発新基準対策 5年猶予撤回を」 市民団体、規制委に要望(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013032702000117.html
※原発新安全基準「5年猶予撤回を」:原子力規制を監視する市民の会が要請書
提出
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-a50f.html

2013/04/01

【4・2緊急記者会見のお知らせ】5人の元原発技術者が「新安全基準」の問題点を暴く

<緊急記者会見のお知らせ>

  「原子力規制を監視する市民の会」アドバイザリーグループ
    5人の元原発技術者が「新安全基準」の問題点を暴く

日   時 :  2013年4月2日(火)12:00~13:00
場   所 : 衆議院第二議員会館 第一会議室
会見出席者 :

    「原子力規制を監視する市民の会」アドバイザリーグループメンバー   
        小倉志郎(元東芝 原発技術者)
       後藤政志(元東芝 原発設計技術者、元ストレステスト意見聴取会委員)
        滝谷紘一(元原子力技術者、元原子力安全委員会事務局技術参与)
       田中三彦(元日立 原発設計技術者、元国会事故調査委員会委員)
        藤原節男(元三菱重工 原発設計技術者、元原子力安全基盤機構検査員)

        
 原子力規制委員会が検討をすすめている原発「新安全基準骨子案」(設計基準
およびシビアアクシデント対策)について、私たち、「原子力規制を監視する市
民の会 アドバイザリーグループ」のメンバーは、長年にわたって原発問題に関
わってきた科学者、技術者としての経験に基づいて、2月に実施されたパブリッ
クコメントで具体的な意見を提出しました。規制委員会で一部取り上げられまし
た(「シビアアクシデント」を「重大事故」に改めるなど)が、重要な問題点に
ついてはまったく取り入れられないまま、規制委員会は、4月4日の「検討チーム」
会合に、新安全基準の条文案を示すとしています。
 なにが根本的な重要問題なのか、この記者会見で、元原発技術者たちが怒りを
込めて具体的に語ります。福島原発事故がなぜ起こったのかの追及が不十分なこ
と、立地審査指針がないがしろにされていること、設計そのものを問わない旧態
依然の基準であること、5年猶予で骨抜きになってしまうこと、などです。報道
関係の皆様には、ぜひ取材をお願いいたします。

        問い合わせ先:原子力規制を監視する市民の会 菅波(すげなみ)
               TEL:070-5074-5985 info@takagifund.org

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※ 原子力規制を監視する市民の会 新安全基準監視プロジェクトについて
   「原子力規制を監視する市民の会」が、「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える
    科学者・技術者の会」などの科学者・技術者、弁護士等からなる
    アドバイザリーグループと連携して、新安全基準の問題点を検証し、
    提言を行うプロジェクト。

アドバイザリーグループのメンバーは以下の通り。
(敬称略、 50音順、 2013年3月29日現在)

  青木 秀樹  (弁護士)
  井野 博満  (東京大学名誉教授、元ストレステスト意見聴取会委員)
  小倉 志郎  (元東芝 原発技術者)
  小川 正治  (プラント技術者の会)
  川井 康郎  (プラント技術者の会) 
  黒田 光太郎(名城大学教授)
  後藤 政志  (元東芝 原発設計技術者、元ストレステスト意見聴取会委員)
  滝谷 紘一 (元・原子力技術者、元・原子力安全委員会事務局技術参与)
  只野 靖    (弁護士)
  田中 三彦  (元原発設計技術者、元国会福島原発事故調委員)
  筒井 哲郎  (プラント技術者の会)
  内藤 誠    (現代技術史研究会)
  長谷川 泰司(プラント技術者の会)
  藤原 節男  (元三菱重工 原発設計技術者、元原子力安全基盤機構 検査員)

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「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」
      事務局長 菅波 完

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