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2013/05/24

【緊急集会】5・29国連人権理事会でのアナンド・グローバー氏勧告を受けて

緊急集会のお知らせです。国連人権理事会でのアナ
ンド・グローバー氏の報告&勧告を受け、いま緊急を要する福島の人権の問題を
問い、状況を変えるための気運になればと思っています。ぜひご参加下さい。ま
た、拡散にご協力ください。※要申込です。
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緊急集会:原発事故後の人権状況~国連人権理事会でのアナンド・グローバー氏
勧告を受けて
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/529-04d5.html
2013年5月29日(水)18:00~19:30@参議院議員会館
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昨年10月に来日し、福島原発事故後の人権状況を調査した国連「健康に対する権
利」の特別報告者のアナンド・グローバー氏が、5月27日(現地時間)から開催
される国連人権理事会(ジュネーブ)で調査内容を報告し、日本政府に対する勧
告を発表する予定です。

同氏は、昨年の調査実施後、日本における施策が十分でないことを指摘し、子ど
もや女性等の参加を得た上で政策を策定すること、現行の健康管理調査の改善が
必要であること、年1mSv以下で生活する権利を人々が有すること、その権利を確
保するための賠償・支援を早急に実施することなどを勧告しています。

今回は国連人権理事会への正式な報告となり、その内容が注目されます。

集会では、ジュネーブに滞在中のヒューマンライツ・ナウの伊藤和子さんと市民
放射能測定所の岩田渉さんとスカイプで結び、最新情報をご報告いただきます。

また、20mSv基準問題、原発事故子ども・被災者支援法の実施、被ばく労働など
に取り組む市民団体や被害当事者が、同報告の評価、国内の具体的な政策への反
映について呼びかけます。

ぜひご参加下さい。

◆日時:2013年5月29日(水)18:00~19:30

◆場所:参議院議員会館 B104 (定員60名)

◆主催:国際環境NGO FoE Japan

◆共催:OurPlanetTV、ヒューマンライツ・ナウ

◆協力:全国労働安全衛生センター連絡会議、チェルノブイリ被害調査・救援」
女性ネットワーク 、被ばく労働を考えるネットワークから など(調整中)

◆参加費:500円

◆プログラム(敬称略):
1.アナンド・グローバー氏報告と勧告の要旨
2.ジュネーブからの報告…ヒューマン・ライツ・ナウ 伊藤和子
                                       市民放射能測定所 岩田渉
3.報告を受けて
1)被ばく労働について:
          …なすび/被ばく労働を考えるネットワーク
2)避難問題について
         …阪上武/福島老朽原発を考える会
3)健康管理調査について
4)リプロダクツ・ヘルスについて
       …吉田由布子/チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク
5)情報開示と知る権利
       …三木由希子/NPO法人情報公開クリアリングハウス
6)原発事故子ども被災者支援法について
       …吉峯真毅/福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク
7)勧告を受けて、国に求めること…菅野美成子/伊達市在住の母(電話にて)
8)避難者の視点から

◆要申し込み:下記からお申込みください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/35405d8243030

◆問い合わせ先:
国際環境NGO FoE Japan(満田) tel: 03-6907-7217 
                                                   携帯:090-6142-1807

2013/05/19

【ミニセミナー】5・26「被ばく安全神話を問う~科学の視点、市民の視点」

日本政府は、「100mSv以下の放射線については健康影響は証明できない」という
立場にたっていますが、果たしてそれは正しいのでしょうか?
福島県県民健康管理調査で、2011年度調査の約38,000人の子どもたちから3人の
甲状腺癌、7人に強い疑いという結果がでていますが、これはどのように考える
べきなのでしょうか?

「放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会」(事務局:
FoE Japan)では、疫学の第一人者である岡山大学の津田敏秀さんをお迎えして、
放射線影響に関して解説していただくミニセミナーを開催します。ぜひご参加く
ださい。
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ミニセミナー「被ばく安全神話を問う~科学の視点、市民の視点」
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/526-f188.html
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◆日時:5月26日(日)13:00~14:15

◆場所:飯田橋しごとセンター5Fセミナー室
(東京都千代田区飯田橋3丁目10番3号、JR中央・総武線「東口」より徒歩7分 )
http://www.tokyoshigoto.jp/images/traffic/map.gif

◆プログラム(予定)
「疫学的視点からみた100mSv安全論」(仮題)
              …津田敏秀さん/岡山大学大学院環境生命科学研究科公衆衛生学教授
「健診の拡大を求める市民運動」
              …(「放射能からこどもを守ろう関東ネット」のメンバーを予定)

◆参加費:700円 ※カンパ歓迎です。

◆定員40名 (定員に達し次第締め切らせていただきます)

◆要申込:下記フォームよりお申込みください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/91206cfb42213
※資料準備のため、必ずお申込みください。

◆主催:放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会

◆問い合わせ先:FoE Japan
tel: 03-6907-7217(平日10:00~18:00) fax: 03-6907-7219
当日連絡先:090-6142-1807

※休憩をはさんで14時半から「第4回 放射線被ばくと健康管理のあり方に関
する市民・専門家委員会」を開催します。傍聴可能です。議事次第につきまして
は、追ってご案内します。

委員会概要はこちら
http://www.foejapan.org/energy/news/130130_2.html
過去の委員会開催はこちら
http://www.foejapan.org/energy/news/130130_2.html#01

2013/05/09

【どなたでも!】原発「新規制基準」パブコメで記者会見

みなさまへ(拡散希望)

原発「新規制基準」のパブコメ提出について
原子力規制を監視する市民の会で記者会見を行います。
どなたでもご参加いただけます。是非どうぞ
http://kiseikanshishimin.jimdo.com/

 

原発「新規制基準」徹底分析
ないがしろにされた福島原発事故の教訓

 

原発の「新規制基準」は現在、規則案がパブリック・コメントにかかっており、
5月10日(金)が締切りとなっています。規則案は、福島原発事故における地
震の影響について検証が不十分である、事故で明らかになった格納容器、原子炉
水位計、逃し安全弁の構造的欠陥について触れていない、地震・津波など「共通
要因」による多重事故について、事故シーケンスを要求しないなど、福島原発事
故の教訓をないがしろにしています。また、規則案が、立地住民や福島事故被災
者を含む一般市民の声を無視し、原子力ムラの関係者だけで検討されてきたこと
も大きな問題です。「原子力規制を監視する市民の会」は、専門家集団であるア
ドバイザリーグループとともに、パブリック・コメントにて、新規制基準の根本
的な問題点を指摘したいと考えています。その内容についてご説明する機会を持
ちたいと思います。ご参加のほどお願いいたします。

 

◆記者会見
日 時:5月10日(金)11:00~12:00
場 所:参議院議員会館B103(30分前からロビーにて通行証配布)
発言者:
  井野 博満(東大名誉教授・市民の会アドバイザー)
  後藤 政志(元東芝原発技術者・市民の会アドバイザー)
  滝谷 紘一(元原子力安全委員会事務局技術参与・市民の会アドバイザー)
  小倉 志郎(元東芝原発技術者・市民の会アドバイザー)
  阪上 武 (原子力規制を監視する市民の会)
主 催:原子力規制を監視する市民の会
問合せ:090-8116-7155(阪上)

2013/05/03

【規制庁交渉報告】大飯原発の停止を求める4・30規制庁交渉報告

先日行われた大飯原発の停止を求める院内集会と政府交渉について報告させてい
ただきます。

4月30日原子力規制庁交渉報告
大飯原発の運現継続に法的根拠なし
活断層3連動による耐震安全性評価は当然と認める

阪上 武

 

 4月30日に参議院議員会館にて、大飯原発の3連動評価と原子力規制委員会に
よる3・4号機の「現状に関する評価会合」を巡り、院内集会と原子力規制庁と
の交渉が行われました。連休の谷間でしたが、関西、首都圏の市民約60名が集ま
りました。規制庁側は、安全規制管理官付(PWR・新型炉担当)管理官補佐の布
田洋史氏と安全規制管理官付(地震・津波安全対策担当)企画担当の牧野祐也氏
が対応しました。

 

◆大飯3・4号機の新規制基準施行後の運転継続に法的根拠なし

 原子力規制委員会は現在新基準の策定作業中ですが、他の原発とは異なり、大
飯3・4号機については特例扱いにして、7月に新基準が策定された後でも、次
の定期点検(9月)までの継続運転を許し、代わりに「大飯発電所3・4号機の
現状に関する評価会合」で新基準との適合性を評価するとしています。しかしそ
の法的根拠は曖昧です。まずはその点について質問しました。
規制庁の布田氏は、3月19日の原子力規制委員会定例会合の資料として出された
「田中私案」に記載があり、それが委員会で議論され、承認されたと説明しまし
た。しかし、法的な位置づけについて確認すると、「現状評価」は正式な安全審
査ではない、現状で大飯原発が動いている法的根拠は、現行法令に基づく許可だ
と説明しました。では、7月になって新規制基準が施行された場合に、大飯の運
転を継続する法的根拠について聞きましたが、田中私案の説明を繰り返すだけで
明確な回答はありませんでした。新規制基準施行後の運転継続に法的根拠がない
ことが明らかになりました。

 

◆活断層の3連動評価により基準を超えたら耐震安全性の再評価が必要だと確認

 続いて4月19日の「評価会合」に原子力規制委員会から提出された資料1-4及び
そのときの島崎委員長代理の発言により、3連動することを前提とした評価をす
べきだとの考え方について確認しました。関電が現行の700ガルが3連動では
1.46倍(約1000ガルに相当)になると福井県に説明していることについては「承
知していない」という回答でしたが、関電に3連動の評価をさせること、それに
より現行の基準地震動を超えた場合に、大飯3・4号機の耐震安全性の評価し直
しが必要となることについては、「当然である」との回答を得ました。

 

◆制御棒挿入時間2.2秒を超えたらどうなるのか

 大飯3・4号機の制御棒挿入時間の評価について、評価基準値2.2秒は、設
置変更許可申請書の添付書類八及び十に書かれており、それで審査されて設置許
可を受けていることを確認しようとしました。布田氏は、事故解析における評価
基準値であることを認めた上で、設置変更許可申請書にある事故解析は地震を前
提としておらず、地震時の制御棒挿入性能は、詳細設計にあたる工事計画認可書
で受ける、そこでは2.2秒は「目安値」であり、電気協会の耐震設計技術指針
により、挿入時間の評価値が2.2秒を超えた場合でも、過渡解析を行うことに
より安全が確認できればよく、直ちに止めなければならないというわけではない
旨を回答しました。
 市民側は、地震時には評価基準値が突然に目安値となるというのは理解しがた
く、保安院から得ていた文書回答の内容とも矛盾すること、設置変更許可申請書
の添付資料十は事故解析だが、添付資料八は制御棒駆動装置の仕様であり、そこ
に挿入時間2.2秒以内との記載があるが、これは明らかに地震時かどうかに関
わりないものであることなどを根拠に、2.2秒は地震時も基準値とみるべきだ
と主張しました。また、工事計画認可書にしても認可の手続きが必要で、具体的
にどうなるのかについても聞きましたが、現時点で2.2秒を超えた訳ではない
と逃げ、回答はありませんでした。再評価により2.2秒を超えた場合には、そ
の時点で運転の法的な根拠を失うのは明らかだと思います。

 

◆破砕帯の調査中であるのにどうやって「現状評価」を行うのか

 7月の新基準策定後の再稼働申請について、破砕帯調査を実施中の原発につい
ては、規制委員会での結論が出るまでは申請さえ行うことができないことになっ
ていますが、大飯だけは特例で運転継続を許そうとしています。「破砕帯調査の
実施中であるのに、なぜ新基準適合性の評価が行えるのか?」この質問は、規制
委・規制庁による現状評価のもつ矛盾を端的に表すものとなりました。
規制庁側はまず、破砕帯については調査中であり、活断層かどうかについて結
論が出ていない、だから原発を止めることはできないとの論を繰り返しました。
しかし結論が出ていないということは、活断層であることを否定できないという
ことであり、運転継続を認めることこそできないことになります。次に規制庁が
強調したのは、現状評価会合で関電から資料を出させ、それにより安全上重大な
問題が出れば止めることにしているというものです。しかし、関電からは、F-6
破砕帯は活断層ではないという従来の資料が出るだけであることは明らかで、そ
れを詳細に検討している規制委の調査団がまだ結論を出していないという状況で
あり、判断のしようがありません。規制庁は、破砕帯については調査を継続し、
現状評価では基準地震動と基準津波について確認を行うとも述べましたが、それ
では、新基準の適合性を確認するとの「田中私案」にも反することになります。
しまいには、「大飯原発は運転しているから」と本音も出てきました。
このような対応に市民側はいらだち、原発から数十キロのところに住んでいる
が、そうした人の気持ちを考えてきちんと規制して欲しいとの訴えもありまし
た。いずれにしろ、破砕帯調査中の現状評価について、安全上重要な部分で判断
の根拠がなく、現状評価を行うこと自体に無理があることが明確になりました。
 新基準に「地すべり」が盛り込まれた件については、「地すべりが基盤に及ん
でいるかどうかの結論がまだ出ていない」との回答でしたが、これについても疑
わしきは黒との判断基準に立てば、即刻原発を止める判断をすべきものです。

2013/05/01

【原発・新規制基準】みんなで書こう!パブコメのポイント

「原子力規制を監視する市民の会」主催の4・24セミナーのポイントをFoEの満田さんがまとめてくれました。みんなでパブコメに挑戦しましょう。

====================================================

FoE Japanの満田です。
原発の再稼働に直結する規制基準(※)がパブコメにかかっています。5/10まで
です。(※→もともと安全基準と呼んでいたものが、これを達成しても100%安
全ではないという理由で、規制基準に変更になりました)

資料が膨大(3400頁)である上にその構造もわからないため、これを見ただけで
コメントすることはほぼ不可能な状況です。

そこで、4/24のパブコメセミナーでパブコメのポイントをまとめました。
パブコメは市民の意見表明の重要なツールです。
ぜひ、シンプルでいいので早めのパブコメ提出をしましょう。
-----------------------------------
規制基準の資料&ポイント:
※【セミナー】4/24みんなで学ぼう!原発・新規制基準案のパブコメのポイントより
http://goo.gl/LhLli
-----------------------------------
規制庁のパブコメページはこちらです。
http://www.nsr.go.jp/public_comment/

◆前回、骨子案についてパブコメを出した方
の自分が出したパブコメの回答状況をチェックしましょう!
→「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案に対する意見募集の結果に
ついて」
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0001_09.pdf

私たちが出したパブコメへの回答をチェックしてみました。
→回答に満足できなければ、反論の形で、再度、提出しましょう!
「発電用軽水型施設に係る新安全基準骨子案」に対する意見とその回答
https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/kiseikijun_kosshi_pubcome_kaito.pdf

◆規制庁と会合をもち、疑問をぶつけました。下記がその報告です。重要なポイ
ントが含まれています。
http://goo.gl/2oxtX

◆パブコメ対象文書、重要なものをピックアップ!
<5年猶予は、こちらの文書のp.5に記載>
原子力規制委員会設置法の一部の施行に伴う関係規則の整備等に関する規則(案)等について
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03/130410-01.pdf

<新たに要求する機能と適用時期(案)>
ここにも「5年猶予」が。5年猶予を求められるのは「特定安全施設(仮称)」
および「所内恒設直流電源設備(3系統目)」。
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03/130410-09.pdf

※「特定安全施設」の定義:
「特定安全施設」とは、故意の大型航空機の衝突その他のテロリズムにより発電
用原子炉の炉心の著しい損傷(以下「炉心の著しい損傷」という。)が発生する
おそれがある場合又は炉心の著しい損傷が発生した場合においても原子炉格納容
器の破損(以下「格納容器破損」という。)による多量の放射性物質の放出を抑
制するために設置される施設をいう。

「なぜ5年猶予なのか?」という問いに対して、規制庁は、「即時適用する対策
だけで十分安全は担保でき、5年猶予を求める対策は、さらにそれに上乗せする
対策だ」と回答しています。
また、「なぜ5年?」という問いに対しては、「必要な設備を設置するのに、だ
いたい5年かかる」と回答しています。

<パブコメ対象文書として重要なのは(17)と(21)>

(17)実用発電用原子炉及びその附属施設の位置、構造及び設備の基準を定める規
則の解釈(仮称)

https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/17.pdf
中でも重要な条文は下記で、セミナーではそこだけ配布しました。
左側の欄が、「規則」右側の欄が「規則の解釈」です。
第12条(安全施設)
第36条(重大事故等による損傷の防止)
第37条(重大事故対処設備)
第38条(重大事故防止設備)
第39条(重大事故緩和設備)
第40条(特定安全施設)

(21)実用発電用原子炉に係る発電用原子炉設置者の重大事故の発生及び拡大の防
止に必要な措置を実施するために必要な技術的能力に係る審査基準(仮称)
https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/21.pdf

◆今回、先送りされ、規制基準に盛り込まれなかったのは下記の事項・対策です。
・重要度分類指針
・原子炉水位計
・逃し安全弁
・原子炉主任技術者

※これに関しては、新潟県が前回のパブコメで下記のような意見を提出していま
す。
---------
意見:原子炉内の水位、圧力、温度などを正しく把握する方法を確立しなければ、
そもそも制御もできない。多様性を確保するためにも現在の測定原理と異なる計
測設備が必要。
理由:福島第一原子力発電所事故では、全電源喪失後、原子炉圧力と内部温度の
上昇により、正常に水位を計測できなくなったと考えられる。
原子炉の状態を正しく把握することから、制御することが始まるため、シビアア
クシデントのような過酷な環境下でも継続して計測ができる観測設備が必要と考
えられる。
---------

なぜ先送りにしたかという質問に対しては、規制庁は、「水位計や逃し安全弁の
技術開発には時間がかかる」と回答しています。

◆大飯原発3・4号機については、(まだ新規制基準が決まっていないのに)現
在、新規制基準の骨子に沿って適合するかどうかの確認が行われています。

そのこと自体が、怒!ですが、先行的に審査が行われていることになるので、関
電の都合のようい解釈については、パブコメに「だめよ」と意見を書いてしまい
ましょう。

関西電力が提出した適合性確認結果についての文書がこちら。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_genjyou/data/0001_05.pdf

※ちなみに、断層の3連動評価をしたとき、いままで700ガルの基準地震動は約
1000ガルにもなり、制御棒に限らず、配管や機器の耐震安全評価はすべて
やり直しとなるはずです。
このことについては、4/30に政府交渉が開催されます。
http://goo.gl/Lj0dD

★セミナーの実況中継ツイートを下記にまとめました★ 
http://togetter.com/li/492859 

★パブコメのポイント★
○とにかく、パブコメを出すこと。前回出したパブコメで反映されていないもの
については再度出す。

○「5年猶予」は「附則」の中に盛り込まれるそうです。規制庁は、「パブコメ
として意見をだしてくれ」とのこと。

○「5年猶予」については、検討チームできちんと議論されていません。なぜ猶
予するかも不明。なぜ5年かも不明。

○設計基準部分は従来と同じく単一故障(※)の仮定しかしていない。共通原因
故障に関しても対応されるべき。

※単一故障:単一の原因によって一つの機器が所定の安全機能を失うことをいい、
単一の原因によって必然的に発生する要因に基づく多重故障を含む

※共通原因故障: 単一の要因によって,複数の機器またはシステムが、同時に
故障すること

○放射性物質の放出量の制限は、安全目標にあわせて、セシウム137で100テラベ
クレル/1万炉年。しかしこのことはパブコメ対象文書には書いていない。
・立地審査指針の敷地境界線における線量基準は用いないが、それでよいか? 
・セシウム137だけでよいのか?

安全目標についての規制庁文書はこちら
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0001_11.pdf
安全目標の概念図はこちら
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0001_11.pdf

○原子炉水位計、逃し安全弁に関する規制要求を先送りにしてしまっているが、
これは即座に要求するべき対策。

○事故シーケンスを求めるのは内部事象だけとなっている。地震・津波・テロな
どの外部事象については求めていない。外部事象についても、事故シーケンスを
求めるべき。

○新規制基準の適合評価について。大飯原発3・4号機に関して関西電力が資料
を提出し、これにもとづき規制委員会が確認を行っています。しかし、「6月末
までに完了予定の対策」も含めて、適合していると、都合のよい評価となってい
ます。ぜひご一読の上、コメントを!
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_genjyou/data/0001_05.pdf 

規制庁のパブコメページはこちらです。
http://www.nsr.go.jp/public_comment/
○インターネット上で提出する場合は下記から
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198251601&Mode=0
○郵送・ファックスで提出する場合はこちら
書式は↓
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130410_03/130410-06.pdf
住所:〒106-8450
東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル
原子力規制庁 技術基盤課 パブコメ担当宛て
FAX:03-5114-2178

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