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2013/06/13

【緊急抗議声明】大飯原発評価会合

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-福島原発事故の教訓をないがしろにする規制委員会-

基準地震動を決めずに、施設等の耐震安全性確認に進むなど許せない
3連動を前提に、最も厳しい条件で、基準地震動を策定すべき

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今日(6月10日)の大飯原発評価会合は、まったくひどいものでした。
結局、基準地震動をいくらにするのか決めず、あやふやなままでした。

地震動に関する議論は、わずか10分です。これで明日から、施設や機器の安全
性確認に入るとしました。基準地震動も決めずに、どのような安全性確認ができ
るというのでしょうか。

規制委員会は、これらに対してなんら具体的批判を行いませんでした。「明日か
ら施設の評価に入る、時間がない」と、スケジュール優先を露骨に語り、関電の
言いなりです。

自らが述べてきた「3連動を基本として、基準地震動を策定する」は、一体どこ
にいったのでしょうか。福島原発事故の教訓をないがしろにした、電力会社いい
なりの姿勢です。

★下記に緊急抗議声明を貼り付けます。
規制庁に送りました。
皆さんからも、抗議のメールなどお願いします。

原子力規制庁(地震・津波安全対策担当)
大飯適合性評価会合担当
TEL:03-5114-2119
FAX:03-5114-2182
E-MAIL:
jishin-tsunami@nsr.go.jp

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                          緊 急 抗 議 声 明
                6月10日の大飯原発評価会合結果をうけて

          -福島原発事故の教訓をないがしろにする規制委員会-
基準地震動を決めずに、施設等の耐震安全性確認に進むなど許せない
3連動を前提に、最も厳しい条件で、基準地震動を策定すべき

 本日(6月10日)、大飯原発の評価会合が開かれたが、肝心の基準地震動の
策定については、わずか10分の議論だけで、実際はテーマにもならなかった。
基準地震動を何ガルとするのか、全く不明なままで会議を終了し、明日から、施
設・機器の安全性評価を開始するという。私たちは、このようなでたらめなやり
方に強く抗議する。

 関電は、3連動を「仮定して」、アスペリティの位置を原発近くに置いた2つ
のケースを示し、いずれも2連動の基準地震動Ss-1(700ガル)以下に
なったと結論づけた。

 しかし、関電が示したのは、アスペリティの面積を前回と同じにして、位置を
移動させただけで、これまでどおり活断層の上端深さは4㎞のままだ。規制委員
会が求めていた、活断層の上端深さを3㎞として安全側で評価することや、中越
沖地震の教訓を踏まえた、短周期の揺れを1.5倍にした場合などの評価は一切
出していない。今回は「評価用地震動」がいくらなのかさえ示さなかった。

 これらに対して、規制庁からはなんら具体的な批判はなかった。最後に島﨑委
員長代理が、「短周期を1.5倍したケースで大きな数字が出ていたので、その
周期帯のものは耐震安全性の確認を」との趣旨を述べただけだ。 今回の大飯評
価会合は、新基準との適合性を判断するために開いたはずだ。規制委員会が冒頭
から述べていた「3連動を基本に、基準地震動を策定する」は、一体どこにいっ
てしまったのか。

 さらに関電は、3連動を否定するために、新たな資料を提出した。関電は、中
田高名誉教授や渡辺満久教授の見解を否定した。規制庁は当人たちの批判・見解
を同時に聞くべきだが、それもしなかった。

 審議のやり方は、関電の説明をただ聞くだけで、規制庁側からの専門的で批判
的な具体的指摘はほとんどない。規制委員会は、自らが基本姿勢として要求して
いたことを関電が無視しても、それについて何も言わず、審議が進められる。こ
れでは、関電のいいなりではないか。

 規制庁の小林管理官は今日の議論で、「明日から施設の耐震安全性評価が始ま
る。時間がない」などと、スケジュール優先の姿勢を露骨にした。これが福島原
発事故の教訓を踏まえた安全規制といえるのか。

 まず、出発点である、「3連動による基準地震動」を、安全側にたって最も厳
しい条件で設定すべきだ。そして、すべての周期で、あらゆる「不確かさ」等を
考慮した場合の揺れを包絡し、さらに余裕をもたせた包絡線によって策定すべきだ。
 これらなしに、施設・機器の耐震安全性評価に進むことは許されない。

 福島原発事故の教訓をないがしろにするこのような規制委員会では、原子力規
制に対する市民の信頼を得ることなど、とうていできるものではない。

2013年6月10日

グリーン・アクション
七番めの星
「六ヶ所村ラプソディー」を上映する会in阪南中央病院
脱原発わかやま
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
原子力規制を監視する市民の会

連絡先団体
グリーン・アクション 京都市左京区田中関田町22-75-103. TEL: 075-701-7223
 FAX:
075-702-1952

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580  FAX:06-6367-6581

原子力規制を監視する市民の会
 東京都新宿区神楽坂 2-19  銀鈴会館 405 TEL/FAX:03-5225-7213

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