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2014/03/18

【講演会】原発事故で避難は可能? ~柏崎刈羽原発と防災計画 3月23日(日)

いざ原発事故が起こった時に、住民は避難できるのでしょうか?

 交通専門家の上岡直見さんの試算では、30km圏内の住民がマイカーやバスで避難するのには8時間から2日半。

一方、事故の発生からメルトダウンまでは、最短のシナリオで0.4時間と試算

されています。

 

そして記憶になまなましい雪害の被害。積雪期や複合災害時の避難はいったいどうなるのでしょうか?

 

当初、田中俊一委員長は、当初原発再稼働には、「防災計画が必要」(注)と言っていましたが、いつのまにか、「防災計画の有無と原発再稼働は関係ない」とい

う態度に方針変換。そんなことが許されるのでしょうか?

 

(注)防災計画なければ「原発再稼働は困難」 規制委員長 (日経新聞 

2012/10/24 )

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS24037_U2A021C1MM8000/ 

 

このたび、上岡直見さんを迎え、この問題を徹底議論するため、集会を開催しま

す。新潟から矢部忠夫さん、金子貞男さんも駆けつけます。

どうぞご参加ください。

 

◆日時:3月23日(日)14:00~16:30

 

◆場所:東京しごとセンター(最寄駅:飯田橋)

http://www.tokyoshigoto.jp/traffic.php 

 

◆プログラム(敬称略、予定):

【基調講演】

原発災害で避難は可能?

…上岡直見/環境政策研究所 主任研究員

 

【報告】

柏崎刈羽原発…地元からの報告

…矢部忠夫(予定) 柏崎市議・原発からいのちとふるさとを守る県民の会

…金子貞男 原発からいのちとふるさとを守る県民の会・新潟県長岡市在住

原子力防災計画と再稼働

…阪上武(福島老朽原発を考える会)

 

◆資料代:600円

※新潟からのお二人の交通費のためにカンパ歓迎

 

◆主催:

FoE Japan

福島老朽原発を考える会

原子力規制を監視する市民の会

 

◆問い合わせ先:

FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)

tel: 03-6907-7217(平日・日中のみ) fax: 03-6907-7219

携帯:090-6142-1807(満田)

2014/03/14

【FFチャンネル】放射線被ばく管理「場の線量から人の線量へ」論の問題点

3月13日、フクロウFoEチャンネルで「場の線量から人の線量へ」論の問題点に

ついて解説しました。

政府は「除染から帰還へ」と方向転換し、避難指定地域の解除、早期帰還を

すすめようとしています。その論拠となっているのが「場の線量から人の線量へ」

論です。この論拠を批判したものです。是非ご覧ください。

アーカイブはこちらから

パワーポイント資料はこちらから(ファイルを分割しています)

「banosenryou_hihan-01.pdf」をダウンロード

 

「banosenryou_hihan-02.pdf」をダウンロード

 

「banosenryou_hihan-03.pdf」をダウンロード

 

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2014/03/05

【政府交渉報告】福島第一原発汚染水と原発再稼働についての政府交渉

みなさまへ<転載転送歓迎>

昨日行われた、汚染水問題と原発再稼働についての政府交渉について簡単に報告します。60人ほどの市民が集まり、原子力規制庁の福島原発担当及び再稼働審査に関わる担当者、資源エネルギー庁の汚染水担当者と交渉しました。

交渉に先立って、汚染水漏えい・流出事故についての緊急国際署名の提出が行われました。署名は142か国から、国内が11,855筆、海外が22,516筆、あわせて、34,371筆となりました。ありがとうございました。

◆汚染水問題…観測井戸の放射能濃度急上昇について原因把握せず

汚染水問題では、まず、昨年10月と今年2月にH4タンク周辺のE-1という観測用井戸で放射能濃度が急上昇している件について聞きました。原子力規制庁は、原因はわからないというだけでした。汚染水対策ワーキングの議題にもあがっていません。政府のずさんな状況がよく分かったと思います。これで再稼働などもってのほかです。

汚染水の深刻な実態はこちら(美浜の会ニュース)
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news127/news127osensui.pdf


◆汚染水対策ワーキングは再稼働優先で開かれず

タンク周辺や護岸付近の井戸の放射能レベルが上がっていた時期に、11月に予定されていた汚染水対策ワーキングの会合が開かれず、10月から今年1月まで会合がありませんでした。原子力規制庁は、11月の会合は更田委員が風邪をひいたためと回答しましたが、その後復帰しても、会合は開かれていません。更田委員は再稼働審査に集中します。

◆相変わらず東電まかせ

汚染水対応の体制について聞きましたが、原子力規制庁は、現地に常駐しているのが12名(昨年秋に聞いたときは10名でした)、規制庁内で福島第一原発を担当している部署が20~30名程度ということでした。汚染水を担当しているのはさらに少ない人数になります。エネ庁側は11名、他の省庁を含めて17名が現地に常駐しているとのことでした。この人数で、国が乗り出して汚染水対応にあたるというのは無理でしょう。東電が動き、国は報告を聞いて何かしら指示を出すだけという状況は変わっていません。

◆シルトフェンスだけではダメ…再稼働審査で汚染水対策は全く不十分

再稼働審査において、汚染水対策はどうなっているのか。放水砲で使った水対策として、シルトフェンスを張ったりや土のうを積むというものしかありません。
ただし、海洋への拡散防止の対象は、放水砲による汚染水だけではないことを一応は認めました。規制庁は、福島で発生しているような汚染水事故に対して、シルトフェンスだけでは対応できないことを認めました。新基準は格納容器破損時の放射能放出抑制を要求していますが、汚染水による放出の抑制については対策がありません。

◆原子力防災…実行性ある避難計画なしに安全は守れないと認める

要援護者の避難計画など「計画が取りそろっていないのは事実」と認め、「書き物だけではダメで、避難計画に現実性がなければ、安全は守れない」ことを確認しました。これについては、是非各地の自治体に伝え、実効性ある避難計画なしに安全は守れないと国が認めた。実際に計画はできていない。再稼働に反対をと伝えていきましょう。

◆20分で炉心溶融開始-「避難は難しい」と確認

再稼働審査の重大事故の有効性評価では、事故発生から20分で炉心溶融がはじまるとあります。この時間で5km圏の避難が必要ですが、20分では不可能であることを確認しました。しかし、規制庁は、再稼働と防災は別であると繰り返し述べました。会場からは、安全が守れない状況での再稼働を規制委・規制庁として容認するのかとの声があがりました。

◆「最短2時間」で神戸市にプルーム到達(兵庫県知事)しかし国はPPA出さず

兵庫県議会で丸尾議員の質問に対して、知事は、若狭の原発で事故が起こった場合に、約100km離れた神戸市にプルームが到達する時間は「最短で2時間」
と答弁しています。これについて、規制庁は、プルーム対策(PPA)は、未だ「検討中」、「簡単には出せない」と繰り返すだけでした。原発周辺地域で大きな問題になっているにもかかわらず、のらりくらりの対応です。これでは、住民の安全を守ることはできません。

阪上 武

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