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2014/09/15

【子ども支援WEEK】子どもたちを守るためにきめ細かな検査を

フクロウの会/放射能測定プロジェクトで行っている子どもたちの尿検査と連携して活動するチャイるのネット(あきる野市のお母さんグループ)の活動を紹介します。

Photo

「子ども支援WEEK第3回チラシ」をダウンロード

チャイるのネットはこちら

 

第3回 子ども支援W E E K
2014.9月20日~30日
★期間中に「協力店」(裏面)へ行って、お買い物やお食事をすれば、その売り上げの一部がこのプロジェクトに寄付されます。また、お店には募金箱も置いてあります。

 

  フクシマの子どもたちは、今、どうしているのでしょう? 
 除染が終わって、安全に暮らせるようになったのでしょうか……。
 前回までの「子ども支援WEEK」寄付金により、福島の幼稚園で尿検査したところ(園児の兄弟を含む)、3割以上のお子さんからセシウムが検出されました。微量のセシウムがあると疑われる*お子さんを入れると7割にも達します。
 子どもたちを守るために、今後も、きめ細かな検査が必要です。「子ども支援WEEK」の寄付金は、全額、検査費用にあてられます。
 ぜひ、みなさんの思いを協力店に!!
(*下限値以下のため定量化できないが、波形でセシウムが確認できる場合)
  

 

●尿に含まれる放射性セシウムの量をゲルマニウム半導体検査機で測定します。福島県民健康調査では、甲状腺エコーとホールボディカウンターだけで、詳しい内部被ばくの実態がわかりません。尿検査をすれば実態が分かり、健康管理について対策が立てられます。
●測定は、「NPO法人ちくりん舎(市民放射能監視センター)」
http://chikurin.org/でおこないます。検査費用は、一人につき、1~2万円かかります。
●期間中の売り上げの1%が検査費用として寄付されます。   
●協力店を募集中です。募金箱を置くだけでもかまいません。詳しくは下記までお問い合わせください。
主催  チャイるのネット(放射能汚染から子どもを守るあきる野ネットワーク)子ども支援WEEKチーム
問合先 メール :
akirunokodomo@yahoo.co.jp
T&F :042-559-6941 または、090-9386-1275 (辻まで) まで。
●最新情報はチャイるのネットのブログで。
http://chirunonet.blog.fc2.com/

●チャイるのネットでは子ども支援WEEKへのご寄付も募っています。下記までよろしくお願いします。

ゆうちょ銀行

記号 10170-2 

番号 24491891 

名前 チャイルノネット

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コメント

http://www.kahoku.co.jp/special/spe1124/index.html
河北新報>トップ>特集一覧>教育・NIE> 科学の泉 特集

 <<化学物質の子どもへの影響: 東北大大学院農学研究科教授 種村健太郎>>

◎化学物質の子どもへの影響(1) 遺伝子機能、正常に働かぬ恐れ
 私たち人間や動物は誕生してから時間をかけて成長していきます。
その過程で必要な栄養成分を取り込み、たくさんの遺伝子を正常に機能させることによって成長していきます。
 しかし、ある栄養成分が極端に不足してしまった場合には、一部の遺伝子がうまく機能することができず、
結果として正常な成長を遂げられない恐れもあります。
 反対に、本来は体内に入るべきではない化学物質が取り込まれてしまうことによって、体の中で、遺伝子が
うまく機能することができない。もしくは、本来は動きだすことのないはずの遺伝子が勝手に動き始めてしまうことによって、
正常な成長が遂げられない危険もあります。
 その結果、成長後に、一部の体の機能が損なわれていたり、非常に脆弱(ぜいじゃく)であったり、場合によっては、
病気になってしまう危険も数多く指摘されています。こうした問題で、最もよく知られているものの一つが、
次回から登場するいわゆる「環境ホルモン」による問題とされるものです。
(東北大大学院農学研究科教授 種村健太郎) 2014年10月28日火曜日

◎化学物質の子どもへの影響(2) 環境ホルモン、正常な成長阻害
 「環境ホルモン」とは、環境中に存在する化学物質の中で、生体内であたかもホルモン(体の機能を調節する
生理的物質の総称)であるかのような作用をするもので、生体内で合成されるわけではありません。
 ですから、正確にはホルモンの仲間ではなく「外因性内分泌かく乱化学物質」と呼ぶことも多いのですが、
その作用を分かりやすく伝えるという意味においても、現在、自然科学研究機構基礎生物学研究所教授の
井口泰泉先生の提唱した環境ホルモンという用語が広く用いられています。
 成長の過程で、ホルモンは体内で適切な時期に適切な量が産生され、標的となるホルモン受容体に作用します。
ホルモンを受け取ったホルモン受容体は次の標的に指示を出すべく遺伝子を働かせます。
2014年10月29日水曜日

◎化学物質の子どもへの影響(3) 工業廃水や農薬に含有か
 「環境ホルモン」による影響が最も分かりやすい形で見つかったのは生殖機能の異常でした。特に野生動物の
生殖機能への影響が数多く報告されました。
 性ホルモン受容体に作用してしまう外因性化学物質によって、生殖機能の正常な発達が阻害されることが
疑われました。例えば、工業廃水や農薬の中に、このような作用を持つ化学物質が含まれていることが考えられます。
さらに、こうした問題を誘発する恐れのある化学物質は医薬品や天然化合物の中にも存在します。
 ホルモンのように生体内で組織間や細胞間での情報伝達を担う化学物質を「ケミカルメッセンジャー」と呼ぶことが
ありますが、ホルモンのほかにも重要なものが幾つか存在します。
 その一つが神経活動を調節する神経伝達物質と呼ばれるもので、神経細胞間のシナプス間隙(かんげき)と
呼ばれるところで、神経伝達物質受容体に作用することによって正常な神経活動をつかさどっています。
(東北大大学院農学研究科教授 種村健太郎) 2014年10月30日木曜日

◎化学物質の子どもへの影響(4) 成長過程での農薬影響未解明
 成長した個体において、神経伝達物質は神経伝達物質受容体に作用することで、正常な中枢神経機能を
つかさどっています。個体の成長過程においても神経伝達物質は神経伝達物質受容体に適切に作用することに
よって中枢神経の発達を調節しています。
 従って、仮に神経伝達物質受容体に作用してしまう化学物質が、体外から体内に取り込まれてしまった場合に、
環境ホルモン問題と同じように神経細胞間の適切な情報伝達を妨げることで、正常な中枢神経系の発達を妨げて
しまう恐れがあります。
 こうした化学物質として害虫の神経伝達物質受容体を標的とした農薬(特に殺虫剤)が考えられます。
これまでも農薬の安全性は動物実験によって担保されてきました。
 しかし、その動物実験はほとんどが成熟動物を用いたものであり、成長過程にある個体、すなわち発達過程に
ある中枢神経系への影響については不明の点が多く残されています。
(東北大大学院農学研究科教授 種村健太郎) 2014年10月31日金曜日

◎化学物質の子どもへの影響(5) 発達障害との関連示唆
 近年、注意欠陥多動障害や学習障害、自閉症等の発達障害が問題になっています。
 こうした問題の一因として、発達過程の中枢神経系に不適切な情報伝達が生じ、必要な遺伝子発現が
働くことができず、神経回路に問題を抱えたまま成長し、結果的にうまく行動できないということが疑われています。
 同様に、認知症やうつ病などの精神神経疾患の発症増加にも関与しているのではないか、と考える研究者も
少なくありません。
 私たちの研究グループでも、幾つかの農薬や医薬品、自然毒などの中枢神経作動性化合物をモデルとして
発達過程にある幼若マウスに投与し成長させました。
 成長した成熟マウスへの投与結果からは予測できない行動異常と、それに伴う脳構造への影響や、異常な
タンパクの動き、遺伝子の働きの変化を見いだしました。
その解析結果の一部には、前述の人間における発達障害や精神神経疾患との関連を示唆するものも含まれていました。
(東北大大学院農学研究科教授 種村健太郎) 2014年11月01日土曜日

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