【府交渉速報】川内原発の停止と高浜老朽原発の廃炉を求める政府交渉
みなさまへ(拡散希望)
昨日行われた、政府交渉の速報です。参加されたみなさんお疲れさまで
した。誤認等あればおしらせください。
阪上 武
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4月25日
川内原発の停止と高浜老朽原発の廃炉を求める政府交渉速報
http://kiseikanshi.main.jp/2016/04/26/kosyo-hokoku/
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参加者は市民側が、鹿児島、佐賀、福岡、大阪、京都を含む約50名、
相手方は、原子力規制庁のPWR担当及び地震・津波担当でした。福島
みずほ議員が参加されました。
<川内原発の停止を求めて署名提出>
交渉に先立ち、に九州から、今回の熊本地震に際して、川内原発の即時
停止を求める署名を提出しました。佐賀の石丸さんは、避難の困難さが
明らかになった、川内原発が稼働を続けていることが不安と恐怖をもた
らしているとし、命をおびやかし、ふるさとを奪う原発をこれ以上動か
してはいけないと訴えました。
<川内原発は繰り返しの揺れの影響を評価しているのか>
交渉ではまず、熊本地震について、繰り返し大きな地震が生じているこ
とから、基準地震動よりは小さくても繰り返しの揺れにより、疲労き裂
が進む可能性について、きちんと評価しているのかが問題になりました。
規制庁側は、基準地震動に対して、およそ弾性設計範囲内にあることを
確認している、大きな揺れを検知すれば自動停止する、と繰り返してい
ました。そうではなくて、比較的小さな揺れでも、繰り返しが多いと疲
労き裂が進むことがあり、今回の地震に際して評価を行っているのかと、
問い質しました。その場では判然とせず、確認の上、もし評価を行って
いないようであれば直ちに停止させるよう指導するよう求めました。
<高浜老朽原発の中性子によるひび割れの点検もせず>
高浜原発1・2号機の運転延長認可については、まず、IASCC(中
性子によるひび割れ)について議論しました。市民側は、対象となって
いるバッフルフォーマボルトの点検について、関電が通常行っている目
視確認では、IASCCによる損傷が確認できないことが明らかになっ
たことから、少なくとも超音波探傷検査を全本数で実施して損傷がない
ことを確認しない限りは、運転期間延長認可を認めるべきではないので
はないかと問い質しました。
超音波探傷試験は、20年以上まえに一度やったきりです。しかも高浜
2号機については、炉心の半周分しか実施していません。規制庁側は、
点検方法は、機械学会の検査規格に従うものだとの説明を繰り返しまし
た。しかし、機械学会の規格にしたがうと、超音波探傷検査は、半周だ
けやればよく、次の検査はあと10年程の間にやればよいことになりま
す。これでは、運転期間延長認可制度が要求する、劣化の現状把握がで
きないことになります。市民側は、検査の実施を認可の前提にすべきだ
とし、至急検討するよう求めました。
<高浜老朽原発の蒸気発生器の加振試験先送り>
続いて、蒸気発生器の減衰定数について、関電が、従来採用していた数
字をより緩い側に変更するに際して、規制庁が、実機での加振試験によ
る確認を先送りにして先に工事計画認可を通してしまい、運転期間延長
認可の期限に間に合わせようとしている問題について議論しました。
ます、市民側は、減衰定数の変更は、従来の規格に従った手法では、基
準地震動による影響が許容値を超えてしまい、耐震安全性が示せないか
らであり、本来ならばその時点で、許可できないとすべきであると指摘
しました。
そのうえで、規制庁側が要求した実機による加振試験を先送りにして、
関電に便宜を図るようなことは許されず、工事計画認可の審査ガイドな
どにも抵触するのではないかと指摘しました。規制庁側は、加振試験の
結果を工事計画認可後の使用前検査で確認するので法的には問題がない
とし、一般的な後段規制の考え方を繰り替すばかりでした。
市民側が、規制庁が前例たあるとしているのは、いつのどの事例かと聞
くと、なんと昭和58年の高浜3号機だといいます。通産省時代の古い
話してす。市民側からは、福島事故が起きて、その反省から規制庁が生
まれたはずで、減衰定数を都合よく変えて、試験による確認は後回しで
よいなどというやり方を続けていいのか、との声があがりました。
以上
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コメント
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フクロウの目で裁判を見ると、
なんと愚かな双葉病院と医者たち! おろかな東京地裁!
避難したら患者が死ぬに決まっているじゃないですか?
日頃から患者には放射線をバンバン当てていたのでしょう!
自分が当たるのは怖い?!
そもそも原発事故の時には建物内待機ですよ。
十分避難の体制が整ったら、必要に応じて移動すればよいのです。
そう決まっていたはずなのに。
<意図的にやったと言われても仕方がない>
賠償責任は避難させた愚かな病院と医者と避難指示を出したときの愚かな総理と国。
<国の権利の乱用だ>
===============
原発避難で死亡、東電に賠償命令=双葉病院の患者遺族に3100万円-東京地裁
2016年4月27日(水)17時23分配信 時事通信
東京電力福島第1原発事故で、避難中に適切な医療行為を受けられず死亡したとして、福島県大熊町の双葉病院に入院していた患者2人の遺族が、東電に計約6600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。中吉徹郎裁判長は「事故で過酷な環境にさらされ、脱水症状などに陥り死亡した」と述べ、東電に計約3100万円の支払いを命じた。
双葉病院と系列の介護施設では入院患者50人以上が死亡したとされる。うち7人の遺族が東京地裁に提訴しているが、判決は初めて。遺族側の弁護士によると、ほかに福島、千葉両地裁で和解したケースが2件あるという。
中吉裁判長は、搬送を待つ間に脱水症状となり、長距離のバス移動で状態が悪化し死亡したと指摘。一方、賠償額は事故前の疾病による影響を認めて2~4割を減額した。
東電側は、避難と死亡との因果関係は認めた上で、金額面で争っていた。
判決によると、双葉病院を含む原発の半径10キロ圏内に避難指示が出されたのは2011年3月12日早朝。当時98歳と73歳の男性患者は16日未明までに救出されたが、搬送先の病院などで同日死亡した。
投稿: フクロウの目で裁判を見る | 2016/04/28 00:32
フクロウのような広い視野をもつ目でダムを見る:
<熊本地震>建設中ダム直下に活断層か 熊本・西原 立野ダム建設予定地
毎日新聞 2016年5月13日(金)15時1分配信
◇専門家「造るべきでない」
熊本地震で最大震度7を記録した熊本県西原村の大切畑ダムで、ダム本体が分断されるように横にずれているのを、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の吉見雅行主任研究員らの調査グループが確認した。直下の活断層が原因とみられる。活断層の延長線上には、より大規模な立野(たての)ダムが建設中で、専門家はそこまで活断層が延びている可能性があると指摘。工法を見直すなど対策の必要性を訴えている。
投稿: フクロウの目でダムを見る | 2016/05/13 21:37
三反園・鹿児島知事 川内原発停止要請へ
「知事選で三反園氏は一部保守層や反原発団体の支援を取り付け、川内原発の再稼働を容認し4期目を目指した伊藤祐一郎氏(68)に8万票以上の差をつけて当選した。【共同】」*選挙で言った手前、つじつま合わせで要請しているだけのような!?*
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/338807
来月にも九電に再点検訴え
2016年07月29日 10時55分
10日投開票の鹿児島県知事選で初当選した元テレビ朝日コメンテーターの三反園(みたぞの)訓(さとし)氏(58)が28日、初登庁した。三反園氏は就任記者会見で、8月下旬から9月上旬の間に九州電力に対し、再稼働している川内原発(同県薩摩川内市)の一時停止を要請する考えを示した。「熊本地震を受けて原発に不安がある。いったん止めて再点検・再検証をやるべきだ」と述べた。
*低レベルですねー、県はやるべきことが山積み(山のようにたまっているという意味)なのに*
川内原発1号機は10月6日に定期検査に入る予定で、三反園氏は定検による運転停止を待たずに要請することになる。知事に原発を止める法的権限はないが、鹿児島県が九電と結ぶ安全協定では、県が原発に立ち入り調査し、必要な措置を求めることができる。この点を踏まえて九電と交渉に当たる可能性もある。
*県はその間電力は要らないのかな*
三反園氏は記者会見で「申し入れと権限とは別問題だ」とし、権限に関係なく一時停止を要請する考えを示した。
*無駄だけでなく、危険ですよね* 今後、関係部局と調整し、具体的な手順や日程を調整する。一方、九電は「話があれば地震後の安全確認を丁寧に説明したい」(幹部)としている。・・・・・・*両 とも低レベルですねー; 島だからしょうがないか!?*
*機械は、安全圏内でできるだけ長期に安定的に継続的に稼働させるのが一番安全なのですが???*
投稿: 園さん | 2016/07/31 11:27