【報告】<緊急要請・院内集会>原発地震動過小評価問題
みなさまへ(転載歓迎)
本日ご参加していただいたみなさん、ありがとうございました。
小山さん、アイリーンさんもお疲れ様でした。記者のみなさん含めて
40名ほどの参加でした。
冒頭、規制委員会あての要請書を提出しました。要請は、呼びかけ、賛
同含めて98団体、565名の賛同を付けて提出しました。ご協力あり
がとうございました。
規制庁からは、規制部の地震担当が1名、技術基盤部(旧JNES)か
ら1名来ました。要請書提出のあと、15分ほど状況説明と簡単なやり
取りをしました。
規制庁規制部の担当者は、島崎氏とのこれまでのやりとりの経緯を話し
た上で、明日の規制委定例会合での再協議について、規制庁が行った再
計算について詳しい説明を行うことになっている、再計算の過程でどの
ような問題があるのかが問題になるだろう、再計算の取り扱いがどうな
るかはわからない、いま詳しい話はできないとのことでした。
こちらからは、不確かさや基本ケースで規制庁の値が関電よりも小さい
ことについても議論するのかと聞きましたが、計算の過程について説明
をすることになっているとだけ答えました。
こちらの要望として
・不確かさや基本ケースの扱いについても議論すべき
・規制庁が武村式で再計算したことそのものは評価している。撤回すべ
きではない。これをより適正なやり方で行う方向で検討してほしい
・その場合、美浜3号の地震動計算も見直しが必要となることから、審
査を止めて欲しい
・今回再協議中であることを理由に交渉を断わったがが、再協議中で結
論がでていないときこそ、きちんと交渉に応じて、疑問に答えて意見を
聞くべき
といったことを話して終わりました。技術基盤部の人にもいまの状況を
どう受け止めているのか聞いたのですが、規制部の役人がさえぎってし
まい、結局一言も話しませんでした。
その後は院内集会となり、私のほうから、島崎氏と規制委とのこの間の
経緯と、規制庁の再計算について、2つのごまかしと、その一方で、島
崎氏の聞き取りにより、武村式では入倉式の1.8倍になることが明ら
かになったことの意義について、これを恐れた規制委が、再計算そのも
のをなかったことにしようと動いていることについて、規制委と島崎氏
のやりとりのビデオを交えて話しました。
美浜の会の小山さんからは、熊本地震で武村式の正しさが証明されたこ
と、規制庁の再計算で、武村式に不確かさを考慮しないことの誤りにつ
いて、入倉式が過小評価になる原因(経験式の対象地震のとりかた)に
ついて、地震モーメントと地震動の加速度の関係について、詳しい説明
がありました。その後活発な質疑があり、後藤政志さんからもコメント
をいただきました。
明日の規制委の会合が注目ですが、規制庁の再計算の意義と低くみせる
からくりを広く知らせながら、原発を止めたうえでの武村式での評価を
要求し、大飯原発、美浜原発をはじめ、各地の原発で再稼働ができない
状況をつくっていこうと確認しておわりました。
31日には京都でこの問題で集会がもたれるということです。
資料をアップしたらまたお知らせします。
阪上 武
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