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2018/04/20

高専生の洗脳教育?廃炉ロボコン今年もやるようです

みなさま
こんなものを入手しました。

 

先日の「ばらまき体感ツアー」で見た子供だましの工専生洗脳教育ではないかと思われる廃炉ロボコン、今年もやるようで、全国の工業高専に通知が回っています。

 

※廃炉ロボコン実施施設の環境創造センターについてはこちら。
http://chikurin.org/wp/?p=4910
 

 

呼びかけ元が福島工業高専校長で、廃炉措置人材育成 工専等連携協議会なるわけの分からない協議会の会長をしています。事務局も福島工業高専です。

 

実施要項 「jissiyoukou.pdf」をダウンロード を見てください。放射線の「ほ」の字も出てきません。

廃炉処理の難しさ深刻さは何をおいても強烈な放射線です。そのために通常の電子機器など使えません。何よりも強烈な放射線との闘いでまず学ばなければならないのは放射線の危険性、低線量被ばくの危険性です。

 

こういったことに一切触れずに、「わくわくドキドキ」(福島県イノベーション構想の言葉でしたっけ??)で高校生を巻き込むのは大変大きな問題があると考えます。

 

みなさん・・どう思われますでしょうか??

 

 

2018/04/14

東海第二原発<緊急署名>東電は原電救済をやめよ!規制委は設置許可をするな!

みなさまへ(拡散希望)

************************
原電・東海第二原発再稼働問題
原電に経理的基礎はない!規制委は設置許可しないで!
東電は原電に支援するくらいなら被災者への賠償を!

http://kiseikanshi.main.jp/2018/04/14/1112222/
************************

日本原電・東海第二原発の再稼働に必要な費用に関して、東電と東北電が経済的
支援を表明しました。しかし、東電は、福島第一原発事故の賠償・廃炉などの費
用が払いきれず、巨額の公的資金や各地の電力消費者から徴収された電気料金が
注入され、形だけ破綻を免れているのが実態です。いわば私たちのお金が注ぎ込
まれているわけです。

このたび、東京電力、経済産業省、原子力規制委員会宛てに、東電の経済支援を
やめるよう、また日本原電の再稼働を認めないように求める署名を開始しました。
ぜひご協力ください。

http://www.foejapan.org/energy/stop_restart/180411.html

日本原電は、原発しか持たない発電専門の会社で、電気を東電、関電など5つの
電力会社に売って経営を成り立たせています。所有する4つの原発のうち、東海
原発と敦賀原発1号機の廃炉が決まり、敦賀原発2号機は直下の活断層のために
再稼働は絶望的な状況です。残るのが東海第二原発ですが、現状で全く電気をつ
くっていません。

破たんを免れているのは、東電、関電などが合わせて年間1,000億円の電気料金
を払っているからです。電気がないのに電気料金は払う異常な状況です。

東海第二原発を再稼働させるためにはさらに約1,700億円の安全対策費が必要と
され、これの確保が、設置変更許可の要件となっている「経理的基礎」のネック
になっていました。

そのため、東電と東北電が支援を行うことを決めたといいます。日立から送り込
まれた東電経営陣が原電からの買電をやめる検討までしていたが、経産省が押し
切ったとも伝えられています。

東電は経営再建企業で国の管理下にあります。そんな東電が原電を救おうという
のです。それができるくらいなら、枝野氏が国会で主張したように、福島原発事
故の被災者への賠償をきちんとおこなうべきです。

http://news.tv-asahi.co.jp/sphone/news_society/articles/000124957.html

◆ここからさらに大事なことです!

4月5日に原電から原子力規制委員会の審査会合に提出された原電の「経理的基
礎」に関する以下の資料をご覧ください

http://www.nsr.go.jp/data/000225995.pdf

2ページ目に規制委から原電への要求事項が記載されています。「債務保証の枠
組みとして、①誰が債務保証するのか、②その意思はどうか(債務保証する意思
があるか)の2点を書面で示すこと。」とあります。

これに対し原電は東電と東北電力への依頼文書と回答を掲載し、「回答文書の内
容より、当社としては、新規制基準適合性に係る工事の所要資金1740億円に
ついて確保できる目途が立ったものと考える。」としています。

ところが、回答文書をよく読むと、特に東電は、「工事計画認可取得後に資金支
援を行う意向があることを表明いたします」というだけ。東北電力の回答にはあ
る債務保証の文言はない。その先には、「何ら法的拘束力をもつ約諾を行うもの
ではなく…最終的な決定については総合的な検討結果を踏まえて判断することと
なる」とある。これは「現時点で債務保証の約束はできない」と読み取れますし、
少なくとも、規制委が要求する、現時点での「債務保証する意思」は示されてい
ません。

その意味でも、原子力規制委員会は、原電東海第二原発についての設置変更許可
をくだすべきではありません。

原子力規制を監視する市民の会 阪上 武

2018/04/10

<政府交渉報告改>玄海原発3号機蒸気噴出/九電任せで何もしない規制庁

みなさまへ(拡散歓迎)

玄海原発3号機の配管穴あき蒸気噴出事故について、4月9日に行われた緊急院
内集会と政府交渉についてUPLANさんの動画と配布資料のありかについてお知ら
せします。報告も一部修正・追加しました。よろしくお願いいたします。

ビデオ映像はこちらから(UPLAN)

https://youtu.be/Y0mS1sZaNvE

質問事項など配布資料はこちらから
http://kiseikanshi.main.jp/2018/04/10/11242/

*********************************
<政府交渉報告>玄海原発3号機蒸気噴出/九電任せで何もしない規制庁

http://kiseikanshi.main.jp/2018/04/10/11242/
*********************************

院内集会には、緊急ながら40名ほどが参集しました。佐賀から、玄海原発プル
サーマルと全基をみんなで止める裁判の会の石丸初美さんと永野浩二さん、鳥栖
市議の牧瀬昭子さん他が参加され、九電や県への申し入れなどこの間の取り組み
や九電の対応のひどさについてお話がありました。関西からも駆け付けました。
元原発技術者の後藤政志さんも見えてコメントをいただきました。

◎事故を起こし原子炉を止めない九電任せで何もしない規制庁

交渉の冒頭で緊急署名を提出しました。短期間に1,317筆が集まりました。ご協
力ありがとうございました。同じ文面で九電にも提出する予定です。

交渉には、規制庁検査課の二名が対応。福島みずほ議員も参加されました。規制
庁は「事業者が決めること」「事業者の責任」「事業者が考えること」と、何度
も「事業者が」を連発し、九電にすべての責任を負わせようという姿勢でした。

◆原子炉を止めず二次系を動かしたまま作業

原子炉を止めない件について、まず二次系の現状について聞きました。原子炉は
低出力で運転中で熱が発生し、一次系の熱を取るために蒸気発生器を動かしてい
る。二次系も動いている。タービンはバイパスして蒸気を直接復水器に流してい
ると説明しました。今回事故が発生した脱気器は、復水器の下流にあります。脱
気器を含め二次系の給水ラインは止めていないことが明らかになりました。

規制庁は、脱気器の温度は90度で蒸気は発生していないので、動いていても作
業は可能だろうと説明していましたが、原子炉を止めずに点検や交換を行うこと
の安全性については、九電が安全だと言っている、何か問題が起きているわけで
はないので安全だというというだけで、規制庁が直接確認したわけではありませ
んでした。また、九電が原子炉を止めない理由を聞いたのかと聞きましたが、規
制庁は聞いておらずわからないと回答しました。

市民側は、原子炉が動いている状況で、点検や交換を行うのは信じがたい。低出
力運転で何か起きたら事故につながりかねないとし、直ちに停止させるよう要求
しました。規制庁は止めるか止めないかは事業者の判断と繰り返すだけでした。

◆事故があった直管部で保温材を剥がした検査は全く行っていなかった

事故があった配管は11年前の2007年2月に保温材をはがし、配管の厚みを測り、
あと47年もつとの評価を行ったことが報道されています。規制庁からは、11年前
の検査は、事故を起こした配管近傍の曲がり部の代表部位についての検査結果で、
今回蒸気が噴き出た直管部分は保温材を剥がさない外観検査しかしていないとの
回答がありました。穴のあいた配管は、運転開始以来一度も保温材を剥がしたこ
とはなく、事故がなければ廃炉までそうであったとのことです。ずさんな検査の
実態が明らかになりました。

また2007年の検査で厚みがどうであったのかと聞きましたが、具体的な状況は聞
いていないとの回答でした。検査のあり方が問題になっているのに、状況把握す
らしていませんでした。

◆「著しいさび」を見つけていたのに再稼働を強行した

九電は再稼働前の外観検査で「著しいさび」を発見していたとの報道については、
その事実を認めました。九電は、穴の兆候であるさびを外から見つけていたにも
関わらず、止めて保温材を剥がして調べることをせず、再稼働を強行して事故を
ひきおこしたのです。

九電が再稼働を強行したことが、結果的に誤っていたことについて、規制庁はし
ぶしぶ認めました。そのような九電が安全だといっても信頼できないではないか
と問い質しましたが、ここでも「停止の判断は事業者」を繰り返すだけでした。

◆漏れた蒸気の量すらわからない

九電は今回の事故を「微小な漏れ」と表現しています。規制庁に対し、微小とは
どういうことか、漏れた蒸気の量は把握しているのかと聞くと、わからないとの
回答でした。この表現をすぐに撤回させるよう求めました。

◆長期間の停止が引き起こした事故

事故の原因について、規制委の更田委員長は、長期間の停止が引き起こす問題を
指摘しています。長期間停止した原発について、追加の点検について聞ききくし
た。1年以上停止していた原子炉は特別な保全計画で必要で、これに従い、当該
配管については、内部を窒素で満たして腐食を防ぐ措置を取っていた、特別な保
全計画は規制庁も確認していたと回答がありました。

しかしそれでは内部からの腐食防止にしかなりません。今回あったような外部か
らの腐食については想定されておらず、保全計画は不備であり、それをよしとし
た規制庁にも責任があるはずです。規制庁はあくまで事業者の問題だとまたまた
事業者を連発し、責任を逃れようとしていました。

◆立ち入り調査すらしない

事故を起こした配管の点検について、規制庁が立ち会ったのかと聞くと、九電が
行う点検であり、立ち会っていないと回答しました。起こってからはどうかと聞
くと、立会検査は行っていないし、今後行うつもりもないと。佐賀の石丸さんか
らも福島議員からも、せめて立会検査くらい行うべきだ、と再三要請しましたが、
規制庁は拒否の姿勢でした。

◆水平展開も事業者の判断

他の原発で同種の配管に問題がないかを調べる水平展開についても聞きましたが、
これも事業者の判断だと。外観検査の見直しについて、今後は保温材を剥がして
の検査を行うことになることを確認しようとしましたが、可能性は認めながら、
ここでも事業者の判断だと。本当にそれでいいのでしょうか。

「事業者が」の連発は、いま規制庁が行っている検査制度の見直しとも関係して
いると思われます。事業者任せのやり方は保安院時代よりもひどくなっているの
ではないでしょうか。

終了後、佐賀から、九電は規制庁が確認したから大丈夫だと連呼している、その
規制庁がこのように事業者任せだと一体だれが責任をとるのか。無責任体制では
ないか、地元でもこの実態を広く知らせていきたいと話されました。

原子力規制を監視する市民の会 阪上 武

<政府交渉報告>玄海原発3号機蒸気噴出/九電任せで何もしない規制庁

みなさまへ

玄海原発3号機の配管穴あき蒸気噴出事故について、本日4月9日に行われた緊
急院内集会と政府交渉について簡単に報告させていただきます。

院内集会には、緊急ながら40名ほどが参集しました。佐賀から、玄海原発プル
サーマルと全基をみんなで止める裁判の会の石丸初美さんと永野浩二さん、鳥栖
市議の牧瀬昭子さん他が参加され、九電や県への申し入れなどこの間の取り組み
や九電の対応のひどさについてお話がありました。関西から小山さん、アイリー
ンさん、島田さんが駆け付け、元原発技術者の後藤政志さんも見えて、交渉での
確認点などについて議論しました。

◎事故を起こし原子炉を止めない九電任せで何もしない規制庁

交渉の冒頭で緊急署名を提出しました。短期間に1,317筆が集まりました。ご協
力ありがとうございました。同じ文面で九電にも提出する予定です。

交渉には、規制庁検査課の二名が対応。福島みずほ議員も参加されました。規制
庁は「事業者が決めること」「事業者の責任」「事業者が考えること」と、何度
も「事業者が」を連発し、九電にすべての責任を負わせようという姿勢でした。

◆原子炉を止めず二次系を動かしたまま作業

原子炉を止めない件について、まず二次系の現状について聞きました。原子炉は
低出力で運転中で熱が発生し、一次系の熱を取るために蒸気発生器を動かしてい
る。二次系も動いている。タービンはバイパスして蒸気を直接復水器に流してい
ると説明しました。今回事故が発生した脱気器は、復水器の下流にあります。脱
気器を含め二次系の給水ラインは止めていないことが明らかになりました。

規制庁は、脱気器の温度は90度で蒸気は発生していないので、動いていても作
業は可能だろうと説明していましたが、原子炉を止めずに点検や交換を行うこと
の安全性については、九電が安全だと言っている、何か問題が起きているわけで
はないので安全だというというだけで、規制庁が直接確認したわけではありませ
んでした。また、九電が原子炉を止めない理由を聞いたのかと聞きましたが、規
制庁は聞いておらずわからないと回答しました。

市民側は、原子炉が動いている状況で、点検や交換を行うのは信じがたい。低出
力運転で何か起きたら事故につながりかねないとし、直ちに停止させるよう要求
しました。規制庁は止めるか止めないかは事業者の判断と繰り返すだけでした。

◆事故があった直管部で保温材を剥がした検査は全く行っていなかった

事故があった配管は11年前の2007年2月に保温材をはがし、配管の厚みを
測り、あと47年もつとの評価を行ったことが報道されています。規制庁からは、
11年前の検査は、事故を起こした配管近傍の曲がり部の代表部位についての検
査結果で、今回蒸気が噴き出た直管部分は保温材を剥がさない外観検査しかして
いないとの回答がありました。穴のあいた配管は、運転開始以来一度も保温材を
剥がしたことはなく、事故がなければ廃炉までそうであったとのことです。ずさ
んな検査の実態が明らかになりました。

また2007年の検査で厚みがどうであったのかと聞きましたが、具体的な状況
は聞いていないとの回答でした。検査のあり方が問題になっているのに、状況把
握すらしていませんでした。

◆「著しいさび」を見つけていたのに再稼働を強行した

九電は再稼働前の外観検査で「著しいさび」を発見していたとの報道については、
その事実を認めました。九電は、穴の兆候であるさびを外から見つけていたにも
関わらず、止めて保温材を剥がして調べることをせず、再稼働を強行して事故を
ひきおこしたのです。

九電が再稼働を強行したことが、結果的に誤っていたことについて、規制庁はし
ぶしぶ認めました。そのような九電が安全だといっても信頼できないではないか
と問い質しましたが、ここでも「停止の判断は事業者」を繰り返すだけでした。

◆長期間の停止が引き起こした事故

事故の原因について、規制委の更田委員長は、長期間の停止が引き起こす問題を
指摘しています。長期間停止した原発について、追加の点検について聞きました。
1年以上停止していた原子炉は特別な保全計画で必要で、これに従い、当該配管
については、内部を窒素で満たして腐食を防ぐ措置を取っていた、特別な保全計
画は規制庁も確認していたと回答がありました。

しかしそれでは内部からの腐食防止にしかなりません。今回あったような外部か
らの腐食については想定されておらず、保全計画は不備であり、それをよしとし
た規制庁にも責任があるはずです。規制庁はあくまで事業者の問題だとまたまた
事業者を連発し、責任を逃れようとしていました。

◆水平展開も事業者の判断

他の原発で同種の配管に問題がないかを調べる水平展開についても聞きましたが、
これも事業者の判断だと。外観検査の見直しについて、今後は保温材を剥がして
の検査を行うことになることを確認しようとしましたが、可能性は認めながら、
ここでも事業者の判断だと。本当にそれでいいのでしょうか。

「事業者が」の連発は、いま規制庁が行っている検査制度の見直しとも関係して
いると思われます。事業者任せのやり方は保安院時代よりもひどくなっているの
ではないでしょうか。

終了後、佐賀から、九電は規制庁が確認したから大丈夫だと連呼している、その
規制庁がこのように事業者任せだと一体だれが責任をとるのか。無責任体制では
ないか、地元でもこの実態を広く知らせていきたいと話されました。

原子力規制を監視する市民の会 阪上 武

2018/04/06

福島「ばらまき体感ツアー」報告(その2)

 その1に続き、「ばらまき体感ツアー」2日目の報告です。2日目はいわき湯本の宿を早めに出て、三春町にある環境創造センターへ向かいました。環境創造センターは福島県が2016年に開設したものです。HPでの説明では、「県民の皆さまが将来にわたり安心して生活できる環境の回復・創造に向け、モニタリング、調査研究、情報収集・発信、教育・研修・交流を行うための総合的な拠点」となっています。ここは4つの機能を備えた大きな施設で、ツアー2日目の午前中は全てこちらでの見学や会議を行いました。

放射線は怖くない!?
福島県環境創造センター交流棟(コミュタン福島)で「心の除染」ができるかも?

 

Dscf0566

 磐越自動車道の船引三春ICの近くの工業団地の一角に巨大なスペースに環境創造センターがあります。ここの交流棟は無料で誰でも入れる見学施設となっています。おそらく小中学生、高校生など若い人を意識した体験型の教育施設のようなものでしょうか。
 事故直後の福島第一原発のジオラマ模型や「放射線ラボ」という体験型の放射線を学ぶ展示エリアなどがありますが、このコミュタンの目打はなんといっても環境創造シアターでしょう。
 直径12メートルの巨大な球形の建物の真ん中に入って、球形全体に映し出される映像を見ることができるシアターです。そしてこの目玉シアターで写される映像は、放射線が、地球ができたときからずっと存在していること、人間はどこにいてもずっとそれと共存していることなどがイメージで映し出されます。放射線被ばくや内部被ばくの危険性、健康影響のこと、甲状腺がんや原発事故での悲惨な状況などは一切出てきません。これはまるで巨大な放射線安全洗脳シアターです。これがなぜ「環境創造シアター」なのか全く理解できません。原発事故で、現在の地球上で自然には存在しない人工放射性物質を環境中にばらまいてしまっても、放射線は大したことはなく、新しい環境が「創造」されたとでもいうのでしょうか。

研究棟を特別見学
研究者と「高温減容化処理」や浪江町山火事の影響などについて突っ込んだやり取り

 コミュタンで1時間程度見学した後に、研究棟での見学と研究者との対話の機会がありました。今回事前に見学を申し込んでいて、通常は非公開の本館と研究棟も見学しました。本館入口のすぐそばにはなんと、国際原子力機関(IAEA)の事務所がありました。入り口ドアに看板はありましたがここだけは中が見通せないドアでセキュリティ対策もしてありました。何か異様な感じです。研究棟には、3つの組織が入っており研究や環境モニタリングを行っています。日本原子力開発機構(JAEA)福島環境安全センター、福島県環境放射線センター、国立環境研究所福島支部の3つの組織です。それぞれの研究、監視、実験場所を見学しました。
 特記的なことは、見学の後に30分でしたがそれぞれの組織の管理者、研究者と直接対話の機会を持つことができました。忙しいなか、丁寧に対応していただいた3組織の皆さんにも正直感謝いたします。

Dscf0611


 直接かかわっている研究者や管理者の方々がいたこともあって、予想以上に突っ込んだやり取りになりました。やり取りの詳細の全てをここで紹介はできませんが、話題の中で特記的なことを列挙すれば以下のようなものです。
①除染土の高温減容化処理の研究内容について:高温処理後のセシウム回収はHEPAフィルターで実施している。蕨平での環境省が進めている高温減容化処理とは独立した研究として進めている。除去率99.9%をめざしているが、この意味はセシウムを気化させて飛ばした後の溶融焼成物に残るセシウムが0.1%という意味で、気化したセシウムの回収時の漏れのことではない。
②浪江町山火事での放射能拡散についての報告書について:森林が燃えるとレボグルコ酸が出る。山火事後のエアダストフィルターの分析ではセシウム濃度とレボグルコ酸濃度との間に相関関係は見られなかったので山火事の影響ではないと考えた。これは放射性物質が無かったという意味ではない。こちらからはリネン吸着法で測定した結果を説明しました。この結果について興味があるということでしたので後日お送りすることを約束しました。
③高温減容化処理で出てくる副産物の濃度など:副産物(セシウムを気化させて回収した飛灰)の濃度は数十万ベクレル/kgになる。非汚染物の定義はクリアランスレベルと同じ100ベクレル/kg以下。8000ベクレル以下が非汚染物というかどうかについては、我々が言うべきことではないが、8000ベクレル以下が非汚染物とすると何の管理もなくどこでも使って良いということになってしまう。今回の8000ベクレル以下というのは管理された場所。公共の維持管理がなされる場所で埋められるというか使われるということなので非汚染物ということにはならないのではないか。
研究者なので意外とまともな対応でした。官僚答弁でなく技術的に正直に説明してくれたり、リネン吸着法など、こちらのやっていることにも興味を示すなどで、突っ込んだ議論ができましたし、今後のやり取りもできるベースが出来たので良かったと思います。

放射能汚染木材を燃やすバイオマス発電建設に反対
「大越町の環境を守る会」の皆さんの大歓迎を受けて交流

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 このツアーの最後でしたが最も大きな成果があったのが、大越町のバイオマス発電所建設予定地を訪ね、「大越町の環境を守る会」の皆さんと深い連携ができたことです。
 「守る会」の皆さんの案内ですでに造成工事が始まっている建設予定地周辺を案内していただきました。造成予定地は大越町の高台にありますが、すぐ近くに集落が周りを取り囲んだ形になっています。数百メートルの範囲にこども園や小学校があります。

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 バイオマス発電誘致の話は、現市長が県会議員時代に決めて、計画予定地の周辺250mの住民に説明しただけで、他の住民に対しては一切説明がなかったそうです。後になっていきさつを知った皆さんが最も憤っているのが昨年9月に事業者が事業計画変更を申し出たことです。それはバイオマス発電所に原料木材を加工するチップ工場を併設すること、当初は線量の高い樹皮は燃やさないとしていたものを部位ではなく100Bq/kg以下という基準で全て使う、という変更でした。こうした放射能汚染木材の加工や焼却により周辺への放射能汚染の再拡散に繋がってしまうからです。
「守る会」の皆さんは四捨五入で平均年齢80歳ということですが、この市長のやり方に大変憤っていて意気盛んです。昨年末から木質バイオマス発電に反対する署名集めをはじめ、わずか数か月で総数5000筆以上の署名を集めました。大越町民署名者は2431名で大越町人口の半数以上とのこと。軽トラにマイクを付けた宣伝カーで町中を走り、一軒一軒ローラー作戦で集めたそうです。

Dscf0630


 現地を見て回った後、「守る会」の代表幹事である久住氏のお宅によばれてお茶をいただきながら交流と情報交換をしました。バイオマス発電の問題点、汚染木材を燃やすことの危険性などについて勉強したいことも一杯あるようで話題は尽きませんでした。今後も堅い連携を取りながらバイオマス発電を止めてゆこうとエールを交わしながら帰路につきました。
 

<緊急署名・緊急政府交渉>玄海3号機/原子炉止めなさい!配管の総点検を!

みなさまへ(拡散歓迎)

<緊急署名><緊急院内集会&政府交渉>
*************************
玄海原発3号機配管穴あき蒸気噴出
原子炉を止めなさい!すべての原発の配管の総点検を!

http://kiseikanshi.main.jp/2018/04/05/1237/
*************************

玄海原発3号機で、配管に開いた穴から蒸気が噴き出す事故が発生しました。九
電は発電を止めましたが原子炉は止めておらず、核分裂反応は続いています。原
子炉を直ちに止めるべきです。稼働中の川内原発も止めて調査すべきです。

問題の配管は、保温材を剥がしてみると腐食によるさびで覆われており、1セン
チほどの穴が開いていました。ずさんな点検が今回の事故を招いたのです。

原発には同じようにずさんな点検ですませている配管が何万とあります。すべて
の原発について、配管の総点検が必要です。

<緊急署名>
このような状況で、九州電力と原子力規制委員会に宛てて緊急署名を始めました。
以下から賛同と拡散をお願いします!

https://t.co/qmHuRzUhu3

<緊急院内集会&政府交渉>
また緊急ですが4月9日(月)14時から、この問題で緊急の院内集会と規制庁
交渉を行うことにしました。その場で緊急署名を提出します!
佐賀から玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会の石丸初美さん
と永野浩二さんが駆け付けます。どなたでもご参加できます。ご参集ください。

◆緊急院内集会&政府交渉◆

http://kiseikanshi.main.jp/2018/04/05/1237/
日 時:4月9日(月)14:00~16:00
場 所:参議院議員会館B104
スケジュール
 13:30~ ロビーにて通行証配布
 14:00~15:00 緊急院内集会
 15:00~16:00 署名提出と政府交渉(規制庁)
資料代:500円
主 催:玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/美浜の会
   /原子力規制を監視する市民の会他調整中
問合せ:090-8116-7155阪上まで

2018/04/04

福島「ばらまき体感ツアー」報告(その1)

4月2日、3日の行程で福島「ばらまき体感ツアー」を行いました。

 

「ばらまき体感」とは不思議な名前ですが、福島原発事故後に福島で進められている「放射能ごみ焼却と復興予算のばら撒きの実態を体感する」というツアーです。この2月から「ばらまき追及団」を結成して活動を始めた、放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会、ちくりん舎、フクロウの会、たまあじさいの会の共催です。参加者は総勢15名。大変充実し、また成果の大きかったツアーでした。以下その状況を2回に分けて報告したいと思います。

  

10万Bq/kgまでの焼却灰を受け入れる
環境省の特定廃棄物処分場(旧エコテッククリーンセンター)

 

いわき湯本駅近くで集合した参加者は、最初の富岡町の特定廃棄物埋立最終処分場(旧エコテッククリーンセンター)を目指しました。ここは除染ごみを焼却した後の焼却灰(8千Bq/kg~10万Bq/kg)を受け入れる管理型処分場です。福島原発事故前からあった民間の産廃処分場(旧エコテッククリーンセンター)を焼却灰受け入れのために、環境省が民間業者から68億円で買い取ったものです。この見返りとして富岡、楢葉町へ計100億円の交付金が支払われています。

Dscf0483

処分場の入り口近くにはお寺があり、地元の人たちによる看板が立てられていました。

 

Dscf0491

管理型処分場とは地面にシートを張って、その上に廃棄物を埋め立てるものです。東京日の出町のごみ処分場の経験で搬入時に周辺への粉じんの飛散や地下水への溶出が問題になりました。ちょうど環境省の緑のプレートを付けたダンプが入って行きました。

 

600億円以上もかけた超巨大な仮設焼却炉—富岡町仮設焼却炉

Dscf0524

JR常磐線富岡駅近くには三菱重工の巨大な仮設焼却炉があります。623億円が投じられた巨大な仮設焼却炉です。あまりにも巨大でかつ目立ちすぎるので、来年には解体して撤去するようです。私たちは2016年にもここに訪れて、周辺の汚染を確認するためにガンマ線ガメラでの撮影を試みました。その時には周辺にフレコンバッグの山がありましたが今は無くなっています。多量の除染ごみがここでも焼却され、セシウムを含む微小な粒子は周辺に再拡散したはずです。それにしても623億円とは巨額です。本当にこのような巨額になるのでしょうか。感覚的には1桁くらい高く請求されているのではないでしょうか。検証が必要です。

  

巨大な宣伝施設??
JAEA楢葉遠隔技術開発センター

 楢葉町にはJAEA(日本原子力研究開発機構)楢葉遠隔技術開発センターがあります。ここで驚いたのはその施設の巨大さの一方で閑散とした寂しい実態です。研究管理棟と試験棟がありますが、どちらも巨大でピカピカでしたが人の気配も少なく活気は全く感ぜられずシーンとしています。 JAEAの説明では、ここは福島原発の「廃炉」のためのロボットなどの遠隔技術研究開発の促進支援の場所だそうです。

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研究管理棟では2号機の内部データをもとにしたバーチャルリアリティシステムを体験しました。「2号機」というところがミソです。爆発した1号機や3号機では中は放射線量が高くデータも採れないし、もし正確に再現出来たら、それこそグチャグチャで呆然としてしまうのではないでしょうか。

 

試験棟には原子炉のサプレッションチャンバーの実物大のモックアップがあり、水漏れを塞ぐための流動セメント投入試験の超巨大モックアップ(模型)がありました。実際に流動セメントを流し込んだそうですが周辺はとてもきれいで、何度も実験を繰り返した形跡はありませんでした。

 

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そのほか、水中ロボットやドローンのデモ、廃炉ロボコンの展示がありました。

説明員の方は熱心に丁寧に説明してくれましたが、どうみても巨額の費用の使い道に困って一般向けの(こどもだましの)説明施設としか感じられませんでした。こんなところに巨額を投ずるより、フクイチの現場で働く労働者の賃金や待遇改善、健康管理に使って欲しい、というのが素直な印象です。

会議室の説明で思い切って質問してみました。「この施設の運営には年間どのくらいの費用が掛かっているのですか?」。答えは「ちょっと秘密で申し上げられません」。「建設にどのくらいかかったかは言えるでしょう」。答えは「約100億円です。」との応答でした。

 

 

焼却灰を再処理して人工骨材に
DOWAエコシステム「メルテックいわき」


いわき市の四倉中核工業団地の一角の「メルテックいわき」を外側から見ました。福島県内各地の自治体から焼却灰を受け入れ(当然放射能を含みます)、溶融処理をして建築材料である人工骨材を作る工場だそうです。新聞報道では「メルテックが製造する人工骨材の「メルエース」は全量が栃木県内の公共工事などの資材に利用され、品質が評価されている」そうです。知らないうちに既に放射能を含む灰の再利用が始まっています。工場での溶融処理による周辺への放射能の再飛散、再拡散の懸念があります。そして知らないうちに放射線を発する材料で作られた家に住んでいた、などということにならないとも限りません。

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「日の出町の焼却灰の処理工場のエコセメント化施設と言います。エコという名前は要注意だね」という笑えない冗談が出ました。

 

夜はしっかり学習会

 

食事をして宿に入り、ちょっと休憩した後は学習会です。ふくしま連絡会の和田央子さんから、今回の視察場所についての説明と意見交換、ちくりん舎の青木から、環境省がこの3月にはこうした「除染事業誌」の内容紹介と意見交換を行いました。2時間の学習会の後は、お待ちかねの懇親会がありました。

 

 

(以下2日目に続く)

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