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2018/04/04

福島「ばらまき体感ツアー」報告(その1)

4月2日、3日の行程で福島「ばらまき体感ツアー」を行いました。

 

「ばらまき体感」とは不思議な名前ですが、福島原発事故後に福島で進められている「放射能ごみ焼却と復興予算のばら撒きの実態を体感する」というツアーです。この2月から「ばらまき追及団」を結成して活動を始めた、放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会、ちくりん舎、フクロウの会、たまあじさいの会の共催です。参加者は総勢15名。大変充実し、また成果の大きかったツアーでした。以下その状況を2回に分けて報告したいと思います。

  

10万Bq/kgまでの焼却灰を受け入れる
環境省の特定廃棄物処分場(旧エコテッククリーンセンター)

 

いわき湯本駅近くで集合した参加者は、最初の富岡町の特定廃棄物埋立最終処分場(旧エコテッククリーンセンター)を目指しました。ここは除染ごみを焼却した後の焼却灰(8千Bq/kg~10万Bq/kg)を受け入れる管理型処分場です。福島原発事故前からあった民間の産廃処分場(旧エコテッククリーンセンター)を焼却灰受け入れのために、環境省が民間業者から68億円で買い取ったものです。この見返りとして富岡、楢葉町へ計100億円の交付金が支払われています。

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処分場の入り口近くにはお寺があり、地元の人たちによる看板が立てられていました。

 

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管理型処分場とは地面にシートを張って、その上に廃棄物を埋め立てるものです。東京日の出町のごみ処分場の経験で搬入時に周辺への粉じんの飛散や地下水への溶出が問題になりました。ちょうど環境省の緑のプレートを付けたダンプが入って行きました。

 

600億円以上もかけた超巨大な仮設焼却炉—富岡町仮設焼却炉

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JR常磐線富岡駅近くには三菱重工の巨大な仮設焼却炉があります。623億円が投じられた巨大な仮設焼却炉です。あまりにも巨大でかつ目立ちすぎるので、来年には解体して撤去するようです。私たちは2016年にもここに訪れて、周辺の汚染を確認するためにガンマ線ガメラでの撮影を試みました。その時には周辺にフレコンバッグの山がありましたが今は無くなっています。多量の除染ごみがここでも焼却され、セシウムを含む微小な粒子は周辺に再拡散したはずです。それにしても623億円とは巨額です。本当にこのような巨額になるのでしょうか。感覚的には1桁くらい高く請求されているのではないでしょうか。検証が必要です。

  

巨大な宣伝施設??
JAEA楢葉遠隔技術開発センター

 楢葉町にはJAEA(日本原子力研究開発機構)楢葉遠隔技術開発センターがあります。ここで驚いたのはその施設の巨大さの一方で閑散とした寂しい実態です。研究管理棟と試験棟がありますが、どちらも巨大でピカピカでしたが人の気配も少なく活気は全く感ぜられずシーンとしています。 JAEAの説明では、ここは福島原発の「廃炉」のためのロボットなどの遠隔技術研究開発の促進支援の場所だそうです。

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研究管理棟では2号機の内部データをもとにしたバーチャルリアリティシステムを体験しました。「2号機」というところがミソです。爆発した1号機や3号機では中は放射線量が高くデータも採れないし、もし正確に再現出来たら、それこそグチャグチャで呆然としてしまうのではないでしょうか。

 

試験棟には原子炉のサプレッションチャンバーの実物大のモックアップがあり、水漏れを塞ぐための流動セメント投入試験の超巨大モックアップ(模型)がありました。実際に流動セメントを流し込んだそうですが周辺はとてもきれいで、何度も実験を繰り返した形跡はありませんでした。

 

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そのほか、水中ロボットやドローンのデモ、廃炉ロボコンの展示がありました。

説明員の方は熱心に丁寧に説明してくれましたが、どうみても巨額の費用の使い道に困って一般向けの(こどもだましの)説明施設としか感じられませんでした。こんなところに巨額を投ずるより、フクイチの現場で働く労働者の賃金や待遇改善、健康管理に使って欲しい、というのが素直な印象です。

会議室の説明で思い切って質問してみました。「この施設の運営には年間どのくらいの費用が掛かっているのですか?」。答えは「ちょっと秘密で申し上げられません」。「建設にどのくらいかかったかは言えるでしょう」。答えは「約100億円です。」との応答でした。

 

 

焼却灰を再処理して人工骨材に
DOWAエコシステム「メルテックいわき」


いわき市の四倉中核工業団地の一角の「メルテックいわき」を外側から見ました。福島県内各地の自治体から焼却灰を受け入れ(当然放射能を含みます)、溶融処理をして建築材料である人工骨材を作る工場だそうです。新聞報道では「メルテックが製造する人工骨材の「メルエース」は全量が栃木県内の公共工事などの資材に利用され、品質が評価されている」そうです。知らないうちに既に放射能を含む灰の再利用が始まっています。工場での溶融処理による周辺への放射能の再飛散、再拡散の懸念があります。そして知らないうちに放射線を発する材料で作られた家に住んでいた、などということにならないとも限りません。

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「日の出町の焼却灰の処理工場のエコセメント化施設と言います。エコという名前は要注意だね」という笑えない冗談が出ました。

 

夜はしっかり学習会

 

食事をして宿に入り、ちょっと休憩した後は学習会です。ふくしま連絡会の和田央子さんから、今回の視察場所についての説明と意見交換、ちくりん舎の青木から、環境省がこの3月にはこうした「除染事業誌」の内容紹介と意見交換を行いました。2時間の学習会の後は、お待ちかねの懇親会がありました。

 

 

(以下2日目に続く)

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