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2018/09/25

9/26 規制委前<抗議アピール>東海第二原発の設置許可に抗議!

みなさまへ(拡散希望)

9/26 規制委前<抗議アピール>東海第二原発の設置許可しないで!

http://kiseikanshi.main.jp/2018/09/24/22888/

原子力規制委員会は、9月26日の定例会合において、東海第二原発の原子炉設置
許可を下し、再稼働に向けた手続きをまた一歩進めようとしています。40年を超
える老朽原発、30キロ圏に96万人が住み逃げられない原発、福島第一原発と同型
で津波で被災した原発、安全上も、破たん企業の原電に東電が支援するというお
金の面でも問題のある原発の再稼働は許されません。

当日は、定例会合の傍聴後、原子力規制委前にて抗議アピールを行います。ぜひ
ご参加ください。

◆東海第二原発の再稼働許可に抗議アピール◆
日 時 9月26日(水)12:00~12:30
場 所 原子力規制委員会前(六本木ファーストビル)
最寄り 地下鉄南北線六本木一丁目駅5分

主 催 原子力規制を監視する市民の会
(共催:とめよう!東海第二原発首都圏連絡会/原子力規制委員会毎水曜昼休み
抗議行動)

問合せ 090-8116-7155(阪上)まで

原子力規制委員会定例会合は同日10:30~12:00の予定です。傍聴は規
制委に申し込みください。

http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/00000370.html

2018/09/18

「HEPAフィルタ―設置」は本当か?田村市バイオマス発電計画で新たな重大疑問

情報が明らかにされないまま進められる田村市バイオマス発電計画

 

 

福島県田村市大越町では田村市と㈱タケエイが共同出資して設立した㈱田村バイオマスエナジー(以下田村BE)による木質バイオマス発電計画が進んでいます。この計画を巡っては、本田市長就任に伴い、前市長との約束であった「チップ工場はつくらない」、「(放射能汚濃度の高い)バーク(樹皮)は燃やさない」との条件が覆され、「バークも燃やす、基準は100Bq/kg以下」「チップ工場併設」に方針が変わる、地元住民に対しての十分な説明会が開かれていない、市議会での種々の質問等にも具体的な情報開示がないなどの問題点があり、地元大越町の住民を中心に計画の白紙撤回を求める運動が起きています。

 

 

 

 

HEPAフィルターを設置」するとの説明―田村市とタケエイ

 

 

このような状況の中、田村市は「木質バイオマス発電事業に関する意識調査(戸別訪問)の結果について」という文書を出し(201871日)、その中で調査結果を踏まえた対応として「より安心いただくため、バグフィルターに加え、微粒子を捕捉できる高性能フィルターを設置し、放射性物質の拡散防止対策を万全にする」との言明をしました。

 

また831日日刊工業新聞にも「タケエイ、福島でバイオマス発電」との記事で「安全と環境への配慮を徹底するため、バグフィルターでの処理後にHEPAフィルターでも処理する。これにより粉じんを99・97%以上で取り除く」との報道がありました。

 

 

大型設備にHEPAフィルター設置の実例はない

 

 従来より、各地での放射能ごみ焼却、木質バイオマス発電を巡っては、その集じん装置であるバグフィルターでは、放射能を含む微小粒子状飛灰の拡散が防げないことが問題となっています。今回の「HEPAフィルター設置」発表はこうした批判、疑念に半ば応える形で行われたものです。

 

 

しかしこの「HEPAフィルター設置」発表には重大な疑問が残ります。HEPAフィルターは原発施設内の焼却炉など小規模なもの以外では設置例がないからです。このことは環境省対策地域内廃棄物チームの検討資料でも言及されています。[i]

 

 

 

 

具体的根拠を明らかにしないままの「HEPAフィルター設置」は信用できない

 

 

そこで今回、私たちは質問状を事業者である田村BE宛てに提出し、HEPA

フィルター設置についての技術的経営的現実性を明らかにするよう求めました。しかし同社から寄せられた回答書は「発電所設備の設計ノウハウ等に関わる要素が含まれており、また事業上の重要機密事項でもあるため」として一切の情報開示を拒否するものでした。

 

私たちはこの田村BEの今回の対応が極めて不誠実なものであると考えます。住民の反対や懸念、不安に応えるために出された「HEPAフィルター設置」であれば、その技術的経営的実現性をきちんと住民に納得できる形で提示すべきです。一切の具体的情報開示を拒む田村BEの姿勢は、「HEPAフィルター設置」というリップサービスで住民をごまかして計画を進めるものではないか、との重大な疑惑も生まれます。

 

 

 

田村バイオマスエナジ―と田村市は計画の内容を明らかにする義務がある

 

 

 

 私たちは放射能拡散問題以外にも様々な問題を抱える田村市大越町のバイオマス発電計画には、基本的に反対の立場です。しかし本当に性能が保証された「HEPAフィルター設置」であれば、バグフィルターのみの設備と比べれば一歩前進した対応であるとして評価したいと考えます。

 

しかし、技術的経営的な実現可能性を一切明らかにしない「HEPAフィルター設置」の表明は、全く信用することができません。それどころか、従来から住民無視の姿勢をとる田村BEと田村市が進める木質バイオマス発電計画に、ますます深刻な懸念を深めるものです。

 

 田村BEと田村市は今回の「HEPAフィルター設置」問題を含め、これまで出されている計画について住民に情報を開示すべきです。

 

 


[i] 対策地域内に設置する仮設焼却炉の排ガス処理効果及びモニタリング方法の実験的な確認について 平成24 12 21  環境省対策地域内廃棄物チーム 

https://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/15/mat03.pdf 

 

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