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2020/10/31

経産省が進める大型木質バイオマス発電は環境破壊そのもの―オンライン・シンポジウム報告

福島老朽原発を考える会、放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会、木質バイオマス発電チェック市民会議、NPO法人市民放射能監視センターの呼びかけで、10月25日に開催されたオンライン・シンポジウムには各地から59名のオンライン参加、同時に流されたyoutubeでは30名程度の視聴がありました。

 今回のシンポジウムでは汚染木材を燃料とすることによる放射能の再拡散問題と、そもそも大型木質バイ発電オがCO2発生抑制につながらないどころか森林破壊による生態系破壊、洪水・土砂崩れの危険性増大など環境破壊そのものであることについて、一体の問題として共通認識が深められました。

各地からの現状報告
① 飯舘村その他福島県の状況・・放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会 和田央子  
② 長野県東御市から・・木バスチェック市民会議 川端眞由美
③ 新潟県三条市から・・未来の生活を考える会・三条 鶴巻敏樹
④ 福島県田村市から・・大越町の環境を守る会 久住秀司
 
コメント
① FIT制度からみた木質バイオマス発電をめぐる問題と課題・・FoE Japan 満田夏花
② 木質バイオマス発電の技術的問題・・ちくりん舎 青木一政

 

Youtubeでアーカイブがみられます。ご参加できなかった方、もう一度確認したい方、以下から視聴できます。

https://www.youtube.com/watch?v=kb0Qq_UCrIo

 

報告者のプレゼン資料は下記からダウンロードできます。

放射能汚染木材をバイマス発電で燃やす?(和田央子)

市民に隠して建設された 木質バイオマス発電所(川端眞由美)

地球規模での森林破壊に繋がる大規模バイオマス発電(満田夏花)

木質バイオマス発電の技術的問題点(青木一政)

 

今後とも、各地のネットワークを広げながら問題点の共有化、互いに学びあい、支えあうような企画を計画してゆきたいと思います。ご意見などありましたらお知らせください。

 

2020/10/28

第6回田村バイオマス訴訟法廷が開かれました

10月27日に福島地裁において第6回田村バイオマス訴訟法廷が開かれました。次回の裁判期日は2021年1月12日13:30からと決まりました。被告側が今回提出した準備書面は、原告の主張である①燃料木材の放射能汚染の問題、②バグフィルタがセシウムを含む微小粒子を捕捉できない問題、それぞれに関する反論が主なものでした。こちらが本裁判の主な争点として主張している、HEPAフィルタが実際には機能しない虚偽設備であることについての反論は次回に持ち越されました。
 
裁判終了後、福島市市民会館において報告集会が開かれました。約20名の参加がありました。
 
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報告集会ではちくりん舎の青木から、これまでの裁判経緯の説明がありました。報告の資料は下記からダウンロードできます。
 

第6回法廷:田村バイオマス訴訟の経緯(ウエブアップ用)

 

青木の説明の中では、第4回までの法廷でHEPAフィルタが機能を果たさない虚偽設備だということについて、原告側が優位に論戦を紹介していたとの説明がありました。ところが第4回法廷の場では、裁判長から「燃料木の放射能汚染と検査体制の問題」「バグフィルタによる放射能捕捉の問題」について原告側の主張を整理して提出するよう発言がありました。本裁判の主要な争点は、あくまでも田村BEと本田市長が説明する「国内最高レベルの安全対策としてのHEPAフィルタ設置」が虚偽だという問題です。これに対して、「バグフィルタで安全は担保されている」「HEPAフィルタは『安心対策』のためのもの」として争点をずらす被告側の主張に乗ったような裁判長の発言でした。第5回裁判ではこの裁判長に指示に従って、当方の主張を述べたものです。

 
今回の法廷の場でも、被告側弁護士に対して「次回、被告側として原告主張の重要ポイントと考えられる点について反論するように」との発言があったのです。青木からはこの点について、裁判の主要争点の設定を被告側の選択に任せるようなもので、被告側の争点ずらしに優位に作用するのではないか、との危惧が表明されました。
 
坂本弁護士からは、今回の被告側の準備書面内容についての更に詳しい解説がありました。バグフィルタの問題についても被告側は冷却水の取水場所やその内容などを一切明らかにしていないので、排煙が確実に冷却できるか不明のため、バグフィルタそのものが確実に稼働できるかどうかも疑わしいとの補足説明がありました。裁判長の発言については、単に被告側書面の理解のしやすさを考慮しての発言とも考えられるとの解説がありました。また、今後の裁判の見通しの説明がありました。
 
質疑、意見交換の中では、来年4月に予定されている田村市長選との関連で質問がありました。来る田村市長選で現職の本田仁一市長が落選した場合は被告は誰になるのか、という質問です。坂本弁護士からは、被告は田村市長としての本田仁一氏が被告となっているので、落選した場合は新市長が被告になる、という説明がありました。
 
来る市長選の行方がどうなるかが大変重要ですが、現職の田村市長が落選し新市長になったとしても、裁判はそれで決着がつくわけではありません。引き続き粘り強い運動が重要であることを一同確認した報告集会となりました。

2020/10/07

10/25 (日)木質バイオマス発電を考えるオンライン・シンポジウム

木質バイオマス発電を考えるオンライン・シンポジウム
全国ネットワークへ向けて
 
●日時:2020年10月25日(日)14時~16時(会議室は15分前に開けます)
●ZOOMを用いたオンライン・シンポジウム
事前申し込みにより、前日までにZOOM会議室urlをメールにて通知します。下記から申し込み下さい。
※ZOOMの使いかたが分からない方は本文最後のお問い合わせ先にメールまたはお電話下さい。
●参加費無料
●チラシはこちらからダウンロードできます
●要旨
 飯舘村では超高濃度の樹皮を燃やすバイオマス発電建設計画が発表されました。これに象徴されるように、いま、福島では放射能汚染した森林を伐採して燃やすバイオマス発電計画が進められています。放射能汚染木を燃料とする木質バイオマス発電は放射能の再拡散=バラマキという重大な問題をはらんでいます。
放射能汚染問題だけではありません、FIT制度の下に全国各地で急増する木質バイオマス発電は様々な問題を抱えています。膨大な燃料確保のための無秩序な森林伐採が国内外で行われています。これによる生態系の破壊、洪水、土砂崩れの発生、騒音、異臭、事故などの問題を引き起こしています。大型木質バイオマス発電は熱効率が悪くCO2発生を増大させています。
こうした状況の中で、全国各地で木質バイオマス発電問題に取り組む運動があります。心配や危惧をいだいている個人の方々も多くいらっしゃるはずです。こうした全国の状況を共有化し問題解決のヒントを探るためのオンライン・シンポジウムを開催したいと思います。
オンライン形式ですので、お気軽に広く全国の皆さまが参加されることを期待します。
●よびかけ団体
フクロウの会(福島老朽原発を考える会)、放射能ごみ焼却を考えるふくしま連絡会、木質バイオマス発電チェック市民会議(長野県東御市)、ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
●シンポジウムの内容
(1)趣旨説明
(2)各地からの現状報告
 ①長野県東御市から・・木バスチェック市民会議 川端眞由美
 ②新潟県三条市から・・未来の生活を考える会・三条 鶴巻敏樹
 ③福島県田村市から・・大越町の環境を守る会 久住秀司
 ④飯舘村その他福島県の状況・・放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会 和田央子
(3)各地からの発言
   伊達市から(予定)他 ※各地からの発言を希望する方は事前にご連絡をいただけるとスムーズです。
(4)コメント
①FIT制度からみた木質バイオマス発電をめぐる問題と課題・・FoE Japan 満田夏花
②木質バイオマス発電の技術的問題・・ちくりん舎 青木一政
(5)Q&Aと総合討論
●お問い合わせ先
090-7245-7761 (ちくりん舎青木)lab.chikurin@gmail.com 
090-8116-7155(フクロウの会阪上)fukurounokai@gmail.com

 

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