報告・資料<院内集会&政府交渉>原発の広域避難計画(感染症対策/屋内退避問題)
みなさまへ(拡散希望)
昨日12月1日に原発の避難計画問題で院内集会&政府交渉が開催されました。
テーマは、避難時の新型コロナ感染症対策と屋内退避問題の二つ。
質問書やプレゼン資料などは以下にアップします
http://kiseikanshi.main.jp/2020/12/01/12222222/
Zoomの画面を動画にしたものは以下です
https://youtu.be/YU-yY3q-Rlw
◆避難所のスペース問題・全国的に避難所倍増を明言
コロナ対策で内閣府原子力防災担当で福井県の担当者が、避難所のスペースは一
人当たりおおよそ4平方メートル、避難所の数は従来の二倍程度必要、避難所の
数は倍程度になる、これは福井県だけでなく全国的にそうだと明確に述べました。
これが最大の成果でした。再稼働を止める大きな材料となるものだと思います。
直ぐに問題になるのが東海第二原発を抱える茨城県です。94万人の避難先をこれ
以上増やすことはできないとし、現状の2平方メートルを増やすつもりはないよ
うですが、これでは感染症拡大を防止することはできません。早速指導するよう
求めました。茨城や避難先の千葉で活動されているみなさんがさっそく地元で問
題にしたいとのことでした。
◆バスの換気は誰が?
内閣府のガイドラインでは、バスや施設の換気について、基本は放射能対策で換
気はしないが、コロナ対策で30分に一回程度換気するという矛盾した対応を求
めています。もしプルームが来たらどうするのか?これについて内閣府は、事故
の発生状況からプルームについて本部が把握してバスに連絡するか、バスに線量
計を持っている職員が乗っていればそれをみて判断すると回答。これに対し、福
島事故の状況からしてもそのような対応は不可能だとの声が出ました。
◆屋内退避問題も全国的な課題に
屋内退避による内部被ばくの低減効果について、陽圧化装置を付けない限りは3
割程度しか効果がないとの内閣府の報告をめぐり、やり取りをしました。内閣府
の回答は、今の報告は暫定で、本格報告をまつ。沈着効果などが考慮されれば放
射能の低減効果が上がる可能性があるなどと回答がありました。
こちらからは、気密性が低い家屋の条件が加われば、低減効果がさらに下がる可
能性もある。現段階で、屋内退避の効果についてこれまでの前提がくずれたのだ
から、指針の改定を含めて屋内退避について抜本的な見直しを図るべき。また、
内閣府の報告に添付されているパンフレットについては、陽圧化装置がなくても
家に居さえすれば安全だとの誤解を生むものになっており、回収すべきだとしま
した。この問題についてははじめて詳細を聞く参加者も多く各地で問題にしてい
きたいとの声も聞かれました。
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会場には、石巻から原さん、新潟県の避難の検証委員会の委員をされている大河
弁護士、松戸市議の岡本さん、FoEの満田さん。
コロナ禍により、来場者30名、ズームが50人とズームが主体だったのですが、仙
台の日野さん、笹気さん、新潟の小木曽さん、茨城の美澤さん、魚津さん、千葉
の若井さん、関西の島田さん、久保木さん、増田さん、アイリーンさん、福井の
宮嵜さん、石地さん、広島の木原さん、佐賀の永野さん、石丸さん、鹿児島の高
木さんがズームで参加し、全国集会の様相。原子力防災の課題で東日本含めてこ
れだけ全国各地の皆さんが集まったのははじめてではないかと思います。
ズームの利点を最大限に活かすことができました。技術的なところはFoEの若い
スタッフに手伝っていただきました。おかげでストレスなくできました。設定は
福島みずほ事務所にお願いしました。みなさんありがとうございました。各地で
再稼働を止めていきましょう。
阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)
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