September 2021
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

« 12月2日大崎市放射能廃棄物焼却差し止め訴訟第10回期日が開かれました | トップページ | <アーカイブ>蟻塚亮二さんオンライン講演会(避難の協同センター) »

2020/12/24

<政府交渉報告>大飯原発設置許可消しについての院内集会&対政府交渉

みなさまへ(拡散歓迎)

本日参議院議員会館にて、大飯原発設置許可取消し判決をめぐり院内集会と政府
交渉が行われました。

集会には、原告共同代表の小山さん、アイリーンさん、原告の島田さん、武藤さ
ん、福井の原告の石地さんも参加されました。FoEの満田さん、技術スタッフの
松本さん、会場には後藤さんとメディアのみなさん、院内集会に立憲の山崎誠議
員、政府交渉には設定をお願いした福島みずほ議員が参加されました。ズームと
YouTubeのオンライン参加を含めて80名近い参加となりました。

動画は以下で視聴できます
https://youtu.be/A1pCw9Exf6U

交渉には、原子力規制庁の法務部と実用炉審査部門と企画調整課から参加し、う
ち法務部と実用炉審査部門の地震担当の人が主に対応しました。


◆訴訟当事者であることを理由に発言を遮る原子力規制庁の法務部

法務部の人は決まり文句のように「本日は大飯原発の判決についての意見交換と
聞いているが、訴訟に関わる内容について、訴訟当事者が法定外で議論するのは
適切ではない」と繰り返し、回答を拒否する場面が何度もありました。

もともとこの場は、判決が出る前から準備をしていました。金曜日の判決後、次
の月曜日及び木曜日の設定に対しては、議論したことが証拠として不利に使われ
るおそれがあるので何も言うことができない、控訴の判断を期限までに行わなけ
ればならず担当者全員が忙しい、などという理由で断ってきました。控訴期限の
後に改めて設定してようやく実現したものです。

その一方で、更田委員長は「解釈がおかしい」「内向きのサービスでつくったガ
イドを勝手に解釈された」「理系でないとわからない」などと判決を小馬鹿にし
て言いたい放題。原子力規制委員会の名で「基準地震動の策定に係る審査につい
て」なる文書を出し、判決のはの字もないのに内容は判決を批判するものになっ
ていて、これも裁判外で言いたい放題。

こちらからは、「基準地震動の策定に係る審査について」については説明責任が
あるはず。更田委員長も言うように、被告は国であり、原子力規制委員会ではな
い。その事務方としての原子力規制庁と市民との意見交換であり、被告対原告の
場ではない、この場には原告でない人もいるが、原告が出て行けば話すのか、福
井に説明に行ったときも何も答えないのか?などと述べ、具体的な回答を求めま
した。最後は福島みずほ議員が「ここは国会です」「『なぜばらつきを考慮しな
かったのか』という単純な問いかけに明快に回答して欲しい。それくらいできる
でしょう」と一喝。

こうしたやりとりもあって、法務部の横にいった実用炉審査部門の地震担当が、
法務部の妨害をかわしながらかろうじて答えてくれました。


◆ばらつき条項が福島原発事故後に追加された意味

やりとりでは、まず「基準地震動の策定に係る審査について」にある「入倉・三
宅式を用いて地震モーメントを計算する際、式の基となった観測データのばらつ
きを反映して計算結果に数値を上乗せする方法は用いていない。」との文言につ
いて、上乗せしてばらつきの考慮することはやられていないことを確認。

そしてそれが、ガイドのばらつき条項に反するのではないかと。問題の条項はガ
イドの以下の2文。このうち第二文がばらつき条項です。

(1)震源モデルの長さ又は面積、あるいは1回の活動による変位量と地震規模
を関連づける経験式を用いて地震規模を設定する場合には、経験式の適用範囲が
十分に検討されていることを確認する。
(2)その際、経験式は平均値としての地震規模を与えるものであることから、
経験式が有するばらつきも考慮されている必要がある。

実用炉審査部門の地震担当の人は、(1)と(2)は一体だとしながら、ばらつ
きについては触れず、経験式の適用範囲について、すなわち(1)についての説
明に終始しました。(2)については、(1)の経験式の適用範囲についての検
討に際して認識すべきことを述べただけにすぎないと。

これに対し原告・市民側は、(2)は当初はなかった。それが福島第一原発事故
を経験し、時間をかけた審議の結果、新規制基準として新たに追加された経緯を
考えて欲しい、(2)については、不確かさの考慮とは独立に、ばらつきの考慮
をそれはそれでやりなさいとしか解釈のしようがないと指摘。

地震担当の人は神妙な面持ちで聞いていました。いろいろと説明を試みて、真面
目な人のようですが、白を黒というために必死に説明するのはやめて、黒を黒と
認めてはどうかと思いました。

大阪地裁での裁判では、裁判所が、ばらつきを考慮した場合の定量的な評価と合
わせて、第二文のばらつき条項が、福島第一原発事故後に追加された意味を考え
よと、被告に釈明を求めたということですが、その意味について、私自身も理解
が進んだと感じました。

東日本大震災で被災し、放射能の恐怖を肌で感じた武藤さんから、ばらつき条項
が福島第一原発事故後に追加されたことの意味は大きいとする発言がありました。

ばらつきと不確かさの関係など、いくつかすっきりしたところがありました。そ
れと規制庁の現場が、説明がつかないことを説明しようとしてあくせくしている
こともわかりました。みなさんお疲れさまでした。ありがとうございました。

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)

« 12月2日大崎市放射能廃棄物焼却差し止め訴訟第10回期日が開かれました | トップページ | <アーカイブ>蟻塚亮二さんオンライン講演会(避難の協同センター) »

原発再稼動問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 12月2日大崎市放射能廃棄物焼却差し止め訴訟第10回期日が開かれました | トップページ | <アーカイブ>蟻塚亮二さんオンライン講演会(避難の協同センター) »