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2019/04/16

関電火山灰問題で規制庁ヒアリング(明後日4/17の規制委で議題に)

みなさまへ(拡散希望)

関電の火山灰評価について、先ほど、明後日の原子力規制委員会の定例会合の議
題が発表となり、大山の火山灰評価が入りました。いよいよ再審査です。初めて
のバックフィット命令が下るかもしれません。猶予期間を設けずに、直ちに停止
措置をとらせるよう、しっかり監視していきましょう。

是非ご注目ください。
可能なかたは傍聴をお願いします!
http://www.nsr.go.jp/data/000267597.pdf

この問題で本日、規制庁からのヒアリングの機会があり、美浜の会のみなさんと
参加しました。再審査の内容ややり方については、規制委員会で決めるのでなん
とも言えないとの回答でしたが、やり取りを通じて以下のことが明らかになりま
した。

・報告徴収により、大山生竹テフラ(DNP)について、関電が噴出量11立方
キロ、その場合の層厚が、高浜で21.9センチなどを確認した。
・関電は、DNPとDKPを一連の巨大噴火であるとし、DKPと同様にDNP
もシミュレーションから外すよう求めたが、それを示す証拠は示されていない。
・規制庁・規制委としての見解をまとめて、文書で示すことになる。

設置許可の層厚10センチから20センチ以上への見直しは必至だと思われます。

・層厚が変われば、工事計画や保安規定についても変更が必要となり、それも合
わせて審査を行うことになる。
・バックフィット命令を下す可能性がある。これは原子炉等規制法の以下の規定
により、原子炉の停止や是正を求めるもの。今回は、設置許可の変更による是正
措置を求めることになるだろう。

(施設の使用の停止等)
第四十三条の三の二十三 原子力規制委員会は、発電用原子炉施設の位置、構造
若しくは設備が第四十三条の三の六第一項第四号の基準に適合していないと認め
るとき、発電用原子炉施設が第四十三条の三の十四の技術上の基準に適合してい
ないと認めるとき、又は発電用原子炉施設の保全、発電用原子炉の運転若しくは
核燃料物質若しくは核燃料物質によつて汚染された物の運搬、貯蔵若しくは廃棄
に関する措置が前条第一項の規定に基づく原子力規制委員会規則の規定に違反し
ていると認めるときは、その発電用原子炉設置者に対し、当該発電用原子炉施設
の使用の停止、改造、修理又は移転、発電用原子炉の運転の方法の指定その他保
安のために必要な措置を命ずることができる。

・これまでのバックフィットは、行政指導により指示を出してきた。もし、上記
の強制力のある「命令」を下せば、原子炉では初めてのことになる。
・法律には、猶予期間の設置についての記載はない。命令に際してどのような条
件を付けるのかは検討中。

こちらからは、火山灰濃度について、一昨年の規則改定にともなうバックフィッ
トの期限が昨年末で切れていることから、これ以上猶予すべきではないとし、ま
た、昨年12月に、層厚が10センチでは済まないことがわかっていながら、原
発を止めないために強引に認可したことがそもそも間違いであったとし、当時の
判断も間違っていたし、現状で期限はとうに切れているので、直ちに運転を止め
るよう強く求めました。

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)

2019/03/11

13日正午まで<審査請求人募集中>関電原発の火山灰評価

みなさまへ(拡散希望)

改めてのお願いです!

関電原発の火山灰評価について審査請求を行います!

https://goo.gl/forms/6emZxYXFoJwUEIFD2

関西電力の原発の火山灰評価について、原子力規制委員会が昨年12月17日に
下した火山灰評価に関する保安規定の認可処分は、猶予期間の期限(12月31
日)が近いことから、安全性が確認されない内容であることを承知で強引に通し
たものであり、基準規則にも違反する行為であることから、これの取り消しと執
行停止処分を求めて、行政不服審査法に基づく審査を請求することとしました。

ぜひ請求人にみなさんの名前を連ねていただきたいと思います。以下のフォーム
にご記入っください。先方に提出するのは、請求人名簿(氏名と住所または居
所)と総代の承認書(氏名と住所または居所)です。3月13日正午までにご記
入の上送付をお願いします。

https://goo.gl/forms/6emZxYXFoJwUEIFD2

上記のフォームでうまくいかない方は、阪上まで、メールにて、氏名と住所をお
知らせください。

sakagamitake@nifty.ne.jp

代表となる総代は、阪上 武(原子力規制を監視する市民の会/福島老朽原発を
考える会)、児玉正人(京都府南丹市園部町在住)、島田清子(美浜・大飯・高
浜原発に反対する大阪の会)の3名です。

よろしくお願いいたします!

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会/福島老朽原発を考える会)

***********************************

詳しい理由書案は以下です。3月13日に郵送にて提出する予定です。

審査請求書(案)と審査請求の理由(案)

http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2019/03/shinsa-sekyusyo-an.pdf

Q&Aをつくってみました

Q:何がしたいの?
A:関西電力の原発の火山灰評価に関する保安規定認可処分の取り消しを求める
審査請求の請求人を募っています。

Q:審査請求って何?
A:行政不服審査法により、行政処分の取り消し等を求めて法令を管轄する行政
庁に審査を求めるものです。

Q:どこが審査するの?
A:原子力規制委員会ですが、実際には原子力規制庁の職員が行います。

Q:何が不服なの?
A:火山灰濃度の改定に伴う保安規定変更認可が昨年12月17日に下されたのです
が、その内容が5日前の12月12日に下された報告徴収命令処分と矛盾するのです。

Q:何がどう矛盾するの?
A:原発の火山影響評価では原発の敷地に積もる火山灰の厚み(設計層厚と言い
ます)が基礎になります。耐震評価での基準地震動、津波での基準津波に相当す
るのが、設計層厚です。関電の原発は設計層厚を10センチとしていましたが、知
見の見落としが明らかになり、昨年11月に原子力委員会が過小評価を認めました。
そして、12月12日付で関電に対し、設計層厚の再評価を命じました。これが報告
徴収命令です。ところが、原子力規制委員会は、5日後に、ダメと認定したはず
の設計層厚10センチから算出した火山灰濃度に基づく保安規定に認可処分を下し
たのです。

Q:担当者が5日前の報告徴収命令を知らなかったとか?
A::さすがにそれはないと思います。

Q:ではなぜ認可してしまったの?
A:猶予期限の年末が迫っていたからだと思われます。火山灰濃度の策定につい
ては一昨年12月に規則改定があり、非常用発電機のフィルター交換の手順などを
作り直し、保安規定の変更の認可を受ける必要がでてきたのですが、原発を止め
ないで済むように、約1年間の猶予期間が設けられました。その期限が昨年12月
31日だったのです。認可しないと猶予期間が過ぎてしまい、原発を止めざるをえ
なくなる、だから原子力規制委員会が助け舟を出し、12月17日の段階で強引に認
可してしまったと考えられます。安全性が確認できない状況を承知で認可したの
が事実であれば、原子力規制当局としてあるまじき行為だと思います。

Q:何か危ないことごあるの?
A:火山噴火により火山灰の濃度が想定を超えると、非常用発電機のフィルター
交換が間に合わなくなり、目詰まりで止まってしまい、電源喪失に至る恐れがあ
ります。

Q:更田委員長は当面噴火はないから止めなくてよいと言っていたのでは?
A:設計層厚の報告聴取命令に関して、更田委員長は確かに記者会見で、当面噴
火はないから原発をとめ止めなくてもよいと述べていました。しかし、火山灰濃
度について、12月31日までだった猶予期限を延長するような話は出ていませんし、
手続きを踏んだ形跡もありません。猶予期間も安全性を考慮して定めたはずです。
保安規定認可を強行する言い訳にはなりません。

Q:決定はすぐに出るの?
A:決定が出るまでには時間がかかる恐れがあります。そこで、裁判での仮処分
にあたる執行停止命令処分も求めています。これは審理に先立っで、先に原発の
運転を止める判断をするというものです。

Q:今後の流れは?
A:審査請求書は、3月13日に郵送で提出の予定です。相手方から弁明書が届き、
反論書を出すことができます。その過程で、口頭意見陳述会が開かれることもあ
ります。行政不服審査法の改定により、口頭意見陳述会において、意見を述べる
だけではなく、担当職員と直接質疑ができるようになりました。

Q:どうすれば審査請求人になれるのか?
A:以下をクリックしてフォームに氏名と住所を記入するだけです。3月13日正
午が締め切りです。よろしくお願いします!

https://goo.gl/forms/6emZxYXFoJwUEIFD2

2018/12/27

福井県知事への要望書に関する団体賛同のお願い

みなさまへ
是非団体賛同をお願いします。

************************************

みなさん、美浜の会の小山です。
関西電力は福井県知事への約束を果たすことを今日断念し、知事に謝りを入れま
した。
大飯3.4号は止めるべきだとの趣旨の要望書を知事に提出します。
下記の最後に示しているフォームに従って、ぜひ賛同団体になってください。

このメールの拡散もよろしくお願いします。
12月26日 小山英之


使用済燃料の搬出問題に関して福井県知事に要望書を提出します
ぜひ賛同団体になってください

大飯3・4号炉運転再開の了承は取り消してください

関西電力は、使用済燃料の貯蔵施設に関する福井県外の計画地点を2018年中に公
表すると、2017年11月に福井県知事に約束しました。その約束によって、大飯
3・4号炉の再稼働が承認されたのです。
ところが、関西電力は福井県知事との約束をはたすことを断念し、岩根社長は12
月26日に県庁に出向いて知事に謝罪しました。その結果、大飯3・4号再稼働の承
認は無効になったはずです。

ところが知事は、「できるだけ早く候補地を示してほしい」と述べただけで、大
飯3・4号炉再稼働の承認取り消しには何も触れなかったということです。しか
し、県外の計画地点などどこにもないことは、この1年間の動きによってすでに
明らかになっています。また別に、県内の敷地内乾式貯蔵所も、やはり核のゴミ
捨て場になることは明白で、地元の人たちは強い懸念を抱いています。
知事が出すべき答えはただ一つ、まずは、大飯3・4号の再稼働承認を取り消す
ことです。

◆そこで、下記の3点を2019年1月末に知事に要望しましょう。
1.関西電力の約束違反を踏まえ、大飯3・4号炉の運転再開の了承を取り消し
てください。
2.福井県内で、使用済燃料の貯蔵施設をつくることは認めないと、改めて表明
してください。
3.高浜3・4号の運転停止を求めてください。老朽原発高浜1・2号及び美浜
3号の再稼働を認めないでください。
これらに基づく要望書への団体賛同を募ります。ぜひ賛同団体に加わってくださ
い。

◆締め切りは1月18日です。福井県知事への要望書提出は1月末を予定していま
す(提出日が確定すればその日付を入れます)。
◆賛同団体は下記のフォームからお願いします。

https://goo.gl/forms/GVjkC21dAPxzPGhR2

2018年12月26日
[a:]ふるさとを守る高浜・おおいの会
原発設置反対小浜市民の会
 連絡先団体:ふるさとを守る高浜・おおいの会
避難計画を案ずる関西連絡会 
連絡先団体(この件):美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
 (530-0047)大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580 FAX
:06-6367-6581

2018/12/15

<政府交渉報告>巨大噴火リスクと六ヶ所再処理施設の火山審査

みなさまへ

 昨日午前に巨大噴火問題と六ヶ所再処理施設の火山審査等の件で規制庁と交渉
を行いました。交渉には、青森から山田清彦さん、脱原発弁護団から海渡雄一さ
んと中野宏典さんにご参加いただきました。設定は福島みずほ議員事務所にご尽
力いただき、福島みずほ議員にもご参加いただきました。参加されたみなさんお
疲れさまでした。

 交渉は主に、規制庁による今年3月7日付文書「基本的な考え方」について行
われました。原発や核燃料施設の火山審査において基準として用いられる「火山
ガイド」は、火砕流など設計対応不可能な火山事象に対して、運用期間中に発生
する可能性が十分に小さいことが示されなければ立地不適としています。これに
対し「基本的な考え方」は、巨大噴火(「噴出規模としては数十km3程度を超え
るような噴火」)については、社会通念によりリスクは容認されるとの前提に立
った上で、(1)巨大噴火が差し迫った状態ではないこと、(2)運用期間中に
巨大噴火が発生する根拠がないこと、の2点が確認できれば、「運用期間中は巨
大噴火の可能性が十分に小さいとみなす」としています。

 巨大噴火について、「発生する可能性が小さいことが示されなければ立地不
適」すなわち「グレーは黒」から「発生する根拠がないことが確認できればよ
し」すなわち「グレーは白」へと、判断基準を根本的に転換するものとなってい
ます。実際には、(2)については、そもそも発生を予測することは困難であり、
発生する根拠が示されることはないことから、(1)の巨大噴火が差し迫った状
態ではないことの確認ができればよいことになります。「運用期間中に発生しな
い」ことの確認が「差し迫った状況でない」ことの確認に大きく後退したことに
なります。

 規制庁側は、地震津波の審査部門の担当者が対応しました。担当者は、原子力
については巨大噴火のリスクを容認したわけではない、審査は従前と変わらず、
運用期間中の発生可能性が十分に小さいことを確認しており今後もそのように行
う、などと「基本的な考え方」とは異なる内容の回答があり、こちらが文書に即
して確認すると言い方を変えるといった具合で、なかなか議論がかみ合わなかっ
たのですが、ポイントは以下の4点だったと思います。

1.従前から同じ判断基準であったとの証拠はなし

 「基本的な考え方」は、この間、裁判所による「運用期間中の発生可能性が十
分に小さい」とはいえないとの決定が相次ぎ、それでも、破局的噴火のリスクは
無視しても社会的に容認されるとの社会通念論により、差止めは免れていたとこ
ろ、昨年12月に広島高裁により、火山ガイドに即して差止めの決定が出るに至り、
作成せざるをえなかったと思われます。与党からは火山ガイドを変えるよう圧力
がかかりましたが、規制委は解釈だけで、火山ガイドを無力化することにしたの
です。「基本的な考え方」には、更田委員長により火山ガイドの考え方をわかり
やすくまとめるよう指示を受けてそうしたと、あるだけです。そのうえで、「従
前からそのように規制してきた」と主張しているのです。
 しかし、従前の審査書をめくっても、「噴火が差し迫った状態でないことを確
認した」などの文言はないし、火山ガイドのどこをどうみても、巨大噴火を他の
噴火と区別する文言は見当たりません。交渉でも規制庁側は「従前と変わらな
い」と繰り返し述べていましたが、証拠を提示するよう求めても提示することは
できませんでした。
 交渉で規制委側は、審査で確認する内容が同じであることも強調していました。
内容は変わっていないが、審査の結果について、これまでは「運用期間中に発生
しない」としてきたものが、実のところは「差し迫った状況ではない」ことを確
認しただけであった、それを遡って、始めからそうであったことにした、という
ことかもしれません。いずれにしろ、「差し迫った状況ではない」ことが確認で
きさえすればよいのかが具体的に問題になります。

2.「差し迫った状況ではない」ことを確認しただけではダメ

 交渉で六ヶ所再処理施設の運用期間を聞きました。火砕流に対しては、放射性
廃棄物なども避難が必要ですから、40年の操業期間だけではすまないはずです。
原燃は80年を想定しているとの回答でした。となると、「差し迫った状況」だけ
でなく、50年後、80年後にも可能性がないのかが問題になるはずです。そのあた
りを問い質すと「差し迫った状況ではない」ことを火山活動のモニタリングによ
って継続的に確認するからよいのだとの回答がありました。答えに窮して持ち出
してきたのがモニタリング(監視)です。
 モニタリングについては、九州電力が川内原発周辺の5つのカルデラ火山につ
いて、破局的噴火の100年ほど前にマグマの供給率が急増し、それが地表の変化
に表れるとの前提で実施しています。しかし、やっていることはGPSデータから
山の両側の距離を測っているだけですし、兆候について、九電が根拠にしている
論文は、特定の火山についてのもので一般化することはできず、例えマグマの供
給率が急増しても、地表面の変化として現れるとは限らないと、規制委の検討会
の場で専門家から指摘を受けたものです。
 また、火山ガイドの記載でも、モニタリングは「発生する可能性が十分に小さ
い」との評価の後、別に実施することになっていますし、モニタリングにより、
兆候が把握された場合には、原子炉停止だけではなく、核燃料等の搬出を実施す
ることになっています。再処理施設の場合は、放射性廃棄物などの搬出も必要で
しょう。何十年もかかる可能性が十分にあります。兆候の把握は、十分な時間的
余裕をもって行う必要があることからも、「差し迫った状況ではない」ことを確
認するだけでは全く不十分です。

3.リスクを容認する対象噴火を広げた根拠もなし

 「基本的な考え方」の問題は、リスクを容認する噴火を勝手に拡大したことに
もあります。「基本的な考え方」までの裁判所の決定では、リスクを容認する噴
火を、破局的噴火以上としていました。噴出量が100km3以上で、阿蘇カルデラの
噴火では、九州が全滅、北海道でも15センチの火山灰、日本中が住めなくなるか
もしれないという規模です。「基本的な考え方」の作成に際して、更田委員長も
「破局的噴火、いわゆるカルデラ噴火について」改めてまとめるよう指示してい
ました。
 ところが規制庁は「基本的な考え方」において、リスクを容認する噴火を拡大
し、巨大噴火としたのです。巨大噴火は噴出量で破局的噴火の10分の1の規模と
なります。被害は破局的噴火よりは小さくなります。きちんと防災しなければな
らないと火山学者が訴えているレベルの噴火です。
 交渉では、なぜ拡大したのか、「数十km3程度」というのはどこから持ってき
たものなのかを再三聞きましたが、石渡委員を含めて規制庁内で協議して決めた
というだけで、根拠は出てきませんでした。

4.六ヶ所再処理施設の事業変更許可を下すべきではない

 リスクを容認する噴火を広げたことにより具体的にひっかかるのが、青森県六
ケ所村の六ヶ所再処理施設の火山審査です。施設へは十和田カルデラと八甲田山
の巨大噴火により、合わせて4回も火砕流が到達しています。十和田カルデラの
巨大噴火により、十和田湖周辺は大きな被害が出るでしょう。しかし日本中が住
めなくなるというわけではありません。それよりも、火砕流により、六ヶ所再処
理施設の高レベル廃液タンクが破壊されるようなことがあれば、放射能による被
害はより甚大なものになるでしょう。それを防ぐのが規制委・規制庁の責務では
ないでしょうか。それはリスクを容認してよいとは、それを規制当局自らが率先
して行うとは何事でしょうか。
 交渉では、従前から同じ判断基準であった証拠とリスクを容認する噴火を「数
十km3程度」とした根拠については、改めて提出を求めました。また六ヶ所再処
理施設については、このような状況で事業許可を下すことがないよう求めて終わ
りました。

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)

2018/12/05

12/14★政府交渉&院内集会★巨大噴火リスク無視してよいのか/六ヶ所再処理の火山審査を問う

みなさまへ<拡散希望>

★緊急政府交渉&院内集会★*********
 巨大噴火リスクを無視してもよいのか?
 六ヶ所再処理/核施設の火山審査を問う

http://kiseikanshi.main.jp/2018/12/05/13376/

12月14日(金)10時~13時 参議院議員会館101

山田清彦さん(青森)/弁護士:海渡雄一さん/弁護士:中野宏典さん他

六ヶ所再処理工場の審査は年明けにも審査書案が出るという状況ですが、火山審
査において許しがたい事態が起きています。

今年3月に原子力規制庁は巨大噴火のリスクについては容認されるというのが社
会通念だという見解を示し、規制委が了承しました。差止裁判の決定で示された
社会通念論に追従したようにみえますが、規制委は、対象噴火を破局的噴火から
巨大噴火に拡大し、噴出量で一桁小さい噴火まで無視してよいとしています。

そしてそれを早速六ヶ所再処理工場の火山審査に適用しているのです。六ヶ所再
処理工場へは過去2回、十和田カルデラの巨大噴火による火砕流が到達していま
す。その噴火について、規制委側から事業者にリスクを無視するよう誘導してい
るのです。

巨大噴火により、十和田湖周辺は大きな被害が出るでしょう。しかし日本中が住
めなくなるというわけではありません。それよりも、火砕流により、六ヶ所再処
理工場の高レベル廃液タンクが破壊されるようなことがあれば、放射能による被
害はさらに甚大なものになるでしょう。それは無視してよいとは。それを規制当
局自らが率先して行うとは何事でしょうか。許しがたい状況です。

以上の件と、むつ中間貯蔵施設を含めた火山審査及び地震動評価の問題について、
緊急に政府交渉を行います。青森から核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団の山田
清彦さん、そして全国の原発差止訴訟で火山リスクの問題に取り組んでいる脱原
発弁護団の海渡雄一さん、最も火山問題に詳しい弁護士、中野宏典さんにも参加
いただきます。どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。

お話し
 山田 清彦さん(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団)
 海渡 雄一さん(弁護士:脱原発弁護団)交渉のみ参加
 中野 宏典さん(弁護士:脱原発弁護団)火山問題で最も詳しい弁護士
 阪上 武 さん(原子力規制を監視する市民の会)他

日 時 12月14日(金)10時~13時
 10:00~10:15 趣旨説明
 10:15~11:45 規制庁交渉(調整中)
 11:45~13:00 院内集会(解説及び質疑)
場 所 参議院議員会館101(9:40~通行証配布)
主 催 原子力規制を監視する市民の会、国際環境NGO FoE Japan
    資料代 500円
問合せ 090-8116-7155(阪上 武まで)

2018/11/22

やりました!規制委・関電火山灰過小評価を認めバックフィット検討へ

やりました!!!!

関電の原発の火山灰評価について、先ほど終わった原子力規制委員会会合におい
て、関電の過小評価を認定し、規制対応について規制庁に指示を出しました。新
知見によるバックフィットははじめての事例になるのではないでしょうか。猶予
期間などなく直ちに原発を止めて再審査させることが次の焦点です。


http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/00000387.html

******************************

鳥取大山(だいせん)の大山生竹噴火による火山灰(DNP)について、規制庁
の委託研究により、関電の過小評価が指摘され、昨年6月に規制庁は関電に調査
を要請しました。

問題となったのは、京都市越畑地区の火山灰層です。関電は調査により、越畑の
最大26センチの火山灰層がDNPであることを認めながら、流水に再堆積であ
り、この地層により層厚を評価することはできないとの見解を示しました。

関電の評価では、越畑地区の層厚は約1センチにすぎず、噴火規模は噴出量4~
5キロ立方で、その場合、審査結果を変える必要はありません。これに対し、規
制庁はDNPの最大層厚は26センチであるとし、意見対立が続いてきました。
この間、私たちは私たちなりの調査により、関電の調査を批判する見解を示し、
規制庁にも送り、また、規制庁の担当者と直接の意見交換も行ってきました。

11月16日の規制庁交渉報告

http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/rep_nra181116.pdf

規制庁は2度の関電との意見交換会と自ら行った現地調査を踏まえて報告をまと
め、本日公表しました。結果は、越畑のDNPは25センチであり、シミュレー
ションにより噴火規模は噴出量12.2キロで概ね再現できたというものです。

本日の規制委での議論では、石渡委員が規制庁の見解が妥当であるとし、委員全
員が、これを新知見と認めました。更田委員長は、その場で規制対応について早
急に検討するようにと、規制庁規制部に指示を出しました。

*******************************

関西電力は大飯原発や高浜原発の火山灰の影響について、設計層厚を10センチ
で審査を通し、機器への影響評価を行っています。鳥取県大山の噴火については、
噴出量5立方キロを想定したシミュレーションにより原発サイトで約9センチと
の結果を示し、設計層厚10センチを正当化していました。

これが噴出量12.2立方キロとなれば、単純比例計算でも、原発サイトの層厚
は22センチを超えます。大飯原発や高浜原発では、建屋や屋根に火山灰が積も
ったときの重量の評価やフィルター交換の評価において、10センチの想定しか
していません。

高浜原発では20センチを超えたらタンクの屋根が重みでつぶれてしまうおそれ
があります。また、大飯原発でも高浜原発では、いま、年末を期限に、火山灰濃
度の計算方法の変更による再評価と改造工事が行われていますが、その前提は層
厚10センチのままです。20センチを超えると火山灰濃度がぐっと上がり、フ
ィルター交換が間に合わないおそれがあります。

いずれにしろ再評価、再審査が必要です!

新知見により原発の安全性に疑義が出た場合の対応について、保安院時代は動か
しながら再審査(バックチェック)でしたが、規制委になり、止めて再審査(バ
ックフィット)に変わりました。大飯原発は動いています。猶予期間を設けるこ
となどせずに、すぐに停止措置をとらせることができるかどうかが焦点です。止
めて審査があたりまえ!しっかりと監視していきましょう。

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)

2018/11/19

<政府交渉報告>関電の越畑火山灰評価/むつ中間貯蔵の火砕流リスク

みなさまへ

先日行われた原発・核施設の火山リスクに関する政府交渉の報告です。

以下からご覧ください

http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/rep_nra181116.pdf


●[報告]11月16日 規制庁交渉
越畑火山灰とむつ中間貯蔵の火山影響評価について

http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/rep_nra181116.pdf

◆越畑火山灰
・「調査結果は近い内に報告するので待ってほしい」と繰り返す規制庁
・2a・2c層は「3/28規制庁見解を否定するデータはない。礫も少ない」
(3/28規制庁見解:越畑地点の火山灰層はDNP起源。最大層厚は26cm)
・「越畑の調査は、規制の議論と関係している」と認める

◆むつ中間貯蔵
・比較的小規模な噴火でも火砕流が届く立地に問題あり。「審査で考慮」と回答
・噴火に対する燃料搬出の方針(保安規定)の認可を操業前に行うかは未定

事前質問書

http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2018/11/1116shitsumonjikou.pdf

越畑火山灰に関する5団体の見解(11月4日)
http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/kazanbai_kenkai181104_6p.pdf
http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/kazanbai_kenkai181104_4p.pdf

原子力規制委員会
第2回大山火山の火山灰分布に関する情報収集に係る意見交換会

http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/other_meetings/20181005_01.html

主催:避難計画を案ずる関西連絡会/グリーン・アクション/原発なしで暮らし
たい丹波の会/ 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/国際環境NGO
FoEJapan/福島老朽原発を考える会/原子力規制を監視する市民の会

2018/11/13

11/16◆政府交渉◆原発と火山リスク~関電火山灰過小評価/むつ中間貯蔵火砕流

みなさまへ<拡散希望>

◆政府交渉◆原発と火山リスク~関電火山灰過小評価/むつ中間貯蔵火砕流

http://kiseikanshi.main.jp/2018/11/12/1233445-2/

11月16日(金)12:15~ 参議院議員会館にて

関西電力は大飯原発や高浜原発の火山灰の影響について、層厚10センチを前提に
した評価を行っています。しかし、鳥取県大山(だいせん)火山の噴火による約
30センチの地層が、原発までとほぼ同距離の京都市越畑地区でみつかっています。

関電は審査においてこの地層については考慮していません。規制庁は調査を要請
し、関電は今年3月の調査結果で「層厚は評価できない」としました。規制庁は
再調査を要請しましたが、関電は再調査によっても結論を変えず、10月29日には、
規制委・規制庁による現地調査が行われました。

この間、市民団体側から、関電の調査によっても過小評価が明らかであるとした
文書が提出されてきました。この問題につき、直接担当者と交渉の機会をもち、
関電の過小評価を認定し、設置許可を取り消すよう求めたいと思います。

青森県むつ市に建設中の中間貯蔵施設については、恐山からの火砕流が過去3度
も敷地に達していることが明らかになっています。頻度が高い比較的小規模の噴
火で火砕流が届くことやモニタリングを行っても噴火の予測が困難であることか
ら、この場所での立地は不適とすべきです。この件についても取り上げます。ど
なたでもご参加できます。是非お越し下さい。

◆政府交渉◆原発と火山リスク~関電火山灰過小評価/むつ中間貯蔵火砕流

http://kiseikanshi.main.jp/2018/11/12/1233445-2/

日 時 11月16日(金)12:15~14:45
場 所 参議院議員会館議員会議室3(12時よりロビーにて通行証配布)
スケジュール 12:15~13:15 打合せ学習会
       13:15~14:45 政府交渉
相手方 原子力規制庁
資料代 500円

主 催 避難計画を案ずる関西連絡会/グリーン・アクション/原発なしで暮ら
したい丹波の会/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/国際環境NGO FoE
Japan/福島老朽原発を考える会/原子力規制を監視する市民の会

問合せ 090-8116-7155阪上まで

事前質問書

http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2018/11/1116shitsumon.pdf

越畑火山灰に関する5団体の見解(11月4日)
http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/kazanbai_kenkai181104_6p.pdf
http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/kazanbai_kenkai181104_4p.pdf

原子力規制委員会
第2回大山火山の火山灰分布に関する情報収集に係る意見交換会

http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/other_meetings/20181005_01.html

阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)

2018/09/25

9/26 規制委前<抗議アピール>東海第二原発の設置許可に抗議!

みなさまへ(拡散希望)

9/26 規制委前<抗議アピール>東海第二原発の設置許可しないで!

http://kiseikanshi.main.jp/2018/09/24/22888/

原子力規制委員会は、9月26日の定例会合において、東海第二原発の原子炉設置
許可を下し、再稼働に向けた手続きをまた一歩進めようとしています。40年を超
える老朽原発、30キロ圏に96万人が住み逃げられない原発、福島第一原発と同型
で津波で被災した原発、安全上も、破たん企業の原電に東電が支援するというお
金の面でも問題のある原発の再稼働は許されません。

当日は、定例会合の傍聴後、原子力規制委前にて抗議アピールを行います。ぜひ
ご参加ください。

◆東海第二原発の再稼働許可に抗議アピール◆
日 時 9月26日(水)12:00~12:30
場 所 原子力規制委員会前(六本木ファーストビル)
最寄り 地下鉄南北線六本木一丁目駅5分

主 催 原子力規制を監視する市民の会
(共催:とめよう!東海第二原発首都圏連絡会/原子力規制委員会毎水曜昼休み
抗議行動)

問合せ 090-8116-7155(阪上)まで

原子力規制委員会定例会合は同日10:30~12:00の予定です。傍聴は規
制委に申し込みください。

http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/00000370.html

2018/08/17

<団体賛同急募>青森・むつ「中間貯蔵」への搬入を認めないで!

みなさまへ(拡散希望)

***********************************
むつ「中間貯蔵施設」への搬入を認めないよう求める要望書への団体賛同を!

http://kiseikanshi.main.jp/2018/08/17/122223/

青森県むつ市に建設中の原発の使用済燃料の「中間貯蔵施設」について、むつ市
を核のゴミ捨て場にしないためにも、柏崎刈羽原発からの試験搬入を含め、一切
の搬入を認めず、操業を認めないよう、また、関西電力の搬入方針にも今後一切
認めることのないよう要望する要望書をむつ市長に提出したいと思います。

要望書(文案は末尾にあります)は、地元のむつ市と青森県、搬出元となる新潟
県、搬出を狙っている関電の地元の関西、搬出元の本社がある首都圏が呼びかけ
となり、全国で団体賛同を募った上で、9月上旬に、呼びかけの代表者により直
接申し入れを行う予定です。

ぜひ団体賛同にご協力ください。8月31日が締め切りです。
★団体名と都道府県名を以下のフォームからお知らせください
フォーム→こちらをクリック→ 
http://ur0.link/Ly4N
★または、件名を「むつ中間貯蔵申し入れ賛同」として、1.団体名、2.都道
府県を 
sakagamitake@nifty.ne.jp まで送ってください!
★このメールを各所に転送してください!

<呼びかけ>
むつ市 核の「中間貯蔵施設」はいらない!下北の会(代表 野坂庸子)
青森県 核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団(事務局長 山田清彦)
新潟県 さよなら柏崎刈羽原発プロジェクト(事務局長 小木曽茂子)
/// 柏崎刈羽原発反対地元三団体(共同代表 矢部忠夫)
/// 原発反対刈羽村を守右る会(代表 武本和幸)
関西 避難計画を案ずる関西連絡会(この件の連絡先 美浜の会 代表 小山英之)
首都圏 国際環境NGO FoE Japan(事務局長 満田夏花)
/// 原子力規制を監視する市民の会(代表 阪上 武)

<趣旨説明>****************************

★青森県むつ市で建設中の原発の使用済燃料の「中間貯蔵施設」に注目が集まっ
ています。事業者のRFSは、規制委の審査による許可が下り次第、柏崎刈羽原
発からの試験搬入を行う予定です。関電がこの施設の使用を目論んでいます。

★「もんじゅ」の失敗により、核燃料サイクル政策は破綻しました。日本のプル
トニウム保有について国際的な批判が高まっています。しかし政府は再処理の方
針を変えていません。その背景に各地の原発で溢れる使用済燃料問題があります。
核燃料サイクル政策の破綻を、使用済燃料貯蔵施設の拡大で取り繕い、原発の稼
働を続けようとしています。

★むつ「中間貯蔵施設」の供用期間は最大50年で、それまでに、六ケ所再処理
工場の次の「第二再処理工場」に搬出されることになっています。むつ市が事業
者と結んだ協定書にも「貯蔵期間終了までの搬出」が明記されています。しかし、
「第二再処理工場」など検討すらされていません。プルトニウム削減の国際世論
が高まる中、50年後に建っている可能性はありません。むつ市が核のゴミ捨て
場になることは必至です。

★RFSは東電と原電の出資してできた会社ですが、最初の試験搬入の搬入元の
東電の柏崎刈羽原発は、燃料プールの使用済燃料が、管理容量の90%以上を占
めており、次の交換で溢れてしまいます。再稼働するには、むつ市への搬出が必
須です。柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては新潟県が検証作業を行っていますが、
むつ市への搬出はこれを踏みにじる行為です。

★関電の原発も使用済燃料がひっ迫しています。福井県知事は県外搬出の目途を
立てるよう関電に要望し、関電は年内に計画地点を示す約束をしています。それ
で、むつ市への搬出を狙っているのです。このように、むつ市への搬出は、原発
の稼働に直結しています。原発の稼働・再稼働を止めるためにも、むつ「中間貯
蔵施設」への搬出を止めることが重要です。

★宮下むつ市長は、関電の搬出方針に反発しています。また、施設の操業につい
ては改めて協議を行うとしています。「貯蔵期間終了までの搬出」との協定書の
条件が失われた状況で、核のゴミ捨て場にしないためにも、試験搬入を含む一切
の搬入を認めないよう要望し、今後の動きにつなげていきたいと思います。

<要望書案>****************************

2018年9月
むつ市長 宮下宗一郎様

核の永久のゴミ捨て場となるだけの
使用済核燃料の「中間貯蔵施設」の操業を認めないでください

要 望 事 項

1.むつ市に建設中の使用済核燃料の「中間貯蔵施設」について、柏崎刈羽原発
からのキャスク1基の試験搬入を認めないこと
2.むつ市を核のゴミ捨て場にしないために「中間貯蔵施設」の操業を認めない
こと
3.関西電力の使用済核燃料搬入方針について、これを一切認めないこと

青森県むつ市で建設中のリサイクル燃料備蓄センター(使用済核燃料の「中間貯
蔵施設」)については、当初から、最大50年の供用期間終了後に使用済核燃料が
確実に搬出されるのか、搬出されずに居残り続け、永久の核のゴミ捨て場になり
はしないか、ということが大きな問題となってきました。むつ市議会でも、核の
ゴミ捨て場になることに反対する意見が何度も出されました。今年1月に続き6
月初めにも関西電力の使用済核燃料をむつ市へ搬出する計画が浮上しましたが、
貴職はいち早く事実確認のために行動され、「地域の気持ちを無視したやり方で、
現時点では到底受け入れられない」、「まず行き先がクリアにならないと、先の
話はできない」との考えを示されました。ふるさとの豊かな自然を守りたい、子
や孫に核のゴミを残してはならないという地域の気持ちをくみ取っての発言、行
動と私たちは理解しています。

施設の事業許可に際して交わされた四者による協定書の第1条(3)の「使用済
燃料は貯蔵期間の終了までに貯蔵施設から搬出するものとする」との記載につい
て、2010年5月17日のむつ市議会全員協議会で議論がありました。六ケ所再処理
工場は寿命が約40年で貯蔵期間終了後の搬出先にはなりえず、搬出先の本命は
「第二再処理工場」ということになっており、出席したリサイクル燃料貯蔵(R
FS)の技術部長は、「第二再処理工場に対して国は検討を開始する」と答弁し
ました。当時の宮下順一郎市長はこの答弁を引き合いに出しながら、「最終処分
地にはなりえない」と繰り返し強調していました。

しかしここへきて再処理をめぐる状況は大きく変化しています。六ケ所再処理工
場の目途が立たない状況で、「第二再処理工場」については検討すらなく、資源
エネルギー庁が作成した核燃料サイクル図からも消えており、いまは全く未定で
あることを同庁も認めています。六ケ所再処理工場については、ガラス固化に根
本的な欠陥をかかえてトラブルが続出し、試運転が中断した中で3・11を迎え、
その後も操業延期が繰り返されています。昨年12月には、新規制基準対応工事を
理由に完成時期を3年延期するとの発表がありましたが、工事どころか、中断し
ていた審査がようやく再開された状況で、審査を終える見通しもない状況にあり
ます。

そしていま、日本の利用目的のないプルトニウム保有がますます国際的な批判に
さらされています。プルトニウムの削減が求められる中、政府は、プルトニウム
保有に制限を設け、必要最小限にしか再処理を行わない方向で検討を進めている
とのことです。しかし、いくら最小限にしても、再処理してしまえば、プルトニ
ウムを増やすだけです。高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉措置が決まり、プルトニ
ウム利用政策は目的を失いました。日本には、再処理事業を完全に止め、プルト
ニウム利用政策を放棄することが求められています。

このように、むつ市の「中間貯蔵施設」は「中間」の意味を失っています。最初
の搬入は東電の柏崎刈羽原発から試験搬入でキャスク1基とされていますが、原
発サイトにある燃料プールが満杯に近く、このままでは原発の運転が継続できな
いという、そのためだけの搬入です。関西電力の話も同様です。50年後にはすべ
て搬出することになっていても、搬出先がなければ、結局はそこに残り続けるこ
とになるでしょう。はじめは1基であっても、これを許せばそこからなし崩し的
に「リサイクル燃料」ではない「核のゴミ」を次々とため込むことになるでしょ
う。

むつ市は、施設の事業許可については既に同意されましたが、状況の変化により、
協定書の第1条(3)に規定された搬出については、実際には履行されない状況
にあります。同意の前提条件は失われたといってもよいでしょう。操業に際して
は、県と協議のうえで改めて協定を結ぶとのことですが、以上のことから、貴職
におかれましては、試験搬入を含め、一切の搬入を認めず、操業を認めないよう、
また、関西電力の搬入方針については関電自身が否定していますが、これについ
ても今後一切認めることのないよう要望いたします。
***********************************

よろしくお願いいたします!
阪上 武

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