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2024/08/13

【録画報告】ちくりん舎オンライン学習・懇談会ー放射能拡散や事故多発の木質バイオマス発電のいま

8月9日、ちくりん舎オンライン学習・懇談会ー放射能拡散や事故多発の木質バイオマス発電のいま が開催されました。当日は長野県、栃木県、埼玉県、福島県を始めとして、各地からの参加と報告がありました。

各地それぞれの状況も異なる中、発表や報告された方には短い時間しか取れず、また質疑や議論も深めることが不十分であったことをお詫びします。一方で各地の実情がある程度共有できたことは今後の各地の運動の連携のための基礎ができたのではないかと考えています。

当日の録画(編集済み)ができましたのでお知らせします。録画は下記からご覧になれます。

 

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ご感想がいくつか寄せられましたので紹介します。
・時間が足りないほど充実し、かつ現実に各地で多くの問題が発生しているということだったと思います。私は各現地で闘っている方々のお話を伺うことがとても勉強になると思っていますので、今後も続けてください。数団体のお話を絞って聞く会や、俯瞰して共通する問題を深堀りする会等に分けてやるとよりこの問題をとらえやすいと思いました。バイオマスそのものの欺瞞性を扱う会もやってください。

・期待以上の濃い内容の会に参加できて、本当に運が良かったと思っております。どうもありがとうございました。会に参加した段階では私自身は知らなかったのですが、私の暮らす高知県四万十町内の森林組合が集成材工場の跡を木質バイオマス発電所にする話があると後から聞いて、心底驚きました。その話を聞かせてくれたのは若い町議会議員の友人で、彼女もまだ詳しいことを把握していないので、次の議会で質問してみるとのことです。まだ火種の段階ならいいのにと思っていますが…

学習・懇談会終了後も関係者の懇談が続き、そこでも、是非この企画を続けて欲しいとなどの要望がありました。どのようなやり方が良いか、ちくりん舎の仲間、参加された皆さま他と相談しながら次の企画を考えたいと思います。

ご報告された方々を始め、皆さまに感謝いたします。

 

2024/07/27

8・9ちくりん舎オンライン学習会・懇談会-放射能拡散や事故多発の木質バイオマス発電のいま

●日時:8月9日(金)19:30~21:30 (開場:19:15)

●形式:ZOOMを使用したオンライン学習・懇談会

●参加費:無料

●参加申し込み:事前登録が必要です。こちらから必要事項を記入の上申し込んでください

●内容概略(予定)

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①メイン報告:長野県東御市木質バイオマスの現状について・・木質バイオマスチェック市民委員会

②報告1:矢板市のバイオマス発電計画と反対運動の現状

③報告2:埼玉県小鹿野町のバイオマス発電計画と反対運動の現状

④報告3:福島県飯舘村のバイオマス発電の現状

⑤質疑と懇談

 

各地の木質バイオマス発電所で爆発・火災など事故が相次いでいます。更にほとんど報道されないのが放射能汚染木を燃やすことによる周辺への放射能拡散です。

長野県東御市の木質バイオマス発電所-信州ウッドパワー㈱では焼却灰のセシウム濃度が昨年6月から上昇を始め、以前は100Bq /kg程度だったものが、本年1月にはついに800Bq/kgを超える事態になりました。リネン吸着法による監視でもセシウムが検出されました。

地元で測定・監視活動を続けている木質バイオマスチェック市民委員会からお話ししていただくとともに、各地の状況を共有して、放射能の拡散を止め、火災・事故などの被害を防止するために市民として何ができるか、意見交換を行いたいと思います。

※近くでバイオマス発電計画があり不安だ、既に稼働しており困っているなどの方からの参加、連絡も歓迎します。

 

2024/06/26

東御市「木質バイオマスチェック市民委員会」学習講演会でお話しました

6月22日長野県東御市中央公民館にて「福島原発事故から13年 放射能汚染は今・・・」と題した学習講演会でお話ししました。

東御市の皆さんとは2019年からのお付き合いです。市報に出た「羽毛山工業団地売買契約が成立」記事で、木質バイオマス発電所建設を知った2人のお母さんがネットで調べてちくりん舎へ問い合わせの電話をいただいてからのおつきあいです。

2019年に合計3回東御市で学習会や講演会でお話をしたあと、地元の人たちが「木質バイオマスチェック市民会議」を立上げ、市の環境課が信州ウッドパワー㈱の焼却灰を回収、セシウム濃度を測定して市のHPに公開させるルールにしたり、独自に資金集めをしてリネン吸着法で同発電所周辺の大気中粉塵のセシウム濃度調査などを継続してきました。

稼働開始以来、焼却灰のセシウム濃度は100Bq/kg以下で、リネン吸着法も結果も、ずっと不検出が続いていました。ところが昨年頃から焼却灰濃度が100Bq/kgを超えて上昇し続け、今年の1月には800Bq/kgを超える事態になりました。それに呼応するかのように、今年2月回収分のリネンから1箇所セシウムが検出されました。この状況をどう見るか、ということが、今回の話のメインテーマでした。

東御市を訪れて驚いたのは、信州ウッドパワー敷地内が燃料用原木で埋め尽くされている状態です。

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発電所敷地内だけでなく、近くの工場(現在閉鎖中)の敷地にはさらに膨大な量の原木の山が出来ていました。

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ここ数年、木質バイオマス発電の稼働ラッシュで燃料チップ価格が高騰する「ウッドショック」が起きています。これらの大量の燃料木の貯蔵や、焼却灰のセシウム濃度上昇はそれらと関係すると思われます。

同発電所の近くのリネン設置場所には、「リネン(麻布)による大気汚染監視中」という目立つ看板が立っていました。単にリネンで監視するだけでなく、多くの人や信州ウッドパワーに対しても牽制をする意味で良いアイデアだと思いました。

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午後からの講演では、今回の焼却灰やリネン吸着法結果について、大崎市の放射能ごみ焼却場周辺との比較や、その意味なども含めて解説しました。予定時間を大幅にオーバーしてしまいましたが皆さん熱心に最後まで聞いていただき、貴重な情報交換もできました。

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講演の要旨はこちらからDLできます

監視スタートから足掛け5年間ですが、粘り強く継続して監視して来たことが今回の成果に繋がったと考えます。