« 炉内の水があふれていた | トップページ | 失われた地震記録 »

2007年7月28日 (土)

震源断層がひずみ集中帯の一部をなす長岡平野西縁断層帯の一部である可能性

中越沖地震:震源は巨大断層帯の一部か 原発の北数キロ
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070728k0000m040180000c.html

「新潟県中越沖地震の震源断層が、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の北側数キロの地下で、原発北東側の内陸部にある鳥越断層とつながっている可能性があることが、東京大地震研究所の佐藤比呂志教授(構造地質学)らの研究で分かった。当初の想定より、断層が原発近くを通っている可能性があることを示す結果。」

「鳥越断層は、マグニチュード(M)8クラスの地震が起こる可能性が指摘されている長岡平野西縁断層帯(新潟市沖-小千谷市)の一部。」

Torigoe

2004年新潟県中越地震の10日前の2004年10月13日、文部科学省地震調査委員会は長岡平野西縁断層帯について,「断層長さは83km、地震の最大規模はマグニチュード8,発生確率は国内活断層の中でやや高いグループ」との評価を発表しました。断層帯が一体のものとして活動した場合には,M8クラスの地震が起こるというのです。これに対し,東電はこの断層帯にある断層の一つである気比ノ宮断層のさらに一部しか考慮していません。発生する地震もM6.9です。この点について,地元の反対運動や,柏崎刈羽1号機設置許可取消裁判の原告は,東電の評価が過小評価であると批判していました。

参考:柏崎刈羽原発の地震地盤論争と新指針(『通信』より)原子力資料情報室
http://cnic.jp/modules/news/print.php?storyid=445

389_t3

この断層帯の評価について,近藤正道参議院議員からの質問主意書に対し,政府は以下のように答弁(平成十六年十一月二十六日)していました。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/161/touh/t161007.htm

「文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会が平成十六年十月に公表した「長岡平野西縁断層帯の長期評価について」(以下「地震調査委員会評価」という。)においては、新潟市の沖合から越後平野南部に位置する長岡平野西縁断層帯を構成する複数の活断層全体が一つの区間として活動した場合、マグニチュード八程度の地震が発生する可能性を指摘しつつも、同断層帯を構成する断層について、一部の断層以外には活動履歴に関する詳しい資料が得られていないことや海域における断層の位置に関する資料が不足していることから、今後、精度の高いデータを集積して、最近の活動履歴や平均活動間隔を正確に把握する必要があるとしているところであり、地震調査委員会評価をもって、敷地周辺の陸域及び海域の断層に関する詳細な地質調査の結果等を踏まえてなされた柏崎刈羽原子力発電所の耐震設計審査の結果を直ちに見直す必要があるということにはならないものと考える。今後の対応については、同断層帯に関するデータの集積状況や学術的研究の進展状況を踏まえ、必要に応じ、検討を行ってまいりたい。」

報道をみると,今回の中越沖地震と3年前の中越地震は,この長岡平野西縁断層帯の東端と西端で発生したものであること,この長岡西縁断層帯を含む,北海道から日本海沿岸にそって九州に続く巨大な「ひずみ集中帯」の一部をなしており,「ひずみ集中帯」がアムールプレートと北米プレートのプレート境界をなしていること,中越,玄海沖,能登沖,中越沖と,「ひずみ集中帯」の活動が最近活発になっていることが指摘されています。

|

« 炉内の水があふれていた | トップページ | 失われた地震記録 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 震源断層がひずみ集中帯の一部をなす長岡平野西縁断層帯の一部である可能性:

« 炉内の水があふれていた | トップページ | 失われた地震記録 »