40 電力需要

2007年8月20日 (月)

猛暑で東電の電力逼迫…原発推進とオール電化キャンペーンのつけか

東京電力の最大電力が8月20日に5938万kWを記録しました。
http://www.tepco.co.jp/forecast/html/demand-j.html
8月10日の5951万kWに次ぐ今夏2位の記録です。過去の最大値は,2001年の6430万kWでした。
http://www.tepco.co.jp/forecast/html/demand-j.html

12日からの週に首都圏は連日40度近いウルトラ猛暑だったのですが,お盆休みと重なっていました。少し涼しくなって20日に週が明けたのですが,まだ暑い日が続きそうです。

報道は,「猛暑で電力逼迫 お盆休み明けピンチに東電必死」「東電供給電力ギリギリ 余力は原発1基未満」といった見出しが躍っています。
http://newsflash.nifty.com/news/te/te__jcast_10480.htm
http://www.asahi.com/special/070716/TKY200708190180.html

Tky200708190185

2002年東電原発不祥事の影響で2003年の夏は東電の原発17機すべてが停止しました。それでも夏を乗り切りました。その時に指摘されたのが,同じ原因で一斉に止まる原発という電源の脆弱性でした。地震もそうですが,1機の事故についても,同じ事故を起こす可能性がある同型炉はすぐに停止しなければなりません。

しかしその後,国,東電が行ってきたことは,CO2対策を口実にした,原発の増設・稼動率上昇キャンペーンとオール電化キャンペーンでした。原発をさらに増やし電気をさらに使おうというのは時代に逆行するものです。これが,今日の事態を招いているのではないでしょうか。

柏崎市の会田市長が,柏崎が原発で不安を抱えている一方で,東京で電気がこうこうと灯いているのを見て違和感を覚えたと報じられました。新潟県も,政府の地震調査委員会の場で県民アンケートを紹介しながら,「「不安に思うこと」のトップは、「住宅再建」ではなく、「原発トラブル・放射能漏れ」となっており、如何に地域の住民の不安が大きいかが分かります。原子力発電所を受け入れた地域の住民だけにリスクを負わせ、「電力は首都圏へ、リスクは地元で」では立地地域は浮かばれません。」と述べています。

ピーク時の電力需要を減らす(実際に逼迫するのは年に十数時間だと聞きます)だけでなく,全体の電力需要を減らしていく,その中で,自然エネルギーの比率を増やし,脆弱で融通の利かない原発の比率を減らしていく…というのが,本当の意味でのCO2,環境対策ではないでしょうか。今はその方向に舵を切る絶好の機会だと思います。

柏崎刈羽原発は全号機停止していますが,福島はどうなっているでしょうか。現在定期点検で停止ししているのは,福島第一1号機と福島第二2号機です。実は,福島第一3号機も7月31日から止めなければならないはずでした。これは,3月に発覚した臨界事故隠しのお仕置きで,国が早めの定期点検入りを指示したためです。国は本来なら出して当然の運転停止命令を出しませんでした。罪を認めながら罰を与えない処分に終わりましたから,この早めの定期点検入りが唯一の実質的な罰でした。東電は地震を理由にこの罰を逃れることを願い出て,国はよしとしてしまったのです。しかし,まもなく,法的な期限を迎えて止めざるをえなくなるでしょう。

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