55 浜岡原発関係

2007年10月27日 (土)

浜岡原子力発電所運転差止敗訴判決に関する原告団・弁護団声明

浜岡原子力発電所運転差止敗訴判決に関する原告団・弁護団声明

2007年(平成19年)10月26日

浜岡原子力発電所運転差止事件原告団・弁護団

 本日、静岡地方裁判所民事第1部(宮岡章裁判長)は、中部電力株式会社浜岡原子力発電所1号機、2号機、3号機および4号機の運転差止め事件について、原告の主張を全面的に排斥する判決を言い渡した。
 この判決は、地震大国日本において原発を設置運転することがいかに危険であるかについて、あえて目をつぶった極めて不当な判決である。巨大な東海地震の発生が極めて切迫していることは確実なことであり、そのとき浜岡原発が重大な事故を起こし、原発震災、すなわち巨大地震と原発重大事故の同時発生の状態となり、日本国民の生命身体に重大な被害が発生したとき、裁判所はどのようにして責任をとるのであろうか。
 私たち原告団・弁護団は、この原発震災の発生をくいとめるために、今回の不当判決に屈することなく、即時に控訴し、勝訴、原発運転差止めを勝ち取るまで戦うことを宣言する。

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2007年10月22日 (月)

浜岡裁判勝訴直前集会に報道陣30人

21日に行われた浜岡原発裁判勝訴直前集会にご参加いただきありがとうございました。集会には50名近くの方にご参加いただいたのですが,その他に新聞記者やテレビクルーなど報道関係者が30名近く来場して,おかげで賑やかな集会となりました。

テレビはTBSと静岡朝日放送の2社。TBSは集会終了時の17時のニュースに早速流れていました。以下はTBSのWebにあがっていたものです。判決は26日です。

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浜岡原発訴訟、判決控え原告団が集会

「東海地震の想定震源域にある、中部電力・浜岡原子力発電所に対し、運転の差し止めを求めている訴訟の原告団が、今月26日の判決を前に東京で集会を開きました。
  静岡県御前崎市にある浜岡原発は、東海地震の想定震源域の真ん中にあり、裁判では、国が想定した東海地震のモデルや耐震設計の妥当性などが大きな争点となっています。
 21日の集会には原告団の市民や弁護士ら50人ほどが参加、「中越沖地震はM6.8で柏崎刈羽原発が被害を受けたが、東海地震はM8程度が想定されている」「複数の個所でトラブルが同時に起きる事態の安全性が想定されていない」などと訴えました。
 静岡地裁の判決は今月26日の「原子力の日」に言い渡されますが、今回の裁判は同時に仮処分の決定も出されるため、決定の内容次第では、判決の確定を待たずに原発の運転が止まる可能性もあります。(21日16:34) 」

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浜岡原発裁判判決の注目点

21日の集会した資料から,ふくろうの会でまとめた判決の注目点です。

浜岡原発運転差止訴訟判決の注目点

1.被告の想定を超える地震・地震動が発生しうるか?

■安政東海地震を想定すれば十分か?
・安政東海地震がこの地域の最大の地震であるとの認識の妥当性
・安政東海地震の記録についての疑義(佐倉の震度5)
・超東海地震の発生の可能性

■想定東海地震による地震動がS2及びSSを上回る可能性
・枝分かれ断層が動く可能性
・震源の深さは被告の想定(20km)よりも浅いこと
・アスペリティが原発直下に存在する可能性

…被告は,震源の深さが想定よりも浅い15kmになる可能性,アスペリティが原発直下に存在する可能性,アスペリティの大きさが想定よりも大きくなる可能性を認め,それぞれについて,バックチェック報告書にて検討している。それによると,震源の深さを20kmから15kmにすると地震動は約1.3倍に,アスペリティを原発直下に移動すると地震動は約1.5倍になる。しかし両方が生じた場合についての検討は行わず,アスペリティの移動だけを評価している。両方を考慮すると地震動は約2倍になる。アスペリティの応力降下量のばらつきについても被告は検討しているが評価から外している。

・断層モデルの不十分性
…経験的グリーン関数法で採用した地震記録は本来使えないもの
…パラメータのばらつきの問題等

2-1.想定東海地震による発生応力が許容値を超えるか?

■想定東海地震において想定すべき地震動の大きさ
…原告は以下の3つの理由をあげて,想定東海地震については,重要機器の固有周期が集中する0.1~0.3秒の領域における応答スペクトルの加速度を少なくとも3000ガルにすべきだと主張している。

① 中央防災会議モデルの工学的基盤における応答スペクトルの加速度について,興津川上流のアスペリティの直上ではこの固有周期領域で3500ガル程度,原発に近い藤枝・島田のアスペリティの直上ではこの固有周期領域で3000ガル程度となっている。アスペリティの直上ではこの程度の加速度が発生する可能性があることを示唆している。

② 被告がバックチェックでおこなった検討により,震源の深さを20kmから15kmとすることによる影響(地震動は約1.3倍)とアスペリティを原発直下に持ってくることによる影響(地震動は約1.5倍)を同時に考慮すると,地震動は1.3×1.5=約2倍となる。被告がS1の策定にあたり,安政東海地震の地震動について想定した加速度は,この固有周期領域においてS1とほぼ同等の1500ガルであるが,これの約2倍とすると約3000ガルとなる。

③ 被告がバックチェックで行った超過確率の評価によると,耐震設計技術指針等が要求する10の-4~-5乗レベルのハザードスペクトルは,この固有周期領域で約3000ガルとなる。

…その場合には,S2(2000ガル),SS(2000ガル),耐震裕度向上工事で用いた目標地震動(2700ガル)を上回る。

■重要機器における発生応力がS2許容値(破損限界)を上回る可能性
…比例計算では,3号機の再循環系配管66番については,固有周期が0.1~0.3秒における応答スペクトルの加速度が,2400ガルで1系統においてS2許容値(破損限界)を超え,2700ガルで両系統においてS2許容値(破損限界)を超える。
…比例計算では,3号機の主蒸気系配管SWEEPOLETについては,固有周期が0.1~0.3秒における応答スペクトルの加速度が2400ガルで許容値(破損限界)を超える。
…1・2号機についても,S2による発生値とS2許容値が近い部位が存在する。

■重要機器における発生応力がSS許容値(破損限界)を上回る可能性
…比例計算では,3号機の再循環系配管については,固有周期が0.1~0.3秒における応答スペクトルの加速度が,2500ガルでSS許容値(破損限界)を超える。

■減衰乗数が操作されている問題

2-2.許容値を超える「安全余裕」を認めるのか?

■許容値を超える可能性がある場合に直ちに停止すべきか?
…被告は,許容値は小さめにしてあり「安全余裕がある」と言うが,それは「余裕」ではなく,解析の不確かさ等から必要な安全代である。安全率について誤った認識をしている。さらに多度津における,一度の,実物でない実験により,機器・配管は想定の10倍近くまで耐えるとする被告の主張は危険なもの。安全性をなんら保証するものではない。

3.老朽化が耐震安全性に及ぼす影響

■SCC管理の不十分性
・SCCは現に多発し発生は不可避である。
・SCCはまだ未解明であり,進展予測には信頼性がない。
・SCCの測定には誤差があり,正確な把握ができない。

■減肉管理の不十分性

■維持基準に基づくひび割れ放置運転の危険性

…耐震設計は新品同様を前提としており,老朽化を考慮していない。
…SCCや減肉,疲労等の老朽化が「安全余裕」を切り縮め,原発の耐震安全性に影響を及ぼす可能性がある。

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2007年9月 9日 (日)

【集会案内】10/21(日)浜岡原発震災を止めるための差止裁判勝訴直前集会13:30千駄ヶ谷区民会館

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連続学習・討論会-柏崎刈羽から今こそ原発・再処理工場のない世界へ-

-第2回-
勝てない理由がない!
浜岡原発震災を止めるための差止裁判勝訴直前集会

-お 話-
浜岡原発運転差止裁判訴訟団団長 白鳥 良香さん
事務局次長 塚本 千代子さん
弁護士 海渡 雄一さん
原告 阪上 武さん/高木 章次さん/ほか

日 時 10月21日(日)13:30~16:30
場 所 千駄ヶ谷区民会館集会室(JR原宿10分)
参加費 500円
主 催 福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
協 賛 浜岡原発を考える静岡ネットワーク
問合せ 03-5225-7213(共同事務所AIR)

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2007年9月 4日 (火)

浜岡原発近くでの調査から超東海地震の発生が示された

浜岡原発近くのボーリング調査から,東海地震は毎回同じ規模で起きているのではなく,1000年前後に1度,大きな隆起をともなう「超東海地震」が発生していたことが,北大と国の機関(産業技術総合研究所)の調査結果として示されました。「超東海地震」の可能性は,浜岡原発運転差止訴訟で原告側が主張していたことで,原告側の証人の石橋克彦先生も証言されていました。

次にくる東海地震が超東海地震となる可能性は否定できません。その場合には,地殻変動が想定の3倍規模の地震になるとのこと。中部電力は,江戸時代に発生した安政東海地震が,この地域に起こりうる最大規模の地震であるとし,安政東海地震に耐えられるから問題ないと主張してきました。しかし安政東海地震は,通常の東海地震の一種にすぎません。また,中部電力は,1000ガルの地震に耐えるために補強工事を行ったことを強調しますが,その場合でも,想定した地震動は従来の3割増しにすぎません。「超東海地震」が浜岡原発を襲えば,1000ガルを大きく揺れを襲うことは間違いありません。浜岡原発は即刻停止すべきです。

浜岡原発運転差止訴訟の判決は10月26日に予定されています。原告は勝訴を確信しています。この裁判に勝って,柏崎刈羽原発に続いて,浜岡原発も全面停止に追い込みましょう。

東海地震、国の想定上回る?北大教授ら調査(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000593726.shtml

3倍規模の「超」東海地震、千年周期で発生か(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0903/OSK200709030045.html

「国が想定する東海地震の約3倍もの地殻変動をもたらす「超」東海地震が、この5000年に少なくとも3回起きたことが、中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)近くのボーリング調査からわかった。この後、もう1回発生しているとみられ、1000年周期の可能性がある。次の東海地震が「超」タイプになるのではないか、という専門家の指摘も出ている。2日まで神戸市であった日本第四紀学会で発表された。」

「調査したのは、産業技術総合研究所(産総研)活断層研究センターの藤原治研究員と北海道大学の平川一臣教授らのグループ。05~07年に浜岡原発から東約2キロの地域で計8カ所、深さ十数メートルのボーリング調査を実施した。堆積(たいせき)物の年代測定などをして調べた。その結果、東海地震が8000年以上前から100~200年周期で起きていることを確認した。加えて、大きな隆起を伴うため、想定東海地震とは別のタイプとみられる大規模地震が、約4800年前、3800~4000年前、2400年前ごろの計3回、起きていたことがわかった。年代は特定できていないが、この後にも同タイプが起きたとみられており、「1000年前後に1度、より大きな地殻変動を起こす地震があることが分かった」と藤原さん。」

「東海地震説を提唱し、国が対策に乗り出すきっかけを作った石橋克彦・神戸大教授は「見つかった超東海地震は、詳しいメカニズムはわからないが、予想されている東海地震より大きなものであるのはほぼ確実だ。次に来る東海地震は、このタイプになる可能性もあり、備えが必要だろう」と指摘する。「国が想定する東海地震はマグニチュード8級。古文書で記録が残る安政東海地震(1854年)の震度分布などを元にモデルが作られており、地殻変動のより大きくなる地震は、想定外だ。浜岡原発は、国の中央防災会議が作ったモデルよりやや厳しい地震でも耐えられるように、3号機から5号機の耐震補強工事を05年から始めた。こちらも、地殻変動のより大きい地震は想定に入っていない。」

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