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14 高浜原発プルサーマル

2009年5月29日 (金)

使用済みMOX燃料に焦点をあてた記事…福井新聞

福井新聞が使用済みMOX燃料に焦点をあてた記事を書いています。

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使用済みMOX、貯蔵長期化危ぐ 高浜原発プル計画 /福井新聞 5月28日

2005年4月に行われた高浜4号機の貯蔵プール改造工事。プルサーマルで使ったMOX燃料は処理方法が決まっておらず、当面は貯蔵プールにたまり続けることになる

 フランスで製造したプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)が日本に到着し、順調に進めば玄海原発(佐賀県)で11月にも国内初のプルサーマルが始まる見通しとなった。関西電力も福井県の高浜原発での来年実施に向け燃料製造などの準備を進めている。ただ、使い終わったMOX燃料の処理方法は白紙の状態で、原発構内での長期保管を見込んでいる。立地自治体は搬出の見通しが立たないまま構内にたまり続ける事態を懸念し、反対派も批判を強めている。

■16体ずつ増加
 高浜原発のプルサーマルは、3、4号機に各8体のMOX燃料をまず装荷し、最大40体まで増やす。基本的な装荷パターンでは、ほぼ毎年16体ずつの使用済みMOX燃料が発生する見込みで、当面は3、4号機の使用済み核燃料貯蔵プールで保管する方針だ。

 3、4号機の貯蔵プールは、貯蔵量の余裕が少なくなったことから、2004―05年に収納ラックの間隔を狭めて貯蔵量を増やす改造工事(リラッキング)を実施。現在はそれぞれ最大1769体収容できる。安全審査では、最も厳しいケースとして使用済みのMOX燃料1048体をそれぞれ保管すると想定。関電は「安全性は確認された」としている。

 今年3月末現在のウラン燃料の貯蔵量は3号機905体、4号機1242体。今後、使用済みウラン燃料に加えMOX燃料16体を考慮しても、関電は「当面は貯蔵が逼迫(ひっぱく)することはない」と強調する。MOX燃料の行き先が長期間確定しない場合は、ウラン燃料を先に搬出して貯蔵プールの空き容量を確保する方針だ。

■来年から検討
 国は使用済みのMOX燃料を、青森県六ケ所村の再処理工場の後継となる「第二工場」で再処理する方針。ただ、05年に策定した原子力政策大綱では、第二再処理工場は「10年ごろから検討を開始」「再処理工場の操業終了に十分に間に合う時期までに結論を得る」とするだけで、全く見通しが立っていない。

 しかも、運転実績が検討の前提となる再処理工場はトラブル続きで操業開始が大幅に遅れ、実際にいつ検討に入れるかは不透明。立地場所や施設の在り方などの論議には多くの曲折が予想される。

 第二工場が具体化するまでの“つなぎ”として中間貯蔵施設での保管も考えられるが、現段階で立地が確定しているのは青森県むつ市の東京電力、日本原電の共同施設だけ。MOX燃料はプルサーマルを行った原発構内に当面たまり続けるしかないのが実情だ。

 高浜町総務課の岡本恭典課長は「MOXに限らず、使った核燃料は早く町外に出してほしいというのが立地の思い。処理施設や中間貯蔵施設を国、事業者がしっかり整備してほしい」と話す。

 「構内貯蔵の安全性は確認しているが無制限に認めるものではない。あくまで再処理するまでの期限付き」と指摘するのは県原子力安全対策課の櫻本宏課長。本県など原子力施設の立地同県でつくる「原子力発電関係団体協議会」を通し、MOX燃料の処理体系の早期決定を国に強く求めている。

 より厳しい目を向けるのは反原発の市民団体、グリーン・アクション(京都市)と美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(大阪市)。「第二工場の計画は大幅に後退しており、福井県が核のゴミ捨て場になる」と指摘し、県が関電に対してプルサーマル中止を求めるよう訴えている。