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2009年5月29日 (金)

使用済みMOX燃料に焦点をあてた記事…福井新聞

福井新聞が使用済みMOX燃料に焦点をあてた記事を書いています。

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使用済みMOX、貯蔵長期化危ぐ 高浜原発プル計画 /福井新聞 5月28日

2005年4月に行われた高浜4号機の貯蔵プール改造工事。プルサーマルで使ったMOX燃料は処理方法が決まっておらず、当面は貯蔵プールにたまり続けることになる

 フランスで製造したプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)が日本に到着し、順調に進めば玄海原発(佐賀県)で11月にも国内初のプルサーマルが始まる見通しとなった。関西電力も福井県の高浜原発での来年実施に向け燃料製造などの準備を進めている。ただ、使い終わったMOX燃料の処理方法は白紙の状態で、原発構内での長期保管を見込んでいる。立地自治体は搬出の見通しが立たないまま構内にたまり続ける事態を懸念し、反対派も批判を強めている。

■16体ずつ増加
 高浜原発のプルサーマルは、3、4号機に各8体のMOX燃料をまず装荷し、最大40体まで増やす。基本的な装荷パターンでは、ほぼ毎年16体ずつの使用済みMOX燃料が発生する見込みで、当面は3、4号機の使用済み核燃料貯蔵プールで保管する方針だ。

 3、4号機の貯蔵プールは、貯蔵量の余裕が少なくなったことから、2004―05年に収納ラックの間隔を狭めて貯蔵量を増やす改造工事(リラッキング)を実施。現在はそれぞれ最大1769体収容できる。安全審査では、最も厳しいケースとして使用済みのMOX燃料1048体をそれぞれ保管すると想定。関電は「安全性は確認された」としている。

 今年3月末現在のウラン燃料の貯蔵量は3号機905体、4号機1242体。今後、使用済みウラン燃料に加えMOX燃料16体を考慮しても、関電は「当面は貯蔵が逼迫(ひっぱく)することはない」と強調する。MOX燃料の行き先が長期間確定しない場合は、ウラン燃料を先に搬出して貯蔵プールの空き容量を確保する方針だ。

■来年から検討
 国は使用済みのMOX燃料を、青森県六ケ所村の再処理工場の後継となる「第二工場」で再処理する方針。ただ、05年に策定した原子力政策大綱では、第二再処理工場は「10年ごろから検討を開始」「再処理工場の操業終了に十分に間に合う時期までに結論を得る」とするだけで、全く見通しが立っていない。

 しかも、運転実績が検討の前提となる再処理工場はトラブル続きで操業開始が大幅に遅れ、実際にいつ検討に入れるかは不透明。立地場所や施設の在り方などの論議には多くの曲折が予想される。

 第二工場が具体化するまでの“つなぎ”として中間貯蔵施設での保管も考えられるが、現段階で立地が確定しているのは青森県むつ市の東京電力、日本原電の共同施設だけ。MOX燃料はプルサーマルを行った原発構内に当面たまり続けるしかないのが実情だ。

 高浜町総務課の岡本恭典課長は「MOXに限らず、使った核燃料は早く町外に出してほしいというのが立地の思い。処理施設や中間貯蔵施設を国、事業者がしっかり整備してほしい」と話す。

 「構内貯蔵の安全性は確認しているが無制限に認めるものではない。あくまで再処理するまでの期限付き」と指摘するのは県原子力安全対策課の櫻本宏課長。本県など原子力施設の立地同県でつくる「原子力発電関係団体協議会」を通し、MOX燃料の処理体系の早期決定を国に強く求めている。

 より厳しい目を向けるのは反原発の市民団体、グリーン・アクション(京都市)と美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(大阪市)。「第二工場の計画は大幅に後退しており、福井県が核のゴミ捨て場になる」と指摘し、県が関電に対してプルサーマル中止を求めるよう訴えている。

2009年5月27日 (水)

共同の会が抗議活動…MOX燃料が伊方原発に到着

MOX燃料が26日、伊方原発に到着しました。「プルサーマル計画の中止を求める県民共同の会」の20人が同原発前で抗議活動を行い、MOX燃料を装荷しないよう訴えました。

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MOX燃料中止を 県民共同の会が現地で抗議 /愛媛新聞

Pic18704618  四国電力伊方原発3号機(西宇和郡伊方町)のプルサーマル発電で使用するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の到着を前に26日、「プルサーマル計画の中止を求める県民共同の会」の20人が同原発前で抗議活動。MOX燃料を装荷しないよう訴えた。
 同日は原発周辺の警備体制が強化され、警備員や警官が通常より多く配置された。20人は「プルサーマル計画反対」の横断幕を掲げ、ゲートの外で応対した四電社員に「武装船で運ばなくてはいけないような核物質をなぜ持って来るんですか」と迫り、抗議文を手渡した。
 抗議文は「住民にまともな説明もなく搬入しようとしている」などと指摘している。
 共同の会は、労働組合や市民グループ、社民・共産両党県組織など10団体で構成。25日には、県や伊方町にもプルサーマル中止を要請した。

伊方原発:プルサーマル計画 「住民実験台にするな」反対団体が抗議 /愛媛毎日新聞

 四国電力伊方原発3号機(伊方町)のプルサーマル発電で使用されるMOX燃料(ウランとプルトニウムの混合酸化物)の搬入を目前に、プルサーマル計画に反対する団体のメンバーら約20人が26日、同原発ゲート前に集まり抗議活動をした。
 メンバーらは横1列に並び「住民を実験台にするな!」「原発をさらに危険にするプルサーマル計画反対!」などと書かれた横断幕を掲げ、「プルサーマルを停止せよ」などと声を上げた。
 「伊方原発プルサーマル計画の中止を求める愛媛県民共同の会」を代表して和田宰さんが「危険で長期的に居座る可能性のあるMOX燃料を住民にまともに説明せず持ち込んで使用しようとしている」などとした常盤百樹・四国電力社長あての抗議文を読み上げ、同原発の窪田積・総務グループリーダーに手渡した。
 一方、MOX燃料を積んだ輸送船が近日中に到着するとみられる同原発の岸壁沖ではこの日、海上保安庁の数隻の巡視船が警備に当たっていた。【門田修一、柳楽未来】

5月27日朝刊

伊方原発にMOX燃料到着、搬入作業終了 /愛媛新聞

Pic18704622  四国電力伊方原発3号機(西宇和郡伊方町)のプルサーマルで使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を乗せた輸送船パシフィック・ヘロンが27日午前10時半、伊方原発の専用岸壁に到着。午後6時16分までに全燃料が構内に搬入された。四電は「輸送期間中、燃料の異常や外部への影響はなかった」としている。
 四電は2010年1月上旬の定期検査でMOX燃料を装荷し、同年2月にも発電を始める方針。ことし11月開始予定の九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)に続き、国内2番目のプルサーマル実施となる見込み。
 輸送船は海上保安庁などの船十数隻に護衛されて岸壁に接岸。輸送容器はクレーンで陸揚げされ、外観確認や放射線量測定を経て、トレーラーで原子炉建屋に搬入された。国や県、町職員も立ち会った。
 原発ゲート前の県道では、午前9時ごろから伊方原発反対八西連絡協議会など3団体の6人が、横断幕を掲げて抗議を行った。

MOX燃料:四国電力の伊方原発に到着 愛媛 /毎日新聞

 フランスで製造されたプルサーマル発電用のMOX燃料を積んだ輸送船が27日、愛媛県伊方町の四国電力伊方原発に到着した。四国電力は、同原発3号機(加圧水型軽水炉、出力89万キロワット)で来年2月にもプルサーマル発電を始める予定で、国内では今秋開始とみられる玄海原発に次いで2例目となる見通し。

 MOX燃料は、原発の使用済み燃料からプルトニウムを取り出しウランと混ぜた酸化物。輸送船は今年3月にフランスのシェルブール港を出発。今月18日に中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)で、23日に九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)で、MOX燃料の一部をそれぞれ陸揚げ。27日午前、伊方原発の岸壁に接岸し、専用容器に入ったMOX燃料の陸揚げ作業を始めた。伊方原発のゲート前では、「伊方原発プルサーマル計画の中止を求める愛媛県民共同の会」のメンバーらが搬入反対のシュプレヒコールを上げた。

 プルサーマルは国の「核燃料サイクル」の一環で、全国の原発16~18基で実施する方針。核兵器に転用可能なため、大量貯蔵に国際的な問題が大きいプルトニウムを消費したい狙いが国にあると指摘されている。95年に原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で起きたナトリウム漏れ事故などで、当初、核燃料サイクルの中心施設と見込んだ高速増殖炉の実用化が遠のき、既存の軽水炉を使ったプルサーマルに期待が高まった。電力3社は06年、MOX燃料の製造をフランスの会社に依頼していた。【古谷秀綱、柳楽未来、門田修一】

浜岡原発…プルサーマル予定炉を含む全号機停止間近

浜岡原発では、昨年5号機でタービン内の排気系で水素が爆発する事故が発生しました。一旦直ったはずなのですが、また水素濃度が上昇し、保安院に怒られる始末。いまだに原因不明で止まったまま。すると今度は定期検査に入った4号機でも水素濃度が上昇し、こちらも動かせず。1・2号機は廃炉予定、3号機も間もなく定期検査に入るということで、全号機停止となります。水素濃度上昇は、5号機に続いて4号機ですから、実はこれまでも起きていて、たいしたことはないと隠されていたのではないでしょうか。となると次の定期検査で3号機でもということになるかもしれません。プルサーマルが予定されているのは4号機です。

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浜岡原発 5基の原子炉すべて停止か 設備トラブルなどで /毎日新聞

 中部電力の三田敏雄社長は25日の定例会見で、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)に5基ある原子炉が、設備トラブルなどで6月にもすべて停止する可能性があると示唆した。同原発が全面停止した場合、1976年の1号機の営業運転開始以来初となる。夏場の電力消費ピークには火力の発電量を増やすなどして対応するが、火力の発電コストは原発に比べ割高なため、収益悪化は必至だ。

 浜岡は中電が持つ唯一の原発。1、2号機は廃炉予定で今年1月に運転を終了。5号機は定期検査中の昨年11と12月に、4号機は今月5日、タービン内の水素濃度が上がる異常が見つかり停止している。残る3号機も6月下旬までに定期検査のため停止する。

 三田社長は4、5号機の異常について、現時点では原因が特定できないとしたうえで、再開時期は「しっかり原因を究明し、地元の理解を得たうえだ」と言及。3号機が停止する6月には間に合わない可能性を示唆した。全面停止した場合でも、古い火力発電所の運転を再開するなどの対策をとるため「電力供給に心配はない」とするが、石油消費量が増えることから4、5号機の停止は1日当たり4億円弱の営業減益要因になるという。【宮島寛】

2009年5月25日 (月)

伊方原発へのMOX燃料到着が迫る中、八幡浜市で170名が反対集会

伊方原発へのMOX燃料到着が迫る中、八幡浜市で「伊方原発プルサーマル計画の中止を求める県民共同の会」が170名が反対集会を開きました。

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八幡浜でプルサーマル反対集会 /愛媛新聞

Pic18704576  伊方原発3号機(西宇和郡伊方町)のプルサーマルで使用するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の伊方原発到着が迫る中、「伊方原発プルサーマル計画の中止を求める県民共同の会」は24日、八幡浜市本町の市民会館で反対集会を開催。プルサーマルの安全性や必要性を疑問視する立場から、今後も計画の中止を四電や県に求めていくことを決めた。
 共同の会は労働組合や市民グループ、社民・共産両党県組織など10団体で構成。集会には県内外の約170人が参加した。
 伊方原発反対八西連絡協議会の近藤誠(63)さん、原水禁宇和島の岩城泰基さん(60)ら3人が講演。近藤さんは、プルサーマル導入で原子炉の出力にむらができることや制御性が落ちることなどを指摘し「MOX燃料は原発の危険性を倍加させる。猛毒のプルトニウムや超ウラン元素を大量に含むため、大事故の被害が大きくなる」と訴えた。

伊方原発:プルサーマル計画反対へ170人集会 中止求める決議を採択 /愛媛毎日新聞

 四国電力伊方原発3号機のプルサーマル計画に反対する「プルサーマル 私たちは止められる~伊方原発プルサーマル反対八幡浜集会」(伊方原発プルサーマル計画の中止を求める県民共同の会主催、10団体)が24日、八幡浜市本町の市民会館で約170人が参加して開かれた。
 集会では、伊方原発反対八西連絡協議会の近藤誠さん(62)が「3号機で強行されようとしている高燃焼度ウラン燃料とMOX燃料の併用は、世界でも例のない、実績のない暴挙」などと訴えた。今後も同計画の中止を求めていくなどとした決議を採択した。
 同会は25日、県と四国電力松山支店へ、MOX燃料を原子炉に取り付ける装荷を認めず、使用もしないよう申し入れる。26日は午前9時から伊方町の伊方原発ゲート前で、MOX燃料装荷に抗議する予定。【門田修一】

5月25日朝刊

2009年5月24日 (日)

「国策の行き詰まり象徴」…玄海原発MOX燃料到着で毎日新聞

毎日新聞が玄海原発MOX燃料到着で反対の声を伝えています。解説では「国策の行き詰まり象徴」「MOX燃料の搬入は、国の原子力政策の行き詰まりと相まって、私たちに重い課題を突きつけている。」とも…

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玄海原発プルサーマル計画:MOX燃料到着 抗議の声よそに搬入 /佐賀毎日新聞

◇市民団体「悔しい」
 コバルトブルーの船体にさびを浮かべた核燃料輸送船「パシフィック・ヘロン」が23日、九州電力玄海原発に到着した。同原発付近では反対派が待ちかまえ、「MOXを運び込むな」「見切り発車だ」と声を上げた。この日午前中に始まった陸揚げ作業は、同日午後2時半までに終了。「悔しい」。反対運動に取り組んだ市民団体の関係者からため息が漏れた。
 午前5時半すぎ、MOX燃料を積んだ輸送船が朝もやに包まれ、うっすらと姿を現した。
 周囲で海上保安庁の巡視船やボートが警戒の目を光らせる。原発が見渡せる橋や岬に陣取った報道関係者や反対派市民が注視する中、原発敷地内の専用岸壁に近づき、午前6時40分ごろ、九電社員が見守る中、全長約100メートルの船体がゆっくりと着岸した。
 昼前には、約100人の作業員によるMOX燃料の陸揚げが始まった。
 黒い円筒形の輸送容器(長さ約6メートル、直径約2・5メートル)に入れられたMOX燃料は、クレーンで船倉から持ち上げられた。その後、容器はトレーラーに載せられ、放射能漏れがないことを確認したうえで玄海原発3号機建屋に搬入された。
 「長い間、この日が来ないことを願っていた。悔しい」。MOX燃料の陸揚げ準備をする輸送船が見える橋の上で、プルサーマル反対運動に取り組んできた市民団体事務局の清流裕子さん(57)は無念さをにじませた。
 原発ゲート前には、早朝から県内や長崎県などから市民団体が集結。「No!プルサーマル佐賀ん会」共同代表の1人、野中宏樹さん(46)は「使用済み燃料の処理方法も決まっていない中での見切り発車。憤りを感じる」と語気を強めた。
 「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」世話人の吉森康隆さん(62)は「民意と国・県の意向がかけ離れている」と、県の姿勢を改めて批判。玄海原発に近い唐津市呼子町区長会の大森登至郎会長(69)も「どうか住民を守ってもらいたい」と九電側に訴えた。

◇県民「安全と情報開示を」
 MOX燃料が玄海原発に搬入された23日、県民からは安全第一を求める声が相次いだ。資源上の理由から推進を主張する人でも「きっちり説明して」と、電力会社などに対する信頼が十分でないことをうかがわせた。
 唐津市石志の会社員、宮崎浩二さん(48)は「電力需要や地球温暖化を考えると、リサイクルは必要。行政や電力会社は分かりやすい説明と情報開示が大切」と訴えた。
 武雄市山内町の農業、浦茂さん(77)も「緊張感を持って作業の手順やルールを守ること」と、十分な安全管理を求めた。
 また、玄海町今村の元漁師の男性(65)は「プルサーマルは国内での実績がなく、やってみないとどうなるか分からないというのは」と不安も。
 佐賀市内の女子大学生(21)は「九電のテレビCMでは、安全な印象」と言い、反対運動には「なぜ反対するのか」と首をかしげた。
 一方、九電川内原発3号機(鹿児島県薩摩川内市)増設計画に反対する市民団体「反原発・かごしまネット」の橋爪健郎代表は「いずれは川内原発にもプルサーマルを導入するに違いない」と警戒する。

◇「過激報道が不安」「原子力は必要」--地元首長ら反応
 MOX燃料が玄海原発に運び込まれた23日、玄海町の岸本英雄町長は報道陣に「過激な報道をされることの方が不安材料だ」などと述べる一方、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の議論の時期を、MOX燃料の装着後とする従来の考え方に変わりないことを強調した。
 この日休暇だった古川康知事は、MOX搬入について県の担当者からメールで報告を受けた。荷揚げ後、報道陣に「作業が無事終わって良かった」と述べた上で「原子力やプルサーマルは必要。核燃料サイクルが未完成だからやらないということはない」と、改めて持論を展開した。

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■解説
◇国策の行き詰まり、象徴
 2カ月半の航海の間、武装護衛船に囲まれたMOX燃料はこの日、警察や海上保安庁が警戒する中、玄海原発に運び込まれた。
 今回、九電や国は「核防護上の秘密」として、搬入日時を一切公表しなかった。MOX燃料に含まれるプルトニウムが核爆弾の材料にもなるからだ。
 玄海原発を皮切りに各地でプルサーマルが実施されるようになれば、これまで以上にプルトニウムの移動が頻繁になるだろう。
 プルトニウムはウランより放射線も強く、いったんトラブルが起きれば、市民生活への影響も懸念される。それでも、いつ、どこを通って運ばれるのかという情報は市民に知らされない。私たちは、そうやって電気を得る方法を本当に望んでいるのだろうか。
 プルトニウムは元々、高速増殖炉もんじゅ用の燃料として備蓄が進んだ。日本が保有する使用済み核燃料から分離されたプルトニウムは05年末現在、約43・7トン。だが、もんじゅは95年に事故を起こして以来止まったままで、プルトニウムを使うめどが立たない。プルサーマルは、そのツケ回しとも言える。
 MOX燃料の搬入は、国の原子力政策の行き詰まりと相まって、私たちに重い課題を突きつけている。【関谷俊介】

5月24日朝刊

2009年5月23日 (土)

浜岡原発を考える静岡ネットワークから中部電力へプルサーマル計画に関する要望書

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Dsc02008_2  MOX燃料の搬入に際し、浜岡原発を考える静岡ネットワークから中部電力へ要望書が提出されました。写真は陸揚げ時のものです。

 

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中部電力株式会社 社長 三田敏雄 殿  2009年5月22日提出

浜岡原発を考える静岡ネットワーク
代表 長野栄一

プルサーマル計画に関する要望書

 本日、浜岡原発4号機でのプルサーマル用のMOX燃料が、フランスから海上輸送されて御前崎港に到着しました。
 プルサーマルに関して貴社は、県と4市が承認した以降は住民や消費者に対して説明の機会を急減させています。私たち市民グループは、貴社発行の「プルサーマル計画について」に関する質問書を提出し、それに対する回答を今年4月下旬に貴社より受けました。このなかで、未だ曖昧な表現の回答が多く、貴社は十分な説明を果たしているとは決して言えない状況です。
 東海地震に対する危険性は全号機に及ぶことは言うまでもないことであるからここではふれないが、4号機のプルサーマルにおいて重要な懸念である「使用済みMOX燃料」について、「2010年度から処理方策が検討されるが、それまでの間発電所の燃料プールに貯蔵する」としているだけで、具体的な方策がない段階でプルサーマルをはじめようとしていることは明らかです。また、「MOX燃料はウラン燃料と異なり、長期間プールで冷却貯蔵する必要があるが、具体的に何年貯蔵する必要があるのか」という問いに対しても結局最後まで具体的数字を回答しませんでした。六ヶ所村の再処理も試験に幾度となく失敗し計画は大幅に遅れており、現状でいくと4号機の使用済みMOX燃料は数百年の単位の期間、浜岡原発の敷地に保管される可能性が大きいと考えられます。このような大変に危険な核のごみを増やすプルサーマル計画は実施しないことが得策であることは明らかです。
 また、昨年2度にわたり5号機の気体廃棄物処理系において水素濃度上昇事故を起こし手動停止され、その原因究明や対策がなされていない現段階で、今年5月上旬には4号機においても同じ箇所で同じような水素濃度上昇が起こり手動停止されました。この事故は原子炉重要機器ではないとはいえ、原子炉を運転するにあたり致命的な事象です。当該4号機でプルサーマルを実施することは、住民にとって大きな不安を抱えるだけでなく、取り返しのつかない苛酷事故を引き起こしかねません。

 上記の理由により、次の項目を要請します。

1. 浜岡原発4号機へのMOX燃料装荷をしないでください。
2. プルサーマル計画を凍結してください。

以上

市民団体の抗議…玄海原発にMOX燃料が到着

玄海原発にMOX燃料が着きました。これに反対して横断幕を掲げる様子を毎日新聞は写真入りで伝えています。佐賀新聞は佐賀駅前での座り込みの様子を伝えています。

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プルサーマル:MOX燃料が玄海原発に到着…市民団体抗議 /毎日新聞

20090523k0000e040024000p_size5 MOX燃料を積んだ船(奥)が見える橋の上で、MOX燃料の陸揚げに反対して横断幕を掲げる人たち=佐賀県玄海町で2009年5月23日午前6時58分、田中雅之撮影

 

20090523k0000e040074000p_size5 クレーンで船から降ろされるMOX燃料=佐賀県玄海町の玄海原子力発電所で2009年5月23日午後0時2分、田中雅之撮影

 九州電力がプルサーマル計画で使用するMOX(ウランとプルトニウムの混合酸化物)燃料が23日早朝、製造委託先のフランスから佐賀県玄海町の玄海原子力発電所に到着した。九電は電力各社の先陣を切り、11月にも国内初となるプルサーマル発電を玄海原発3号機(電気出力118万キロワット)で開始する予定だ。原発周辺には同日早朝から、反対派の市民団体が集まり、プルサーマルやMOX燃料搬入に対する抗議活動を展開した。

 MOX燃料は、九電のほか、中部電力、四国電力の計3社が仏原子力大手アレバ社に発注。地元・佐賀県は06年3月に計画受け入れを表明し今年2月、県と玄海町が輸送を了解した。輸送船は3月5日(現地時間)、シェルブール港を出航。アフリカ・喜望峰経由で18日に中部・浜岡原発の専用岸壁がある静岡県御前崎市に到着し、燃料を陸揚げ後、玄海原発に向かっていた。玄海原発の後は最終目的地の愛媛県伊方町の四電伊方原発に向かう。

 九電はこれまで、玄海、川内両原発から発生した使用済み核燃料集合体918体分(約410トン)を計26回に分けてアレバ社に運んだ。これらを元に、MOX燃料16体分(7トン)が完成し、日本に搬入した。【石戸久代】

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「プルサーマル凍結を」 県内団体 座り込みなどで抗議 /佐賀新聞

 九州電力玄海原子力発電所(東松浦郡玄海町の)へのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料搬入が迫った22日、プルサーマルに反対する県内の各種団体は相次いで抗議の座り込みや申し入れなどを行い、計画中止を訴えた。
 労組などでつくる県平和運動センターや玄海原発設置反対県民会議など3団体は、九電佐賀支店にプルサーマル反対を申し入れた。実績の少なさなどを指摘し、「安全性は保証されていない」と計画凍結を要請。この後、JR佐賀駅前に約100人が座り込み、市民にもアピールした。

 「グリーンコープ生協さが」はこの日の理事会で抗議声明を採択して、佐賀県と九電に提出。「プルサーマルが強行されれば、使用済みMOX燃料は行き場がない」などと核燃料サイクルの問題点を挙げて中止を求めた。

 共産党県委員会も県に計画の凍結・中止を九電に要請するよう申し入れ。「安全性ばかりか、必要性や経済性も疑問が多く、見切り発車」と批判した。

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【写真】プルサーマル計画の凍結を訴え、座り込む県平和運動センターなどのメンバー=佐賀市のJR佐賀駅

2009年5月22日 (金)

佐賀で県知事あて抗議文提出などの反対行動

佐賀の「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」と「止めようプルサーマル・佐賀」のメンバーにより、使用済MOX燃料問題などで古川康知事あての抗議文を提出するなどの反対行動が行われました。

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玄海原発プルサーマル計画:反対市民20人、知事に抗議文 /佐賀毎日新聞

 九州電力玄海原発で、今秋にも始まるプルサーマル発電に反対する市民団体「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」と「止めようプルサーマル・佐賀」のメンバー計約20人が21日、県庁を訪れ、古川康知事あての抗議文を提出するなどの反対行動を行った。
 考える会は抗議文で「使用済みMOX燃料の処理方法も見いだせない現時点で、見切りスタートさせようとするプルサーマル計画の実施は極めて無謀」などと批判している。
 県原子力安全対策課長らとの面会で両団体は「燃料輸送容器の安全性について、電力会社のデータをうのみにしている国の判断をそのまま支持するのか」などと、県の姿勢を批判した。【関谷俊介】

5月22日朝刊

2009年5月18日 (月)

MOX燃料の装荷中止を求める要望書提出と対政府交渉

みなさまへ

プルサーマルをめぐってはこの間、使用済MOX燃料に焦点をあて、原子炉への装荷に待ったをかける運動が各地の共通の課題として取り組まれています。佐賀、静岡、女川などで同時多発的に集会や行動がもたれ、東京では国会議員への働きかけが行われています。今日は、そのひとつの集中点として全国からの要望書の提出と対政府交渉が行われました。要望書は全国420団体の連名となりました。

今日は浜岡の入港日と重なり、事前集会では、浜岡での抗議行動に参加して交渉に駆けつけた方の生々しい報告もありました。

交渉には佐賀、島根、愛媛、関西、名古屋、静岡、首都圏、北海道の各地を含め、50名ほどが参加しました。政府側は、資源エネルギー庁、原子力安全・保安院、原子力委員会事務局、原子力安全委員会事務局、文部科学省の合わせてなんと12人が揃い踏みでした、使用済MOX燃料という個別具体的な問題がプルトニウム利用政策の総体にかかわることを政府側の顔ぶれが示していたと思います。

交渉では、第二再処理工場を建てることも決まっていないこと、五社協議の報告については中間報告すら出ていないことなどが明らかになりました。第二再処理工場の検討に際しては、六ヶ所再処理工場の実績や高速増殖炉の開発の進捗についても考慮することをしぶしぶ認めました。MOX燃料は一度燃やしてしまうと行き場のないこと、核燃料サイクル事業が進まず、何も決まっていないなかで、プルサーマルを急ぐ理由がないことがますますはっきりしたのではないでしょうか。

詳しくは美浜の会ホームページの報告をご覧ください。
http://www.jca.apc.org/mihama/

番号の付いた小見出しが主な確認事項になっています。使用済MOX燃料の搬出先がないという事実を一つひとつ確認した結果です。これほどの無責任で、なぜMOX燃料の装荷ができるのかという思いが湧いてくることでしょう。ぜひ、MOX燃料の装荷をとめるために活用していただきたいと思います。

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<MOX燃料>使用不許可求め要望書 420市民団体が提出 /毎日新聞

 プルサーマル発電用のMOX(ウランとプルトニウムの混合酸化物)燃料が18日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)に搬入されたのを受け、47都道府県の420市民団体が同日、MOX燃料の使用不許可を求める要望書を二階俊博経済産業相に提出した。

 要望書は、今の国の政策では使用済みMOX燃料の処分方法が未定で、核燃料サイクル技術の開発も遅れている現状を指摘。「危険度が高く、搬出先もない使用済み燃料が生み出される」とし、今回輸送された浜岡など3原発分の使用不許可やプルサーマル計画の凍結を求めた。受け取った経産省資源エネルギー庁の担当者は「安全性確保を大前提に計画を進めたい」と答えた。【山田大輔】

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静岡・浜岡原発:プルサーマル計画 MOX搬入、県内に緊張広がる /佐賀毎日新聞

◇反対派改めて非難の声
 プルサーマル発電に使われるMOX(ウランとプルトニウムの混合酸化物)燃料が、静岡県の中部電力浜岡原子力発電所に搬入された18日、同発電に反対する県内の市民団体関係者にも緊張が広がった。国内初のプルサーマル実施が見込まれる九州電力玄海原発への搬入は今週中にも行われることから、反対派からは改めて非難の声が上がった。一方、県は「計画通り」と平静を装った。
 「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」の石丸初美共同世話人はこの日、全国の市民団体と共同で国にプルサーマルに関する質問・要望書を提出。「使用済みMOX燃料の処理も決まっていないのになぜ急ぐのか」と憤った。また、玄海原発対策住民会議の仲秋喜道副会長は「私たちの要求している住民投票やアンケートを県や町が実施しないのは、反対が多いと分かっているからだ。県民の同意を得ない自分勝手な行動は許せない」と語気を強めた。
 これに対して原発行政を担当する県くらし環境本部の城野正則本部長は「今後も安全確保を第一として、輸送を完了してほしい」と述べ、電力会社側に計画を粛々と進めることを求めた。【上田泰嗣、関谷俊介】

全国47都道府県420団体から経済産業大臣への質問・要望書

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経済産業大臣への質問・要望書

玄海・伊方・浜岡原発へのMOX燃料の装荷を許可しないでください
原発現地を核のゴミ捨て場にするプルサーマル計画を凍結してください

経済産業大臣 二階 俊博 様
2009年5月18日

使用済MOX燃料を憂慮する全国の市民

玄海3号機・伊方3号機・浜岡4号機プルサーマル用のMOX燃料を積んだ船が5月にも日本に到着すると伝えられています。このMOX燃料が原発の炉内に装荷されれば、3~4年後には使用済MOX燃料が炉内から取り出されます。しかし、その使用済MOX燃料が具体的にどこに搬出されるのか、国からは何も具体的な説明がありません。永久に地元原発内に置かれるのではないかと、住民・市民の間に不安が広がっています。事実、2009年1月15日の北海道議会で、資源エネルギー庁・原子力立地・核燃料サイクル産業課の森本課長は使用済MOX燃料を「貯蔵する場所は発電所です」と明確に答えています。

使用済MOX燃料が永久に地元原発内に置かれるのではないかという現地の不安は広範で強いものです。このような不安は、3月16日に松江市の松浦市長から貴職に伝えられています。それに対して貴職は、「国として責任をもって取り組む」旨を表明したと言われています。しかし、その裏付けとなる具体的な方策がどのようなものかがまったく明らかにされていません。松江市の質問(2006年10月)に対する資源エネルギー庁の回答(2008年12月)の中でも、具体的な方策は書かれていませんでした。そのような方策は広く国民に公開されるべきだと考えます。

島根県以外にもプルサーマル計画が実施される予定の他の自治体から、憂慮が出されています。静岡県からは2008年3月31日付国への要請書で「使用済MOX燃料の処理方策や高レベル放射性廃棄物の最終処分など、燃料使用後の処理に関する課題について、早期に検討し、着実に実施すること」と要請されています。また、北海道からは2009年3月30日付国への要望書で、経産省に対し「使用済MOX燃料が泊発電所に長期間貯蔵され続けないよう、使用済MOX燃料の処理の具体的方策について、可能な限り速やかに検討を進めること」と要望されています。福井県からも1999年6月7日付で、当時の通産大臣に「使用済MOX燃料の処理方針を具体的に明らかにすること」が要請されています。さらに、原発立地14道県で構成する「原子力発電関係団体協議会」から、直近では2008年11月14日付「原子力発電等に関する要望書」の中で、「使用済MOX燃料が、発電所に長期間貯蔵され続けないよう、処理体系を早期に決定すること」との要望が出されています。

使用済MOX燃料が原発サイトから運びだされる現実的な保証はないのではないかという基本的な疑念を、以下の点から私たちは抱いています。

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