2009年4月14日 (火)

5つもの極めて重大な保安規定違反に関する保安院への要望書

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2009年3月29日 (日)

莫大な量の放射能が行方不明のまま、事故原因も不明なまま、ガラス溶融炉の再加熱を行うな!

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2009年2月27日 (金)

2月25日、保安院に高レベル廃液漏洩事故への抗議のアピール行動

2月25日、再処理とめたい!首都圏市民のつどいは、毎月第4水曜日定例の経産省別館前行動を行いました。約20人の人々が集まり、高レベル廃液大量漏えい事故に抗議するアピールとビラまきを行いました。

共同行動ニュース(当日配布したビラ。PDF)をダウンロード

1月9~21日、2月1日 高レベル放射性廃液大量漏えい事故に抗議します!

明らかにされているだけで約300兆ベクレルもの放射能が行方不明のまま

行方不明のセシウム137は六ヶ所再処理工場の年間放出量の約1.6万倍

国は六ヶ所再処理の事業指定を取り消してください

すさまじい量の放射能が漏えい
六ヶ所再処理工場の高レベル廃液ガラス固化建屋において、事業者の日本原燃は、1月9日から21日までの13日間に、計約149リットルもの高レベル放射性廃液の漏えい事故を起こしました。高レベル放射性廃液貯槽で厳重に管理しておくべき廃液が、知らない間に配管を通って、ガラス固化体を製造する部屋(セル)で漏えいし続けたのです。11日後の2月1日にも再び同じ箇所から高レベル放射性廃液の漏洩事故を起こしました。
高レベル放射性廃液は、再処理の過程で生み出されるもので、その放射線は、強制冷却を続けなければ溶液自体が容易に沸騰してしまうような強さであり、強い放射線の作用で水が放射線分解し、爆発事故を起こすレベルの水素が発生するため、常に掃気し、水素濃度を一定以下に抑制しておかなければなりません。
 そのような恐ろしいものが漏えいしたということそのものが大問題です。しかも漏えいした約149リットル中、約17リットルしか回収されておらず、残り約132リットルは蒸発したとされていますが、行方不明のままです。事故を起こした高レベル放射性廃液貯槽(供給槽A)内の放射能濃度は、セシウム137で約36億ベクレル/mlと非常に高く、行方不明のセシウム137の放射能量は、六ヶ所再処理工場からのセシウム137の大気と海への年間放出量170億ベクレルに対して、その約1.6万倍にもなります。漏えいした高レベル放射性廃液の放射能量は、濃度が公表されている3つの放射性物質(セシウム134/137、ユウロピウム154)だけで約586兆ベクレルです。公表されていないストロンチウム90、ルテニウム106などを含めればさらに大きな数字になるはずです。日本原燃は、高レベル放射性廃液内の全ての放射性物質の濃度を公表すべきです。

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行方不明の放射性物質の所在を全て明らかにせよ
   事故を起こしたセルの中で発生した気体は、 換気設備を通って主排気筒から放出されます。日本原燃と原子力安全・保安院は、事故による「周辺環境への影響はなかった」としていますが、これだけ大量の放射能が漏えいし、その大部分が行方不明の状態にあるのですから、気化した多くの放射能が外部に放出された可能性は否定できません。日本原燃は、換気設備のフィルターで回収された放射性物質とその量、セル内全体を汚染しているとみられる放射性物質の所在と量を調査、公表すべきです。主排気筒等のモニタで検出可能な核種も公表すべきです。

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12日以上も漏洩を止めることができなかった
 事故発生直後から供給槽Aの液位は大幅に低下していたにもかかわらず、日本原燃は、3日後の12日になるまで、液位の低下に気づきませんでした。1月15日から各種警報が何度も鳴り始め、漏えい液の流れ込む受皿の液位と温度が上昇し、液位上昇の注意報・警報が繰り返し鳴っても、受皿内の廃液の調査をしませんでした。漏えいが分かったのは12日も後でした。その後も、重要度の低い「事象」として扱い、翌日朝になるまで公表しませんでした。あまりにもずさん極まりない高レベル放射性廃液管理の実態が明らかになりました。

同じ事故を繰り返す日本原燃の絶望的な体質 
原燃は1回目の事故に対する報告を出したわずか2日後に2回目の事故を起こしました。2回目の事故は、配管に高レベル廃液が再び流れてくることはないだろうと決めつけて、配管内部に残留している高レベル放射性廃液を確認することもなく、前回漏えいを起こした配管のフタを再びいい加減に取り付けていたことから起こったとされています。

2・24原燃報告書――行方不明の放射能の所在は全く明らかにされていない 
日本原燃は、2月24日に、1月30日と2月10日に出した事故報告書のそれぞれの改訂版を出しました。漏洩し始めてから1ヶ月半、漏えい発見から数えても1ヶ月以上も経っていながら、行方不明の高レベル放射性廃液の所在も全く分かっておらず、供給槽A内の廃液が配管に移送された原因も曖昧なままであることが明らかになりました。事故の実態もつかまずに、汚染されたセル内の洗浄だけはせっせと行っています。
また、報告書は、これまで高レベル放射性廃液、プルトニウム濃縮液などの超危険な貯槽でさえ、常時監視を行っていなかったこと、漏えい液受皿の液位が上昇した時の対処の手順も決めていなかったことなど、全くいい加減な管理の実態を明らかにしています。

これだけの事故を起こしながら炉内洗浄設備の新設を申請
 原燃は18日、ガラス溶融炉が白金族元素堆積による目詰まりで全く使い物にならない事態に対処することを目的に、ガラス固化建屋に、模擬廃液を炉内洗浄用に供給する設備を設置するための変更認可申請を行いました。昨年10月に大量の白金族を含む不溶解残渣廃液を初めて投入した直後から通常運転できない状態に陥り、どれだけ洗浄や撹拌を繰り返しても回復せず、撹拌棒を曲げ、炉内を損壊し、高レベル廃液の大量漏洩事故まで起こしました。これらの事態のどれ一つに対しても原因や対策を出せていません。そうであるにもかかわらず、高レベル廃液で汚染されたセルの中にやみくもに設備を設置し、欠陥だらけの損傷したガラス溶融炉を使い続けようとしているのです。

国は原燃への事業指定を取り消せ!
 2月12日の原子力・安全保安院ヒアリングの場で、保安院は、今回の事故を法令報告対象としないこと、即ち事故・故障として取り扱わないことを、口頭での指示のみの甘い対応に止めることを明らかにしました。「爆発防止の機能を喪失し、又は喪失するおそれがあった」(再処理の事業に関する規則)事故を起こしたという認識はまるでありませんでした。出口の排気筒モニタさえチェックしていれば、途中のフィルタ等で捕集された放射性物質の測定を行う必要はない、すなわち行方不明の放射性物質は所在が分からないままでよいという見解を示しました。
2月24日の改訂版報告書で原燃は、事故を起こした「組織要因の分析」を行い別途報告書を取りまとめるとしています。国はこれまで原燃の杜撰な組織体質を許してきました。国には、今回の事故を発生させたことに重い責任があります。原燃には再処理工場を管理する資格は全くないことを認めるべきです。国は、今回の事故の重大性を深刻に受け止め、高レベル放射性廃液の管理能力皆無の原燃への六ヶ所再処理事業に対する事業指定を直ちに取り消すべきです。

(2009年2月25日 再処理とめたい!首都圏市民のつどい)

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2009年2月13日 (金)

1月9~21日、2月1日 高レベル放射性廃液の大量漏えい事故に抗議する!

2月12日、経産省別館前にて、高レベル廃液漏えい事故に抗議するアピール行動を行いました。配ったビラのダウンロードはこちら。

「090212ビラp1.pdf」をダウンロード

「090212ビラp2-3.pdf」をダウンロード

「090212ビラp4.pdf」をダウンロード

明らかにされているだけで約586兆ベクレルもの放射能が漏えい!
明らかにされているだけで約300兆ベクレルもの放射能が行方不明!
行方不明のセシウム137は六ヶ所再処理工場の海と空への年間放出量の約1.6万倍!

国は事業指定を取り消せ!六ヶ所再処理工場を閉鎖せよ!

すさまじい量の放射能が漏えい
  六ヶ所再処理工場の高レベル廃液ガラス固化建屋において、事業者の日本原燃は、1月9日から21日までの13日間に、計約149リットルもの高レベル放射性廃液の漏えい事故を起こしました。高レベル放射性廃液貯槽で厳重に管理しておくべき廃液が、知らない間に配管を通って、ガラス固化体を製造する部屋(セル)で漏えいし続けたのです。11日後の2月1日にも再び同じ箇所から高レベル放射性廃液の漏洩事故を起こしました。
 高レベル放射性廃液は、再処理の過程で生み出されるもので、その放射線は、強制冷却を続けなければ溶液自体が容易に沸騰してしまうような強さであり、強い放射線の作用で水が放射線分解し、爆発事故を起こすレベルの水素が発生するため、常に掃気し、水素濃度を一定以下に抑制しておかなければなりません。
 そのような恐ろしいものが漏えいしたということそのものが大問題です。しかも漏えいした約149リットル中、約17リットルしか回収されておらず、残り約132リットルは蒸発したとされていますが、行方不明のままです。事故を起こした高レベル放射性廃液貯槽(供給槽A)内の放射能濃度は、セシウム137で約36億ベクレル/mlと非常に高く、行方不明のセシウム137の放射能量は、六ヶ所再処理工場からのセシウム137の大気と海への年間放出量170億ベクレルに対して、その約1.6万倍にもなります。漏えいした高レベル放射性廃液の放射能量は、濃度が公表されている3つの放射性物質(セシウム134/137、ユウロピウム154)だけで約586兆ベクレルです。公表されていないストロンチウム90、ルテニウム106などを含めればさらに大きな数字になるはずです。日本原燃は、高レベル放射性廃液内の全ての放射性物質の濃度を公表すべきです。

行方不明の放射性物質の所在を全て明らかにせよ!
 事故を起こしたセルの中で発生した気体は、換気設備を通って主排気筒から放出されます。日本原燃と原子力安全・保安院は、事故による「周辺環境への影響はなかった」としていますが、これだけ大量の放射能が漏えいし、その大部分が行方不明の状態にあるのですから、気化した多くの放射能が外部に放出された可能性は否定できません。日本原燃は、1月9日からの全ての放射能測定データ、換気設備のフィルターで回収された放射性物質とその量、セル内全体を汚染しているとみられる放射性物質の所在と量を調査し、公表すべきです。

12日以上も漏洩を止めることができなかった
 事故発生直後から供給槽Aの液位は大幅に低下していたにもかかわらず、日本原燃は、3日後の12日になるまで、液位の低下に気づきませんでした。1月15日から各種警報が何度も鳴り始め、漏えい液の流れ込む受皿の液位と温度が上昇し、液位上昇の注意報・警報が繰り返し鳴っても、受皿内の廃液の調査をしませんでした。漏えいが分かったのは12日も後でした。その後も、重要度の低い「事象」として扱い、翌日朝になるまで公表しませんでした。あまりにもずさん極まりない高レベル放射性廃液管理の実態が明らかになりました。

1・30原燃報告書――原因究明もせずガラス溶融炉の加熱再開を目論む 
 日本原燃は、1月30日に事故報告書を出しましたが、その内容は、行方不明の廃液の所在も事故の原因も全く明らかになっていないのに、形だけの再発防止対策を作文し、構造変更が必要な対策は実施せずに、ガラス溶融炉の加熱を再開しようと目論むものでした。報告書は、これまで高レベル放射性廃液、プルトニウム濃縮液などの超危険な貯槽でさえ、常時監視を行っていなかったこと、漏えい液受皿の液位が上昇した時の対処の手順も決めていなかったことなど、全くいい加減な管理の実態を明らかにしています。

同じ事故を繰り返す日本原燃の絶望的な体質
 日本原燃は、2月10日に2回目の漏えい事故に対する報告書を出しました。2回目の事故は、配管に高レベル廃液が再び流れてくることはないだろうと決めつけて、配管内部に残留している高レベル放射性廃液を確認することもなく、前回漏えいを起こした配管のフタを再びいい加減に取り付けていたことから起こったとされています。

国は原燃への事業指定を取り消せ!
 高レベル廃液漏えい事故に対しては、新聞報道では、国もさすがに、日本原燃の高レベル廃液の漏えいへの認識の甘さを指摘し、未回収廃液の行方について具体的に言及するようにと追加報告を求めています。日本原燃は今後、2回の事故両方への追加報告を出すことになります。保安院は、2月2日付文書では、1・30原燃報告書に不足があると認めています。しかし、どの点に不足があるのか全く言及していません。国は、今回の事故の重大性を深刻に受け止め、高レベル放射性廃液の管理能力皆無の原燃への六ヶ所再処理事業に対する事業指定を直ちに取り消すべきです。(2009年2月12日)

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2008年11月20日 (木)

ガラス固化問題11月14日保安院交渉の動画

ガラス固化問題の保安院交渉がYouTubeにアップされました。

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2008年11月15日 (土)

ガラス固化問題-「不溶解残さ」問題を委員にも知らせず-保安院との交渉

081114_12160001 081114_12160002 交渉に先立って、経済産業省別館前で六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を中止を求めるアピール行動を行いました。得たいの知れない星人や猫さんまで登場。楽しく訴えました。

ガラス固化問題についての保安院と市民との交渉

081114_14120001_2 参加者は徐々に増えて最後は50名近くになりました。近藤正道議員、福島瑞穂議員、金田誠一議員、下田敦子議員、大島九州男議員が参加されました。保安院は核燃料サイクル規制課の金城班長と若手が2人。若手はメモをとるだけで、一人は寝ていて、サーファーの方に注意を受けていました。

■原燃報告書について

はじめに原燃の10月27日付報告書について議論がありました。これは、10月10日からの試験について、「不溶解残さ」を入れてたった5バッチ目で白金族元素の堆積による悪影響が出て中断を余儀なくされたとことが記されていながら、まとめには、「妥当性を確認した」との文言が並んでいるという代物です。保安院の金城氏は開口一番でこれを「不可解なもの」として受け取ったと述べました。11月4日の再処理ワーキングの場で原燃は、これはあくまで経過報告である説明し、妥当性についての判断はせず、審議も3時間の予定が2時間で終わったと説明しました。

081114_14070001_2 ではなぜそのような「不可解なもの」を受け取ったのか、すぐに突き返すべきではなかったのかと質すと、はじめは、出てきたものは受け取らないと、などと意味不明な回答をしていたのですが、最終的に「6月30日の保安院文書に対する回答であるならば不可解であるが、今回は経過報告だからいいんだ」という言い方に変わりました。

しかし、10月27日の原燃報告はタイトルからして経過報告ではなく、本文も明らかに6月30日の保安院文書の回答として書かれています。その結論は、保安院から出された2つの宿題に対し、それぞれ妥当性が確認されたとあります。原燃は明らかに6月30日の回答として提出したのです。ところが、保安院が一部報道で不十分だとのコメントを流したために、社長会見で慌てて経過報告と言い換えたというのがこの間の経緯でしょう。

こうした点からあらため問い質すと金城氏は、もし保安院が受け取らなければ、原燃の報告は公開されませんでしたよ、それでもいいんですかと、逆に脅し口調に。最後は福島瑞穂議員がまとめて、保安院は「原燃の報告を受け取ったが、不可解なものであり、とても妥当性を検討できるようなものではなかった」と明確に表明して欲しい、何ならこれからいっしょに記者会見をやりましょう、と迫りました。金城氏は拒否し続けました。

■不溶解残さについて

金城氏はまずガラス固化すべき高レベル廃液に不溶解残さが含まれることが再処理事業指定申請書にあることは認め、アクティブ試験はこれを入れた廃液で行わなければならず、最後に行う法定検査もそうだということを確認しました。ただ、試験は段階的に行えばよいとし、第5ステップの途中になってはじめて不溶解残さを入れた原燃をかばっていました。

原燃が第4ステップで不溶解残さを入れなかった件について、保安院はこれを承知していたのかと聞くと、知っていたと。では、核燃料サイクル安全小委員会や再処理ワーキングの委員はどうかと聞くと、そのようなことを報告した記憶はなく、知っている委員も知らない委員もいるだろうと。知っているというのは、再処理に明るい先生方が独自に情報を得たかもしれないということなので、基本的には委員の先生方に知らされていなかったということになります。

美浜の会の小山さんによると、不溶解残さを入れると、高レベル廃液中の白金族は1.7~2倍になるとのこと。白金族であれだけ苦しんだわけですから、これを入れるかどうかは大問題のはずです。しかも試験再開に際しては、廃液の調整が問題となっていました。にもかかわらず、不溶解残さについて、委員会でもまったく問題にしてこなかったというのは異常なことです。都合の悪いものを意図的に隠してきたとしか思えません。

また、原燃が第4ステップでは入れなかった理由に、不溶解残さがまだ溜まっていなかったと言っている点について、金城氏は原燃をかばう口ぶりでしたが、小山さんが、原燃のデータ(白金族元素の移行率)からそれはありえないことを示しました。

■またもや白金族の影響で止まってしまったことについて

金城氏は、今回の試験について、問題はあるが昨年暮れに止まった第4ステップのときよりはましだという認識を示しました。これには一同驚き、たった5バッチで止まったうえに攪拌棒が入らないという状況なのにその認識は甘いのではないかという声があがりました。

アクティブ試験については、ガラス溶融炉が使い物にならないということが確認できたことを成果として確認したうえで終わりにしましょうという発言があり会場から拍手が起きました。金城氏は、最終報告を待つと繰り返し述べていました。

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2008年11月10日 (月)

再処理ガラス固化でまたまた欠陥があらわに…11月14日の保安院交渉と別館前行動・13日討論集会にご参加ください

【転載歓迎】

ガラス固化試験でまたもや欠陥があらわに
六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の中止を求めて


11月14日の保安院交渉と別館前行動・13日討論集会にご参加ください

六ヶ所再処理工場のアクティブ試験は、ガラス固化問題で三度目の失敗です。今回は「不溶解残渣」というものを入れた試験をはじめると、白金族元素の堆積により、わずか5バッチ目で限界に達してしまいました。その後、かき混ぜて改善を図ったがかき混ぜるための棒が入らないという事態にまで至っています。どうしようもない欠陥がまたまた露呈したのです。日本原燃は、まるで試験がうまくいったかのような報告を出したのですが、実態が明らかにされると、あれは状況報告だと慌てて言い換えています。もう本当にいい加減にして欲しいと思います。欠陥ガラス固化体を生み出すだけの試験の中止を求めて、保安院交渉と経済産業省別館前行動を行います。前日には事前の討論集会も開きます。是非ご参加ください。

■事前集会(またまた失敗!六ヶ所再処理欠陥ガラス固化を斬る討論集会)
日 時 11月13日(木)18:30~21:00
場 所 総評会館5階会議室(地下鉄新御茶ノ水駅すぐJR御茶ノ水駅5分)
お 話 小山英之さん(美浜の会)他
主 催 福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
     /核燃やめておいしいごはん
賛 同 原子力資料情報室/グリーンピース・ジャパン

■経済産業省別館前アピール行動
日 時 11月14日(金)12:00~13:00
場 所 経済産業省別館前
主 催 アクティブ試験を憂慮する全国の市民有志
    プラカードや横断幕等をお持ちください(もちろん手ぶらでもOKです)

■保安院交渉(日本原燃「ガラス固化体製造試験報告」に関するヒアリング)
日 時 11月14日(金)14:00~16:00
場 所 参議院議員会館第一会議室
集 合 13:30 参議院議員会館ロビー(事前打ち合わせを行います)
主 催 原子力政策「転換」議員懇談会(近藤正道参議院議員ほか)

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2008年10月 8日 (水)

ガラス固化保安院に原子力政策転換議連から要請・事故故障対策WG名簿

保安院はWGを待たず原燃報告をすぐにでも妥当と判断か
事故故障対策WG委員へはたらきかけを


昨日午後、議員会館で行われた原子力政策「転換」議員懇談会から保安院への要請書提出について報告します。昨日の今日という超緊急の設定でしたが、10名ほどが駆けつけました。保安院側は原子力防災課の大橋氏ともう一名、核燃料サイクル規制課の金城氏は欠席でした。

まず近藤正道議員から要請書を手渡し、データの公開と事故故障対策WGの前に交渉を行うよう求めました。要請書本文はこちら

日本原燃から報告書がまだ出ていないことを確認した後、出た場合の対応を大橋氏に確認しました。通常は事故故障対策WGを開くという前と同じ回答でしたが、今回の対応はどうなんだと質すと、保安院として妥当性を判断する、事故故障対策WGはその後になり保安院の判断を報告することになるかもしれない、保安院は原燃の報告書が出たらすみやかに判断すると回答しました。原燃の報告が出たら、事故故障対策WGを待たずに妥当との判断してしまおうという腹づもりです。議員および市民との交渉はその判断の前に行うよう求めましたが、それは難しい、既に意見は聞いたという反応でした。これに対し、市民側は、金城氏がこれまで、原燃の報告書が出たら説明する、専門家の意見を聞いて判断すると言っていたがこれはうそだったのか、と詰め寄りました。最後は近藤議員から、交渉は保安院の判断の前にと強く要求して終わりました。

その後、参加者の間で、保安院に毎日電話をして、原燃の報告を受けたかどうかを確認し、受けたとなったらすぐに交渉を要求すること、事故故障対策WGの委員に要請書を送ること、WGの委員へは、各自でないがしろにされていいのかとFAXや手紙を送ろうということになりました。

以下が名簿です。

総合資源エネルギー調査会 原子力安全・保安部会 
原子力防災小委員会 事故故障対策WG委員名簿 
2008年10月1日現在

●主査  宮 健三   
法政大学大学院 
システムデザイン研究科 
客員教授       
〒102-8160    
東京都千代田区富士見2-17-1 
TEL 03-5228-3981   
FAX 03-5228-3491   
jsd@hosei.ac.jp

●委員  秋本 成一 
独立行政法人原子力安全基盤機構      
技術参与       
〒105-0001 
東京都港区虎ノ門3丁目17番1号 TOKYUREIT虎ノ門ビル   
TEL 03-4511-1111(代表)   
FAX 03-4511-1297(広報)   
http://www.jnes.go.jp/toiawase/index.html

●委員  石榑 顕吉 
社団法人日本アイソトープ協会       
常務理事       
〒113-8941 
東京都文京区本駒込 2-28-45(本部)   
TEL 03-5395-8021(総務課)   
FAX 03-5395-8051(総務課)   
soumu@jrias.or.jp

●委員  大北 茂   
財団法人発電設備技術検査協会   
溶接・非破壊検査技術センター   
溶接グループ長      
〒230-0044 
横浜市鶴見区弁天町14-1 
TEL 045-511-2751  
FAX 045-511-2750  
ndecenter@japeic.or.jp

●委員  北村 正晴 
東北大学   
未来科学技術共同研究センター   
客員教授       
〒980-8579 
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-10   
TEL 022-795-7527(事務総務係) 
FAX 022-795-7985   
https://ssl.niche.tohoku.ac.jp/contact.php

●委員  齋藤 孝基 
明星大学   
理工学部機械工学科 
教授       
〒191-8506 
東京都日野市程久保2 - 1 - 1    
TEL 042-591-9594   
FAX 042-591-9594   
kamei@me.meisei-u.ac.jp

●委員  齋藤 鐵哉 
独立行政法人物質・材料研究機構      
名誉顧問       
〒305-0047 
茨城県つくば市千現1-2-1(千現地区)
TEL 029-859-2000 (千現地区)   
FAX 029-859-2029(千現地区)
   
●委員  佐納 次郎 
独立行政法人原子力安全基盤機構      
技術参与       
〒105-0001 
東京都港区虎ノ門3丁目17番1号 TOKYUREIT虎ノ門ビル   
TEL 03-4511-1111(代表)   
FAX 03-4511-1297(広報)   
http://www.jnes.go.jp/toiawase/index.html

●委員  杉山 憲一郎   
北海道大学大学院   
工学研究科エネルギー環境システム専攻

エネルギー生産・環境システム講座 
原子力安全工学研究室   
教授       
〒060-8628    
札幌市北区北13条西8丁目
TEL 011-706-6663   
FAX 011-706-6663
   
●委員  関村 直人 
東京大学大学院 
工学系研究科原子力国際専攻 
教授   
(安全小委兼任)   
〒113-8656 
東京都文京区本郷7-3-1
TEL 03-5841-6009            
sekimura@q.t.u-tokyo.ac.jp

●委員  辻川 茂男 
東京大学       
名誉教授       
〒113-8656    
東京都文京区本郷7‐3-1(工学部・大学院工学系研究科)   
TEL 03-5841-6009(工学部・大学院工学系研究科)      
kouhou@pr.t.u-tokyo.ac.jp

●委員  西口 磯春 
神奈川工科大学 
創造工学部自動車システム開発工学科 
教授       
〒243-0292 
神奈川県厚木市下荻野1030   
TEL 046-291-3250(庶務課)   
FAX 046-242-3737(庶務課)   
nishiguc@sd.kanagawa-it.ac.jp

●委員  班目 春樹 
東京大学大学院 
工学系研究科   
教授       
〒319-1188 
茨城県那珂郡東海村白方白根2-22 
TEL 03-5841-7419   
FAX 03-5841-8627   
madarame@nuclear.jp

●委員  松本 史朗 
独立行政法人原子力安全基盤機構      
技術顧問   
(安全小委委員長/再処理WG主査兼任)
〒105-0001 
港区虎ノ門3丁目17番1号TOKYUREIT虎ノ門ビル   
TEL 03-4511-1111(代表)   
FAX 03-4511-1297(広報)   
http://www.jnes.go.jp/toiawase/index.html

●委員  飯井 俊行 
福井大学大学院 
工学研究科 
教授       
〒910-8507 
福井市文京3-9-1   
TEL 0776-27-8468   
FAX 0776-27-8468   
meshii@mech.fukui-u.ac.jp

●委員  森下 正樹 
独立行政法人日本原子力研究開発機構 
次世代原子力システム研究開発部門   
FBR信頼性技術ユニット長      
〒311-1393 
茨城県東茨城郡大洗町成田町4002 
TEL 029-267-4141(代表)
FAX 029-266-1637       
http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

●委員  山口 篤憲 
財団法人発電設備技術検査協会       
溶接・非破壊検査技術センター長      
〒230-0044 
横浜市鶴見区弁天町14-1 
TEL 045-511-2751   
FAX 045-511-2750   
ndecenter@japeic.or.jp

●委員  吉澤 善男 
東京工業大学   
原子炉工学研究所   
教授   
(安全小委/再処理WG兼任)   
〒152-8550 
目黒区大岡山2-12-1N1-16
TEL 03-5734-3075   
FAX 03-5734-3749   
yyoshiza@nr.titech.ac.jp

●委員  渡邉 憲夫 
独立行政法人日本原子力研究開発機構 
安全研究センター   
研究主席       
〒319-1195 
茨城県那珂郡東海村白方白根2番地の4 
TEL 029-282-5100(案内台) 
FAX 029-282-6111   
http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

                                       
(核燃料サイクル安全小委員会再処理WG委員)                              
   
●須藤 俊幸   
独立行政法人日本原子力研究開発機構 
次世代原子力システム研究開発部門次世代再処理ユニット   
技術主幹   
(安全小委兼任)   
〒319-1194 
茨城県那珂郡東海村村松4-33   
TEL 029-282-1111(代表)   
FAX 029-282-2309   
cycle-info@jaea.go.jp

●竹下 健二   
東京工業大学   
資源化学研究所化学システム構築部門 
助教授      
〒226-8503 
横浜市緑区長津田町4259 
TEL 045-924-5255   
FAX 045-924-5255   
takeshit@res.titech.ac.jp

●中村 博文   
独立行政法人日本原子力研究開発機構 
次世代原子力システム研究開発部門   
研究主席   
(安全小委兼任)   
〒319-1194 
茨城県那珂郡東海村村松4-33   
TEL 029-282-1126   
FAX 029-282-1517   
nakamura.hirofumi@jaea.go.jp


(経済産業省 原子力安全・保安院)
〒100-8986
東京都千代田区霞が関1-3-1

奥田 昌宏 原子力防災課 課長
TEL 03-3501-1637
FAX 03-3580-8539
qqnbbi2@meti.go.jp

大橋 良輔 原子力防災課 企画班長
TEL 03-3501-1639
FAX 03-3580-8539
qqnbbi2@meti.go.jp

薦田 康久 院長
TEL 03-3501-1511(経産省代表)

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2008年10月 6日 (月)

10月2日ガラス固化問題保安院要請行動

081002_15130001_2  ガラス固化問題についての保安院への要望書提出及び交渉は10月2日午後2時~3時半まで、原子力政策「転換」議員懇談会の主催で参議院議員会館で行われました。近藤正道議員(社民党:新潟)、下田敦子議員(民主党:青森)と市民側は青森、宮城、名古屋、京都、大阪、首都圏他から約50名が参加。保安院は、原子力防災課の大橋氏、核燃料サイクル規制課の金城氏が対応しました。

081002_11470001

081002_11420002  交渉に先立って午前11時から1時間ほど、経済産業省別館前でビラ撒きとアピール行動を行いました。グリーンピースによるぐらぐら活断層の上の再処理工場のオブジェによるアピールもありました。40名を超える人が集まりました。交渉もアピールもいつもの5割増し。顔ぶれも多彩で運動の広がりを感じさせました。交渉後には経済産業省記者クラブで記者会見を行いました。

 まずはじめに青森の菊川さんから、保安院に要望書を提出しました。要望書は全国各地161団体2005名(47都道府県)の賛同を連ねました。交渉は、事前に提出していた質問事項に沿って行われました。

1.原燃が流下停止の原因としている「付着物」説について

 原燃は流下停止の原因をガラス温度の低下とし、その原因を「付着物」による反射率の低下としており、保安院もこの「付着物」説が有力な原因とされいるとし、前日の10月1日に行われた事故・故障ワーキンググループでもこのような原因分析を「おおむね妥当」としているとのこと。ところが交渉では、その肝心の「付着物」については、成分や厚み、実際にどの程度の反射率と温度低下をもたらすについては何もわかっておらず、反射率の低下が温度低下をもたらすという一般的な関係を解析で確認しただけだということが、明らかになりました。

2.4月には流下したのに7月にはなぜ流下停止したのか

 原燃は7月の状況を、昨年11月の第4ステップでの試験開始の最初の1本目の製造とを比較し、温度上昇の違いを付着物で説明しようとしています。しかし、そのような比較をするのであれば、7月の一本前、4月に1本だけつくったときのものとも比べるべきでしょう。このときは、「付着物」の状況は7月と同じ、加熱時間なども同じでしたが、7月とは違いガラスは流下しました。「付着物」は同じなのに、流下したりしなかったりというのは、「付着物」説では説明できません。原燃は都合のいい比較を行って、都合の悪い比較を行っていないのです。保安院の大橋氏は、それも含めて辻褄が合うように検討すると述べました。

3.白金族の影響について

 原燃は、流下停止の原因に白金族元素は関係ないとし、白金族問題を意図的に避けてきました。保安院は、7月2日の試運転再開を認めるにあたって、昨年末までに炉内に溜まった白金族は取り除かれたとしていう立場をとり、その根拠として、底部にA、Bの2つある電極の抵抗値が改善したことをあげています。しかし、その抵抗値をあらわすグラフは、白金族を取り除く作業の前後でほとんど変化がありません。市民側は、このグラフからも白金族は取りぞのかれていないのではないかと主張しました。保安院は、このグラフが、A、Bそれぞれで改善されたことをみるのではなく、AとBの相対的な関係をみて、BがAに比べて改善されたことをみるだけだと説明しました。これに対しては参加者から「成績のいい子を例にあげて、全体が改善されたように見せかけているだけ」といった声があがりました。保安院は、最終的には「白金族は完全には除去されていない」と認めました。その上で白金族の発生は避けられない、なくすのではなく管理することが大事だなどとと開き直っていました。

4 データの公開について

 市民側は、溶融炉内の底部ガラス温度データを公開するよう要求しました。保安院は、企業ノウハウなので…という話をはじめました。しかし要求したデータは原燃の2月の報告書では昨年の試験時のものとして公開されていたものです。参加者は情報非公開の姿勢を批判し、近藤議員から「転換議連から、公開するよう要請があったことをまず伝え、結果を報告してほしい」と厳しく話をされました。保安院の大橋氏は「要請があったことは伝える」と回答しました。

5 流下試験を勝手にやった

 原燃は、9月28、29日に流下試験を行い3体のガラス固化体を製造しました。これは審議会での承認も保安院の許可もなく、原燃が勝手にやったものです。これについて保安院を問いただすと、試運転全体の許可は出しているからいいんだという返事でした。

6 証拠隠滅

 事前の質問事項では、流下ノズルの内部についても、白金族元素の有無を確認するよう求めていました。ところが9月28、29日の流下テストより、流下が停止していた時にノズル内にあった溶融ガラスは、ガラス固化体の中に落ちてしまいました。これによって、流下ノズル内の白金族を調べることはできなくなってしまいました。証拠隠滅ではないでしょうか。

7 事故・故障対策ワーキンググループの公開を要求

 今回の流下停止について、原燃がすぐにでも最終報告書を出すとの報道が流れています。報告が出たときの対処について大橋氏は、「通常であれば、事故・故障対策ワーキンググループで審議する」と述べました。そこで承認を得てその後に保安院が了承という段取りでしょう。ところが、その事故・故障ワーキングは非公開となっています。これだけ重要な問題を密室での審議で決めるというのはとても納得ができません。このワーキンググループの会合の公開を強く要求しました。 また、ワーキンググループの委員について、名字しか公表されてないため、氏名と所属を明らかにするよう要求しました。最後に、次回の事故・故障ワーキングの前に再度交渉をもつよう近藤議員から強く要求がありました。

 今後、原燃の報告書提出と事故・故障ワーキンググループの動きを注視し、交渉や委員へのはたらきかけを行っていきましょう。

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2008年7月 5日 (土)

欠陥ガラス溶融炉の悲痛な叫びが六ヶ所再処理工場は動かしてはならないと訴えている

 六ヶ所再処理工場のガラス固化溶融炉は7月2日深夜、ガラスがうまく流下せずに停止しました。再開してわずか1日、トラブルは1本目で生じたのです。問題のガラス固化溶融炉は、白金族元素の堆積によるトラブルにより、昨年12月からほぼ半年の間止まっていました。調査の過程で根本的な欠陥が明らかになったにもかかわらず、原子力安全・保安院は6月30日に運転再開を容認しました。今回のトラブルは、この再開容認が間違っていたことを明らかにしました。日本原燃は、前例がなく原因は不明、再開の目処は立っていないとしていますが、前回のトラブルで下部に溜まった白金族元素を含む残留物が流下ノズルに残り、これが影響したような場合には手の打ちようがないでしょう。

 原燃にとって、再開後の運転は、決して失敗が許されないものでした。ボロが出ないうちに早々に試験を終える手はずまで整えていました。それでも失敗したのです。欠陥ガラス溶融炉の悲痛な叫びは、アクティブ試験を即刻中止することを求めています。六ヶ所再処理工場は動かしてはならないと訴えています。今こそ、再処理止めよ!との声を上げていきましょう。

■東奥日報
◆ガラス固化試験を停止/原燃
2008年7月3日(木)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20080703124715.asp

 日本原燃は三日、六ケ所再処理工場で二日再開したばかりのガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験を、ガラス溶融炉の加熱の不具合のため、同日中断したと発表した。環境への影響はないが、法令が定める「故障の修理のため特別の措置を必要とする」事例と判断し、国の原子力安全・保安院に報告した。原因は不明で、試験再開の見通しは全く立っていない。原燃が目指していた再処理工場アクティブ試験(試運転)の七月内終了は、ほぼ不可能となった。
 原燃の説明によると、二日正午に製造試験を再開し、溶融炉のガラスに高レベル放射性廃液を加えながら、午後九時十一分、最初の固化体容器へガラスを流下させる作業を始めた。
 しかし、作業開始から間もなく、容器への注ぎ口となる流下ノズルを適切に加熱できない状態に陥り、ガラスの粘りが強まって流れなくなり、同九時四十三分に作業を中断。炉をさらに加熱するなど対策を講じて作業を再開したが、それでもガラスは流れず、三日午前零時五十八分に流下作業を停止した。
 その後、データ収集を行うとともに、同五時半には炉を流下作業をしない状態に切り替え、三日正午に製造試験中断を最終決定して国へ報告した。
 ノズルは、流下作業時には、周囲に巻き付けた銅製の高周波加熱コイルで熱を加え、ガラスをスムーズに流す一方、作業終了時には空気を吹き付けガラスを固め、流下を止める“栓”代わりにする仕組み。今回はこのコイルに不具合が生じた可能性があるが、再処理工場では前例がなく、さまざまな原因を視野に確認を進めているという。
 ガラス固化体製造をめぐっては、溶融炉の底に廃液中の金属(白金族)が堆積(たいせき)する不具合が発生し、二〇〇七年十二月に試験が中断。原燃は半年をかけて炉の運転方法の改善を検討し、国の了承を得て試験を再開したが、その直後のトラブルとなった。

■原燃
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2008/pr080703-1.html

平成20年7月3日
報道関係各位
日本原燃株式会社

ガラス溶融炉運転性能確認試験の停止

 ガラス溶融炉運転性能確認試験につきましては、ガラス溶融炉の試験運転の諸準備が整ったことから7月2日正午に再開しました。
 ガラス溶融炉内の温度が所定の値に達したことから、同日21時11分からガラスの流下を開始しましたが、十分な流下が確認されず、21時43分流下操作を一時停止しました。
 その後、22時36分から流下操作を再開しましたが、十分な流下が確認できなかったため、7月3日 0時58分に流下操作を停止しました。
 現在、通常の運転モードから白金族対策を考慮した低温保持運転モードへ移行しており、原因について調査中です。
 本事象については、「使用済燃料の再処理の事業に関する規則」第19条の16第2号にあたるとして国へ報告し、また同旨を青森県、六ヶ所村に対しA情報として通報しましたのでお知らせします。
 なお、本事象による施設内外への放射線等による影響はありません。

以上

■保安院
日本原燃(株)再処理施設高レベル廃液ガラス固化建屋ガラス溶融炉Aにおけるガラスの流下停止について
http://www.meti.go.jp/press/20080703006/20080703006.html

2.原子力安全・保安院の対応
 本事象は、再処理施設の故障があった場合で、当該故障に係る修理のため特別の措置が必要であり、再処理に支障を及ぼすと判断されたことから、法令に基づく報告があったもの。
 原子力安全・保安院としては、今後、事業者が行う原因究明及び再発防止策について、報告を受け、厳格に確認してまいりたい。
 なお、現地の原子力保安検査官により、放射性物質の閉じこめ機能は維持されていること、本事象に伴い、敷地境界周辺のモニタリングポスト等の指示値に異常がないことを確認している。

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2008年7月 3日 (木)

六ヶ所再処理工場ガラス固化溶融炉再開容認に抗議する

本日行われた核燃料サイクル安全小委員会で、六ヶ所再処理工場ガラス固化施設のガラス溶融炉の運転再開が、欠陥を抱えていることが明らかになったにもかかわらず容認されてしまいました。傍聴した市民らは、経済産業省別館前で抗議行動を行い、原子力安全・保安院に対し抗議文を提出しました。以下は、別館前でまいたビラです。

「080630まきビラ(PDFファイル)」をダウンロード

********************
原燃のガラス固化技術は完全破綻

保安院・核燃料サイクル安全小委員会は
ガラス固化溶融炉の運転再開を認めるな!

六ヶ所再処理工場本格稼動を諦めろ!

■原子力安全・保安院は、ガラス溶融炉運転再開に向けての動きを強引に推し進めています。月内の運転再開を強行するために、20、24、26日と立て続けに核燃料サイクル安全小委員会再処理WGを非公開で開催し、本日30日の小委員会にて、トラブル対策として原燃が出してきた6月11日付報告書を承認しようとしています。しかし、この報告書は、白金族元素の堆積等のトラブルに対し、何らの対策も打てないことを明らかにしただけです。重大な欠陥が明らかになったガラス溶融炉の運転再開を認めさせてはなりません。

トラブルの元凶である白金族元素の堆積を防ぐ対策なし!

■原燃は報告書で、白金族元素の堆積について、監視強化と回復運転による対処を言うだけで、堆積を防ぐことを放棄しています。攪拌を含む回復運転がうまくいかないことは、昨年の試験で既に確認済みです。対策には、運転継続を断念して止め、ガラスを全量抜き出すドレンアウトまで含まれています。最初からうまくいかないことが予定されているのです。

崩壊熱を全く考慮せず!濃縮器を設計段階から外していた!

■第4ステップにおいて、原燃は、温度管理にはじめから失敗し、白金族元素の堆積に加え、低粘性流体の発生という問題も生じています。模擬廃液を用いた化学試験の知見は、実廃液では役に立ちませんでした。また、報告書で原燃は、実廃液で生じる崩壊熱について全く考慮していなかったと信じ難い告白をしています。

■また、ガラス溶融炉に注ぐ廃液の濃度が低いという問題が生じ、そのことが運転の不安定性をもたらしていることが明らかになっています。濃度を上昇させるための濃縮器は、東海村の実験炉にはあったのに、六ヶ所再処理施設では、経済的な理由で設計の段階で外してしまっています。明らかに設計ミスです。

実廃液ではガラス固化できないという異常事態

■報告書では対策として、濃度調整のための調整液をつくって添加するとしています。再処理過程で生じる廃液にわざわざ別の廃液を混ぜないとガラス固化できないというのは、ガラス固化技術の破綻というべきです。

再開試験はボロが出る前に少ない本数で終了

■報告書では、今後の確認方法として、連続して10本のガラス固化体が製造できれば、「安定した運転状態の維持」が確認されるとし、それができた場合は洗浄運転を行い、その後6本程度製造できれば、「白金族元素の影響を考慮し、管理された運転状態の維持」が確認できるとしています。しかも、途中で白金族元素が堆積して不具合が発生した場合でも、回復運転を行い、その後6本程度製造する運転を行えば、それでよしとしています。極端な場合、はじめの1本で不具合が生じても、回復運転を行い、その後6本程度製造することができれば、試験はクリアされたことになります。

■しかし、第4ステップでは、16本目で初めて偏流が発生し、18本目で炉底攪拌を必要とする基準に達したと判断され、その後、攪拌と洗浄運転を行ったにもかかわらず、炉内環境の悪化が進んだことにより、39、40本目で再び偏流が発生しています。この結果を踏まえれば、報告書の確認方法は、トラブルが発生する前に試験を終わらせてしまおうと考えていると言わざるを得ません。

欠陥ガラス固化体が生み出されている

■原燃は、基準温度1100℃に達しない状態で作ったガラス固化体は欠陥品であることを認めています。報告書には、目標温度に達しない状態で作られたガラス固化体が30本中19本も存在することを示す表があり、6月11日の保安院交渉において、市民が説明を求めたのに対して、保安院は具体的な説明を拒否し、「保安院として確認したので心配ない」と官僚的態度に終始しました。保安院は、ガラス固化のトラブルが安定性の問題あり、安全性の問題ではないと言うのであれば、まず、ガラス固化体が欠陥品でないかどうかを確認する上で、最も肝心な指標であるガラス温度の管理状態について、納得のいく説明をすべきです。

■このまま試行錯誤で、ガラス固化試験を続ければ、多数の欠陥ガラス固化体が製造され、余分なガラス固化体も生み出され続けます。この炉の方式・構造のままでの打開策はありえないというのが、試験結果と今回の報告書から得られる結論です。ガラス固化製造能力がない以上、アクティブ試験は中止すべきであり、工場本格稼働も断念すべきです。

2008年6月30日 文責:福島老朽原発を考える会

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2008年6月26日 (木)

委員へ手紙を書こう-30日にガラス溶融炉再開が決まるかは流動的

■30日にガラス溶融炉再開が決まるかは流動的

本日(25日)に行われた保安院交渉は、昨日24日の再処理WGで原燃の報告に対する保安院側の評価書が出たかどうかが一つの焦点だったのですが、核燃料サイクル規制課の金城氏は、「そのようなものは存在しません」と。実際には24日に出すつもりが出せずに明日26日にずれ込んだというところでしょう。ガラス溶融炉の運転再開が30日の核燃料サイクル小委員会で決まらない可能性はあるのかと聞くと、「地方紙で掲載された石井課長の話もある」と、向こうから今朝の東奥日報の記事をもちだしました。東奥日報の記事は、「ガラス固化体製造試験再開30日に了承か」というものですが、最後に「三十日に開く同小委員会について、石井課長は「より厳しい対応を求める可能性もあり、(結論が出るかどうか)分からない」と述べるにとどめた。」とあります。交渉後に行った記者会見の場にいた記者たちも、30日に決まるかどうかは微妙だという感触を持っていました。

■委員へのお手紙を

流動的な今こそ委員へのはたらきかけが重要です。時間はありませんが、金曜日までに届くよう、手紙、FAX、メール等を送ってください。内容については美浜の会のHPを参考にしてください。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/anzen_shoi_letter080625.htm
http://www.jca.apc.org/mihama/
名簿は最後に付けます。

■30日の傍聴・抗議行動

30日の核燃料サイクル安全小委員会の傍聴申し込みは明日12時までです。申し込み方法はやはり最後につけます。30日当日は、委員会の前後に経済産業省前で街宣を行います。委員会後については、もしガラス溶融炉が容認されるようであれば抗議行動に切り替えます。傍聴に漏れた方も是非ご参加ください。

<6月30日(月)>
 9:00~ 9:30 経済産業省別館前街宣
10:00~12:00 核燃料サイクル安全小委員会
       (虎ノ門パストラルホテル:地下鉄神谷町)
12:30~13:00 経済産業省別館前街宣(抗議行動)

*******************************
核燃料サイクル安全小委員会名簿

委員長
松本 史朗  原子力安全基盤機構技術顧問
105-0001 港区虎ノ門3丁目17番1号TOKYUREIT虎ノ門ビル
TEL03-4511-1111(代表)/  FAX03-4511-1297(広報)

明石 真言  放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター
被ばく医療部部長
263-8555 千葉市稲毛区穴川4-9-1
TEL043-206-3026(広報)/  FAX043-206-4062(広報)

有冨 正憲  東京工業大学原子炉工学研究所所長
152-8550 目黒区大岡山2-12-1N1-13大岡山キャンパス北2号館224号室
TEL03-5734-3059  / FAX03-5734-2959(事務室直通)

井川 陽次郎  読売新聞社論説委員
100-8055 千代田区大手町1-7-1
TEL03-3242-1111(代表)/  FAX 読売新聞のHPから送付可能

石榑 信人 名古屋大学医学部保健学科教授
461-8673 名古屋市東区大幸南 1-1-20
TEL052-719-1504(庶務)/ FAX?

塩見  哲 電力中央研究所特別顧問
270-1194 千葉県我孫子市我孫子1646 電力中央研究所我孫子地区
TEL04-7182-1181 / FAX04-7182-9417

城山 英明  東京大学大学院法学政治学研究科教授
113-0033 文京区本郷7-3-1
TEL03-5841-3131(代)/  FAX03-5841-3174

須藤 俊幸  日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門
次世代再処理システムユニット工学規模ホット試験施設グループ技術主幹
319-1184 那珂郡東海村村松4-49
TEL029-282-1122 /  FAX029-282-2309

関村 直人 東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻教授
100-8126  東京都文京区本郷7-3-1 
sekimura@q.t.u-tokyo.ac.jp
http://www.q.t.u-tokyo.ac.jp/lab/sekimura.html

関本 博  東京工業大学原子炉工学研究所教授
152-8550 目黒区大岡山2-12-1 N1-17関本研究室
TEL03-5734-3066  /  FAX03-5734-2959

中島 健  京都大学原子炉実験所教授
590-0494 大阪府泉南郡熊取町朝代西2丁目
TEL072-451-2300  /  FAX072-451-2600

中村 博文 日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門
319-1194 那珂郡東海村村松4-33
TEL029-267-4141 / FAX029-267-7173

三好 慶典 日本原子力研究開発機構東海研究開発センター
原子力科学研究所安全試験施設管理部次長
319-1194 那珂郡東海村村松4-33
TEL029-282-6671 / FAX029-282-6798

吉澤 善男 東京工業大学原子炉工学研究所教授
152-8550 目黒区大岡山2-12-1N1-16
TEL03-5734-3075 / FAX03-5734-3749

*******************************
原子力安全・保安部会第17回核燃料サイクル安全小委員会-開催通知
http://www.meti.go.jp/committee/notice/0005139/0005139.html

開催概要
日時 2008年6月30日(月) 10:00~12:00
場所 虎ノ門パストラルホテル新館5階「ローレル」(東京都港区虎ノ門4-1-1)
議題 1.日本原燃株式会社「再処理施設高レベル廃液ガラス固化設備の安定運転条件検討結果報告」について 2.その他

傍聴(マスコミ関係者の取材及び撮影(冒頭のみ可)も含む)をご希望の方は、6月26日(木)12:00までに氏名、職業(所属・役職)、連絡先(電話番号・FAX番号)を明記の上、下記問い合わせ先まで、FAXまたは電子メールにて登録ください。ご登録なき場合は、原則傍聴をお断り致します。一般傍聴席は60席とし、届きましたFAXまたは電子メールにて入場番号を27日(金)12:00までに、登録者全員に返信します(当日受付時に提示ください。)ので、万一連絡がない場合には、同日17:00までに担当者まで電話で確認ください。連絡先が不明瞭な場合は、傍聴不可となることがあります。希望者多数の場合は、抽選をとし抽選の結果を同様に連絡します。傍聴可の方にのみ、入場番号をお知らせしますので、受付時に入場番号及び身分を証明できるものを提示ください。なお、登録者本人以外の方が入場する場合は、委任状及び身分を証明できるものを提示ください。

問い合わせ先 原子力安全・保安院核燃料サイクル規制課 斉藤、沖田
TEL:03-3501-3512
FAX:03-3580-8484
E-MAIL:saikurukiseika@meti.go.jp

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2008年6月24日 (火)

ガラス固化溶融炉再開を許さないために

六ヶ所再処理のガラス固化問題で、30日の午前中に核燃料サイクル安全小委員会の開催通知が出ました。これに先立って、非公開の再処理WGが、20日、24日に続いて26日にも日程が入りました。強引なスケジュールです。30日の小委員会で原燃報告を承認して即日か翌日にはガラス溶融炉再開を強行しようという動きになっています。委員へのはたらきかけが非常に重要になっています。以下の取り組みをよびかけます。

■25日の諸行動にご参加ください

・6月25日水曜日は、保安院交渉、経済産業省別館前行動、夜の討論集会など諸行動が予定されています。ぜひご参加ください。

13:30       集合    参議院議員会館ロビー
13:30~15:00 事前打合せ 参議院議員会館第一会議室
15:00~16:00 保安院交渉 参議院議員会館第一会議室
17:00~17:30 記者会見  経済産業省記者クラブ
18:30~19:00 経済産業省別館前行動
19:30~21:00 ガラス固化問題討論集会 総評会館501会議室

※総評会館は新御茶ノ水駅が最寄です。別館前から皆で移動しましょう。
※交渉の主催は原子力政策転換議連(川田龍平参議院議員ほか)、別館前行動の主催は再処理止めたい!首都圏のつどい、討論集会の主催は、福島老朽原発を考える会とストップ・ザ・もんじゅ東京です。集会の参加費は500円です。

当日の連絡先 090-8116-7155 阪上まで

■核燃料サイクル安全小委員会の委員へお手紙を

30日が月曜でしかも小委員会は午前10時開始なので、手紙は27日(金)までに届ける必要があります。

■30日の小委員会に傍聴・抗議を

小委員会は30日10:00~12:00まで、虎ノ門パストラルホテル(地下鉄神谷町)で行われます。傍聴は事前に申し込みが必要です。26日昼が締め切りです。委員会の前後に経済産業省別館前で街宣を行います。ガラス溶融炉再開が決まるようであれば、抗議行動に切り替えます。

 9:00~ 9:30 経済産業省別館前行動
10:00~12:00 核燃料サイクル安全小委員会傍聴
12:30~13:00 経済産業省別館前行動

原子力安全・保安部会第17回核燃料サイクル安全小委員会-開催通知
http://www.meti.go.jp/committee/notice/0005139/0005139.html

開催概要
日時 2008年6月30日(月) 10:00~12:00
場所 虎ノ門パストラルホテル新館5階「ローレル」(東京都港区虎ノ門4-1-1)
議題 1.日本原燃株式会社「再処理施設高レベル廃液ガラス固化設備の安定運転条件検討結果報告」について
2.その他

傍聴(マスコミ関係者の取材及び撮影(冒頭のみ可)も含む)をご希望の方は、6月26日(木)12:00までに氏名、職業(所属・役職)、連絡先(電話番号・FAX番号)を明記の上、下記問い合わせ先まで、FAXまたは電子メールにて登録ください。ご登録なき場合は、原則傍聴をお断り致します。一般傍聴席は60席とし、届きましたFAXまたは電子メールにて入場番号を27日(金)12:00までに、登録者全員に返信します(当日受付時に提示ください。)ので、万一連絡がない場合には、同日17:00までに担当者まで電話で確認ください。連絡先が不明瞭な場合は、傍聴不可となることがあります。希望者多数の場合は、抽選をとし抽選の結果を同様に連絡します。傍聴可の方にのみ、入場番号をお知らせしますので、受付時に入場番号及び身分を証明できるものを提示ください。なお、登録者本人以外の方が入場する場合は、委任状及び身分を証明できるものを提示ください。

問い合わせ先 原子力安全・保安院核燃料サイクル規制課 斉藤、沖田
TEL:03-3501-3512
FAX:03-3580-8484
E-MAIL:saikurukiseika@meti.go.jp

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2008年4月21日 (月)

再処理ワーキンググループ委員への要望書

4月22日に非公開の会合が開かれる核燃料サイクル安全小委員会再処理ワーキンググループの委員と事務方の保安院に対し、以下の要望書をFAXで送信しました。

要望書PDFファイル「wg-yobosyo.pdf」をダウンロード

*********************

核燃料サイクル安全小委員会再処理ワーキンググループの委員のみなさまへ
六ヶ所再処理工場アクティブ試験第4ステップガラス固化試験に関する要望書

 以下をご一読いただき、ワーキンググループにおける議論に反映していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

2008年4月21日
福島老朽原発を考える会

1.温度管理・炉内環境の管理の困難

 日本原燃は、白金族元素の堆積を抑えるために、炉の上部を高温、下部を低温に保ちながら白金族元素をその間に捉え、ガラス固化体容器に流下させるときは、下部を加熱して、白金族元素ごと一気に流下させるという運転方式をとっています。第4ステップの試験では、こうした温度管理にはじめから失敗しました。模擬廃液を用いた化学試験での知見は、実廃液では役に立ちませんでした。日本原燃は原因を、仮焼層を安定させることができなかった点に帰着させ、これの管理さえできれば、安定した運転ができるとみているようです。しかしそのようなことが可能でしょうか。それに、日本原燃の報告や核燃料サイクル安全小委員会での議論からは、温度を含め、炉内の環境には、仮焼層の状況だけでなく、白金族元素の堆積状況、低粘性流体の発生状況、これに関わる廃液性状の違い、そして不純物の影響など、いくつもの要素が複雑に相互にからみあって影響することがうかがい知れます。不純物の影響については定量的な評価はなされておらず、それを行うことが非常に困難であることを日本原燃が認めています。

2.白金族元素の堆積は不可避

 第4ステップでは、試験の初期段階から温度管理に失敗し、白金族元素が堆積しています。偏流発生時や攪拌の作業前などにも、堆積と底部での残留が進展しています。日本原燃の報告からは、さまざまな条件で堆積、残留が進むことがうかがい知れます。「炉底部の低温管理」を行えば防げるというものではありません。これが避けられないことは明らかです。

3.白金族元素堆積の影響を除くことが不可能であること

 日本原燃は、試験再開に向けた方法として「白金族堆積状況での回復運転方法の決定」を挙げています。しかし、それは既に第4ステップで行われ、失敗に終わるという結果も既に出ているのではないでしょうか。日本原燃は、偏流発生後に、直棒と曲がり棒をもちいた炉の攪拌と洗浄運転を行っていますが、炉内環境は回復せず、再び昇温性と流下性が悪化してしまいました。攪拌が具体的にどのように行われたのかは明らかにされていませんが、残留物の状況などから、少なくとも、底部電極板上部や斜め45度の壁面の残留物を完全に取り除くことはできず、「回復」ができないことは明らかです。
 日本原燃は、「炉内状況が悪化する前に炉底撹拌」を行う運転方法を検討しているようです。しかしこれは、堆積状況の正確な把握という点でも、攪拌による効果という点でも、これまでの実験データから根拠をもって推測することは難しく、願望の域を出ないでしょう。

4.欠陥ガラス固化体が生み出された

 第4ステップでは、溶液の粘性が高く、偏流が起こるような状態で作られた2本のガラス固化体について、中身が容器からはみ出てしまい、蓋が閉められなくなってしまったことが報告されています。この欠陥ガラス固化体は手がつけられずにいるようですが、いったいどのように措置するつもりでしょうか。
 また、そうでなくても、炉内の溶液の温度が1100度を超えない状態で取り出した場合、品質に問題が生じ、欠陥品となることが、2月14日の核燃料サイクル安全小委員会の場で明らかにされました。第4ステップでも、特に初期(中盤や終盤にも存在する)の温度が十分に上がらない状態でつくられたいくつかのガラス固化体がそのような欠陥品であることが、日本原燃の報告からも伺えます。これについてはどのように措置するつもりでしょうか。

5.アクティブ試験の中止を

 第4ステップのガラス固化試験は、六ヶ所再処理工場が採用したガラス溶融炉のもつ根本的な欠陥を明らかにしたのではないでしょうか。この方式の採用の可否を含め、設計からやり直さなければならないというのが、試験結果からえられる結論です。このまま試験を強行しても、とても地層処分には耐えられない欠陥ガラス固化体が次々と生み出されるだけではないでしょうか。
 ガラス固化が困難なもとで、再処理を続けると、高レベル放射性廃液が溜まる一方になります。これが貯蔵する上でもっとも危険であることは、ウラルの核惨事やハンフォードでの汚染の例を挙げるまでもないと思います。ガラス固化試験を中止し、それだけでなく、アクティブ試験も直ちに中止すべきではないでしょうか。

福島老朽原発を考える会
代表 阪上 武
東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号AIR気付
03-5225-7213 

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2008年4月17日 (木)

六ヶ所再処理-ガラス固化の困難-動画

六ヶ所再処理工場のガラス固化の試運転(アクティブ試験第4ステップ)の様子を再現した動画を作成しました。白金の堆積は止まらず,かき混ぜてもダメ,ついには偏流を引き起こして止ま ってしまう。六ヶ所再処理最大の困難がここに…。

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2008年3月31日 (月)

ガラス固化で行き詰まる六ヶ所再処理工場

0331001 六ヶ所再処理工場で事業者の日本原燃が今困り果てているのがガラス固化の問題です。アクティブ試験の第4ステップにおいて,重大な欠陥が露呈し中断に追い込まれたのは昨年末でした。その後1月から2月にかけて,私たちは国会議員と緊密に連携し,原子力安全・保安院に対して要望書提出と交渉,抗議行動等を矢継ぎ早に行いました。2月14日,核燃料サイクル安全小委員会が開催され,第5ステップ入りは強行されましたが,ガラス固化体の製造は,ガラス溶融炉の内部の点検結果と再発防止策の妥当性を小委員会が再チェックするまで開始できないという、予定外のハードルが課されました。原燃は,点検結果を3月末にも出すとしています。以下,第4ステップで明らかになったガラス固化の困難について解説します。図はいずれも日本原燃が核燃料サイクル安全小委員会に提出した資料にあるものです。(図をクリックすると大きくなります)

職人技が必要な炉の運転

0331002_2  ガラス固化は,ガラス溶融炉に高レベル放射性廃液(廃液)とガラス材を投入したところに電流を流し,1100~1200度にして溶かしたものを容器に流して固めるという作業ですが,ただ熱すればよいというものではありません。液面上にわざと溶けていない部分を蓋のように残しておかなければなりません。これを仮焼層(かしょうそう)と称しています。これが落とし蓋の役割を果たします。これがないと,熱が上部の気体部分に逃げてしまい,廃液の温度は上がらなくなってしまいます。

 第4ステップの最初の1~5バッチではまさにその現象が起きていました。はじめに炉内の主電極に電流を流すとともに,炉の上部から加熱する間接加熱装置を使って加熱しました。しかし加熱しすぎて仮焼層が溶けてしまい,熱が気体部分に逃げ,温度上昇が1100度あたりで止まってしまいました。1100度を超えた状態を維持しないと,ガラス材と廃液が十分に混ざらず,不良品ができてしまいます。そこで6バッチに間接加熱を下げて仮焼層の成長を促しました。7~8バッチでようやく温度が規定の値まで上昇します。ところが今度は仮焼層が成長しすぎてしまいました。仮焼層が大きくなりすぎて液面を覆ってしまうと,液面からの水分の蒸発がなくなり,ガラス材と廃液の供給を止めざるを得なくなります。8バッチで一旦供給を止めて仮焼層を溶かし,供給を再開した後は,間接加熱を上げ下げして,仮焼層の大きさを調整していきます。ガラス固化という料理の火加減は難しく職人技が必要なのです。

白金族元素の堆積によるガラスの偏流

0331003  9~10バッチで仮焼層が形成され,15バッチまでは安定した運転が実現しました。ことです。ところが16バッチで流下ガラスの偏流が起きてしまいます。白金族元素の堆積の影響です。廃液中でどうしても溶けない白金族元素が下部に堆積すると,電流がショートしてしまい,下部の温度が十分に上がりません。するとガラスの粘性が大きくなってしまい,下から出すときにどろどろのまま出てきてしまいます。ガラス固化容器に向かって真っ直ぐに流下せずに,ぐにゃりと曲がってしまったのが偏流です。

0331004_2  原燃は,このようなことが起こらないようにするための運転方法を次のように説明しています。まず,ガラス材と廃液を混ぜる間は,上部を高温にする一方で下部は逆に冷却し,わざとガラスを固めて白金族元素が下部に堆積しないようにする,ガラス材と廃液をガラス固化体容器に流下させる際には,下部の温度を一気に上げて溶かし,白金族元素が堆積する間を与えずに一気にガラス固化体容器に流し入れる…,これまた職人技で対処するというのです。

 しかし,第4ステップでは,仮焼層の形成に必死になっている間に,白金族元素が堆積してしまいました。しかもこのときには,偏流を起こすような粘性の高いガラス廃液がどろどろのガラス固化体容器の中で積み上がって固まったために,規定量以下しか入れていないのに蓋の上にはみ出てしまい蓋が閉まらなくなるという事態も発生しています。蓋ができない固化体は未だに対処ができずに,その場に置かれたままです。

炉底をかき混ぜてもダメだった

 16バッチで偏流を確認した原燃は,18バッチで,棒を入れて炉底をかき混ぜることを決めます。19バッチでは「直棒」,20バッチでは「曲がり棒」を使ってかき混ぜ,堆積物の影響を取り除くことを試みました。第4ステップ全体をみると,原燃は,運転方法としては,白金族元素の管理よりも仮焼層の管理を優先していたようにみえます。白金族元素については,堆積させないというより,堆積してもかき混ぜて除けばよしとしていたのではないでしょうか。ところが実際には,かき混ぜてもダメだったのです。

0331005_2  原燃はかき混ぜた後,下部でも電流が流れることを確認して21バッチから廃液の供給を再開しましたが,溶接機の故障により炉を止めることなり,25バッチで試験は一旦終わります。このまま終わってはまずいと判断した原燃は追加の試験を実施します。白金族元素を減らすためのガラスの抜き出しや,炉内をまたかき混ぜる操作を行った後,35バッチから始めました。はじめは順調でした。間接加熱をあまり使わないようにし,仮焼層を成長させて運転を続けました。ところが,39~40バッチと40~41バッチで2度にわたる偏流が発生しました。ガラスの粘性が高く,流下速度が上昇しないことが確認され,41バッチで運転を止めざるを得なくなりました。これで終わってもまずいはずなのですが,原燃はこれで第4ステップを強引に終わらせてしまいました。

0331006_2  その後原燃は,炉内を点検し,溶融ガラスの抜き出しが良好に行われたことを確認したとしています。しかし炉底には残留物がこびりついていました。この残留物について,分析を行うとともに,針のような工具がついたロボットアームを使ってこれを取り除く作業を行うとしています。

第4ステップはガラス溶融炉が欠陥品であることを明らかにしただけ

 原燃は2つの問題について,どのように対処するつもりなのでしょうか。まず,仮焼燃層を安定させる運転技術については,実験炉で職人技を鍛えることとしています。しかし,実験炉でうまくいっていたことが実用炉には通用しないというのがこれまでの経験です。もう一つの白金族元素堆積の管理についてはどうでしょうか。第4ステップの経緯から明らかになったのは,堆積が防ぎきれないということ,一度堆積してしまうとかき混ぜてもだめだということです。これを解決する見通しは,これまでの経験からは何も出てきません。原燃は2月報告で,「炉底部の低温管理」と「炉内状況が悪化する前に炉底撹拌」を行うとしていますが,これは,堆積しないようにがんばります,堆積する前にかき混ぜます,と根拠のない決意表明をしているだけです。
 また,原燃は,第4ステップで堆積が起きた時期について,仮焼層の形成に手間取っている間や,かき混ぜる操作で手間取っている間といったものを挙げていますが,推測の域を出ません。特に16バッチの偏流は,かき混ぜる前に発生していますから,仮焼層の形成に手間取っている間しかないのですが,この間は炉の下部は低温に保たれていました。それでも堆積が起きたということは,「炉底部の低温管理」では全く対策にならないということを意味します。第4ステップは,六ヶ所再処理工場のガラス溶融炉が運転技術云々ではどうにもならない欠陥品であることを明らかにしただけです。

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2008年2月14日 (木)

保安院の第5ステップ入り容認に抗議する-経済産業省別館前抗議行動と核燃料サイクル安全小委員会の傍聴

080214_12110001 本日,核燃料サイクル安全小委員会が開催され,日本原燃から報告をうけ,六ヶ所再処理工場アクティブ試験の第5ステップ入りを容認するとした保安院の文書を検討し,これを承認しました。日本原燃は即日,第5ステップに入りました。

経済産業省別館前には,朝から20名を超える人が集まり,委員会の前後に抗議アピールとビラ捲きを行いました。青森から菊川さん,岐阜から兼松さんもみえました。1800枚を捲き切りました。

今日の核燃料サイクル小委員会はそれでも,この間の要望・要請があり,朝からの抗議行動があり,50人の席に100人近い傍聴希望が殺到し,外には空席があるから入れろとの声がするという中で,日本原燃と保安院の報告に対し厳しい質問,注文が飛び交いました。

ガラス固化体の品質管理はどうなっているのか?いきあたりばったりではないか,落第寸前だ,十分な結果が得られていないなどという評価は甘い,1100度を下回ったらどうなるのか?当初のプランニングからおかしかったのではないか…といった具合。保安院を含めて,ガラス固化は全然うまくいっていないという空気が全体を支配していました。白金族問題解決の見通しについて,「十分な結果が得られていない」という保安院文書の表現は「具体性はなく十分ではない」と書き換えられました。だったら第5ステップ入りは認めるなよと言いたくなりますが。

固化体のふたが閉まらない問題も,白金族問題と関係していました。白金族問題で温度があがらず,粘性が高まる→容器に収まるはずの量を入れてはみだしてしまった→ふたが閉まらない というものです。どうするのかと聞くと,はみ出した部分を切ってふたをする,ではどうやって切るのかときくと,回答はありませんでした。

第5ステップ入りは容認されてしまいましたが,使用前検査を受ける前段階での確認事項が増え,ハードルが高くなりました。本格運転を少しでも引き延ばすことはできたように思います。朝日新聞は,本格運転が夏にずれ込む可能性があるとしています。

終了後,保安院に対し,抗議文を提出しました。

ビラをダウンロード

抗議文をダウンロード

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抗  議  文

アクティブ試験の第5ステップ入り容認に強く抗議する
ガラス固化試験は根本的な欠陥が未解決なことを確認しただけ
死の廃液と欠陥ガラス固化体を生むだけの再処理を中止せよ

原子力安全・保安院長 薦田 康久 様

2008年2月14日
六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

本日,原子力安全・保安院および核燃料サイクル安全小委員会は,日本原燃のガラス固化状況報告を認め,六ヶ所再処理工場アクティブ試験の第5ステップ入りを容認した。アクティブ試験の第5ステップ入りは以下の理由から絶対に許すことはできない。

・日本原燃は国が確認していた計画を届けもなく勝手に変え,第4ステップのガラス固化試験において,A・Bの2系統あるうちのA系統の性能確認しか行っていない。
・A系統にしても,ガラス固化はうまくいかず,白金族元素が溜まることにより,溶融炉が高温にならずに目詰まりを引き起こすという,以前から問題になっていた根本的な欠陥が露呈して止まった。試験は失敗であり,問題が未解決であることを確認しただけである。
・日本原燃の報告からは,必要な判断基準を満たしていることは確認できない。逆に何万年もの貯蔵にはとても耐えられない欠陥ガラス固化体が複数本発生したことが推認されるだけである。
・出口(ガラス固化)が塞がれた状態で第5ステップに入り再処理をはじめても,猛毒で危険な高レベル放射性廃液が溜まり続けるだけである。

 私たちは,第5ステップ入り容認に強く抗議するともに,死の廃液を溜め,欠陥ガラス固化体を生むだけの再処理を直ちに止めることを改めて要求する。

■呼びかけ団体
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団/再処理工場について勉強する農業者の会/花とハーブの里/PEACE LAND/三陸の海を放射能から守る岩手の会/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/ストップ・ザ・もんじゅ東京/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老朽原発を考える会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

◆問合先 福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
     〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号 AIR気付
     TEL:03-5225-7213; FAX:03-5225-7214

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2008年2月13日 (水)

ガラス固化試験は不合格だが第5ステップ入りは認める??-緊急保安院ヒアリング

本日(13日)午後4時から参議院議員会館にて保安院ヒアリングが行われました。超緊急にもかかわらず20名ほど集まりました。相手は核燃料サイクル規制課金城課長補佐他2名でした。

まず,8日の再処理WG(非公開)の議事要旨と資料について保安院が説明しました。8日は,まず原燃が4日報告を説明し質疑した後退出させ,委員と保安院だけで保安院の文書を議論。保安院の文書は,連続運転の確認はできたが,白金族管理はだめなので追試をさせる。溶融炉を立ち上げるまでに,点検報告をさせ,使用前検査までに再度報告をさせた上で使用前検査を行う,これらを第5ステップでやる,というもので,WGでは方向性は了承されたとのことです。

このあと議論しました。

・白金族問題で止まったということは,連続運転もだめとすべきではないか?
…それは認める。だから全部について追試をやらせる。
・AもBもダメなら上流のせん断も止めるべきだ,なぜ第5ステップに進ませるのか?
…廃液が必要だ。第4と第5はシームレスだ。ガラス固化以外はうまくいっている。やりたければどうぞということだ。などと回答。
・廃液は十分あるはずでは?
…いや燃焼度の問題が。
・ガラス固化が止まれば廃液が溜まってしまうではないか?
…タンクがある。安全上問題はない。
・連続運転を確認した5日間は立ち上げ直後で仮燃層もできておらずまともに動いていないではないか?
…安全が確認できればよい。長期間安定するのかという経営の問題には関与しない(という意味不明な回答)。

その他,1100度を切る欠陥品の問題や資料のマスキングにより,要求される性能である70L/hの確認のしようがないといった話も出ました。これについてh理由をひとつひとつ言えないがとにかく公開できない情報だと。

新聞各紙も第5ステップ入りを既成事実のように伝えています。朝日新聞は,第5ステップの工程は「3ヶ月間の予定」で、「今夏ごろに本格操業を始める見込み」と。

明日(14日)は核燃料サイクル小委員会が開かれ,上記の線で了承される見通しです。経済産業省別館前では,委員会(10時~12時)の前後(9:30~と12:00~)に抗議行動が予定されています。

再処理WGに提出された保安院の文書と議事要旨は以下です。

ダウンロード

保安院の文書の一部抜粋は以下です。

*******************************

3.高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査実施についての考え方
(1) 当院は「アクティブ試験(第3ステップ)の確認結果について」において示しているとおり、高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査(処理能力の性能検査)に先立ち、「必要なデータや条件等が整っていること」を確認する。具体的には「安定した運転状態が維持されること」及び「白金族の影響を考慮しこ管理された運転状態が維持されること」を確認することとしている。

(2) 今回事業者から提出された試験状況報告によれば、これまでのところ、安定した運転状態が維持されること」については、限られた期間ではあるが確認されたと考えるが、「白金族の影響を考慮し、管理された運転状態が維持されること」については、見通し」は得られたとしてしているものの十分な結果が未だ得られていないと考える。

(3) 事業者は、今後、ガラス溶融炉内の温度管理、運転データの監視、炉内状況の改善に向けた措置等の運転方法を具体化し、確幸に実施していくことで「白金族の影響を考慮し、管理された運転状態が維持されること」についても実現可能との見通しを示しているが、これまでの化学試験等によって得られた知見や運転状況の相違を分析・検討した上で、こうした「見通し」を着実に実現する必要があると考える。

(4) 当院としては、順次、以下の対応を図ることとする。
① 事業者から提出された本件報告内容も踏まえ、ガラス溶融炉内部の点検及び内部残留物に関する分析等が実施された上で、事業者によりガラス溶融炉運転性能確認試験を再開するために必要な運転方法の具体化が図られたことを有識者等の意見も聴取しつ確認していく。

② また、高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査(処理能力に関する性能検査)を実施する前に、再開後のガラス溶融炉運転性能確認試験等の結果について報告を受け、その内容を確認していく。

(5) また、本試験状況報告より、事業者においては、不適合等を積極的に検出し、処置に取り組んでいることが見受けられ、「不適合の発生をQMS等の改善の機会と捉え、徹底した原因究明とそれに見合った再発防止対策を検討し、確早に実行する。また、水平展開の必要性を検討し、予防処置めための活動」を実施し、「自律的・継続的に改善を図る組織」に向けた取り組みが図られていると考える。
 今後、事業者から提出される第4ステップに係る報告と併せ、事業者の品質保証体制の向上等の状況についても、原子力安全・保安部会六ヶ所再処理施設総点検に関する
討会」において意見を聴取しつつ、確認していくこととする。

4.おわりに
 事業者は、試験状況報告こおいて、アクティブ試験第4ステップで計画されていた試験項目については、高レベル廃液ガラス固化設備に係る試験における「白金族元素の影響を考慮し、管理された運転状態で維持されること」の確認を除いてはすべて終了したとし、「今後、第5ステップにおいて、ガラス溶融炉(A系列)内の点検等並びに、ガラス溶融炉(A系列)の再確認及びガラス溶融炉(B系列)の試験を実施していくこととしたい。」としている。
 上記については、今後の高レベル廃液ガラス固化設備に係る試験の進捗に対応して、必要な高レベル廃液を確保する必要があること及び同設備に閏し今後確認が必要とされる事項は、アクティブ試験第5ステップで計画されているBWR燃料の処理試験に支障を与えないことを併せて考慮すると、第5ステップに移行することは当院としても差し支えないと考えられる。
 したがって、当院は、アクティブ試験第5テップを通じて、高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査(処理能力に関する性能検葦)について、上記3で示した考え方に基づき対応していくこととする。

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2008年2月 7日 (木)

日本原燃の第4ステップ終了宣言を認めるな-再処理ガラス固化問題で保安院へ緊急要請行動

080207_11470003  日本原燃は2月4日,「再処理施設アクティブ試験第4ステップにおける高レベル廃液ガラス固化設備の試験状況報告」を公表しました。報告の中で日本原燃は,「第4ステップの試験項目については全て終了」したとしています。しかしその内実は,A・Bの2系統あるうちのA系統の性能確認しか行っておらず,しかも,A系統にしても,白金族元素問題というガラス固化における根本的な欠陥が未解決であることの確認ができただけです。

計画では,第4ステップにおいて,A・B両系統において性能確認をすることになっていました。これを日本原燃は計画変更の手続きもなしに,勝手にA系統だけにしてしまったのです。今年1月15日の保安院と議員・市民との議論の場において,保安院は当初の計画に変更はないと明確に回答しました。この回答に照らしても,日本原燃が「第4ステップは全て終了した」と公言しているのは許しがたいことです。

2月7日に,保安院に対し,日本原燃が第4ステップ終了を公言することを許さず,第5ステップに進むようなことがないよう厳しく指導するよう求める緊急の要請と交渉を衆議院第二議員会館で行われました。保安院は本来,原燃の暴走を食い止める立場にあるはずですが,8日に再処理WG、14日に核燃料サイクル小委員会を入れて追認する構えを見せています。

要請行動には急遽の開催にもかかわらず30人を超える人が集まりました。保安院側は金城氏一人でした。原燃から計画変更の申請はなく,その意味では,第4ステップでA・B両系統で性能確認を行うとの7月の計画は生きており,1月15日の交渉時点と同じだと言う一方で,2月4日の原燃報告が出て状況は変化したとも述べ,保安院としては,第4ステップで使用前検査が受けられる状況にあることの確認を求めているだけだと何度も述べました。1月15日の説明から明らかに後退しています。

当初の計画と前提が違うものが出てきたのだから突き返せと言うと,外形上は要求を満たしているので受理した,あとは今精査中であり中身は何も言えないの一点張りでした。14日の核燃料サイクル小委員会についても原燃報告が議論の対象になると述べるだけで,それ以上は何も言えないと。ここで第4ステップ終了を認める可能性が十分にあります。

交渉には,川田議員,近藤議員,金田議員も出席され,試験の中身も問題だが手続き上も問題がある。A・B両方でやることになっているのだから,できそこないの報告を受理して委員会を開くのはおかしいと厳しく詰め寄っていました。

明日8日には再処理WGが非公開でもたれます。ここでの議事と資料をすぐに議員に渡すことと14日前に説明の場を設けることを要求して終わりました。

緊急要望書(六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民より提出)は以下のとおりです。

「kinkyuyobosyo-080207.pdf」をダウンロード

六ヶ所再処理工場アクティブ試験ガラス固化試験に関する
原子力安全・保安院への緊急要望書

-ガラス固化試験は根本的な欠陥が未解決なことを確認しただけ
-A・B両系統での性能確認の実施なしに日本原燃の第4ステップ終了宣言を認めるな

原子力安全・保安院長 薦田 康久 様

2008年2月7日
六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

 日本原燃は2月4日,「再処理施設アクティブ試験第4ステップにおける高レベル廃液ガラス固化設備の試験状況報告」を公表しました。報告の中で日本原燃は,「アクティブ試験計画書で計画した第4ステップの試験項目については全て終了」したとしています。

 しかしその内実は,A・Bの2系統あるうちのA系統の性能確認しか行っておらず,しかもそのA系統にしても,予定の18バッチを処理したが,「期待していた『安定した運転状態を定常的に形成する』ことが難しく」,追加データ取得のために行った運転でも安定した運転状態には至らず,41バッチで「炉底部に白金族元素が堆積していることが推定」される状況から,「溶融ガラス抜き出し操作」を行わざるを得なくなり,試験はここで止まったままです。結局のところ,日本原燃が「『白金族元素の影響を考慮し,管理された運転状態で維持されること』の状態を確認するまでには至らなかった」と認めるように,白金族元素問題というガラス固化における根本的な欠陥が未解決であることの確認ができただけです。

 計画では,第4ステップにおいて,A・B両系統において性能確認をすることになっていました。これを日本原燃は計画変更の手続きもなしに,勝手にA系統だけにしてしまったのです。今年1月15日に参議院議員会館で行われた貴院と議員・市民との議論の場において,私たちが,昨年7月17日の第13回核燃料サイクル安全小委員会に日本原燃が提出した参考資料4に,第4ステップでA,B両系統の性能確認を行うと書かれていることから,第4ステップでの性能確認はA,B両系統とも行うのは当然であり,貴院も当然そのように指導すべきではないかと問うと,核燃料サイクル規制課の金城慎司課長補佐は,これに同意され,当初の計画に変更はないと明確に回答されました。この回答に照らしても,日本原燃が「第4ステップは全て終了した」と公言しているのは許しがたいことです。

 貴院におかれましては,ガラス固化設備のB系統の性能確認がなく,A系統の性能確認すら全く不十分な状況で,日本原燃が第4ステップ終了を公言することを許さず,第5ステップに進むようなことがないよう厳しく指導されるよう緊急に要請いたします。

 また,日本原燃の報告では,肝心の温度データなどがマスキングされています。これがなぜ非公開なのか理解に苦しみます。貴院が事務方を務める核燃料サイクル安全小委員会再処理WGについても,「再処理事業者の事業運営に直接関係する情報を取り扱うこと及び委員各位による率直かつ自由な意見交換を確保する必要がある」というこれまた理解しがたい理由で傍聴が許されず,資料も公開されていません。こうした情報は,国民の安全に関わる重要なものです。日本原燃へ情報を開示するよう促してください。貴院がかかわる審議の一切を公開してください。

 なお、この緊急要望書は,核燃料サイクル安全小委員会および同再処理WGの委員の方々全員に配布してくださるよう,よろしくお願いします。

要 望 事 項

1.六ヶ所再処理工場アクティブ試験ガラス固化の性能確認について,A・B両系統での性能確認が実施されない状況で,日本原燃が,第4ステップは終了としていることを認めないこと。第5ステップに進むことを許さないこと。

2.日本原燃に情報開示を促すこと。核燃料サイクル安全小委員会再処理WGの審議,資料を公開とすること。

六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

■呼びかけ団体
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団/再処理工場について勉強する農業者の会/花とハーブの里/PEACE LAND/三陸の海を放射能から守る岩手の会/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/ストップ・ザ・もんじゅ東京/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老朽原発を考える会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

◆連絡団体
グリーン・アクション
 〒606-8203 京都市左京区田中関田町22-75-103
 TEL:075-701-7223; FAX:075-702-1952
グリーンピース・ジャパン
 〒163-0802 東京都新宿区西新宿8-13-11 NFビル2階
 TEL:03-5339-9800; FAX:03-5339-9817
原子力資料情報室
 〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
 TEL:03-3357-3800; FAX:03-3357-3801
福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号AIR気付
 TEL:03-5225-7213; FAX:03-5225-7214
花とハーブの里
 〒039-3215 青森県上北郡六ヶ所村倉内笹崎1521 菊川方
 TEL:0175-74-2522; FAX:0175-74-2522 
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3F
 TEL:06-6367-6580; FAX:06-6367-6581

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