« 宮古市長らが再処理工場視察/岩手県が国委託の放射能調査に検体追加 | トップページ | せん断・溶解よりも事故調査を優先…アクティブ試験は一時中断? »

2006年4月26日 (水)

「放射能を海に捨てないで!」メールを開始

美浜の会メール・ニュース06-15より

 原燃は、2度も放射能を含む液の漏えい事故をおこしながら、それら事故の真相や原因も明らかにしないまま、アクティブ試験を継続しています。
 いよいよ海への放射能放出を狙っています。三陸の海と海の幸を放射能から守りましょう。

★原燃宛に「放射能を海に捨てないで!」メールを開始します。ご協力お願いします。

■昨日25日には、岩手県内の宮古市長始め10市町村長達が再処理工場を視察しました。そこでも、宮古市長は岩手県内での説明会を強く要求しました。しかし、原燃社長は「六ヶ所に来てもらえれば」と言うだけで、岩手県民の要求を踏みにじっています。

 原燃はまず、被害を受ける三陸沿岸の人々に丁寧に説明し、納得を得るまでは、廃液を海に捨ててはなりません。
 ○岩手10市町村が再処理視察/住民説明会再度要望  デーリー東北4/26
  http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060426a.htm

■また、24日の定例社長記者会見では、明日27日から28日にかけて、新たに使用済み核燃料10体をせん断し溶解すると言っています。2日間で10体のせん断となり、ペースをあげています(これまでは8日間で8体)。これによってまた大気へ放射能が放出されます。

 ○原燃社長の定例記者会見 4月24日
  http://www.jnfl.co.jp/jnfl/president-talk200604.html

■原燃は海への放出について、事前に予告することもなく行おうとしています。せん断・溶解・分離・精製等の各段階で廃液が生まれます。600立方メートルの廃液貯槽タンクが4基ありますが、そのうちの1基が満タンになる前に放出すると言っています。
 27日からせん断を行えば、新たに廃液が溜まっていきます。5月末までが試運転の第1ステップですが、もう間近に放出する可能性があります。
 海洋放出管は、むつ小川原港沖合3㎞、深さ44メートルの位置にあります。L字型に立ち上がった放出管の最先端は直径約7.5センチ。ここから毎秒5.6メートルの速度で廃液が放出されます。
 放出される放射能は、通常運転(800トン/年処理)でトリチウム、プルトニウムやセシウム、ヨウ素等、年に4万7千人分の経口急性致死量に相当します。こんな毒物を海に放出するのです。

★★ 海に毒物を捨てる状況が迫っています。三陸沿岸の漁業者達は、これまでも火力発電所建設を阻止するなど、太古の昔から自然がはぐくんだ豊かなリアスの海を守ってこられました。今は、カレイなどたくさん釣れているとのこと。めかぶやひじきも旬の時期です。
 まずは、多くの人々が反対の意思を原燃に示す必要があります。事業者の日本原燃に「海へ放射能を捨てないで」のメールを出してください。あなたの気持ちを伝えてください。

 前回の青森県知事宛のメールと同様のフォームで原燃宛メールを開始しました。是非、多くの皆さんのご協力をお願いします。
 当会のホームページに掲載している三陸の海の写真は、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」のご協力によるものです。ありがとうございました。
「岩手の会」http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm

 原燃宛メールはこちらから http://www.jca.apc.org/mihama/
 携帯からも送れます http://www.jca.apc.org/mihama/i/i.htm 

 郵便・電話・FAXの場合は下記です
 日本原燃株式会社 
 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4番地108
 TEL 017-571-2002(広報) FAX 0175-571-2136

 原燃宛に送られた皆さんのメールは、適宜、岩手県知事、宮古市長、岩手県漁連、観光協会などにもお知らせします。

★ホームページやブログを開設されている皆さん。原燃宛メールを是非紹介してください。

<アクティブ試験の状況>
 3/31  アクティブ試験開始
 4/1~8 使用済み核燃料8体をせん断・溶解
 4/11  ハル(燃料被覆管)洗浄液40リットル漏えい事故
 4/16~ 溶解液を分離建屋に移送し、核分裂生成物を分離、ウランとプルトニウムをそれぞれのラインに分配
 4/17  分離建屋と精製建屋間のコンクリート製配管用通路の漏えい受け皿検知ポットの水位上昇・放射性物質検出
 4/18~ 精製建屋で、ウラン溶液とプルトニウム溶液を精製
 4/27・28 使用済み核燃料10体をせん断・溶解(予定)

■4月22日には、グリーン・アクションと共同で、学習・討論会を開きました。
 60名の会場は一杯となり、椅子を追加して70名弱の参加者で熱気あふれるものとなりました。事故に関する学習や、これまでの取り組みの交流等を行いました。高校生からは「僕らが今後一番被害を被る。僕らの問題なんや」「この気持ちを集める方法はないものか」との発言。青森の農業者や市民団体の方からは、「食の安全」を求めて、徹底して運動を進めてほしいとのメッセージも寄せられました。早く止めなくてはという気持ちを強くしました。三陸の漁師さんから届いたフノリとめかぶも好評でした。参加された皆さん、ありがとうございました。

■プラグにどうやって色を付けたのか?
 4月11日に起きたハル洗浄水の漏えい事故では、「再発防止策」として、「遮へい窓から明確に識別できるよう閉止プラグを着色し、遮へい窓近傍に注意喚起の注意札を掲示した。」と原燃はHPで書いています。密閉されたセル(部屋)内に人が入ることはできません。どのようにしてプラグに色を付けたのでしょうか?原燃に電話で問い合わせると、漏えいが起きた溶解槽セルの上に保守セルがあり(ここにも人は入れない)、
 ・はずしたプラグを保守セルにマニピュレータで運ぶ
 ・外からペンキを保守セルに運ぶ
 ・マニピュレータを使ってプラグに着色
 ・着色したプラグをまたマニピュレータでもとにもどす 
そのためには、1本のマニピュレータのアームの長さが10メートルほど必要になるのですが?
 皆さんも問い合わせて見てください。どうやって閉止プラグに着色したのか?本当に着色したのか?
○マニピュレータのイメージ図はこちら
 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news86/news86rokkasho.htm

○原燃の「再発防止策」
 http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060412-recycle-b01.html

★皆さんの取り組みや情報などをお寄せください。mihama@jca.apc.org

2006年4月26日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

|

« 宮古市長らが再処理工場視察/岩手県が国委託の放射能調査に検体追加 | トップページ | せん断・溶解よりも事故調査を優先…アクティブ試験は一時中断? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「放射能を海に捨てないで!」メールを開始:

» 放射能を海に捨てるな! [ネイティブの足跡]
「再処理・プルサーマルをめぐる動き」様の呼びかけを見てhttp://fukurou.txt-nifty.com/pu2/2006/04/post_8caa.html、日本原燃株式会社へメール送信しました。以下のとおりです。 [続きを読む]

受信: 2006年4月27日 (木) 23時28分

« 宮古市長らが再処理工場視察/岩手県が国委託の放射能調査に検体追加 | トップページ | せん断・溶解よりも事故調査を優先…アクティブ試験は一時中断? »