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2006年12月 4日 (月)

MOXについてIAEA事務局長に公開書簡/余呉町高レベル放射性廃棄物処分場問題で大阪府へ

美浜の会メール・ニュース06-27より

[1]11月22日の日本原燃との交渉の報告
[2]六ヶ所で取り出されたMOX燃料について、市民団体が出したIAEAのエルバラダイ事務局長に宛てた公開書簡
[3]滋賀県余呉町の核のゴミ処分場誘致問題に関して大阪府への要請行動
[4]映画「六ヶ所村ラプソディー」 12月16日から大阪・十三の第七芸術劇場で公開

★[1]11月22日の日本原燃との交渉の報告

 日本原燃への要望書は98団体の連名で共同提出しました。ご協力ありがとうございました。11月22日に六ヶ所村で原燃に手渡し、約1時間の交渉を行いました。

・燃料のせん断が1ヶ月半も中断したことについては、7体目の燃料が「固着物」にひっかかり動かなくなったことは認めました。しかし、その「固着物」を調査することもなく、砥石でこすって、掃除機のようなもので吸い取って、「廃棄物」として処分したとのこと。プルトニウム等も含まれていたはず。それを「廃棄物」として捨てるとはずさん極まりないことです。本当にそんなことが許されるのでしょうか。

・大気や海への放射能放出については相変わらず出しっぱなしです。クリプトンの除去装置などの開発については「他の機関で開発が継続されていると聞いている」とまるで他人ごとです。青森県との安全協定では「技術開発の促進に努める」と約束していますが、これでは安全協定違反です。

・海への放射能放出については、1ヶ月前の放出日等を原燃のホームページでやっと公表するようになりました。青森県議の鹿内議員のご努力や岩手県内からの厳しい批判の声、全国からの声による一定の成果ではあります。しかし、事前に放出を予告することについては相変わらず否定しています。

◎海への放出日等はこちら
http://www.jnfl.co.jp/monitoring/discharge/content-cycle-date.html

・11月16日に、プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX、50:50)の粉末を製品として回収しました。これについて原燃は「核不拡散性に優れている」と宣伝。しかしIAEA(国際原子力機関)の基準では、酸化プルトニウム単体もMOXも核兵器用への転換にかかる時間は1~3週間で、両方とも同じ範疇に入っています。「核不拡散性に優れている」との根拠は何かと問うと、「IAEAの基準ではない」ということを認めましたが、あくまでも「核不拡散性に優れている」との見解は捨てていません。この問題は、次に紹介するエルバラダイ事務局長への公開書簡へとつながっていきました。

◎原燃交渉で焦点になった点についての報告はこちらです。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/gennen_kosho061122.htm

◎関心のある方は、交渉のテープおこしも公開していますのでご覧下さい。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/gennen_kosho061122_record.htm

★[2]六ヶ所で取り出されたMOX燃料について、市民団体が出したIAEAのエルバラダイ事務局長に宛てた公開書簡

 11月22日の交渉の後、24日には原燃社長が定例記者会見を行いました。記者からの質問に答えて、六ヶ所で取り出されたMOXからプルトニウムを抽出すことについて「理屈上は可能だが、現実には不可能」と答えました。これまで「核不拡散性に優れた」、「原子力の平和利用の一つのモデル」と豪語していましたが、それは「IAEAの基準を基にした話しではない」と後退せざるを得なくなり、今度は「理論上は可能だが現実には不可能」と論を変えています。
 しかし、MOXから核兵器用への転換は「現実には不可能」-これは本当なのでしょうか。原燃社長見解では、IAEAの基準は現実性のない単なる理屈上のものだということになってしまいます。

 そこで、この問題について、来日中のIAEA(国際原子力機関)エルバラダイ事務局長に、昨日11月30日に公開書簡を出しました。

●IAEAの基準は非現実的なのでしょうか?
●日本原燃社長によれば、MOXからプルトニウムを分離するのは、「現実的に不可能」ということですから、私たちは、MOX燃料の転用や盗難の可能性について心配すべきでは無いのでしょうか?

 この質問について、IAEAの見解を求めています。
 公開書簡は6団体で出しました(原水爆禁止日本国民会議/原子力資料情報室/グリーン・アクション/グリーンピース・ジャパン/美浜の会/ピースボート)。

◎エルバラダイ事務局長への公開書簡はこちらです[日本語訳]
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/elbaradei_letter061130.htm

◎MOXからプル分離「現実には不可能」/反核燃派に原燃社長反論[2006.11.25東奥日報]
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/20061125104347.asp

★[3]滋賀県余呉町の核のゴミ処分場誘致問題に関して大阪府への要請行動

 滋賀県の余呉町長が高レベル放射性廃棄物処分場の「文献調査」受け入れを12月議会(13・14日)で決定しようとしています。そのため本日(12月1日)、大阪府への要請行動に参加しました。琵琶湖を水源とする府民の不安の声に対して、対応された府の政策企画部企画室の中尾副理事は「情報を集めています。何らかの取り組みをしたい」と発言されました。12月議会まで日がないため、早急に反対の意思を表明してほしいと訴えました。

◎交渉の速報・写真と要望書などはこちらです
http://www.jca.apc.org/mihama/nuclear_waste/yogo_osaka_yosei061201.htm

◎京都では、11月22日に同様の取り組みがなされました。
「余呉の処分場選定府など意見交換を 知事に京の7団体」(京都新聞)11月23日
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006112300046&genre=A2&area=S00

◎余呉町の人々が署名活動をされています。余呉町以外の人も署名できるとのこと。
  12月12日に提出予定。締め切りが迫っています。ご協力お願いします。
  「余呉の明日を考える会」署名用紙ダウンロードできます。
http://www2.cny.ne.jp/yp0266/

★最後に、映画「六ヶ所村ラプソディー」の上映が大阪・十三の第七芸術劇場で始まります。是非、足を運んでください。また、余呉町の近隣での上映会では、鎌仲監督のお話もあります。
 大阪・十三第七芸術劇場での公開は12月16日からです。

◎「六ヶ所村ラプソディー」オフィシャルブログ  http://rokkasho.ameblo.jp/
◎ 第七芸術劇場hp   http://www.nanagei.com/

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