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2007年2月 3日 (土)

臨時県議会で玄海プルサーマル県民投票条例案否決をうけての声明文

佐賀の満岡さんより

「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」の満岡です。予想されたことですが県民投票については上記の結果になりました。ご支援いただいた皆さまには感謝します。本日の佐賀新聞のコラム有明抄が私たちの意見陳述を遅まきながらとりあげてくれました。
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1622&blockId=320710&newsMode=article
http://www.saga-s.co.jp/ronsetu.html

ニュースはSTSサガテレビで見れます。
http://www.sagatv.co.jp/flashnews/index.html

臨時県議会での条例案の否決をうけての声明文

本日、臨時県議会においては私達「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」が県民49609筆の署名をと共に行いました「玄海原子力発電所におけるプルサーマル計画受け入れの賛否に関する県民投票条例」請求を否決されました。熱心にご討議いただいた知事と議員の皆さまに感謝申し上げます。

まず、知事に申し上げます。
今回の県議会のご議論を拝聴しまして、知事の論点は、

1.住民投票は議会制民主主義が機能していないときに行うべきものだ。
2.プルサーマルについての論点はでつくしており、県民に十分に説明をしてきた。

というものでした。与党の県議の皆様の質問やご意見もそれにそったものでした。
残念なことに、今回、私たちが県民投票条例請求にいたった理由をご理解いただけなかったようです。

県の説明が県民の不安解消をできなかったことについての反省が一言も聴かれなかったのは大変惜しまれます。説明内容が限定されており、また説明方法が一方的であったために県民に不安が広がったことを認識していただきたいものです。
そうした反省にたって、今後、説明方法に対話集会、討論会を加えるということ、説明内容にはきちんと賛否両論を加えるということを提案させていただき ます。

知事の尊敬する宮本常一先生も次のようにいわれています。

「人の見のこしたものを見るようにせよ。その中にいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分の選んだ道をしっかり歩いていくことだ。」

次に議員の皆さま方に申し上げます。

県議会の与党議員の皆様が、全国民が佐賀県議会に注目するなかで、県民投票という形で私たち一般県民の声を聴く必要がないと判断されたことについて、県民の絶大な信頼を得る機会を逃されたことを惜しみます。舞台も整い、歴史に残る選択をするまたとない機会でした。六ヶ所村との関連もあって全国の方々が、固唾をのんで、見守っていたことをご報告しておきます。
一方、私たちの考えに賛同し、条例制定に向けて努力をしていた議員の方々へ、5万の県民と未来の佐賀の子ども達に代わって深く感謝申し上げます。

今回、臨時議会ではプルサーマル計画の審議には高度に専門的な知識が必要であり、そうした勉強をよくしている議員が判断すべきであるという発言がありました。この問題に関しては非常に不安が強かったために私たちも専門的なことも勉強してまいりました。
与党の県連幹事長は、臨時議会初日の意見陳述後の取材に答えて、聞いたことのない話もいくつかあったと答えました。高度に専門的な勉強をされて来た議員の方が知らないことがあるならば、一般県民が推進の判断に、疑問や不安が残るのは、当然のことと思います。それでも、議会として一度出した推進決議を変えようとまでは思わなかったという幹事長にお願いがあります。 

県の8項目12の論点以外の論点があると認めていただき、5万人の県民の意思を尊重するために、与党の皆さまに私たちの論点を聴いていただく場を設けていただけないでしょうか? どうかよろしくお願いいたします。

なお、誤解のないように申し添えておきますが、私たちはプルサーマル計画の直接投票の賛否を問うという政策についてなされた議論についてお話をしており、特定の政党そのものの善し悪しや、他の政策についてコメントしているものではありません。今回の議論は政策論争としては、プルサーマル計画についての論点、長所短所、そして県民投票についての論点、長所短所という観点からは、説得力のある魅力的な議論がなかったものと残念に思います。今後のご精進を希望します。

佐賀県において初めて県議会の扉をあけ、私たちは一般市民として初めて県議会の場で意見を述べる機会を頂きました。5万人の県民の信託を受け、大変光栄なことであると思います。今回の条例請求では県民投票にいたることはできませんでしたが、私たちの考えはこうしてきちんとした形で県議会の議事録に残りました。

あらためてまとめます。私たちの論点は以下の通りです。

1.プルサーマル計画についての問題点は、県の示した8項目12の論点だけではありません。

2.特に未来の子ども達に禍根を残す可能性のある次の2点についての説明をきちんとしていただきたいと思います。

1)一つはプルサーマルの燃料であるMOX燃料を作る再処理工場が、放射性物質で海や大気を 汚染していること。

2)もう一つはプルサーマルの行ったあとの使用済み燃料の処理方策が決まっていないこと。
(フランスの轍を踏むならば、恐らく100年後に子ども達は、玄海原子力発電所の貯蔵プールで冷却保管される使用済みMOX燃料を受け取ることでしょう。)

3.プルサーマル計画を早急に進めるならば、私たちの示したプルサーマルを行わない代案と較べ、経済性、安全性、環境汚染と言う点の観点からプルサーマル計画を進めることの利点を説明すべきです。

4.臨時県議会の会期中、東京電力は原子力発電所に対する国の定期検査などの法定検査にかかわるデータ改竄が、1977年から2002年まで13基の原発で延べ199件あったと発表しました。意見陳述で述べたことが正に現実となりました。国の安全審査は信用できません。データの書き換え程度ですり抜け可能ということです。県知事も県議の皆さまも国の安全審査の体制に問題はないと言う認識を改める必要があると思います。

5.県の説明はプルサーマル計画が技術的に可能だと言っているにすぎません。安全性に関わる8項目12の論点について賛否両論ある中で、なぜ、賛成論のみを採用したのかその思考過程を明らかにしていません。

以上、5つの論点を示しました。

それでは最後に、私たちの思いに共鳴し、署名にご協力いただいた5万を超える県民の皆さま、全国の支援者のみなさま、選挙管理委員会の皆さま、県庁職員のみなさま、そしてマスコミ関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。

ご支援ご協力いただいたみなさま、どうか本日の結果に対して気を落とされることがありませんように。
私たちはどうどうと胸を張って、自分たちの子どもたちに対して、「君たちと君たちの子どもたちと、そしてそのまた子どもたちのために一生懸命がんばったよ。」と、言えるだけのことはして来たのですから。県議会の録画を観ていただければ心ある人にはわかっていただけるでしょう。

1年前に県知事がいわゆるプルサーマル安全宣言をだしたときには、県民の関心はここまでは高くありませんでした。2010年にプルサーマル計画が稼働しはじめるまでにはまだ時間があります。県民はようやくプルサーマル計画について知りはじめたばかりです。これは新しい時代の幕開けです。私たちはその第一幕を演じたにすぎません。これまで、県議会の傍聴がここまで多かったことはかつてなかったことです。県民が政治に関心をもち、積極的に政治に関わる時代の始まりです。佐賀の民主主義が成熟するにはこのような産みの苦しみが必要なのです。私たちはこの活動を通してたくさんの仲間と信頼を得ることができました。そして失ったものは、なにもないのです。

マハトマ・ガンジーはこう言っています。

重要なのは行為そのものであって結果ではない。
行為が実を結ぶかどうかは、自分ではどうなるものではなく
生きているうちにわかるとも限らない。
だが、正しいと信じることを行いなさい。
結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ。

そしてこうも言っています。

善きことは、カタツムリの速さですすむ。と

県民の皆さま、残念ながら古川康佐賀県知事と県議会の大部分の与党の議員の皆さまは県民の意思を問う条例案を否決しました。この方々のお名前をしっかりと胸に刻み、今後、否決した議員の皆さまがどのように県民の声を聴き、どのような未来を子ども達に残そうとしているのかをしっかりと見守りましょう。
ありがとうございました。

平成18年2月2日

      プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会

              共同代表  藤雅仁 満岡聰 吉森康隆

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