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2008年2月18日 (月)

渋谷の街中で再処理やめよの声響く-2・17集会・パレード

080217_14570004 2月17日午後,再処理止めたい!首都圏市民のつどい主催で、渋谷でパレードを行いました。参加者約140名でした。宮下公園で行われた集会では,六ヶ所再処理工場のアクティブ試験でガラス固化の致命的欠陥が露呈していること、第5ステップ入りとガラス固化をめぐるこの間の動きと成果、及び今後の焦点について話がありました。その後パレードに移りました。渋谷の街中に再処理とめよの声が響きわたりました。

集会で福島老朽原発を考える会で捲いたビラは以下です。

「080217bira.pdf」をダウンロード(この記事の最後にテキストを貼り付けました)

2月16日付け東奥日報の社説には,第5ステップに進む今回のやり方に批判的な内容が出ています。 ようやくの感がありますが,ガラス固化問題がマスコミでもメジャーな扱いになってきました。
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2008/sha20080216.html

以下***東奥日報の社説転載******************

“追試”に合格の前なのに/再処理、最終試験へ

 日本原燃が六ケ所再処理工場で行っている試運転は、五つの段階に分かれている。原燃から第四段階の試験が終わったと報告を受けた経済産業省の原子力安全・保安院は、試験結果は十分でないから追加報告するよう条件を付けながらも、最後の第五段階に進むことを認めた。
 追加報告という“追試”を課しながら、追試の成績がどうなるか分かる前に合格扱いして進級させる。そんな変な手順で、極めて重要な最終試験入りを認めていいのか、安全性は大丈夫かという疑問、不安を抱く県民が少なくないのではないか。
 試験結果は不十分だと国が判断したのは、使用済み核燃料を再処理して出る高レベル放射性廃棄物(廃液)とガラスを混ぜて固化体を製造してきた昨年十一月からの第四段階で不具合が起きているからだ。
 溶かしたガラスと廃液を混ぜた後、容器に流し込んで固化体にする途中でガラスの粘性が高まり、流し込みにくくなっているなどが不具合の中身だ。
 原燃は、粘性が高くなっているのは、廃液に含まれる金属が流し込み口の近くにたまっているためとし、かき混ぜれば不具合は防ぐことができると国に報告している。だが、これは「見通し」だ。実際に混ぜて効果を確かめたわけではない。
 原燃は、不具合を受けて固化体の製造試験を中断して点検中だ。点検もカメラによる確認も終わってはいない。なのに「固化体の製造や安全面に問題はなかった」と国に報告した原燃の姿勢も腑(ふ)に落ちない。
 第四段階の試験を審議した総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の小委員会が、原燃の説明に「具体性がない」とみたのは当然だろう。
 小委の評価を受けた国も、固化体の製造試験を再度行って結果を具体的に報告させる追試が必要と判断した。だが、これは第四段階で解決できない問題が残ったことを意味する。
 高レベル廃棄物を固化体にして容器に安全に閉じ込め、最終的に地下深く埋められるようにするのは、ウラン資源を繰り返して使うという国のエネルギー政策の柱である核燃サイクル事業の成否にかかわる技術だ。
 その技術を磨く固化体製造の工程はトラブルが起こりやすいとされる。それだけに、試験で見つかった課題を一つずつ克服していくのは、機器や設備の性能を高めて安全性を確保するのに欠かせないことだ。
 だが、国は変則的な形で合格扱いし、原燃は既に第五段階の試験に入った。なぜそうなったのか。県は国や原燃に詳しい説明を求め、県としての受け止め方を県民に示すべきだ。
 二十二日に開会する県議会も国や原燃の姿勢、県の見解を厳しくただしてもらいたい。
 再処理工場の試運転が始まって間もなく二年になる。試運転の後に控える本格操業は二〇〇七年八月開始の予定だったが、トラブルや今回の不具合も重なって〇八年度にずれそうだ。
 だからといって、遅れを取り戻そうとして原燃が追試を急いで済ませようとしたり、国が追試の成績を甘く採点するようなことは決して許されない。県民から厳しく糾弾されるだろう。

**以下***ふくろうの会のビラ**テキスト部分********

 2月14日、原子力安全・保安院および核燃料サイクル安全小委員会は、多くの市民の声を無視し、六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の最終段階である第5ステップ入りを了承し、日本原燃は即日作業を開始しました。
 しかし14日の安全小委員会では、ガラス固化試験について、目詰まり(糞詰まり)状態であっても「処理能力がある」と判定した日本原燃の報告に対して、「落第寸前」、「科学的なデータを示した形できちんと説明すべき」等、厳しい質問、注文が飛び交いました。ガラス固化は全然うまくいっていないという空気が全体を支配していました。目詰まりの防止策として、温度管理や炉内をかき混ぜることで防げるという見込みだけで乗り切ろうとする原燃に対する保安院の評価の甘さも指摘され、「『見通し』は得られているものの十分な結果が得られていない」という文書の表現が、「具体性はなく十分ではない」と書き換えられました。
 長年解決されていなかった本質的欠陥が克服される見通しはありません。六ヶ所再処理事業を認可した国がガラス固化技術の評価を間違っていたことは明らかになってきました。国は直ちに再処理事業の認可を取り消すべきです。

 ガラス固化は,高レベル放射性廃液とガラス材を高温にして混ぜる工程ですが,温度が上がらずガラス材が十分溶けないために,粘り気が強くなって出口で目詰まりを起こしているのです。昨年11月にガラス固化試験を開始してからトラブルが頻発し、にっちもさっちもいかなくなり、12月28日以降止まってしまっています。これは東海村の試験装置で既に露呈していた欠陥――廃液中の白金族元素がガラス溶融炉の下部に溜まることにより,溶融炉が高温にならずガラス材が十分に溶けない――が,克服できずにやはり露呈したものです(右図)。ガラス固化の技術が確立していないのに,六ヶ所再処理工場をつくってしまったのです。温度が上がらないなどにより、ガラスと廃液がうまく混ざらないと,何万年もの貯蔵に耐えることができない欠陥品となってしまいます。そのような欠陥品がいくつもつくられた可能性があります。試験は完全に失敗に終わったのです。

 保安院は、ガラス溶融炉を再起動する前に、内部の点検結果を安全小委員会がチェックするという新たなハードルを設けざるを得なくなりました。これは、議員の方々と連携して機敏に動き、保安院に対して要望書提出・交渉等の行動を矢継ぎ早に行ってきた市民運動の成果です。原燃報告書の実質的審議がなされた2月8日の安全小委員会ワーキンググループの会議(常に非公開)の内容についても、いち早く議員と市民に公開の場で報告させることができました。次はこの新たなハードルについて、審議内容を明らかにさせなければなりません。
 第5ステップではB系列についても試験を行う計画であり、長期化すると予測されています。第5ステップでのA系列の再試験とB系列の試験をいい加減な形でパスさせないように監視し、結果をつつみ隠さず報告・公開させていきましょう。
 第5ステップの最後に予定されている使用前検査(処理能力の性能検査)の前にも、A・Bの2つの系列についてガラス固化問題が解決されたか否かを安全小委員会が再チェックするというハードルがあります。安全小委員会が、全ての問題をまともに検討することを要求し、重大な欠陥を隠ぺい、放置したまま本格操業を認めないように牽制していきましょう。

 高レベル放射性廃液には、使用済み核燃料に含まれる放射能の99%が溶け込んでおり、超猛毒です。この廃液を溜めておくには、常に強制的に冷却・かくはん・換気を行う必要があります。地震などにより電源が失われると半日で沸騰してしまいます。最悪の場合、爆発に至る危険性があります。六ヶ所再処理工場の場合、廃液がタンクに満杯となったとき、含まれる放射能は一般的な原子炉の7~9基分にのぼります。これの1%に満たない放射能が環境中に出ただけで、「ウラルの核惨事」※を超える事態となり、汚染は東北地方一帯に広がります。
 このように高レベル放射性廃液を廃液のままで溜めておくのは大変危険です。そのため、再処理により生じた廃液は、一刻も早くガラス材と混ぜて固め、固体化しなければなりません。 ガラス固化という再処理の出口が塞がれた状況で再処理を進めると、超危険な高レベル放射性廃液が溜まる一方となってしまいます。再処理の作業そのものをただちに中止すべきです。

 再処理を中止に追い込むために、今後も事ある毎に協力して、日本原燃・保安院に私たちの要求を突きつけ、すべての情報公開を求め、公開審議を求め、ガラス固化に対する監視を一層強化していきましょう。

2008年2月17日 福島老朽原発を考える会
参考URL:美浜の会http://www.jca.apc.org/mihama/
グリーンピース・ジャパンhttp://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/

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2008年2月14日 (木)

保安院の第5ステップ入り容認に抗議する-経済産業省別館前抗議行動と核燃料サイクル安全小委員会の傍聴

080214_12110001 本日,核燃料サイクル安全小委員会が開催され,日本原燃から報告をうけ,六ヶ所再処理工場アクティブ試験の第5ステップ入りを容認するとした保安院の文書を検討し,これを承認しました。日本原燃は即日,第5ステップに入りました。

経済産業省別館前には,朝から20名を超える人が集まり,委員会の前後に抗議アピールとビラ捲きを行いました。青森から菊川さん,岐阜から兼松さんもみえました。1800枚を捲き切りました。

今日の核燃料サイクル小委員会はそれでも,この間の要望・要請があり,朝からの抗議行動があり,50人の席に100人近い傍聴希望が殺到し,外には空席があるから入れろとの声がするという中で,日本原燃と保安院の報告に対し厳しい質問,注文が飛び交いました。

ガラス固化体の品質管理はどうなっているのか?いきあたりばったりではないか,落第寸前だ,十分な結果が得られていないなどという評価は甘い,1100度を下回ったらどうなるのか?当初のプランニングからおかしかったのではないか…といった具合。保安院を含めて,ガラス固化は全然うまくいっていないという空気が全体を支配していました。白金族問題解決の見通しについて,「十分な結果が得られていない」という保安院文書の表現は「具体性はなく十分ではない」と書き換えられました。だったら第5ステップ入りは認めるなよと言いたくなりますが。

固化体のふたが閉まらない問題も,白金族問題と関係していました。白金族問題で温度があがらず,粘性が高まる→容器に収まるはずの量を入れてはみだしてしまった→ふたが閉まらない というものです。どうするのかと聞くと,はみ出した部分を切ってふたをする,ではどうやって切るのかときくと,回答はありませんでした。

第5ステップ入りは容認されてしまいましたが,使用前検査を受ける前段階での確認事項が増え,ハードルが高くなりました。本格運転を少しでも引き延ばすことはできたように思います。朝日新聞は,本格運転が夏にずれ込む可能性があるとしています。

終了後,保安院に対し,抗議文を提出しました。

ビラをダウンロード

抗議文をダウンロード

****************************

抗  議  文

アクティブ試験の第5ステップ入り容認に強く抗議する
ガラス固化試験は根本的な欠陥が未解決なことを確認しただけ
死の廃液と欠陥ガラス固化体を生むだけの再処理を中止せよ

原子力安全・保安院長 薦田 康久 様

2008年2月14日
六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

本日,原子力安全・保安院および核燃料サイクル安全小委員会は,日本原燃のガラス固化状況報告を認め,六ヶ所再処理工場アクティブ試験の第5ステップ入りを容認した。アクティブ試験の第5ステップ入りは以下の理由から絶対に許すことはできない。

・日本原燃は国が確認していた計画を届けもなく勝手に変え,第4ステップのガラス固化試験において,A・Bの2系統あるうちのA系統の性能確認しか行っていない。
・A系統にしても,ガラス固化はうまくいかず,白金族元素が溜まることにより,溶融炉が高温にならずに目詰まりを引き起こすという,以前から問題になっていた根本的な欠陥が露呈して止まった。試験は失敗であり,問題が未解決であることを確認しただけである。
・日本原燃の報告からは,必要な判断基準を満たしていることは確認できない。逆に何万年もの貯蔵にはとても耐えられない欠陥ガラス固化体が複数本発生したことが推認されるだけである。
・出口(ガラス固化)が塞がれた状態で第5ステップに入り再処理をはじめても,猛毒で危険な高レベル放射性廃液が溜まり続けるだけである。

 私たちは,第5ステップ入り容認に強く抗議するともに,死の廃液を溜め,欠陥ガラス固化体を生むだけの再処理を直ちに止めることを改めて要求する。

■呼びかけ団体
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団/再処理工場について勉強する農業者の会/花とハーブの里/PEACE LAND/三陸の海を放射能から守る岩手の会/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/ストップ・ザ・もんじゅ東京/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老朽原発を考える会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

◆問合先 福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
     〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号 AIR気付
     TEL:03-5225-7213; FAX:03-5225-7214

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2008年2月13日 (水)

ガラス固化試験は不合格だが第5ステップ入りは認める??-緊急保安院ヒアリング

本日(13日)午後4時から参議院議員会館にて保安院ヒアリングが行われました。超緊急にもかかわらず20名ほど集まりました。相手は核燃料サイクル規制課金城課長補佐他2名でした。

まず,8日の再処理WG(非公開)の議事要旨と資料について保安院が説明しました。8日は,まず原燃が4日報告を説明し質疑した後退出させ,委員と保安院だけで保安院の文書を議論。保安院の文書は,連続運転の確認はできたが,白金族管理はだめなので追試をさせる。溶融炉を立ち上げるまでに,点検報告をさせ,使用前検査までに再度報告をさせた上で使用前検査を行う,これらを第5ステップでやる,というもので,WGでは方向性は了承されたとのことです。

このあと議論しました。

・白金族問題で止まったということは,連続運転もだめとすべきではないか?
…それは認める。だから全部について追試をやらせる。
・AもBもダメなら上流のせん断も止めるべきだ,なぜ第5ステップに進ませるのか?
…廃液が必要だ。第4と第5はシームレスだ。ガラス固化以外はうまくいっている。やりたければどうぞということだ。などと回答。
・廃液は十分あるはずでは?
…いや燃焼度の問題が。
・ガラス固化が止まれば廃液が溜まってしまうではないか?
…タンクがある。安全上問題はない。
・連続運転を確認した5日間は立ち上げ直後で仮燃層もできておらずまともに動いていないではないか?
…安全が確認できればよい。長期間安定するのかという経営の問題には関与しない(という意味不明な回答)。

その他,1100度を切る欠陥品の問題や資料のマスキングにより,要求される性能である70L/hの確認のしようがないといった話も出ました。これについてh理由をひとつひとつ言えないがとにかく公開できない情報だと。

新聞各紙も第5ステップ入りを既成事実のように伝えています。朝日新聞は,第5ステップの工程は「3ヶ月間の予定」で、「今夏ごろに本格操業を始める見込み」と。

明日(14日)は核燃料サイクル小委員会が開かれ,上記の線で了承される見通しです。経済産業省別館前では,委員会(10時~12時)の前後(9:30~と12:00~)に抗議行動が予定されています。

再処理WGに提出された保安院の文書と議事要旨は以下です。

ダウンロード

保安院の文書の一部抜粋は以下です。

*******************************

3.高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査実施についての考え方
(1) 当院は「アクティブ試験(第3ステップ)の確認結果について」において示しているとおり、高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査(処理能力の性能検査)に先立ち、「必要なデータや条件等が整っていること」を確認する。具体的には「安定した運転状態が維持されること」及び「白金族の影響を考慮しこ管理された運転状態が維持されること」を確認することとしている。

(2) 今回事業者から提出された試験状況報告によれば、これまでのところ、安定した運転状態が維持されること」については、限られた期間ではあるが確認されたと考えるが、「白金族の影響を考慮し、管理された運転状態が維持されること」については、見通し」は得られたとしてしているものの十分な結果が未だ得られていないと考える。

(3) 事業者は、今後、ガラス溶融炉内の温度管理、運転データの監視、炉内状況の改善に向けた措置等の運転方法を具体化し、確幸に実施していくことで「白金族の影響を考慮し、管理された運転状態が維持されること」についても実現可能との見通しを示しているが、これまでの化学試験等によって得られた知見や運転状況の相違を分析・検討した上で、こうした「見通し」を着実に実現する必要があると考える。

(4) 当院としては、順次、以下の対応を図ることとする。
① 事業者から提出された本件報告内容も踏まえ、ガラス溶融炉内部の点検及び内部残留物に関する分析等が実施された上で、事業者によりガラス溶融炉運転性能確認試験を再開するために必要な運転方法の具体化が図られたことを有識者等の意見も聴取しつ確認していく。

② また、高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査(処理能力に関する性能検査)を実施する前に、再開後のガラス溶融炉運転性能確認試験等の結果について報告を受け、その内容を確認していく。

(5) また、本試験状況報告より、事業者においては、不適合等を積極的に検出し、処置に取り組んでいることが見受けられ、「不適合の発生をQMS等の改善の機会と捉え、徹底した原因究明とそれに見合った再発防止対策を検討し、確早に実行する。また、水平展開の必要性を検討し、予防処置めための活動」を実施し、「自律的・継続的に改善を図る組織」に向けた取り組みが図られていると考える。
 今後、事業者から提出される第4ステップに係る報告と併せ、事業者の品質保証体制の向上等の状況についても、原子力安全・保安部会六ヶ所再処理施設総点検に関する
討会」において意見を聴取しつつ、確認していくこととする。

4.おわりに
 事業者は、試験状況報告こおいて、アクティブ試験第4ステップで計画されていた試験項目については、高レベル廃液ガラス固化設備に係る試験における「白金族元素の影響を考慮し、管理された運転状態で維持されること」の確認を除いてはすべて終了したとし、「今後、第5ステップにおいて、ガラス溶融炉(A系列)内の点検等並びに、ガラス溶融炉(A系列)の再確認及びガラス溶融炉(B系列)の試験を実施していくこととしたい。」としている。
 上記については、今後の高レベル廃液ガラス固化設備に係る試験の進捗に対応して、必要な高レベル廃液を確保する必要があること及び同設備に閏し今後確認が必要とされる事項は、アクティブ試験第5ステップで計画されているBWR燃料の処理試験に支障を与えないことを併せて考慮すると、第5ステップに移行することは当院としても差し支えないと考えられる。
 したがって、当院は、アクティブ試験第5テップを通じて、高レベル廃液ガラス固化設備に係る使用前検査(処理能力に関する性能検葦)について、上記3で示した考え方に基づき対応していくこととする。

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2008年2月 7日 (木)

日本原燃の第4ステップ終了宣言を認めるな-再処理ガラス固化問題で保安院へ緊急要請行動

080207_11470003  日本原燃は2月4日,「再処理施設アクティブ試験第4ステップにおける高レベル廃液ガラス固化設備の試験状況報告」を公表しました。報告の中で日本原燃は,「第4ステップの試験項目については全て終了」したとしています。しかしその内実は,A・Bの2系統あるうちのA系統の性能確認しか行っておらず,しかも,A系統にしても,白金族元素問題というガラス固化における根本的な欠陥が未解決であることの確認ができただけです。

計画では,第4ステップにおいて,A・B両系統において性能確認をすることになっていました。これを日本原燃は計画変更の手続きもなしに,勝手にA系統だけにしてしまったのです。今年1月15日の保安院と議員・市民との議論の場において,保安院は当初の計画に変更はないと明確に回答しました。この回答に照らしても,日本原燃が「第4ステップは全て終了した」と公言しているのは許しがたいことです。

2月7日に,保安院に対し,日本原燃が第4ステップ終了を公言することを許さず,第5ステップに進むようなことがないよう厳しく指導するよう求める緊急の要請と交渉を衆議院第二議員会館で行われました。保安院は本来,原燃の暴走を食い止める立場にあるはずですが,8日に再処理WG、14日に核燃料サイクル小委員会を入れて追認する構えを見せています。

要請行動には急遽の開催にもかかわらず30人を超える人が集まりました。保安院側は金城氏一人でした。原燃から計画変更の申請はなく,その意味では,第4ステップでA・B両系統で性能確認を行うとの7月の計画は生きており,1月15日の交渉時点と同じだと言う一方で,2月4日の原燃報告が出て状況は変化したとも述べ,保安院としては,第4ステップで使用前検査が受けられる状況にあることの確認を求めているだけだと何度も述べました。1月15日の説明から明らかに後退しています。

当初の計画と前提が違うものが出てきたのだから突き返せと言うと,外形上は要求を満たしているので受理した,あとは今精査中であり中身は何も言えないの一点張りでした。14日の核燃料サイクル小委員会についても原燃報告が議論の対象になると述べるだけで,それ以上は何も言えないと。ここで第4ステップ終了を認める可能性が十分にあります。

交渉には,川田議員,近藤議員,金田議員も出席され,試験の中身も問題だが手続き上も問題がある。A・B両方でやることになっているのだから,できそこないの報告を受理して委員会を開くのはおかしいと厳しく詰め寄っていました。

明日8日には再処理WGが非公開でもたれます。ここでの議事と資料をすぐに議員に渡すことと14日前に説明の場を設けることを要求して終わりました。

緊急要望書(六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民より提出)は以下のとおりです。

「kinkyuyobosyo-080207.pdf」をダウンロード

六ヶ所再処理工場アクティブ試験ガラス固化試験に関する
原子力安全・保安院への緊急要望書

-ガラス固化試験は根本的な欠陥が未解決なことを確認しただけ
-A・B両系統での性能確認の実施なしに日本原燃の第4ステップ終了宣言を認めるな

原子力安全・保安院長 薦田 康久 様

2008年2月7日
六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

 日本原燃は2月4日,「再処理施設アクティブ試験第4ステップにおける高レベル廃液ガラス固化設備の試験状況報告」を公表しました。報告の中で日本原燃は,「アクティブ試験計画書で計画した第4ステップの試験項目については全て終了」したとしています。

 しかしその内実は,A・Bの2系統あるうちのA系統の性能確認しか行っておらず,しかもそのA系統にしても,予定の18バッチを処理したが,「期待していた『安定した運転状態を定常的に形成する』ことが難しく」,追加データ取得のために行った運転でも安定した運転状態には至らず,41バッチで「炉底部に白金族元素が堆積していることが推定」される状況から,「溶融ガラス抜き出し操作」を行わざるを得なくなり,試験はここで止まったままです。結局のところ,日本原燃が「『白金族元素の影響を考慮し,管理された運転状態で維持されること』の状態を確認するまでには至らなかった」と認めるように,白金族元素問題というガラス固化における根本的な欠陥が未解決であることの確認ができただけです。

 計画では,第4ステップにおいて,A・B両系統において性能確認をすることになっていました。これを日本原燃は計画変更の手続きもなしに,勝手にA系統だけにしてしまったのです。今年1月15日に参議院議員会館で行われた貴院と議員・市民との議論の場において,私たちが,昨年7月17日の第13回核燃料サイクル安全小委員会に日本原燃が提出した参考資料4に,第4ステップでA,B両系統の性能確認を行うと書かれていることから,第4ステップでの性能確認はA,B両系統とも行うのは当然であり,貴院も当然そのように指導すべきではないかと問うと,核燃料サイクル規制課の金城慎司課長補佐は,これに同意され,当初の計画に変更はないと明確に回答されました。この回答に照らしても,日本原燃が「第4ステップは全て終了した」と公言しているのは許しがたいことです。

 貴院におかれましては,ガラス固化設備のB系統の性能確認がなく,A系統の性能確認すら全く不十分な状況で,日本原燃が第4ステップ終了を公言することを許さず,第5ステップに進むようなことがないよう厳しく指導されるよう緊急に要請いたします。

 また,日本原燃の報告では,肝心の温度データなどがマスキングされています。これがなぜ非公開なのか理解に苦しみます。貴院が事務方を務める核燃料サイクル安全小委員会再処理WGについても,「再処理事業者の事業運営に直接関係する情報を取り扱うこと及び委員各位による率直かつ自由な意見交換を確保する必要がある」というこれまた理解しがたい理由で傍聴が許されず,資料も公開されていません。こうした情報は,国民の安全に関わる重要なものです。日本原燃へ情報を開示するよう促してください。貴院がかかわる審議の一切を公開してください。

 なお、この緊急要望書は,核燃料サイクル安全小委員会および同再処理WGの委員の方々全員に配布してくださるよう,よろしくお願いします。

要 望 事 項

1.六ヶ所再処理工場アクティブ試験ガラス固化の性能確認について,A・B両系統での性能確認が実施されない状況で,日本原燃が,第4ステップは終了としていることを認めないこと。第5ステップに進むことを許さないこと。

2.日本原燃に情報開示を促すこと。核燃料サイクル安全小委員会再処理WGの審議,資料を公開とすること。

六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民

■呼びかけ団体
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団/再処理工場について勉強する農業者の会/花とハーブの里/PEACE LAND/三陸の海を放射能から守る岩手の会/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/ストップ・ザ・もんじゅ東京/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老朽原発を考える会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

◆連絡団体
グリーン・アクション
 〒606-8203 京都市左京区田中関田町22-75-103
 TEL:075-701-7223; FAX:075-702-1952
グリーンピース・ジャパン
 〒163-0802 東京都新宿区西新宿8-13-11 NFビル2階
 TEL:03-5339-9800; FAX:03-5339-9817
原子力資料情報室
 〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
 TEL:03-3357-3800; FAX:03-3357-3801
福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号AIR気付
 TEL:03-5225-7213; FAX:03-5225-7214
花とハーブの里
 〒039-3215 青森県上北郡六ヶ所村倉内笹崎1521 菊川方
 TEL:0175-74-2522; FAX:0175-74-2522 
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3F
 TEL:06-6367-6580; FAX:06-6367-6581

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