渋谷の街中で再処理やめよの声響く-2・17集会・パレード
2月17日午後,再処理止めたい!首都圏市民のつどい主催で、渋谷でパレードを行いました。参加者約140名でした。宮下公園で行われた集会では,六ヶ所再処理工場のアクティブ試験でガラス固化の致命的欠陥が露呈していること、第5ステップ入りとガラス固化をめぐるこの間の動きと成果、及び今後の焦点について話がありました。その後パレードに移りました。渋谷の街中に再処理とめよの声が響きわたりました。
集会で福島老朽原発を考える会で捲いたビラは以下です。
「080217bira.pdf」をダウンロード(この記事の最後にテキストを貼り付けました)
2月16日付け東奥日報の社説には,第5ステップに進む今回のやり方に批判的な内容が出ています。 ようやくの感がありますが,ガラス固化問題がマスコミでもメジャーな扱いになってきました。
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2008/sha20080216.html
以下***東奥日報の社説転載******************
“追試”に合格の前なのに/再処理、最終試験へ
日本原燃が六ケ所再処理工場で行っている試運転は、五つの段階に分かれている。原燃から第四段階の試験が終わったと報告を受けた経済産業省の原子力安全・保安院は、試験結果は十分でないから追加報告するよう条件を付けながらも、最後の第五段階に進むことを認めた。
追加報告という“追試”を課しながら、追試の成績がどうなるか分かる前に合格扱いして進級させる。そんな変な手順で、極めて重要な最終試験入りを認めていいのか、安全性は大丈夫かという疑問、不安を抱く県民が少なくないのではないか。
試験結果は不十分だと国が判断したのは、使用済み核燃料を再処理して出る高レベル放射性廃棄物(廃液)とガラスを混ぜて固化体を製造してきた昨年十一月からの第四段階で不具合が起きているからだ。
溶かしたガラスと廃液を混ぜた後、容器に流し込んで固化体にする途中でガラスの粘性が高まり、流し込みにくくなっているなどが不具合の中身だ。
原燃は、粘性が高くなっているのは、廃液に含まれる金属が流し込み口の近くにたまっているためとし、かき混ぜれば不具合は防ぐことができると国に報告している。だが、これは「見通し」だ。実際に混ぜて効果を確かめたわけではない。
原燃は、不具合を受けて固化体の製造試験を中断して点検中だ。点検もカメラによる確認も終わってはいない。なのに「固化体の製造や安全面に問題はなかった」と国に報告した原燃の姿勢も腑(ふ)に落ちない。
第四段階の試験を審議した総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の小委員会が、原燃の説明に「具体性がない」とみたのは当然だろう。
小委の評価を受けた国も、固化体の製造試験を再度行って結果を具体的に報告させる追試が必要と判断した。だが、これは第四段階で解決できない問題が残ったことを意味する。
高レベル廃棄物を固化体にして容器に安全に閉じ込め、最終的に地下深く埋められるようにするのは、ウラン資源を繰り返して使うという国のエネルギー政策の柱である核燃サイクル事業の成否にかかわる技術だ。
その技術を磨く固化体製造の工程はトラブルが起こりやすいとされる。それだけに、試験で見つかった課題を一つずつ克服していくのは、機器や設備の性能を高めて安全性を確保するのに欠かせないことだ。
だが、国は変則的な形で合格扱いし、原燃は既に第五段階の試験に入った。なぜそうなったのか。県は国や原燃に詳しい説明を求め、県としての受け止め方を県民に示すべきだ。
二十二日に開会する県議会も国や原燃の姿勢、県の見解を厳しくただしてもらいたい。
再処理工場の試運転が始まって間もなく二年になる。試運転の後に控える本格操業は二〇〇七年八月開始の予定だったが、トラブルや今回の不具合も重なって〇八年度にずれそうだ。
だからといって、遅れを取り戻そうとして原燃が追試を急いで済ませようとしたり、国が追試の成績を甘く採点するようなことは決して許されない。県民から厳しく糾弾されるだろう。
**以下***ふくろうの会のビラ**テキスト部分********
2月14日、原子力安全・保安院および核燃料サイクル安全小委員会は、多くの市民の声を無視し、六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の最終段階である第5ステップ入りを了承し、日本原燃は即日作業を開始しました。
しかし14日の安全小委員会では、ガラス固化試験について、目詰まり(糞詰まり)状態であっても「処理能力がある」と判定した日本原燃の報告に対して、「落第寸前」、「科学的なデータを示した形できちんと説明すべき」等、厳しい質問、注文が飛び交いました。ガラス固化は全然うまくいっていないという空気が全体を支配していました。目詰まりの防止策として、温度管理や炉内をかき混ぜることで防げるという見込みだけで乗り切ろうとする原燃に対する保安院の評価の甘さも指摘され、「『見通し』は得られているものの十分な結果が得られていない」という文書の表現が、「具体性はなく十分ではない」と書き換えられました。
長年解決されていなかった本質的欠陥が克服される見通しはありません。六ヶ所再処理事業を認可した国がガラス固化技術の評価を間違っていたことは明らかになってきました。国は直ちに再処理事業の認可を取り消すべきです。
ガラス固化は,高レベル放射性廃液とガラス材を高温にして混ぜる工程ですが,温度が上がらずガラス材が十分溶けないために,粘り気が強くなって出口で目詰まりを起こしているのです。昨年11月にガラス固化試験を開始してからトラブルが頻発し、にっちもさっちもいかなくなり、12月28日以降止まってしまっています。これは東海村の試験装置で既に露呈していた欠陥――廃液中の白金族元素がガラス溶融炉の下部に溜まることにより,溶融炉が高温にならずガラス材が十分に溶けない――が,克服できずにやはり露呈したものです(右図)。ガラス固化の技術が確立していないのに,六ヶ所再処理工場をつくってしまったのです。温度が上がらないなどにより、ガラスと廃液がうまく混ざらないと,何万年もの貯蔵に耐えることができない欠陥品となってしまいます。そのような欠陥品がいくつもつくられた可能性があります。試験は完全に失敗に終わったのです。
保安院は、ガラス溶融炉を再起動する前に、内部の点検結果を安全小委員会がチェックするという新たなハードルを設けざるを得なくなりました。これは、議員の方々と連携して機敏に動き、保安院に対して要望書提出・交渉等の行動を矢継ぎ早に行ってきた市民運動の成果です。原燃報告書の実質的審議がなされた2月8日の安全小委員会ワーキンググループの会議(常に非公開)の内容についても、いち早く議員と市民に公開の場で報告させることができました。次はこの新たなハードルについて、審議内容を明らかにさせなければなりません。
第5ステップではB系列についても試験を行う計画であり、長期化すると予測されています。第5ステップでのA系列の再試験とB系列の試験をいい加減な形でパスさせないように監視し、結果をつつみ隠さず報告・公開させていきましょう。
第5ステップの最後に予定されている使用前検査(処理能力の性能検査)の前にも、A・Bの2つの系列についてガラス固化問題が解決されたか否かを安全小委員会が再チェックするというハードルがあります。安全小委員会が、全ての問題をまともに検討することを要求し、重大な欠陥を隠ぺい、放置したまま本格操業を認めないように牽制していきましょう。
高レベル放射性廃液には、使用済み核燃料に含まれる放射能の99%が溶け込んでおり、超猛毒です。この廃液を溜めておくには、常に強制的に冷却・かくはん・換気を行う必要があります。地震などにより電源が失われると半日で沸騰してしまいます。最悪の場合、爆発に至る危険性があります。六ヶ所再処理工場の場合、廃液がタンクに満杯となったとき、含まれる放射能は一般的な原子炉の7~9基分にのぼります。これの1%に満たない放射能が環境中に出ただけで、「ウラルの核惨事」※を超える事態となり、汚染は東北地方一帯に広がります。
このように高レベル放射性廃液を廃液のままで溜めておくのは大変危険です。そのため、再処理により生じた廃液は、一刻も早くガラス材と混ぜて固め、固体化しなければなりません。 ガラス固化という再処理の出口が塞がれた状況で再処理を進めると、超危険な高レベル放射性廃液が溜まる一方となってしまいます。再処理の作業そのものをただちに中止すべきです。
再処理を中止に追い込むために、今後も事ある毎に協力して、日本原燃・保安院に私たちの要求を突きつけ、すべての情報公開を求め、公開審議を求め、ガラス固化に対する監視を一層強化していきましょう。
2008年2月17日 福島老朽原発を考える会
参考URL:美浜の会http://www.jca.apc.org/mihama/
グリーンピース・ジャパンhttp://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/
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