2007年2月16日 (金)

東電プルサーマルを吹き飛ばすECCS検査偽装他一連の不正について東電本社交渉

070215_15050001070215_15050002 東電プルサーマルを吹き飛ばすECCS検査偽装他一連の不正について、発覚後はじめての東電本社交渉が15日に行われました。20名を超える人が集まりました。交渉開始前に抗議文を提出しました。

抗議文では、今、国と電力が、長期間運転、状態監視や運転中保守による定検短縮など、検査制度の改悪を進めていることを批判し、老朽化が進み、前回の不祥事の際に行政処分により停止措置を受けた福島第一1号機をはじめ原発を停止するよう求めています。

最も悪質とされる柏崎刈羽原発1号機のECCS検査偽装について、状況を東電社員の口から聞き、安全軽視の姿勢に改めて驚き、あきれてしまいました。

検査があったのは1992年5月12日ですが、前日の11日にポンプのモーター故障に気付いたといいます。本当はいつから故障していたのかはわからないとのことです。そこで、中央操作室に起動中と表示されるように偽装工作して、国の検査を無理矢理パスさせてしまいます。故障したモーターは工場に運んで修理、それが戻ってきたのが5月18日で、それがなんと5月16日の原子炉起動から2日も後だったとのことです。起動時に保安検査官が立ち会っているわけではないということですから、起動を遅らせることができたはずです。検査をごまかすだけでなく、検査がなくても、安全機器の修理よりも、起動のスケジュールを優先するという姿勢に唖然としました。

なぜ起動を優先したのか、どの範囲まで知っていたのか、聞き取り調査はどの範囲まで広げているのか、肝心なことは「現在調査中です」と答えるだけでした。なのに「安全性に問題はなかった」という結論だけはあるります。その根拠は、ECCSは3系統あり、他の系統で対応できるというものです。しかし、事故時に他の系統でも故障が起きたらどうなるのでしょうか。安全審査指針に従う安全評価では、事故時に、安全系について最も厳しい単一故障を想定することになっていますが、「偽装して修理中+単一故障」などという想定はありません。

福島第一、第二のケースでは、不祥事が発覚した2002年8月で不正がピタッとなくなっていることについて理由をききましたが、これも「現在調査中」という回答しかありませんでした。

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2007年2月15日
東京電力社長 勝俣恒久様

ECCS検査偽装をはじめとした一連の不正に抗議する

 ひび割れ隠蔽、計器類の誤表示、温度データ改ざん、検査偽装…。不正隠蔽、発覚、おわびと「総点検」、また不正発覚…。一体何度繰り返せば気が済むのか。普通の民間企業であればとうの昔に経営危機に陥っていたであろう。これら一連の不正とその体質は大事故の引き金になる恐れがある。住民は大事故のリスクに余分にさらされてきたし、今もさらされている。

 貴社は「膿を出し尽くす」と謝罪する。しかし、貴社の品質管理の欠如と不正隠蔽の体質の基礎には地域独占企業の奢り、甘い安全規制と国による庇護、安全性よりも経済性を優先する姿勢がある。稼働率向上に邁進し、新たな膿を生み出す貴社に、膿を出し尽くすことなどできない。

 地元自治体は国に対して検査体制の強化を求めていくことを決めた。しかし今、国と貴社らは、逆に検査を緩和することを追求している。電力会社の裁量を増やし、長期連続運転、状態監視保全、運転中保守などにより、定期検査期間の短縮を図ろうとしている。これは、安全系を止めた状態で運転するという貴社が犯した危険で無謀な運転を合法化し、日常化するものに他ならない。このようなものが許されるはずがない。検査制度改悪の動きを直ちに止めるべきである。

 福島第一原発1号機が稼働してから36年が経過した。老朽炉時代を迎え、原発はそれでなくても危険な状態にある。そんな原発の運転をもはや貴社の手に委ねることはできない。私たちはECCS検査偽装をはじめとした今回の一連の不正に強く抗議すると共に、過去既に行政処分を受け今回さらに不正が発覚した福島第一原発1号機をはじめ、貴社の原発を停止することを強く要望する。

東京電力と共に脱原発をめざす会
ストップ・ザ・もんじゅ東京
原発を考える品川の女たち
福島老朽原発を考える会

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