2006年9月 8日 (金)

島根プルサーマルの現状(松江市の動き)

島根の芦原さん(島根原発増設反対運動)より

 7日、松江市の安対協が開催され、プルサーマルについての委員の意見を集約しました。
 島根県からは、プルサーマルに同意した経緯と根拠について説明し、松江市が開催した住民説明会とシンポジウムにおいて市民から出された意見や質問について報告が行われました。
 島根県に対しては、活断層の発見で耐震安全性に疑問が出てきた中、また松江市が住民に対する説明を行っている最中にもかかわらず、何故、拙速に同意判断をしたのか私を含めて、他の委員からも追求がありました。
 県の説明は、中国電力が「20Kmでも安全性は確認されている」と説明しているとし、懇談会で十分な検討がされたから拙速ではないと居直っていました。県は、自分たちの説明が終わるや、さっさと帰ってしまい、それ以上の追求ができなかったのが残念でした。
 この後、委員からの意見を市長が求めたので、再び活断層問題を取り上げ反対表明を行いましたが、保安院から出向でやってきた職員が、またも「20Km」説を説明し始めるので、その評価は間違いである事を説明し、原子力発電の安全性が確認できない中でのプルサーマルの安全審査は待っていただきたいと要請しました。
 しかし、他の委員からも「そろそろ安全審査にかけても良いのではないか」という意見が出され、市長も「耐震安全性の確認ができないとプルサーマルの安全審査ができないわけではない」と強調。プルサーマルの前提として耐震安全性の確保がなされなければならない事は認めるものの、同時並行的に進める事を示唆しました。
 8日、議会への安全審査を止めるための請願を出し、再度松江市に申し入れます。

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2006年6月27日 (火)

島根のプルサーマルを止める意見広告に賛同を!

島根のプルサーマルを止める意見広告に賛同を!(島根 芦原さんより)

中国電力は、島根原発2号機でのプルサーマル計画を行いたいと島根県と松江市に対して事前了解願いを出しています。安全余裕を削るなどの様々な問題を抱え、各地で強い反対が出ています。

特に、ここ島根では敷地から最短で約2Kmに「宍道活断層」が確認されており、その長さを巡っては当初から中国電力と研究者の間で大きな違いが生じていました。研究者から長さ18Kmと指摘される中、中国電力は、その長さを10Kmとし、3号機の設置許可申請を行い、国もその結果を了承してきました。

しかし、独自の調査を行ってきた研究者から、次々とその結論を覆す結果が出され、中国電力の調査もでたらめなら、安全審査も全く信頼できないものである事が明らかとなっています。そもそも、ここに活断層などないとして耐震設計がなされてきた島根原発2号機は、ますます耐震安全性が信頼できないものになっています。そのような原発でプルサーマル実施が検討されること自体、私たちはとても容認できません。 

そこで、このような問題を県民に知っていただくために新聞へ意見広告を掲載したいと考え、賛同カンパを募っています。どうかご協力をいただきますようお願いします。

「賛同カンパ」

1口:1,000円 

締め切り:7月末

振込先:郵便振込み01330-6-80755

「島根のプルサーマルを止めるネットワーク」

*お寄せいただいたお名前は掲載いたしませんので、ご了承ください。

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2006年6月16日 (金)

島根県知事への反対要請(メール)を

島根の芦原さん(島根原発増設反対運動)より

中国電力が計画する2号機でのプルサーマル計画について、11日の交流、そして12日の県をはじめ8市町への申し入れ行動に参加いただいた皆様、そして賛同していただいた皆様に感謝します。

タイミングよく活断層が見つかった事から、朝7時30分発の活断層見学、続いての申し入れとハードスケジュールとなりましたが、大変有意義な時間を過ごす事ができました。

発見された活断層は、地下15kmからまっすぐ地表に向かって延びており、誰が見てもはっきりと確認できるほどでした。中国電力も保安院もさすがにこれを否定する事はできません。今後の活動周期を特定するための調査等を見て、調査が必要か判断するといいます。

しかしながら、中国電力からはいまだに自らの過ちを認める発言はありません。島根県は、中国電力からでたらめな調査結果を聞かされてきた事に対する怒りの声などかけらもありません。それどころか、全てを国に頼り、住民の安全を守る責務について全く自覚のない姿勢を取り続け、独自調査を求める声にも、「第一義的に事業者がやるべきこと」と逃げています。

島根県は、こんな状態でもプルサーマル実施を容認するつもりでいます。16日には県議会で知事が容認の見解を述べるでしょう。引き続いて、島根県知事への反対要請(メール)をお願いします。

松江市は、島根県のやり方に批判的であり、基本的に慎重です。東井さんから提起された地震問題についてのシンポは前向きです。

各自治体に対して全国の市民が島根のプルサーマルに強く反対している事を伝える事ができ、プルサーマル計画に対するブレーキの効きがよくなったのではないでしょうか。何より、島根の市民が皆様から元気をいただきました。プルサーマル反対の輪が広がっていく事を確信しています。

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2006年6月15日 (木)

島根プルサーマル同意しないでと全国から申し入れ

6月12日、島根プルサーマルについて同意しないように、また、耐震安全性の検討を優先するように求める全国の市民からの要望書を130団体337個人の賛同をえて島根県、松江市と周辺7市町に提出しました。要請行動には地元島根他、九州、広島、関西、新潟、首都圏、静岡の各地から市民団体の代表が参加しました。提出した文書は以下にあります。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/
http://www.jca.apc.org/mihama/

島根原発近くを走る宍道断層について、中国電力が活断層ではないとしていた場所か活断層が見つかっていますが、その主断層が見つかったとの発表が、折良く11日にありました。12日の早朝は、九州、中四国などで最大震度5弱の揺れが観測される地震まで発生して、耐震安全性の検討を優先せよ、プルサーマルどころではない、という私たちの訴えを後押しするようでした。

要請行動記事
(山陰中央新報)
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=750112006

(日本海新聞)
http://www.nnn.co.jp/news/060613/20060613005.html

(毎日新聞島根)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20060613ddlk32040216000c.html

(毎日新聞鳥取)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20060613ddlk31040330000c.html

活断層記事
(山陰中央新報)
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=750088006

(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060612k0000m040050000c.html

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2006年4月19日 (水)

島根県にプルサーマル計画に拙速な同意をしないよう意見を

島根県に対し、プルサーマル計画に対して拙速な同意をしないよう皆さんの意見を届けてください。(島根原発増設反対運動:芦原さんより)

島根県のホームページ 「知事への提案」 teian@pref.shimane.jp

 島根原発2号機におけるプルサーマル計画については、現在、島根県ではプルサーマル懇談会が開かれています。これまで計7回開催され、中国電力と国の説明、賛成する専門家、そして反対する専門家を呼び、委員はそれぞれの話しを聞いてきました。また、住民の意見も賛成、反対それぞれの立場から聞く機会も設けてきました。
 しかし、圧倒的に推進する側からの説明がシャワーのごとく委員に浴びせかけられてきたのが実態であり、反対の側からの反論の機会はほとんどありませんでした。
 このような中、島根県は「とにかく4月中にどんな意見でもいいからまとめろ」と強引に懇談会に迫り、何の主体性も持たない委員は島根県の意向に従い、4月に入ってから立て続けに3回開催し意見の取りまとめに入りました。その理由も「すでに議論は出尽くした」というものです。
 しかし、この懇談会はこれまで、自分たちのわからないところを質問し、答えをもらっただけであり、むしろ議論はこれからでした。
 本日も懇談会は開催されましたが、プルサーマルそのものについての委員の意見は文書で出されたものの、議論にはなっていません。いや、議論などする気は毛頭ないといった感じです。出された意見を読む限り、たった一人反対を表明しただけで、残る13人は条件付きも含めて賛成でした。
 取りまとめられる意見はどんなものか、目に見えています。決して、これで島根県の態度が表明されるわけではありませんが、慎重姿勢を崩していない松江市に対する圧力となるでしょう。松江市民はまだほとんど情報すら受け取っておらず、判断のしようもない実態です。市民への説明に時間をかけようとする松江市は、態度表明などできる状態でもありません。先走る島根県は、交付金欲しさに審議のスピードアップを図ろうと躍起です。
 彼らがなんとしてもプルサーマルを実施したい島根原発2号機は、相変わらずトラブル続きです。先日も緊急炉心冷却系ノズルのデフレクタが溶接部から破損し、原子炉の中に9つも脱落していることがわかりました。中国電力にとって想定外の事態であり、安全管理が不十分であることを如実に物語る事態です。その炉で実施しようとしているのです。

プルサーマル 報告書素案は「計画容認」/山陰中央新報
島根県プルサーマル懇、計画容認が大勢/山陰中央新報
島根原発:2号機プルサーマル計画 県の懇談会、容認へ 反対を大きく上回る/毎日島根
島根原発:2号機プルサーマル計画 市民団体が県などに慎重な判断求める/毎日島根
島根原発:2号機プルサーマル計画 松江で住民説明会、安全性問う質問相次ぐ/毎日島根

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2006年4月 5日 (水)

松江市と市議会がプルサーマルで学習会

松江市役所で島根プルサーマルについて市の幹部と市議会の学習会があり、元京大原子炉研の小林圭二さんが講演したとの記事です。松江市の人口は20万人、全国で唯一の原発立地県都です。

プルサーマルで松江市と市議会が合同学習会/山陰中央新報

小林さん
「再処理でプルトニウムが抽出されるが、プルサーマル実施のめどが立たない中での実施は、余剰プルトニウムを持たないという国際公約に矛盾する」使用済み混合酸化物燃料(MOX燃料)の処理法が決まっていないにもかかわらず、国が九州電力玄海原発での実施を許可したことには「手順を踏み外している」と批判した。

松浦正敬市長
「使用済みMOX燃料の扱いが気になった」

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